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海竜
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魚人戦士の妨害を退けたセブン達は、
再び石化した海竜の眠る海に潜っていた。
『これだけでかいと魔装具探せって言われても
見つけられる気がしねぇよな。』
深度300mの海の中でぶつぶつと言いながら
捜索していると気分まで落ちていくようだった。
サラとカイを助け出した後、
ダイビングユニットの再調整を
実行してから再出動するまでの間に、
サラが魔族の女王カミュールに連絡を取り
海竜を封じた魔道具の外観などを聞き出していた。
『時間がかかっても探し出すしか手がないのだわ。
といっても、魚人戦士達のあの襲撃は
海竜様を封じた魔道具を守っていたと考えると
移動速度もそれほど早くなかったことだし、
その近くにあるはずなのだわ。
中央に丸い魔石をはめ込んだお盆サイズの
丸い石板のようなものだから見落とさないことね。』
サラのとにかく頑張れという声が電脳内に響いてきた。
『セブン様、私から一つご提案がございます。
無駄に丈夫なお体をされていますので
その上での立案ですが如何ですか?』
イケメン改め美少女(?)サポートアンドロイドの
カイから、なんか引っかかる言い方の声が割り込んできた。
『無駄に丈夫で悪かったな、
でも、やれる手があるってんなら、やるよ。
このまま探してても時間かかりそうだし
少しでも短縮できる可能性あるなら、やるべきだし。』
『ご明断ですね。
ダイビングユニットの天面のハッチから
海中に一度出られて、海竜様に直接触れて
魔法を行使されると、解呪できる可能性が
考えられます。
あくまで可能性の案ですので、
効果、範囲などの制約で、
不可能な場合も想定されます。』
うーん、どうするかな。
そういや、 完全回復 は効果範囲は200m円内に広がって
触れるものは大きさ制限無しになってたな。
『了解、やってみるよ。
ただ、このでかいのが動き出すと大波起きそうなんで
浜から離れるか高台に移動してくれるか?
態勢整ったら、やるよ。』
サラとカイは前回の件もあるので、巨大大陸の東岸に広がる砂浜に
ホバーモードで動けるように待機している。
2基は、少し奥の切り立った断崖にまで下がり、
セブンに準備OKの合図を送った。
(行くか。
ハッチだとまずいからリモートで魚雷発射管から行こう。
1番管注水完了、開放っと。
暗いなぁ。でかいなぁ。ほんとに生き物なのかこれ?
じゃ、元気いっぱいになって海も元気にしてくださいよっと。
完全回復 !)
セブンが触れた先の石の塊が、キラキラと小さな光を発し出して、
一気に左右に煌めきが広がってゆき、さっきまでの暗いだけの海は、
煌めきの帯に彩られた幻想的な光景に作り替えられていた。
ズルッ ズルッ! ズルズルズルッ!!
最初はゆっくりと、それから徐々に早く激しく、
海より青い青の巨体が動き始めた。
そう思っていた途端、凄まじい勢いの海流が周りに生じた。
まるで、水平方向に発生した竜巻の様に。
セブンとダイビングユニットは、為す術もなく、飲み込まれて行った。
『セブン!セブン!何が起こっているの!?
応答して!応答しなさい!セブン!』
並走して北上するサラの声掛けに反応はなく、
ビーコンからは、150ノットを越える
海中の移動速度とは思えない速さである事を伝えてきていた。
ダイビングユニットの船体強度では持たないだろうから
セブンでけでも無事であればと願いながら
並走するサラとカイであった。
ん?どうしたんだ、海流が穏やかになったぞ。
っていうか、何かにくるまれているようだな。
おっ!ダイビングユニットも元気そうで何よりだ。
ハッチ開放してなくてよかったな。
1番発射管だけがダメになったかもしれないけど。
ん!生命反応接近中 ですか。
でかいな。おいでなさいましたかね。
こりゃあ、攻撃されたら何にもできんな。
よし、すっぱりあきらめて話だけでもしてみるか
通じるかどうか分かんねんぇけど。
「あー、どうも初めまして。
自分は運命の女神様に異界召喚された
メタルゴーレムのセブンと言います。
石化されていたようだったので、
勝手ですが、回復の魔法使わせてもらいました。
体調は戻られた感じですかね?」
そう話しかけると、しばらくして
海の中と思えない鮮明な声が電脳内に響いてきた。
「ほう、そなたはあのノルン様の神徒と申すか?
この回復魔法の利き具合は確かにそうであろうな。
いや、この海を預かる海神として面目ないこと
この上ないのだが、助かった、礼を言うぞ、セブンとやら。
我はヨルムンガンド、一度は神に捨てられしものだ。
哀れに思われたノルン様のご慈悲で生きながらえておる。
いまは、そなたと同じくノルン様の神徒として
この海を守る働きをしておるのだ。」
「そうでしたか、しかし、酷いことする神様もいたものですね。
ノルン様ってやっぱりいい女神様なんですねぇ。
ところで、この大陸の日照りがきつくて皆困っているんですが、
ヨルムンガンド様のお力でどうにかなりませんか?
