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アナザーディメンション 宿願果たす時
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「その感じだと、スクルドからの説明が足りなかったようね。
簡単に言うと、私達運命の女神の管理する世界へ
傭兵として介入して欲しいの。
介入している間はこの世界には戻れないから、
主だった方々へ不在にする挨拶をしておいて欲しかったの。
ウルズ姉様がサラに話しておいてくれたから、
このことは気にしなくていいと思うわ。
ちょっと落ち着いたかしら?
もちろん報酬はあるから、楽しみにしていてね。
それで依頼なのだけど、各世界で歪みを生み出す原因に近い
人の暗殺や物体の破壊になるわ。
意外かしら?
この世界は実は特別な世界なのよ。
他の世界ではこの世界のようなことは許されないことなの。
特に異次元の存在ね。
厳しい戦いが予想される世界や楽に終わりそうな世界への
異次元転移をしてもらって、ミッション完了次第、
再転移してもらうことになるわ。」
やっと状況が飲み込めてきたセブンが口を開いた。
「異次元転移ってそんなに簡単にできるものなんですかね?」
「簡単ではないわ。
転移に耐えられる精神力と神気が不可欠だわ。
貴方ならきっと大丈夫よ。
正確に言うと、長い寿命と神気の制御が必要なの。
ステータスを見て気づいているでしょうけど、
貴方の寿命はほぼ無限になっているわ。
神気の制御も世界樹の精霊に教わっているわよね?
武装は今のままで転移できるわ。
ステータスもそのままだからアイテムボックスも魔法も
使える状態にしておくわ。」
「圧縮メッセージって、こっちの世界と繋げられないかな?」
「ごめんなさい、それは出来ないわ。
他に何かあるかしら?」
「あ、武装だけど、フライングユニットとダイビングユニットは
どうだろ?あると便利なんだけど。」
「アイテムボックスに入っていれば持っていけたのだけれど、
今は少し移動始めているから取りに戻れないわ。
ごめんなさい。」
「そっか、あるものだけで頑張ってみますか。」
「それで移動先なのだけど、三つくらいの世界に
行って欲しいのだけれど、イージーモードから行く?
ハードモードから行く?今なら選べるわ。
ハードモードはもしかすると命を落とす可能性があるわ。
その時はここに強制的に戻って来ることになるだけだから。
そうね、ハードモードの世界の中には、
貴方が一番戦いたくなくて、
一番倒したい相手もいるわ。
そのキツイ世界だとうまくやればの話だけど、
欲しいものが手に入るかもしれないわ。
どうするかしら?」
「ハードモード一択だな。もとより俺は傭兵だ。
どんなにキツイ戦場であっても逃げ出したことはないよ。
今更、撃てない相手はいないよ。」
その言葉に少し顔を曇らせるベルザンディであったが、
セブンの目を見据えて話を続けた。
「分かったわ、でも、きっと本当に厳しいミッションになるわ。
しっかりと覚悟を決めておいて。
いいかしら?
では、最初のアナザーディメンションは、
・・・ある傭兵組織が別の世界から殲滅魔法兵器を
手に入れて使おうと準備を進めているわ。
この傭兵組織の拠点内部にある兵器の破壊がミッションよ。
出来れば、傭兵との戦闘は避けるべきよ。
いいかしら?兵器だけを破壊してくれたらいいから
無理はしないでね。」
「オーダー アクセプト。
そういや、いつも部隊名があったんだけど、
今回もつけてくれないかな?」
「そうね、そのままなのだけど、
ノルンズ マーセナリー でどうかしら?」
「ノルンの傭兵か。いいね、それで行こう。
ノルンズ マーセナリー
ミッションプログラム構築開始。
プランAからGを確認。
いつでも行けるよ。」
「もう一度言うわ。兵器だけを破壊すればいいからね。
無理をしないでね。
亜空間転移魔法陣を展開するわ。
輪の中に神気を纏って飛び込んでね。
開け、亜空間の門よ。」
白い靄をかき消すように、虹色に輝く魔法陣が浮かび上がると、
ゆっくりと加速をつけながら内側と外側が逆方向に回転を始めた。
「ノルンズ マーセナリー
セブン出撃する!
