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戦闘訓練
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セブンが巨人族の巨船に乗り込んだ頃、
ネコ獣人族の村の拠点ではブリュンヒルドが
中心となって戦闘訓練が行われていた。
「ほら そこっ!!」
「くっ!!」
ブリュンヒルドの棍棒の先端が
カーラの棍棒を持つ手を打ち据えた。
「まだまだ動きがなっていないな。
頭で考えて動いているようではダメだ。
一連の流れで動きを捉えて自然に受け流して
さらに打ち返せるようにならねばならぬ。
そろそろ背の翼も使った戦闘訓練も始めるか。
バルキュリヤたるもの、地上でも空でも
強く美しく戦えねばならぬ。
良いか、カーラ・・・」
カーラはブリュンヒルドとの訓練の合間に
バルキュリヤとしての心構えの薫陶を受けている。
「あーまた始まったんだけど。。
カーラの目が濁ってる気がするんだけど。
次、あたいの番らしいんだけど・・
サラさん、代わってくんないかな?」
「ダメよ、パイロ。
ブリュンヒルドさんのお話は確かに長いけれど、
神話の時代の神の戦士長をされていた
偉いお方なのだから、直接お話を聴かせて
貰えるだけでも有難いことのなのだわ。
決して間違ったことを仰られてはいないから
この先のあなたの生き方にも
きっといい影響があると思うの。」
「そうよね。
普通はお話どころか、お会いする事も
できないはずの神話の時代のお方なのだから、
これからの長い人生にとって
貴重な経験だと思うわ。」
「蓮さんも電脳人だったらよかったのになぁ。」
「あはは、無茶言わないでよ。
私はただの巫女よ。」
「あら、蓮、あなた確か魔族の国の魔獣狩りで
ランクアップして聖女になったのではなくて?
カミュールさんが興奮しておられたのだわ。
セブンと同じ 完全回復 も
使えるようになったのだから、
後衛で戦闘訓練への参加をお勧めするわ。」
パイロのスイーツにつられて・・・いや、
女神ベルザンディの神託を受けて香月 蓮も
拠点に住み着いていた。
毎朝村の中央広場に作られた運命の女神3柱の像に
お供えをする為という口実・・・いや、神託を
受けたのだそうだ。
「空中戦の訓練であれば、及ばずながらこのヤバルが
お相手させていただきますが、如何でしょう?」
ここにもスイーツにつられて、
ほぼ住み着いている者がいた。
天翼族の戦士長ヤバルである。
ヤバル以下の戦士達は今や農作物作りのプロとして
小さな天空の島名産の野菜の交易に力を入れていた。
ヤバルは交易と称して、村に入り浸っており
村の子供達からは羽のおじさんと呼ばれ懐かれている。
「あ、それいいかも。
あたい実は空中戦得意じゃないんだよね。
でも、もうちょっと癒されてからね。」
パイロはサラに抱き着いたままでそう答えると
再びサラの胸に顔を埋めて
癒しエネルギーの補給を始めた。
「もう、パイロにも困ったものね。
この前村に来たドゥルガーさんの悪影響ね。」
交易に出て戻らないヤバルを連れ戻して欲しいという
天翼族の者達からの嘆願を受け、これ幸いとばかりに
獣王ドゥルガーがこの村を訪れ、お気に入りのサラを
見つけると、凄い速さで駆け寄り、サラの胸に顔を埋め、
癒しエネルギーの補給じゃ!許せ!と言って
小一時間抱きつかれていたのであった。
元々姉が欲しかったパイロはその姿に感化され、
サラに甘えるようになっていたのであった。
「パイロってこうやってみると
まだ15、6才の女の子よね。
肌艶もいいし羨ましいな。
この中だと私が一番年上に見えそうで悲しいな。」
拠点内で唯一人族の蓮がそういってため息をついた。
「でも、長命化するのも良し悪しだって、
カミュールさんも言われていたのだけれど、
蓮もランクアップすれば
長命化するのではなくて?」
「私の場合は、伸びても800年くらいだそうです。」
「いや、十分長いっしょ!」
「5千年以上に長命化したパイロに比べたら短いものよ。」
そう、通常の電脳兵であれば
200万時間で寿命となるはずであったが、
この世界ではランクアップで長命化するようで、
以前の巨大魔獣討伐後に生命力のランクがSになったパイロは
5千年以上という長命化した存在になっていた。
それまでは残りの寿命を気にして悲しむ姿があったが、
ランクアップ後にステータスの内容を確認したパイロは
サラの胸の中で嬉し泣きをしていた。
サラとパイロは電脳兵ではなく電脳人として
人族に近いことが出来る種族になっている。
電脳人には性別があり、女神スクルド曰く、
望めば、子を成すことも可能だという。
それを聞いた時のサラとパイロの反応は違っていた。
サラは自身の体の構造、機能について
じっくりと再調査したくなり、
パイロは性教育を全く受けていない為、
何それどう言う事?と
何度も質問しながら、サラから説明を受けていた。
ちなみに、元は拠点の管理用アンドロイドだったカーラは
女神スクルドの神器の電脳兵用調整ポッドに入ることで
ブリュンヒルドと同じ神兵になっていた。
魔力ではなく、神力で戦う種族なのだそうだ。
カーラは神力で形作った翼で空中に浮かび、
ブリュンヒルドと訓練を始めていた。
「補給完了!
