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神気を使う者
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閉鎖空間の世界樹のもとで運命の女神スクルドと
直接会って話ができたセブン達は今、
各自の周りを飛び交う精霊との契約に追われていた。
「いや、なんかサラの周りが一番多くて、
パイロ、シヴァが同じくらいで、
俺が一番不人気なんだけど。」
「日頃の行いなのだわ。」
「あたいのとこはおやつ狙いっしょ。
気にすることないっしょ。」
「ふむ、私も精霊と契約できるとは、
面白いことじゃな。
しかし見れば見る程、可愛らしいものじゃな。
連れて帰って良いのか?」
「契約したらいつでも呼び出せるようになるから、
いつも側にいるのと同じだよ。」
「なんと、誠か。では、みな契約じゃ。
そなたらに囲まれて過ごすのは
心地良さそうじゃな。」
シヴァが嬉しそうに精霊と契約を交わしていく。
すっかり綺麗なお姉さんって感じになってるのを見ると
呪いの傷も治してもらえて良かったなと思うセブンであった。
「セブン、
今回もだけど、セブンの魔法には
神気が混ざってるよね。
ありとあらゆる生き物の力にもなるんだけど、
多すぎると望まない進化にも影響が出るんだ。
神気を抑える修行がこの世界樹のもとでは出来るから
習得してから帰るようにって世界樹からの言伝だよ。」
「えっ!?俺ここに居残りで修行なの?
それってどんなのなの?」
「少しの間、結跏趺坐でも吉祥坐で座っておくだけだよ。」
「それなら出来るよ。
サラ、修行終わってこの結界出たら連絡するよ。」
「そうね、周りへの影響を抑えるためには最優先ね。
しっかりやり遂げるのよ。
では、精霊様、先にお暇させていただきたいのですが。」
「じゃあ、ここで待ってて。
3人ともいいかな? 転移 」
精霊と共に、サラ、パイロ、シヴァが一瞬で消えていった。
世界樹のもとで1人になったセブンの前に白く耀く玉が現れ、
ふわふわと漂っていた。
その玉の方から、いや眼内モニターを通したような声が
はっきりと聞こえて来た。
『セブン、いえ武人と呼ばせて貰うわね。
私はスクルドと同じ運命の女神のウルズよ。
スクルドのように姿を出すと時間が限られてしまうから
こんな形で話をすることを許してね。』
「いえいえ、女神様にお声掛けして貰えるだけでも
ありがたい事ですので。
あの、ちょっと不躾で恐れ多いのですが、
お聞きしたい事がありまして。」
『あら、何かしら?』
「ステータスの内容なのですが、
まず、支援魔法で 阻害 って魔法が増えたのですが、
これでステータスの内容をサラ達といえど
見えなくできるものですか?」
『そうね、紗良とパイロには有効だけれど、シヴァには無効だわ。
彼女も女神だから、看破 の能力が使えるの。』
「では、この阻害ってずっとかけていられるものですか?」
『あら、何を隠しておきたいのかしら?
対象によるところがあるわ。』
「・・・年齢というか、今は表示が寿命ってなってるんですが、
ここの数字を隠しておきたいんです。」
『それは可能だけれど、見るものが見たら違和感があるわよ。
そこだけが見えないなんて。余計に気になるのではなくて?』
「いえ、それでも隠しておきたいんです。」
『・・・そう、電脳兵でいられなくなることを知られるのが
嫌なのかしら?』
俯いたセブンはそうですと力なく返事をした。
セブンのステータス画面には年齢の項目があり、
これまでは稼働時間が表示されていた。
それが今は寿命の表示に変更されており、
5万時間弱の数字がカウントダウンを続けている。
この状態をサラ達には見られたくなかったのだ。
シヴァの暴走を抑え込むため、金剛牙の印による法門の解放の力を
使った代償は、本来は行使した者の生命力全てであったが、
セブンの場合、主神の加護の力で蘇生はできたものの、
この世界にいられる時間は大幅に削られてしまったようであった。
『武人、
命には限りがあるからこそ尊くて、美しいものなのよ。
あなたの場合、前の世界で既に人としての生は終えていて、
この世界では、電脳兵としての寿命が
もうすぐ来るというだけの話よ。』
「そうですよね、一度は覚悟したことだし、吹っ切れました。
でも、隠しておこうと思います。」
『自分で納得できる方を選ぶといいわ。
でもね、覚えておいて。
誰かの犠牲の上に生きるものの悲しみを。』
「スクルド様に言われていたのですが、
拠点の調整ポッドに入ってもこのままの電脳兵のままで
最後まで過ごそうと思います。」
『最後?