自分の力だとせいぜい見える範囲くらいしか雨を降らせないのと
続くことがないので慢性的な水不足の解消には繋がらないんです。」
「ほう、天候を変えるほどの魔法も授かっておるのか、
うむ、さすがにそれは我だけでどうにかなるものではないのだ。
実は、この大陸の天候は、大陸一高い山に住まう、
神龍とも龍神とも呼ばれておる、八つの頭を持つ
巨大な龍の神が司っているのだ。
我に出来るのは精々この海の流れを整え、ここに生きるものに
力を与える程度だ。
力になれず済まぬなセブンとやら。」
「ヨルムンガンド様の方からその龍の神様には
お話しいただけないものでしょうか?」
「いやいや、無理じゃ。我など神に捨てられし卑しき存在。
捨てられる前に見たお姿は、とても巨大で威厳あるお方と
見えておった。
我はこの海で大きくなたというものの
精々この大陸を取り巻く程度だ。
とても足元にも及ばず、お声をかけるなど滅相もないことだ。」
うーん、十二分にヨルムンガンド様のの方が大きそうに思うんだけど
違うのかなぁ?まぁ、畏れ多い存在という事なら無理は言えんか。
「分かりました。自分の方で何とかやれるだけやってみます。」
「そうか、気を付けていかれよ、セブンとやら。
おお。そうじゃ、我から少しであるが礼の品として
受け取っておくれ。そなたもノルン様から異空間魔法を授かっておろう?
そこに移させてもらうぞ、手を我の鱗に当てておくれ。
そうすると直接移せるのじゃ。
入ったようじゃの。では、また会おうぞ、同じ神徒として。
そなたにノルン様の加護があらん事を。」
ヨルムンガンドが頭を下げたような感じがした。
次に瞬間、すっと、元いた場所に戻されていて、
彼女の姿は見えなくなっていた。
移動魔法か、すごいな。
とりあえず、サラたちと合流するか。
『あー、こちらセブン。状況は完了した。
これより拠点に帰投開始する。
そちらに異常はないか?』
『もう、あなたという人はっ!!
どうやって戻ったのっ!?
ビーコンまでロストしたからてっきり・・。
戻ったらお話のお時間よ!。』
いや、またかよ、俺何にも悪くないと思うんだけど。
まぁ、いいか、次の訪問先教えてもらった事だし。
次は龍神のお山のヤマタノオロチってことか。
今度はヤバそうだなぁと不安感に囚われつつ、
一路拠点を目指すセブンであった。
再び石化した海竜の眠る海に潜っていた。
『これだけでかいと魔装具探せって言われても
見つけられる気がしねぇよな。』
深度300mの海の中でぶつぶつと言いながら
捜索していると気分まで落ちていくようだった。
サラとカイを助け出した後、
ダイビングユニットの再調整を
実行してから再出動するまでの間に、
サラが魔族の女王カミュールに連絡を取り
海竜を封じた魔道具の外観などを聞き出していた。
『時間がかかっても探し出すしか手がないのだわ。
といっても、魚人戦士達のあの襲撃は
海竜様を封じた魔道具を守っていたと考えると
移動速度もそれほど早くなかったことだし、
その近くにあるはずなのだわ。
中央に丸い魔石をはめ込んだお盆サイズの
丸い石板のようなものだから見落とさないことね。』
サラのとにかく頑張れという声が電脳内に響いてきた。
『セブン様、私から一つご提案がございます。
無駄に丈夫なお体をされていますので
その上での立案ですが如何ですか?』
イケメン改め美少女(?)サポートアンドロイドの
カイから、なんか引っかかる言い方の声が割り込んできた。
『無駄に丈夫で悪かったな、
でも、やれる手があるってんなら、やるよ。
このまま探してても時間かかりそうだし
少しでも短縮できる可能性あるなら、やるべきだし。』
『ご明断ですね。
ダイビングユニットの天面のハッチから
海中に一度出られて、海竜様に直接触れて
魔法を行使されると、解呪できる可能性が
考えられます。
あくまで可能性の案ですので、
効果、範囲などの制約で、
不可能な場合も想定されます。』
うーん、どうするかな。
そういや、 完全回復 は効果範囲は200m円内に広がって
触れるものは大きさ制限無しになってたな。
『了解、やってみるよ。
ただ、このでかいのが動き出すと大波起きそうなんで
浜から離れるか高台に移動してくれるか?
態勢整ったら、やるよ。』
サラとカイは前回の件もあるので、巨大大陸の東岸に広がる砂浜に
ホバーモードで動けるように待機している。
2基は、少し奥の切り立った断崖にまで下がり、
セブンに準備OKの合図を送った。
(行くか。
ハッチだとまずいからリモートで魚雷発射管から行こう。
1番管注水完了、開放っと。
暗いなぁ。でかいなぁ。ほんとに生き物なのかこれ?
