97 / 164
西のダンジョン 潜入開始
しおりを挟む
丘の途中にこんもりと土を盛り上げて作った
トンネルの入り口のような穴の中から、
機械兵士に混じって魔物も湧き出てきていた。
魔物は猪型、狼型の魔物が群れて出てきていた。
フライングユニットを装着したセブンは、
一旦さがって武器類を錬成し、魔物と機械兵士の
殲滅を狙っていた。
対機械兵士用の兵器を使うため、高度をあげていた。
「まずは狼型と猪型の魔物の群れからやるかな。
肉やら素材が取れるらしいから大事にいくかな。
冷凍弾 発射! 」
フライングユニットの翼からミサイルが発射された。
弾頭には有効半径300mをマイナス100度の世界に変える
凍結剤が詰まっている。
空中で破裂した弾頭から凍結剤が散布され、
魔物の群れは冷凍標本に成り果てて行く。
「よし、鮮度バッチリのお肉を仕入れましたよっと。
さて、お次は旧式の電脳兵もどきだな。
防御シールドもなさそうだし、一撃かな。
クラスター弾 発射!
続けて
ハイパーEMP爆弾 投下!
シールド展開しつつ、ちょっと上昇っと。」
機械兵士の塊に向けて、外装に傷をつけるクラスター弾を
ぶつけ、その傷の隙間から電磁波パルスを潜り込ませて
サージ電流で回路を焼き切ろうという魂胆だ。
パーン!パパパパパーン!
クラスター弾の閃光と破裂音が連続して響き渡ると、
一呼吸開けて、
ポンッ という炸裂音だけが響いてきた。
途端に機械兵士の塊は痙攣するような異常な動きをした後、
煙を吐き出しつつ、全機その場で動きを止めてしまった。
高度を下げながら、セブンは塊の状態確認を実行していた。
「よし、機能停止確認。
冷凍肉と一緒に
収納 ! 」
ダンジョンから出ていた大まかな群れと機械兵は
綺麗に消え去っていた。
先行して出てた魔物は冒険者に任せることにして、
内部への突入を行うため、フライングユニットから離脱し、
地表すれすれの高さでバーニア移動を開始した。
(暗視モード、ステルスモードで潜入開始っと。)
ダンジョンの入り口を越えると
体にも歪みが感じられた。
ダンジョンの研究家によると、
異空間に転移している、繋がっているということだ。
このため、入口の先がどうなっているかは、
入ってみないと分からないのだそうだ。
洞窟のところもあれば、森の中のところもあったり、
砂漠や草原といった、ダンジョンの外の世界とは
無関係の場所になっているのだという。
目の前には無機質な金属製らしき機械だらけの構造物が
並ぶ異様な世界が広がっていた。
空は黒い煙で霞んで薄暗く、劣悪な大気環境のようだ。
そこらじゅうで機械が大きな音を立てて忙しく動いているようで
騒音も酷そうな普通の人が住めそうにない世界だ。
(なんだこれ?
こんな機械化都市の何処から魔物出てきたんだ?
っと、正面のゲートが開くのか。
横に移動しておこう。)
ステルスモードになっているので、
まず見つからないとは思うものの、
念のため横の壁際まで移動してみたのだった。
ガーーーッ!!
金属製の蛇腹のようなゲートが横に開くと、
中から身長3m近い、額に黒いツノがある鬼としか言えないような
魔物が巨大な棍棒を持ってゾロゾロと歩いて出てき始めた。
(オーガっていう鬼人系の魔物か。
魔法を使うとか、ヤバそうだな。
スペースチタンブレードで暗殺しておきますか。)
50体近いオーガの群の最後尾から順に
セブンの腕のスペースチタン製ブレードの餌食になっていく。
全滅させた後、先ほどのゲートの奥に侵入することにし、
レーザーセンサーなどがないか確認しながら接近し、
蛇腹を少し切り裂いて、その間に体をねじ込んで
内部への侵入を果たしたのであった。
(ん? 今度は森の中になったぞ、
なるほどこれがダンジョンか。
面白いな。っとまたお客さんか。)
その森の奥からのしのしと歩み寄って来る一団があった。
金属の煌めきを見せる角張ったブロックが積み重なって
出来ているゴーレムのようだ。
(おっ、こいつらが本物の
メタルゴーレムって奴じゃないのか?