うーん、まあそういう表現にもなるわね。
じゃあ、まずは神気を抑える修行の方頑張ってね。
また、会う日があるわ、きっと。
またね、武人。』
「はい、頑張ります。」
スゥッと玉が空に登っていき、途中で掻き消えてしまった。
残されたセブンは精霊が戻るまで空を見上げ続けていた。
直接会って話ができたセブン達は今、
各自の周りを飛び交う精霊との契約に追われていた。
「いや、なんかサラの周りが一番多くて、
パイロ、シヴァが同じくらいで、
俺が一番不人気なんだけど。」
「日頃の行いなのだわ。」
「あたいのとこはおやつ狙いっしょ。
気にすることないっしょ。」
「ふむ、私も精霊と契約できるとは、
面白いことじゃな。
しかし見れば見る程、可愛らしいものじゃな。
連れて帰って良いのか?」
「契約したらいつでも呼び出せるようになるから、
いつも側にいるのと同じだよ。」
「なんと、誠か。では、みな契約じゃ。
そなたらに囲まれて過ごすのは
心地良さそうじゃな。」
シヴァが嬉しそうに精霊と契約を交わしていく。
すっかり綺麗なお姉さんって感じになってるのを見ると
呪いの傷も治してもらえて良かったなと思うセブンであった。
「セブン、
今回もだけど、セブンの魔法には
神気が混ざってるよね。
ありとあらゆる生き物の力にもなるんだけど、
多すぎると望まない進化にも影響が出るんだ。
神気を抑える修行がこの世界樹のもとでは出来るから
習得してから帰るようにって世界樹からの言伝だよ。」
「えっ!?俺ここに居残りで修行なの?
それってどんなのなの?」
「少しの間、結跏趺坐でも吉祥坐で座っておくだけだよ。」
「それなら出来るよ。
サラ、修行終わってこの結界出たら連絡するよ。」
「そうね、周りへの影響を抑えるためには最優先ね。
しっかりやり遂げるのよ。
では、精霊様、先にお暇させていただきたいのですが。」
「じゃあ、ここで待ってて。
3人ともいいかな? 転移 」
精霊と共に、サラ、パイロ、シヴァが一瞬で消えていった。
世界樹のもとで1人になったセブンの前に白く耀く玉が現れ、
ふわふわと漂っていた。
その玉の方から、いや眼内モニターを通したような声が
はっきりと聞こえて来た。
『セブン、いえ武人と呼ばせて貰うわね。
私はスクルドと同じ運命の女神のウルズよ。
スクルドのように姿を出すと時間が限られてしまうから
こんな形で話をすることを許してね。』
「いえいえ、女神様にお声掛けして貰えるだけでも
ありがたい事ですので。
あの、ちょっと不躾で恐れ多いのですが、
お聞きしたい事がありまして。」
『あら、何かしら?』
「ステータスの内容なのですが、
まず、支援魔法で 阻害 って魔法が増えたのですが、
これでステータスの内容をサラ達といえど
見えなくできるものですか?」
『そうね、紗良とパイロには有効だけれど、シヴァには無効だわ。
彼女も女神だから、看破 の能力が使えるの。』
「では、この阻害ってずっとかけていられるものですか?」
『あら、何を隠しておきたいのかしら?
対象によるところがあるわ。』
「・・・年齢というか、今は表示が寿命ってなってるんですが、
ここの数字を隠しておきたいんです。」
『それは可能だけれど、見るものが見たら違和感があるわよ。
そこだけが見えないなんて。余計に気になるのではなくて?』
「いえ、それでも隠しておきたいんです。」
『・・・そう、電脳兵でいられなくなることを知られるのが
嫌なのかしら?』
俯いたセブンはそうですと力なく返事をした。
セブンのステータス画面には年齢の項目があり、
これまでは稼働時間が表示されていた。
それが今は寿命の表示に変更されており、
5万時間弱の数字がカウントダウンを続けている。
この状態をサラ達には見られたくなかったのだ。
シヴァの暴走を抑え込むため、金剛牙の印による法門の解放の力を
使った代償は、本来は行使した者の生命力全てであったが、
セブンの場合、主神の加護の力で蘇生はできたものの、
この世界にいられる時間は大幅に削られてしまったようであった。
『武人、
命には限りがあるからこそ尊くて、美しいものなのよ。
あなたの場合、前の世界で既に人としての生は終えていて、
この世界では、電脳兵としての寿命が
もうすぐ来るというだけの話よ。』
「そうですよね、一度は覚悟したことだし、吹っ切れました。
でも、隠しておこうと思います。」
『自分で納得できる方を選ぶといいわ。
でもね、覚えておいて。
誰かの犠牲の上に生きるものの悲しみを。』
「スクルド様に言われていたのですが、
拠点の調整ポッドに入ってもこのままの電脳兵のままで
最後まで過ごそうと思います。」
『最後?
うーん、まあそういう表現にもなるわね。
じゃあ、まずは神気を抑える修行の方頑張ってね。
また、会う日があるわ、きっと。
またね、武人。』
「はい、頑張ります。」
スゥッと玉が空に登っていき、途中で掻き消えてしまった。
残されたセブンは精霊が戻るまで空を見上げ続けていた。
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