プチ自給自足生活始めたら 何故か異世界の町に繋がった?

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打てる手立て

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 ちょっと色々ありまして
 更新が滞ってしまいました。m(_ _)m

 リハビリが必要な状態です。
 少しペースを落として再開します。

 少しずつあの話とクロスしていきます。 
********************


正教国に与する連合軍、通称 殲滅軍 の
侵攻に関しては、俺の不可視の結界があれば
何とでもなるなと思った。

それより今優先するべきことがある。
 タコ焼き か お好み焼き を食べたい!
違うな。。。
この国の経済対策だったな。

とりあえず、後で異世界通信スキルで
冷食はオーダーするとして・・・
あっ!そうか食か。
これなら打てる手立てがありそうだな。

この国だけど、国土が豊かじゃなくて
作物の出来が良くないそうだ。
土を改質して作物の出来高を上げて、
食文化から改善策を図ってみるか。
まず買うなら、土の調査キットと肥料だな。

こっちの世界に入ると見分けがつきやすい。
向こうの草原を越えて、こっちの世界に入ると、
土が目立つ道が続いていて、周りの森の中にも
低木や茂みがチラホラしているくらいで
鬱蒼とした緑に覆われていない。
ココに聞くと、草食魔獣とかが食べちゃうそうだ。
だからこっちの世界の森では
腐葉土も見当たらない。

まずこれだな。
肥料は化成肥料を投入するとしても
土の保水性、保肥性も改善しないと育つものも
育たないと思う。

腐葉土の材料は、葉っぱと米糠と水でいいのか。
米糠・・・米・・・水田はどうなんだろう?
ここの聖水湖の水は街の方へ伏流して
流れ出ているそうだし、
地下からの汲み上げなら汲み上げポンプで
何とかなりそうな気がする。
いや、いっそ水道管で送水するか。

地下水脈はシロミズチ様が把握されているそうだ。
水道管の加工はドワーフ族の戦士達でも
材料さえあれば出来るそうだ。
作れるものは作ってもらおうかな。

あと、水田をするのに種籾もいるよな。
これは買うしかないか。
寒冷地でも育つ品種を通販で買おう。

苗は酸性土壌で育てて、
田んぼは弱アルカリ土壌か。
うん、苗は簡易ハウスで育てて
コピーで増やすとしても、
田んぼらしい土作りが必要だな。
弱アルカリなら野菜にもいい土だし。

うーん、ちょっと齧っただけの知識じゃあ
うまくいかないかもしれないけど、
やるだけやってみるか。

って、ほぼ全部通販で買うだけなんだけど。。。
まずは土作りだな。

土の調査キット、化成肥料、種籾、
時間がかかるから腐葉土も買ってしまった。
ドローン便だと10kgまでの制限があるから、
どれも小さめの袋入りになった。
これもコピースキルを使わせてもらおうかな。

種籾だけど、シロミズチ様経由で伝言が入った。
餅米と酒米の品種も買って欲しいそうだ。
向こうの管理棟前の草原で田んぼを作って
お餅用の米とお酒用の米を育てて欲しいそうだ。
女神様用ってことですね。

酒造りか。。ちょっと興味あるな。
そうボソッと呟いたら、
凄くいい笑顔をしたドワーフの戦士達に
完全に包囲された。

まずは土から作らないといけないですね。
とエルフ族の皆さんがその外に輪を作って
キリッとした目で見つめてくる。
あー決定事項ですね、分かります。


必要なものは明日以降順番に届く予定なので
揃ってから手伝ってもらうことにした。

後は肝心の俺の鍛錬だな。
あの影の邪神を倒す力も技も足りていない。
影を斬る方法なんてあるんだろうか。
悩んでいると頭の中にヘスティア様の声が
響いてきた。

 『影ではないのだけど、
  闇の神に心当たりがあるわ。
  シロミズチに異界召喚してもらうわ。』

 『では、あのお方をお呼びすれば
  良いのですね?ヘスティア様。
  
  カケル殿、ヘスティア様の像の前で
  異界召喚を行います。』

まだお祈りしている戦士達がいたのだけど、
シロミズチ様が召喚の儀を執り行いたいと話すと
慌てて下がってくれた。

召喚の儀と聞いて、聖女様達の目が
また一段と輝いている。
気がつくと。周りにいた戦士達は皆跪いていた。

シロミズチ様はいつもの透明な杖を手にして舞を
舞い始めていた。
杖が描き出す光跡がこれまでとは違っている。
少し離れたところで、光の渦がどんどん重なっていく。
光の渦の中で小さな魔法陣のような模様が
複雑に絡まっていく。
魔法陣の渦が2mくらいの高さになった時、
スッと中心付近に吸い込まれるような気配があった。
同時に魔法陣が煌めく粒子になって霧散していった。

その後には漆黒のマントを羽織ったものが
息を呑むような雰囲気を纏いながら存在していた。
浅黒い肌のイケメンに見えるその存在は
ゆっくりと閉じていた目を開いた。

思わず息を呑んだ。
その眼は闇そのもののような真っ黒で中心付近に
淡い光が灯っていた。

 「姉上の頼みとあれば断る事など出来ぬな。
  さて、君がカケル殿だね?
  私はこことは異なる世界でハーデスと
  呼ばれるもの。

  ここでは私の力は発揮しにくい。
  私と一緒に来て貰おうか。冥界に。」

えっ?冥界?
死後の世界じゃなかったっけ?
俺死んじゃうの?
ハーデスって冥界の王だったっけ?
とか思っていると俺の足元に黒い靄がかかって
体が沈み始めた。

 「あぁっ!ちょっと、ちょっと待って!
  心の準備とか色々あるんですけどっ!!」

 「冥界か。いい鍛錬になるのじゃ。
  行ってくるのじゃ。」

 「いやいや、
  一度逝ったら帰れないところなんですけど!
  普通死んじゃうんですけどっ!」

 「気にすることはない。
  万が一の場合は知り合いの新神に頼めば
  蘇生可能だ。安心したまえ。」

 「全然っ、安心できないんですけどっ!」
  
たーすーけーてーと声にならない声を
吐き出しつつ、俺は闇の中に溶け込んでいった。
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