なんかお仲間を倒すようで嫌だけど、
やりますかね。)
頭部のブロックの隙間にスペースチタンブレードを
差込み、切り落としていく。
100体近いブロックの塊も全てアイテムボックスに
収納したセブンは、さらに奥に進んで行くのであった。
どうやらこのダンジョンは一定距離を移動すると
別の場所に切り替わり、出現する魔物も変わるようだ。
(おっと、バグドローン経由で
ここまでの情報をギルドに連絡しておくか。
ドローンちゃん、ここは俺に任せて
ギルドに戻るんだ。いいな、振り返るなよ。)
そう、余計なフラグを立てるようなことを思いつつ
セブンはテントウムシ型のドローンに映像情報を入れて
元来た方向へ移動させるのであった。
「みなさーん、先行しているセブンさんから
ダンジョンの情報入りましたので、
近くのモニターを見てくださーい。」
ギルドの受付嬢はドローンからの映像とデータの情報を
ギルド内に設置されているモニター画面にアップして、
内部で待機している冒険者に注視するよう声をかけた。
「うわっ、これ防毒マスクとかいるよな?」
「ビッグボアとキラーファングを
さらに大きくした魔物か、
狩り甲斐がありそうだな。」
「ヤベェなおい、お前にはオーガは無理だろ。
俺なら一撃だけどよ。」
「メタルゴーレムだと! しかもミスリル銀製!!
行くしかないだろ、これ!」
安全を考えるもの、一攫千金を狙うものと
情報の捉え方は様々だが、冒険者達は
みなダンジョンに向かうのは間違いないようだ。
「みなさーん、周辺地域で暴れている
ダンジョン産の魔物情報もアップしましたー。
ダンジョン内だけでなく周辺地域の討伐にも
参加お願いしまーす。
討伐対象の魔物の証明部位もアップしていますので
見てくださーい。
あと、素材も持ち帰ってもらえたら、
ギルドでも買い上げますのでよろしくお願いしまーす。
空間魔法袋のご入用の方は
受付カウンターでも販売していますので
ご利用くださーい。」
モニターに情報がアップされると、
ギルド内はより一層賑やかになっていった。
(今度は砂漠か。
あれは、さっきの初期型電脳兵か。
どこから出てきてるんだ?
急に湧いているように見えるんだけど?
まだ先は長そうだな。
追加の錬成しておくか。)
ポンポンと沸くように出現してくる機械兵士を見つめながら
徹甲弾を錬成するセブンであった。
トンネルの入り口のような穴の中から、
機械兵士に混じって魔物も湧き出てきていた。
魔物は猪型、狼型の魔物が群れて出てきていた。
フライングユニットを装着したセブンは、
一旦さがって武器類を錬成し、魔物と機械兵士の
殲滅を狙っていた。
対機械兵士用の兵器を使うため、高度をあげていた。
「まずは狼型と猪型の魔物の群れからやるかな。
肉やら素材が取れるらしいから大事にいくかな。
冷凍弾 発射! 」
フライングユニットの翼からミサイルが発射された。
弾頭には有効半径300mをマイナス100度の世界に変える
凍結剤が詰まっている。
空中で破裂した弾頭から凍結剤が散布され、
魔物の群れは冷凍標本に成り果てて行く。
「よし、鮮度バッチリのお肉を仕入れましたよっと。
さて、お次は旧式の電脳兵もどきだな。
防御シールドもなさそうだし、一撃かな。
クラスター弾 発射!
続けて
ハイパーEMP爆弾 投下!
シールド展開しつつ、ちょっと上昇っと。」
機械兵士の塊に向けて、外装に傷をつけるクラスター弾を
ぶつけ、その傷の隙間から電磁波パルスを潜り込ませて
サージ電流で回路を焼き切ろうという魂胆だ。
パーン!パパパパパーン!
クラスター弾の閃光と破裂音が連続して響き渡ると、
一呼吸開けて、
ポンッ という炸裂音だけが響いてきた。
途端に機械兵士の塊は痙攣するような異常な動きをした後、
煙を吐き出しつつ、全機その場で動きを止めてしまった。
高度を下げながら、セブンは塊の状態確認を実行していた。
「よし、機能停止確認。
冷凍肉と一緒に
収納 ! 」
ダンジョンから出ていた大まかな群れと機械兵は
綺麗に消え去っていた。
先行して出てた魔物は冒険者に任せることにして、
内部への突入を行うため、フライングユニットから離脱し、
地表すれすれの高さでバーニア移動を開始した。
(暗視モード、ステルスモードで潜入開始っと。)
ダンジョンの入り口を越えると
体にも歪みが感じられた。
ダンジョンの研究家によると、
異空間に転移している、繋がっているということだ。
このため、入口の先がどうなっているかは、
入ってみないと分からないのだそうだ。
洞窟のところもあれば、森の中のところもあったり、
砂漠や草原といった、ダンジョンの外の世界とは
無関係の場所になっているのだという。
目の前には無機質な金属製らしき機械だらけの構造物が
並ぶ異様な世界が広がっていた。
空は黒い煙で霞んで薄暗く、劣悪な大気環境のようだ。
そこらじゅうで機械が大きな音を立てて忙しく動いているようで
騒音も酷そうな普通の人が住めそうにない世界だ。
(なんだこれ?
