無情の電脳傭兵 異世界で再起動する

graypersona

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護衛メタルゴーレム?任務遂行中 

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ネコ獣人族のファーラ達を乗せた荷馬車を
フライングユニットを装着した電脳兵のセブンが
彼女たちの村まで牽引を始めていた。


 (そういえば、さっきの樽とかといい、その前のワイバーンといい
  アイテムボックスの中にすんなりと入ったな。
  ランクアップしてアイテムボックスのサイズも大きくなったのかな?
  ステータス から確認してみるか。)


眼内モニターのステータス画面から、オプション扱いになっている
アイテムボックス を選択してみた。

 オプション:アイテムボックス無限開放*new* 1分解 2*選択設定*

おっ!無限開放ってなってるよ!入れ放題ってことか、いいなそれ。

分解は、魔獣や合成済み武器類を、素材ごとに分解できるんだと。


それと、選択設定ってなってるのがあるな。
見るだけ見てみるか。

*選択設定* を選択すると、初めて選択項目が表示された。

 ・修復
 ・合成
 ・複製

おっ、3つも出てきたよ。悩ましいな。
それぞれ追加情報あるな。

修復と合成は支援魔法系で、複製だけは特殊魔法系だそうだ。
どうするかな?

 『支援魔法は、またランクアップすれば追加される可能性があるから
  特殊魔法を選択することをお勧めするわ。
  レアアイテムも複製できるのは大きなメリットがあると思うのだわ。』

電脳内にサポートアンドロイドのサラから判断指標の声がかかってきた。
  
 (サンキュー、サラ。そうするよ。)

 『複製 だけれど、条件の確認を忘れないことね。』

早速、選択項目から 複製 を選んで確定した。
すぐに複製の情報がアップされ始めた。

 (条件はっと、金貨等貨幣系は不可。
  魔獣・素材・道具・武器は、アイテムボックス内外問わず、2回。
  アイテムボックス外での複製効果範囲は、30m円内。

  魔力消費量は、アイテムボックス出し入れ、分解、複製どれも1回50か。

  よし、中にあるもの2回複製しておこう。
  選んで複製できるのか!便利だな。
  ファーラさん達の樽と桶以外は選択っと。)

選択を終えると、アイテムボックスの保管リストがアップされたようだ。
  
  両手剣x3、丸盾x3、ボディアーマーx3、レッグアーマーx3
  金貨x1、銀貨x1、銅貨x1、ポーションx3、干し肉x3、水樽x3
  ヒクイドリの肉(ムネx3・モモx6・手羽x6)
  トレントの幹x3・枝x45・魔石x3 木の幹x15・枝x30
  ミスリルワイバーンx6 樽x20 桶x10

あれ?トレントってなんだろ?
・・・木の魔物だと?修復出来そうにない木の幹とか枝はいい感じのを何本か
キープした記憶あるんだけど。トレントなんて魔獣倒したり収納した記憶ないんだけど? 

  『あなたが森でやらかした時に倒してしまった木の魔物なのだわ。
   素材としては良いものみたいだから保管しておくことをお勧めするわ。
   この世界では魔法を使うものの体内に魔石があるようね。
   この魔石に属性があって、その属性の系統の魔法が使えるのだわ。
   魔力も蓄積されているから魔法用の反応炉といえば認識できるわね?』

そっかそっか。
あの時の巻き添えで倒してたのかぁー。すまぬ、トレントよ。
ノールックでやっちゃってごめんな。大事に使わせてもらうよ、多分。。

あれ?俺の体内には魔石ないはずなんだけど?
どうなってるんだろ??

 『セブン、あなた 駆動ユニットの調整後のログの中を確認しなかったのね?
  反応炉の出力が大きく上がっているから、反応炉そのものが
  魔石扱いということになるのだわ。』

あ、見落としてました、いやスルーしてました。ごめんなさいです。
  
そのやり取りの間も、荷馬車は通常の3倍の速度で
ガタゴトと爆音を響かせながら平原を突き進んでいた。


途中、牽引速度がやばかったのか、気分が悪くなった者たちが出て
荷馬車の中が大変なことになりそうだったので、休憩を取りつつ進んでいた。

水樽を出して水分補給もしてもらおうかと思っていると、
お腹を鳴らすものが出てきたので、食事休憩に変更した。


車座になって平原の草の上に座ってもらい、
セブンがアイテムボックスで死蔵していた干し肉を差し出すと
最初はとても遠慮していたが、いざ食べ始めると
見る見るうちに彼女たちの胃袋に消えていった。

まだ足りないかなという感じがしたので、
ヒクイドリのモモ肉を取り出して渡すことにした。
丁度マイクロウェーブでチンされていることもあって、
柔らかくてとても美味しいと絶賛された。

だが、 村の仲間にも分けてやりたいな 
という言葉を誰かがぼそっとつぶやくと
手が止まってしまった。

よくよく仲間思いなんだなと感心していると、
全員がつぶらな目でお願いの意思を向けてきた。

 「うん、まだあるけど・・、そうだ!
  村に着いたら、さっきのワイバーンの肉も一緒に
  焼肉パーティしようか?
 
  そうと決まれば、もうちょっとみたいだから、
  先を急ごうか。」


バックパックから周囲のマッピング用で展開していた
バグドローンから進行方向先にある村の画像が送信されてきていた。
・・・かなりの寒村のように見えた。


ネコ獣人族の面々は、肉の礼や感想を言いながら、荷馬車に乗り込み始めていた。
ファーラさんからは、魔力補給をしましょうか と声をかけられたが、
全然余裕だから大丈夫、ありがとうと返しておいた。

まぁ、反応炉のエネルギーで移動してるだけなんで、
魔力使用料は永久に0円なんですけど。


よし、これからは (自称)護衛メタルゴーレムのセブン として名乗ろうと
思い始めたセブンであった。
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