ヤバルさん、お願いできますか?」
「お任せを。
では、あちら側で始めましょう。」
バーニアを使って空中移動するパイロを見送ると
サラはテーブルに戻り、セブンからの巨船情報の
データ収集を始めるのであった。
ネコ獣人族の村の拠点ではブリュンヒルドが
中心となって戦闘訓練が行われていた。
「ほら そこっ!!」
「くっ!!」
ブリュンヒルドの棍棒の先端が
カーラの棍棒を持つ手を打ち据えた。
「まだまだ動きがなっていないな。
頭で考えて動いているようではダメだ。
一連の流れで動きを捉えて自然に受け流して
さらに打ち返せるようにならねばならぬ。
そろそろ背の翼も使った戦闘訓練も始めるか。
バルキュリヤたるもの、地上でも空でも
強く美しく戦えねばならぬ。
良いか、カーラ・・・」
カーラはブリュンヒルドとの訓練の合間に
バルキュリヤとしての心構えの薫陶を受けている。
「あーまた始まったんだけど。。
カーラの目が濁ってる気がするんだけど。
次、あたいの番らしいんだけど・・
サラさん、代わってくんないかな?」
「ダメよ、パイロ。
ブリュンヒルドさんのお話は確かに長いけれど、
神話の時代の神の戦士長をされていた
偉いお方なのだから、直接お話を聴かせて
貰えるだけでも有難いことのなのだわ。
決して間違ったことを仰られてはいないから
この先のあなたの生き方にも
きっといい影響があると思うの。」
「そうよね。
普通はお話どころか、お会いする事も
できないはずの神話の時代のお方なのだから、
これからの長い人生にとって
貴重な経験だと思うわ。」
「蓮さんも電脳人だったらよかったのになぁ。」
「あはは、無茶言わないでよ。
私はただの巫女よ。」
「あら、蓮、あなた確か魔族の国の魔獣狩りで
ランクアップして聖女になったのではなくて?
カミュールさんが興奮しておられたのだわ。
セブンと同じ 完全回復 も
使えるようになったのだから、
後衛で戦闘訓練への参加をお勧めするわ。」
パイロのスイーツにつられて・・・いや、
女神ベルザンディの神託を受けて香月 蓮も
拠点に住み着いていた。
毎朝村の中央広場に作られた運命の女神3柱の像に
お供えをする為という口実・・・いや、神託を
受けたのだそうだ。
「空中戦の訓練であれば、及ばずながらこのヤバルが
お相手させていただきますが、如何でしょう?」
ここにもスイーツにつられて、
ほぼ住み着いている者がいた。
天翼族の戦士長ヤバルである。
ヤバル以下の戦士達は今や農作物作りのプロとして
小さな天空の島名産の野菜の交易に力を入れていた。
ヤバルは交易と称して、村に入り浸っており
村の子供達からは羽のおじさんと呼ばれ懐かれている。
「あ、それいいかも。
あたい実は空中戦得意じゃないんだよね。
でも、もうちょっと癒されてからね。」
パイロはサラに抱き着いたままでそう答えると
再びサラの胸に顔を埋めて
癒しエネルギーの補給を始めた。
「もう、パイロにも困ったものね。
この前村に来たドゥルガーさんの悪影響ね。」
交易に出て戻らないヤバルを連れ戻して欲しいという
天翼族の者達からの嘆願を受け、これ幸いとばかりに
獣王ドゥルガーがこの村を訪れ、お気に入りのサラを
見つけると、凄い速さで駆け寄り、サラの胸に顔を埋め、
癒しエネルギーの補給じゃ!許せ!と言って
小一時間抱きつかれていたのであった。
元々姉が欲しかったパイロはその姿に感化され、
サラに甘えるようになっていたのであった。
「パイロってこうやってみると
まだ15、6才の女の子よね。
肌艶もいいし羨ましいな。
この中だと私が一番年上に見えそうで悲しいな。」
拠点内で唯一人族の蓮がそういってため息をついた。
「でも、長命化するのも良し悪しだって、
カミュールさんも言われていたのだけれど、
蓮もランクアップすれば
長命化するのではなくて?」
「私の場合は、伸びても800年くらいだそうです。」
「いや、十分長いっしょ!」
「5千年以上に長命化したパイロに比べたら短いものよ。」
そう、通常の電脳兵であれば
200万時間で寿命となるはずであったが、
この世界ではランクアップで長命化するようで、
以前の巨大魔獣討伐後に生命力のランクがSになったパイロは
5千年以上という長命化した存在になっていた。
それまでは残りの寿命を気にして悲しむ姿があったが、
ランクアップ後にステータスの内容を確認したパイロは
サラの胸の中で嬉し泣きをしていた。
サラとパイロは電脳兵ではなく電脳人として
人族に近いことが出来る種族になっている。
電脳人には性別があり、女神スクルド曰く、
望めば、子を成すことも可能だという。
それを聞いた時のサラとパイロの反応は違っていた。
サラは自身の体の構造、機能について
じっくりと再調査したくなり、
パイロは性教育を全く受けていない為、
何それどう言う事?と
何度も質問しながら、サラから説明を受けていた。
ちなみに、元は拠点の管理用アンドロイドだったカーラは
女神スクルドの神器の電脳兵用調整ポッドに入ることで
ブリュンヒルドと同じ神兵になっていた。
魔力ではなく、神力で戦う種族なのだそうだ。
カーラは神力で形作った翼で空中に浮かび、
ブリュンヒルドと訓練を始めていた。
「補給完了!
ヤバルさん、お願いできますか?」
「お任せを。
では、あちら側で始めましょう。」
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サラはテーブルに戻り、セブンからの巨船情報の
データ収集を始めるのであった。
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