こんな機械化都市の何処から魔物出てきたんだ?
っと、正面のゲートが開くのか。
横に移動しておこう。)
ステルスモードになっているので、
まず見つからないとは思うものの、
念のため横の壁際まで移動してみたのだった。
ガーーーッ!!
金属製の蛇腹のようなゲートが横に開くと、
中から身長3m近い、額に黒いツノがある鬼としか言えないような
魔物が巨大な棍棒を持ってゾロゾロと歩いて出てき始めた。
(オーガっていう鬼人系の魔物か。
魔法を使うとか、ヤバそうだな。
スペースチタンブレードで暗殺しておきますか。)
50体近いオーガの群の最後尾から順に
セブンの腕のスペースチタン製ブレードの餌食になっていく。
全滅させた後、先ほどのゲートの奥に侵入することにし、
レーザーセンサーなどがないか確認しながら接近し、
蛇腹を少し切り裂いて、その間に体をねじ込んで
内部への侵入を果たしたのであった。
(ん? 今度は森の中になったぞ、
なるほどこれがダンジョンか。
面白いな。っとまたお客さんか。)
その森の奥からのしのしと歩み寄って来る一団があった。
金属の煌めきを見せる角張ったブロックが積み重なって
出来ているゴーレムのようだ。
(おっ、こいつらが本物の
メタルゴーレムって奴じゃないのか?
なんかお仲間を倒すようで嫌だけど、
やりますかね。)
頭部のブロックの隙間にスペースチタンブレードを
差込み、切り落としていく。
100体近いブロックの塊も全てアイテムボックスに
収納したセブンは、さらに奥に進んで行くのであった。
どうやらこのダンジョンは一定距離を移動すると
別の場所に切り替わり、出現する魔物も変わるようだ。
(おっと、バグドローン経由で
ここまでの情報をギルドに連絡しておくか。
ドローンちゃん、ここは俺に任せて
ギルドに戻るんだ。いいな、振り返るなよ。)
そう、余計なフラグを立てるようなことを思いつつ
セブンはテントウムシ型のドローンに映像情報を入れて
元来た方向へ移動させるのであった。
「みなさーん、先行しているセブンさんから
ダンジョンの情報入りましたので、
近くのモニターを見てくださーい。」
ギルドの受付嬢はドローンからの映像とデータの情報を
ギルド内に設置されているモニター画面にアップして、
内部で待機している冒険者に注視するよう声をかけた。
「うわっ、これ防毒マスクとかいるよな?」
「ビッグボアとキラーファングを
さらに大きくした魔物か、
狩り甲斐がありそうだな。」
「ヤベェなおい、お前にはオーガは無理だろ。
俺なら一撃だけどよ。」
「メタルゴーレムだと! しかもミスリル銀製!!
行くしかないだろ、これ!」
安全を考えるもの、一攫千金を狙うものと
情報の捉え方は様々だが、冒険者達は
みなダンジョンに向かうのは間違いないようだ。
「みなさーん、周辺地域で暴れている
ダンジョン産の魔物情報もアップしましたー。
ダンジョン内だけでなく周辺地域の討伐にも
参加お願いしまーす。
討伐対象の魔物の証明部位もアップしていますので
見てくださーい。
あと、素材も持ち帰ってもらえたら、
ギルドでも買い上げますのでよろしくお願いしまーす。
空間魔法袋のご入用の方は
受付カウンターでも販売していますので
ご利用くださーい。」
モニターに情報がアップされると、
ギルド内はより一層賑やかになっていった。
(今度は砂漠か。
あれは、さっきの初期型電脳兵か。
どこから出てきてるんだ?
急に湧いているように見えるんだけど?
まだ先は長そうだな。
追加の錬成しておくか。)
ポンポンと沸くように出現してくる機械兵士を見つめながら
徹甲弾を錬成するセブンであった。
0
あなたにおすすめの小説
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身、動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物や魔法、獣人等が当たり前に存在する異世界に転移させられる。
彼が送るのは、時に命がけの戦いもあり、時に仲間との穏やかな日常もある、そんな『冒険者』ならではのスローライフ。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練とは如何なるものか。
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる