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異界のマスター
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あれっ?
この氷の破片みたいなのが、氷の邪神?
もう溶けて消えていく感じだけど・・・。
これでまさか終わりなのかな?
・・・どうしよう・・・
後ろの方からダンジョンに早く入れって
視線を感じるんだけど・・・。
まさか、
終わりました、
邪神なんてのはいなかったんです
とか言うわけにもいかない状況だよな。
みんな覚悟してここまで来てるし、
踏んじゃいました。てへぺろ。
で、すまないよな、これ。
どうすんだ、俺。。。
だめだ、振り返ることもできそうにない。
進むしかないな、
何か別の魔物とかいるといいな。
少し逡巡しているように見えたカケルは
ダンジョンの黒い穴に入っていくのだった。
途端に燃え上がる赤い太陽が、
周囲の草を焼いてしまいそうな暑い日差しを
撒き散らしていた。
「あっつーーーーいっ!!」
外はひんやりした冷夏って気候だったのに、
ダンジョンの中は猛暑だった。
この気温はやばいな。
熱中症に気をつけないと。
そんなことを思いつつ、陽炎ゆらめく草原を
ゆっくりと進んでいくと、
背後からはダンジョン討伐隊、近衛兵団、
聖女隊の皆さんが続々と入ってきた。
日差しを避けるように手でひさしを作って
遠くに浮かぶ浮島を眺めていると、
背後では討伐隊が散開して、
武装を展開し、魔物の警戒体制を取ると
近衛兵団は国王陛下と聖女隊を
魚鱗の陣形で大盾による防護壁を作っていた。
遠くの方に、ギガスライムと戦った
あの山をいだく浮島が見えていた。
他にも大きめの浮島がたくさん浮かんでいる。
どこから行こうかなと思っていると、
さらに日差しが強くなって日焼けどころか、
火傷しそうな暑さになってきた。
フルアーマーを着込んでいる近衛兵の方々は
かなりキツそうだ。
その点、ダンジョンの様々な
気候変化の対応に慣れているのか、
討伐隊の兵士達は平然としている感じだ。
暑い日差しがさらにキツくなったのか、
本当に火傷しそうな熱を感じて、
何気なく手にした薙刀を振った。
降りかかる熱源が消えた気がした。
『ほぉ、今のを斬るか。
面白いな、貴様。
ただの人間の力とは思えんな。
おおかた女神の加護の力であろう。
だが、最弱の氷の奴を倒したからといって
調子に乗るなよ。
ここで俺様が直々に消し炭にしてやろう。
ありがたく思えよ、人間。』
耳に刺さるような嫌味な大声が
ジリジリと照りつける暑い日差しの方向から
降り注いできた。
日差しの方をゆっくりと見上げると、
そこにあったのは太陽ではなくて、
人の形をした炎だった。
フレイムオーガがさらに大きくなって
熱さを強力にした感じだ。
俺は火炎耐性とハイパージャンプのスキルを発動し、
飛び上がって接近してみた。
飛び上がった俺を目掛けて、
炎を上げてうねる蛇のようなものが
放たれてきた。
とっさに横に体を飛ばして避けつつ、
薙刀で払った。
炎の蛇は切り裂かれて消えていった。
『これもか。
少しはやるな、人間。
だが、そこまでだ。
次で終わらせてやろう。
あの門の向こうの世界も
焼き尽くしてくれる。
滅び去れ!』
凄く嫌な予感がした俺は、
咄嗟に時の牢獄のスキルを使った。
炎に揺らめく邪神はキラキラ光る
光の箱の中に閉じ込められ、
動きを止めていた。
眩しい上に、熱すぎて中を
まともに見ることができない。
狙いを定めるのも厳しそうだ。
邪神斬りのスキルを使う前に
時の牢獄の中も含めて
聖水で冷やすことにした。
聖水創造
時の牢獄を埋めて、その外も
囲うように、かなり大きめ球を
イメージした。
ボンッ!!
と言うお腹に響く大きな音がした。
巨大な丸い聖水の球が、衝撃で
一瞬ウニのようになったけど、
すぐにおさまった。
光も熱も思った通りおさまっていて、
キラキラ光る箱の中が
見えるくらいになっていた。
聖水の球はそのまま維持して、
警戒しつつ、時の牢獄の解放を念じた。
ボンッッ!!!
強烈な爆発音と共に聖水の球が破裂した。
咄嗟にさっきの聖水の球を覆い尽くせる大きさの
不可視の聖域をスキルで作り出した。
聖域の中で聖水が弾けている。
しばらく濛々と湯煙が上がっていたけど、
ゆっくりとおさまっていった。
(ピロン
炎の邪神を討伐しました。
新たなジョブを獲得しました。
浮島世界のマスターのジョブを選択しますか?)
えっ、あれで倒せたんだ。。
っていうか、浮島世界のマスターってなんだ?
とりあえずなっておくか。
(ピロン
ジョブに浮島世界のマスターが追加されました。
浮島制御のスキルが付与されました。)
あ、あの浮島の制御もできるのか。
どうしようかな。
そう思いつつ、俺は下から見上げている
皆さんの元へ降りていくのだった。
この氷の破片みたいなのが、氷の邪神?
