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異界の鉱山島
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俺は草原の浮島に降り立った。
国王陛下はじめ、近衛兵の皆さんも
ダンジョン討伐隊の皆さんも
呆然としている。
まぁ、そうだよな。
ろくに戦いもせずに邪神討伐出来ちゃったし。
うーん、どうしたものか、と思っていたら、
小天狗様がかっかっかと笑って、
皆んなを蘇生させてくれた。
「あっさりと終わったのじゃ。
まぁ、討伐できたのじゃから良いのじゃ。
ところで、カケル。
この異界の制御は
できるようになったか?」
「はい、この異界のマスターになれました。
何かありましたか?」
「うむ、この異界は其方の
鍛錬の場に変えてしまうのじゃ。
あの一際大きな浮島に
龍族の気配があるのじゃ。
龍族なら其方の鍛錬に
ちょうどいいのじゃ。」
龍族?
シロミズチ様に似たタイプだと
やりにくいな。
「龍族ってシロミズチ様のような
姿でしょうか?
それだと、やりにくい気がするんですけど。」
「何をいっておるのじゃ!
相手がどのような姿であろうと、
倒さねばならぬ時は倒すのじゃ!
逆に似てくれておる方が其方の
鍛錬に良さそうじゃ。
とはいえ、あの島におるものが
どのような姿かは我も知らぬ。
行ってみるのが早いのじゃ。」
周りでは、ダンジョン討伐隊の皆さんが
騒いでいる。
「カケル様。
我ら討伐隊も同行させて頂けませんか?
龍族となると、我らもまだ戦ったことのない
相手なのです。
過去にはダンジョンのボスに
大型の龍がいたようですが、
このところ発生するダンジョンには
おりませんでしたので、
一度は剣を交えてみたいと
思っておるのです。」
うーん、どうなんだろうと思っていると、
「良いのじゃ。
今のカケルであれば、
場合によっては手子摺ることも
想定されるのじゃ。
それに一頭ではないようじゃしな。」
「おおっ!
では、是非に我らも同行させて頂きたい。」
「待って頂きたい。
余も龍族であればこの目で見たい。
数百年前にいたという伝承しかない魔物、
見れるものであれば見たい。」
「そうじゃろうな。
一緒に来るが良い。
急に湧き出たダンジョンから
龍が出てくることもあるじゃろう。
その時のために、鍛錬を積むのは
良いことじゃ。
カケル、決まりじゃな。
皆でゆくとしよう。」
聖女隊の皆さんも大きく頷いて同行されるようだ。
「じゃあ、あの浮島とこの浮島を繋いでみます。」
浮島制御
スキルを念じてみると、ステータス画面のように
色々な浮島の情報が見えた。
確かにあの大きな浮島には龍族がいるみたいだ。
各浮島の資源と魔物の一覧がついている。
その中に火龍が3体、土龍が3体となっている。
他には飛龍5体、サンドワーム5体が気になる魔物だ。
山の方にはミスリル銀鉱と魔鉄鉱が埋蔵されている、
鉱山の浮島と名前がついている。
そのことを話すと国王陛下の目が見開かれた。
「何と、ミスリル銀の鉱山ですと!
それはなんとしても手に入れたい。
カケル様、
討伐の暁には採掘しても良いでしょうか?」
「はい、問題ないと思いますけど、
掘るのは大変かもしれません。
サンドワームと飛龍もいるようですので。
もっとも火龍と土龍がいるところとは
逆なので、棲み分けしているようですね。」
少しざわざわとしたけど、まず龍の方から
対応してみて、余力があれば
鉱山の方に行くということになった。
火龍はなんとなく分かるけど、
土龍ってどんな攻撃してくるんだろう?
繋がった浮島に向けて進みながら、
小天狗様に聞いてみた。
「知っていても教えぬ。
それを探りながら、対応することも
肝要なのじゃ。
初見であろうとも、
相手の技を見抜く力をつけるのじゃ。
我は後ろで見ていてやるのじゃ。
即死せぬ限り、回復はしてやるのじゃ。
存分に戦うのじゃ。」
なるほど、それもそうだよな。
見た目は可愛い小天狗様だけど、
厳しい師匠って感じだな。
進む途中で少し大きめの川があって、
その川の中から水ゴブリンっていう
カッパっぽい緑色の魔物が出てきたけど、
討伐隊の皆さんの矢で一瞬で倒されていった。
出てくるタイミングが分かるみたいで
外すことなく討ち取る姿は、
さすが精鋭部隊って感じでかっこよかった。
鉱山の方との分かれ道の所まで来た時に、
いきなり飛龍が襲ってきた。
胴体よりも翼の方が遥かに大きい。
真上から降下してきたけど、
これにも討伐隊の皆さんは平然と対応して、
口からファイアーボールを打つ前に
攻撃を仕掛けて狙いをずらさせて、
それでも打ってきたファイアーボールを
大剣の腹で打ってあらぬ方向へ弾いていた。
もう俺いらないんじゃないかなと思っていたら、
行手を阻むように巨大な土の山が盛り上がってきた。
これが土龍か。
よく見ると土の表面に鱗模様がある。
軽く斬りつけると弾き返された。
硬いな、そう思った途端、
土で出来た尻尾のようなものが
襲ってきて俺の体を弾き飛ばした。
いや、タイミングを合わせて、俺はハイパージャンプの
スキルで飛び上がっていた。この勢いに乗せて
直上からの貫通攻撃を仕掛けようと思った。
反転して貫通スキルを使おうと思った時、
炎の渦が俺めがて飛んできた。
避けられると思っていたけど、
見えていた炎の渦が大きく拡散してきた。
俺が大きく口を開けた炎の渦に
丸飲みされてしまった。
ヤバイ、これ、
丸焼けになりそうなんだけど。
国王陛下はじめ、近衛兵の皆さんも
ダンジョン討伐隊の皆さんも
呆然としている。
まぁ、そうだよな。
ろくに戦いもせずに邪神討伐出来ちゃったし。
うーん、どうしたものか、と思っていたら、
小天狗様がかっかっかと笑って、
皆んなを蘇生させてくれた。
「あっさりと終わったのじゃ。
まぁ、討伐できたのじゃから良いのじゃ。
ところで、カケル。
この異界の制御は
できるようになったか?」
「はい、この異界のマスターになれました。
何かありましたか?」
「うむ、この異界は其方の
鍛錬の場に変えてしまうのじゃ。
あの一際大きな浮島に
龍族の気配があるのじゃ。
龍族なら其方の鍛錬に
ちょうどいいのじゃ。」
龍族?