じゃ、元気いっぱいになって海も元気にしてくださいよっと。
完全回復 !)
セブンが触れた先の石の塊が、キラキラと小さな光を発し出して、
一気に左右に煌めきが広がってゆき、さっきまでの暗いだけの海は、
煌めきの帯に彩られた幻想的な光景に作り替えられていた。
ズルッ ズルッ! ズルズルズルッ!!
最初はゆっくりと、それから徐々に早く激しく、
海より青い青の巨体が動き始めた。
そう思っていた途端、凄まじい勢いの海流が周りに生じた。
まるで、水平方向に発生した竜巻の様に。
セブンとダイビングユニットは、為す術もなく、飲み込まれて行った。
『セブン!セブン!何が起こっているの!?
応答して!応答しなさい!セブン!』
並走して北上するサラの声掛けに反応はなく、
ビーコンからは、150ノットを越える
海中の移動速度とは思えない速さである事を伝えてきていた。
ダイビングユニットの船体強度では持たないだろうから
セブンでけでも無事であればと願いながら
並走するサラとカイであった。
ん?どうしたんだ、海流が穏やかになったぞ。
っていうか、何かにくるまれているようだな。
おっ!ダイビングユニットも元気そうで何よりだ。
ハッチ開放してなくてよかったな。
1番発射管だけがダメになったかもしれないけど。
ん!生命反応接近中 ですか。
でかいな。おいでなさいましたかね。
こりゃあ、攻撃されたら何にもできんな。
よし、すっぱりあきらめて話だけでもしてみるか
通じるかどうか分かんねんぇけど。
「あー、どうも初めまして。
自分は運命の女神様に異界召喚された
メタルゴーレムのセブンと言います。
石化されていたようだったので、
勝手ですが、回復の魔法使わせてもらいました。
体調は戻られた感じですかね?」
そう話しかけると、しばらくして
海の中と思えない鮮明な声が電脳内に響いてきた。
「ほう、そなたはあのノルン様の神徒と申すか?
この回復魔法の利き具合は確かにそうであろうな。
いや、この海を預かる海神として面目ないこと
この上ないのだが、助かった、礼を言うぞ、セブンとやら。
我はヨルムンガンド、一度は神に捨てられしものだ。
哀れに思われたノルン様のご慈悲で生きながらえておる。
いまは、そなたと同じくノルン様の神徒として
この海を守る働きをしておるのだ。」
「そうでしたか、しかし、酷いことする神様もいたものですね。
ノルン様ってやっぱりいい女神様なんですねぇ。
ところで、この大陸の日照りがきつくて皆困っているんですが、
ヨルムンガンド様のお力でどうにかなりませんか?
自分の力だとせいぜい見える範囲くらいしか雨を降らせないのと
続くことがないので慢性的な水不足の解消には繋がらないんです。」
「ほう、天候を変えるほどの魔法も授かっておるのか、
うむ、さすがにそれは我だけでどうにかなるものではないのだ。
実は、この大陸の天候は、大陸一高い山に住まう、
神龍とも龍神とも呼ばれておる、八つの頭を持つ
巨大な龍の神が司っているのだ。
我に出来るのは精々この海の流れを整え、ここに生きるものに
力を与える程度だ。
力になれず済まぬなセブンとやら。」
「ヨルムンガンド様の方からその龍の神様には
お話しいただけないものでしょうか?」
「いやいや、無理じゃ。我など神に捨てられし卑しき存在。
捨てられる前に見たお姿は、とても巨大で威厳あるお方と
見えておった。
我はこの海で大きくなたというものの
精々この大陸を取り巻く程度だ。
とても足元にも及ばず、お声をかけるなど滅相もないことだ。」
うーん、十二分にヨルムンガンド様のの方が大きそうに思うんだけど
違うのかなぁ?まぁ、畏れ多い存在という事なら無理は言えんか。
「分かりました。自分の方で何とかやれるだけやってみます。」
「そうか、気を付けていかれよ、セブンとやら。
おお。そうじゃ、我から少しであるが礼の品として
受け取っておくれ。そなたもノルン様から異空間魔法を授かっておろう?
そこに移させてもらうぞ、手を我の鱗に当てておくれ。
そうすると直接移せるのじゃ。
入ったようじゃの。では、また会おうぞ、同じ神徒として。
そなたにノルン様の加護があらん事を。」
ヨルムンガンドが頭を下げたような感じがした。
次に瞬間、すっと、元いた場所に戻されていて、
彼女の姿は見えなくなっていた。
移動魔法か、すごいな。
とりあえず、サラたちと合流するか。
『あー、こちらセブン。状況は完了した。
これより拠点に帰投開始する。
そちらに異常はないか?』
『もう、あなたという人はっ!!
どうやって戻ったのっ!?
ビーコンまでロストしたからてっきり・・。
戻ったらお話のお時間よ!。』
いや、またかよ、俺何にも悪くないと思うんだけど。
まぁ、いいか、次の訪問先教えてもらった事だし。
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