もう溶けて消えていく感じだけど・・・。
これでまさか終わりなのかな?
・・・どうしよう・・・
後ろの方からダンジョンに早く入れって
視線を感じるんだけど・・・。
まさか、
終わりました、
邪神なんてのはいなかったんです
とか言うわけにもいかない状況だよな。
みんな覚悟してここまで来てるし、
踏んじゃいました。てへぺろ。
で、すまないよな、これ。
どうすんだ、俺。。。
だめだ、振り返ることもできそうにない。
進むしかないな、
何か別の魔物とかいるといいな。
少し逡巡しているように見えたカケルは
ダンジョンの黒い穴に入っていくのだった。
途端に燃え上がる赤い太陽が、
周囲の草を焼いてしまいそうな暑い日差しを
撒き散らしていた。
「あっつーーーーいっ!!」
外はひんやりした冷夏って気候だったのに、
ダンジョンの中は猛暑だった。
この気温はやばいな。
熱中症に気をつけないと。
そんなことを思いつつ、陽炎ゆらめく草原を
ゆっくりと進んでいくと、
背後からはダンジョン討伐隊、近衛兵団、
聖女隊の皆さんが続々と入ってきた。
日差しを避けるように手でひさしを作って
遠くに浮かぶ浮島を眺めていると、
背後では討伐隊が散開して、
武装を展開し、魔物の警戒体制を取ると
近衛兵団は国王陛下と聖女隊を
魚鱗の陣形で大盾による防護壁を作っていた。
遠くの方に、ギガスライムと戦った
あの山をいだく浮島が見えていた。
他にも大きめの浮島がたくさん浮かんでいる。
どこから行こうかなと思っていると、
さらに日差しが強くなって日焼けどころか、
火傷しそうな暑さになってきた。
フルアーマーを着込んでいる近衛兵の方々は
かなりキツそうだ。
その点、ダンジョンの様々な
気候変化の対応に慣れているのか、
討伐隊の兵士達は平然としている感じだ。
暑い日差しがさらにキツくなったのか、
本当に火傷しそうな熱を感じて、
何気なく手にした薙刀を振った。
降りかかる熱源が消えた気がした。
『ほぉ、今のを斬るか。
面白いな、貴様。
ただの人間の力とは思えんな。
おおかた女神の加護の力であろう。
だが、最弱の氷の奴を倒したからといって
調子に乗るなよ。
ここで俺様が直々に消し炭にしてやろう。
ありがたく思えよ、人間。』
耳に刺さるような嫌味な大声が
ジリジリと照りつける暑い日差しの方向から
降り注いできた。
日差しの方をゆっくりと見上げると、
そこにあったのは太陽ではなくて、
人の形をした炎だった。
フレイムオーガがさらに大きくなって
熱さを強力にした感じだ。
俺は火炎耐性とハイパージャンプのスキルを発動し、
飛び上がって接近してみた。
飛び上がった俺を目掛けて、
炎を上げてうねる蛇のようなものが
放たれてきた。
とっさに横に体を飛ばして避けつつ、
薙刀で払った。
炎の蛇は切り裂かれて消えていった。
『これもか。
少しはやるな、人間。
だが、そこまでだ。
次で終わらせてやろう。
あの門の向こうの世界も
焼き尽くしてくれる。
滅び去れ!』
凄く嫌な予感がした俺は、
咄嗟に時の牢獄のスキルを使った。
炎に揺らめく邪神はキラキラ光る
光の箱の中に閉じ込められ、
動きを止めていた。
眩しい上に、熱すぎて中を
まともに見ることができない。
狙いを定めるのも厳しそうだ。
邪神斬りのスキルを使う前に
時の牢獄の中も含めて
聖水で冷やすことにした。
聖水創造
時の牢獄を埋めて、その外も
囲うように、かなり大きめ球を
イメージした。
ボンッ!!
と言うお腹に響く大きな音がした。
巨大な丸い聖水の球が、衝撃で
一瞬ウニのようになったけど、
すぐにおさまった。
光も熱も思った通りおさまっていて、
キラキラ光る箱の中が
見えるくらいになっていた。
聖水の球はそのまま維持して、
警戒しつつ、時の牢獄の解放を念じた。
ボンッッ!!!
強烈な爆発音と共に聖水の球が破裂した。
咄嗟にさっきの聖水の球を覆い尽くせる大きさの
不可視の聖域をスキルで作り出した。
聖域の中で聖水が弾けている。
しばらく濛々と湯煙が上がっていたけど、
ゆっくりとおさまっていった。
(ピロン
炎の邪神を討伐しました。
新たなジョブを獲得しました。
浮島世界のマスターのジョブを選択しますか?)
えっ、あれで倒せたんだ。。
っていうか、浮島世界のマスターってなんだ?
とりあえずなっておくか。
(ピロン
ジョブに浮島世界のマスターが追加されました。
浮島制御のスキルが付与されました。)
あ、あの浮島の制御もできるのか。
どうしようかな。
そう思いつつ、俺は下から見上げている
皆さんの元へ降りていくのだった。
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