シロミズチ様に似たタイプだと
やりにくいな。
「龍族ってシロミズチ様のような
姿でしょうか?
それだと、やりにくい気がするんですけど。」
「何をいっておるのじゃ!
相手がどのような姿であろうと、
倒さねばならぬ時は倒すのじゃ!
逆に似てくれておる方が其方の
鍛錬に良さそうじゃ。
とはいえ、あの島におるものが
どのような姿かは我も知らぬ。
行ってみるのが早いのじゃ。」
周りでは、ダンジョン討伐隊の皆さんが
騒いでいる。
「カケル様。
我ら討伐隊も同行させて頂けませんか?
龍族となると、我らもまだ戦ったことのない
相手なのです。
過去にはダンジョンのボスに
大型の龍がいたようですが、
このところ発生するダンジョンには
おりませんでしたので、
一度は剣を交えてみたいと
思っておるのです。」
うーん、どうなんだろうと思っていると、
「良いのじゃ。
今のカケルであれば、
場合によっては手子摺ることも
想定されるのじゃ。
それに一頭ではないようじゃしな。」
「おおっ!
では、是非に我らも同行させて頂きたい。」
「待って頂きたい。
余も龍族であればこの目で見たい。
数百年前にいたという伝承しかない魔物、
見れるものであれば見たい。」
「そうじゃろうな。
一緒に来るが良い。
急に湧き出たダンジョンから
龍が出てくることもあるじゃろう。
その時のために、鍛錬を積むのは
良いことじゃ。
カケル、決まりじゃな。
皆でゆくとしよう。」
聖女隊の皆さんも大きく頷いて同行されるようだ。
「じゃあ、あの浮島とこの浮島を繋いでみます。」
浮島制御
スキルを念じてみると、ステータス画面のように
色々な浮島の情報が見えた。
確かにあの大きな浮島には龍族がいるみたいだ。
各浮島の資源と魔物の一覧がついている。
その中に火龍が3体、土龍が3体となっている。
他には飛龍5体、サンドワーム5体が気になる魔物だ。
山の方にはミスリル銀鉱と魔鉄鉱が埋蔵されている、
鉱山の浮島と名前がついている。
そのことを話すと国王陛下の目が見開かれた。
「何と、ミスリル銀の鉱山ですと!
それはなんとしても手に入れたい。
カケル様、
討伐の暁には採掘しても良いでしょうか?」
「はい、問題ないと思いますけど、
掘るのは大変かもしれません。
サンドワームと飛龍もいるようですので。
もっとも火龍と土龍がいるところとは
逆なので、棲み分けしているようですね。」
少しざわざわとしたけど、まず龍の方から
対応してみて、余力があれば
鉱山の方に行くということになった。
火龍はなんとなく分かるけど、
土龍ってどんな攻撃してくるんだろう?
繋がった浮島に向けて進みながら、
小天狗様に聞いてみた。
「知っていても教えぬ。
それを探りながら、対応することも
肝要なのじゃ。
初見であろうとも、
相手の技を見抜く力をつけるのじゃ。
我は後ろで見ていてやるのじゃ。
即死せぬ限り、回復はしてやるのじゃ。
存分に戦うのじゃ。」
なるほど、それもそうだよな。
見た目は可愛い小天狗様だけど、
厳しい師匠って感じだな。
進む途中で少し大きめの川があって、
その川の中から水ゴブリンっていう
カッパっぽい緑色の魔物が出てきたけど、
討伐隊の皆さんの矢で一瞬で倒されていった。
出てくるタイミングが分かるみたいで
外すことなく討ち取る姿は、
さすが精鋭部隊って感じでかっこよかった。
鉱山の方との分かれ道の所まで来た時に、
いきなり飛龍が襲ってきた。
胴体よりも翼の方が遥かに大きい。
真上から降下してきたけど、
これにも討伐隊の皆さんは平然と対応して、
口からファイアーボールを打つ前に
攻撃を仕掛けて狙いをずらさせて、
それでも打ってきたファイアーボールを
大剣の腹で打ってあらぬ方向へ弾いていた。
もう俺いらないんじゃないかなと思っていたら、
行手を阻むように巨大な土の山が盛り上がってきた。
これが土龍か。
よく見ると土の表面に鱗模様がある。
軽く斬りつけると弾き返された。
硬いな、そう思った途端、
土で出来た尻尾のようなものが
襲ってきて俺の体を弾き飛ばした。
いや、タイミングを合わせて、俺はハイパージャンプの
スキルで飛び上がっていた。この勢いに乗せて
直上からの貫通攻撃を仕掛けようと思った。
反転して貫通スキルを使おうと思った時、
炎の渦が俺めがて飛んできた。
避けられると思っていたけど、
見えていた炎の渦が大きく拡散してきた。
俺が大きく口を開けた炎の渦に
丸飲みされてしまった。
ヤバイ、これ、
丸焼けになりそうなんだけど。
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