神気装着」
魔法陣の中央に向けて虹色の靄を纏ったセブンが飛び込み、
すり抜けるように消えていった。
「幸運を祈るわ。
・・・きっと貴方は撃てないでしょうね。
逆に撃たれても体の傷は治せるわ。
撃つことで傷ついた心は治らないわ。
選ぶのは貴方よ。
厳しすぎると思うけど、これが新神の試練なの。」
セブンは砂漠でシステムを再起動させていた。
「ここは・・・新型GPSで位置がはっきりと分かる。
バグドローンの警戒区域に入ってるのも認識できる。
・・・ザックバーンの拠点かよ。。
いる。バグドローンのリンクが普通に共有できる。
あの地下入り口の奥に、俺がいる。」
金色に輝く瞳に危険な炎を浮かべたセブンは、
宿敵を見つけて、宿願を果たしに行くが如く、
いつも以上に戦意を高めた表情を浮かべ、
見慣れたかつての拠点に向けて足を踏み出したのだった。
簡単に言うと、私達運命の女神の管理する世界へ
傭兵として介入して欲しいの。
介入している間はこの世界には戻れないから、
主だった方々へ不在にする挨拶をしておいて欲しかったの。
ウルズ姉様がサラに話しておいてくれたから、
このことは気にしなくていいと思うわ。
ちょっと落ち着いたかしら?
もちろん報酬はあるから、楽しみにしていてね。
それで依頼なのだけど、各世界で歪みを生み出す原因に近い
人の暗殺や物体の破壊になるわ。
意外かしら?
この世界は実は特別な世界なのよ。
他の世界ではこの世界のようなことは許されないことなの。
特に異次元の存在ね。
厳しい戦いが予想される世界や楽に終わりそうな世界への
異次元転移をしてもらって、ミッション完了次第、
再転移してもらうことになるわ。」
やっと状況が飲み込めてきたセブンが口を開いた。
「異次元転移ってそんなに簡単にできるものなんですかね?」
「簡単ではないわ。
転移に耐えられる精神力と神気が不可欠だわ。
貴方ならきっと大丈夫よ。
正確に言うと、長い寿命と神気の制御が必要なの。
ステータスを見て気づいているでしょうけど、
貴方の寿命はほぼ無限になっているわ。
神気の制御も世界樹の精霊に教わっているわよね?
武装は今のままで転移できるわ。
ステータスもそのままだからアイテムボックスも魔法も
使える状態にしておくわ。」
「圧縮メッセージって、こっちの世界と繋げられないかな?」
「ごめんなさい、それは出来ないわ。
他に何かあるかしら?」
「あ、武装だけど、フライングユニットとダイビングユニットは
どうだろ?あると便利なんだけど。」
「アイテムボックスに入っていれば持っていけたのだけれど、
今は少し移動始めているから取りに戻れないわ。
ごめんなさい。」
「そっか、あるものだけで頑張ってみますか。」
「それで移動先なのだけど、三つくらいの世界に
行って欲しいのだけれど、イージーモードから行く?
ハードモードから行く?今なら選べるわ。
ハードモードはもしかすると命を落とす可能性があるわ。
その時はここに強制的に戻って来ることになるだけだから。
そうね、ハードモードの世界の中には、
貴方が一番戦いたくなくて、
一番倒したい相手もいるわ。
そのキツイ世界だとうまくやればの話だけど、
欲しいものが手に入るかもしれないわ。
どうするかしら?」
「ハードモード一択だな。もとより俺は傭兵だ。
どんなにキツイ戦場であっても逃げ出したことはないよ。
今更、撃てない相手はいないよ。」
その言葉に少し顔を曇らせるベルザンディであったが、
セブンの目を見据えて話を続けた。
「分かったわ、でも、きっと本当に厳しいミッションになるわ。
しっかりと覚悟を決めておいて。
いいかしら?
では、最初のアナザーディメンションは、
・・・ある傭兵組織が別の世界から殲滅魔法兵器を
手に入れて使おうと準備を進めているわ。
この傭兵組織の拠点内部にある兵器の破壊がミッションよ。
出来れば、傭兵との戦闘は避けるべきよ。
いいかしら?兵器だけを破壊してくれたらいいから
無理はしないでね。」
「オーダー アクセプト。
そういや、いつも部隊名があったんだけど、
今回もつけてくれないかな?」
「そうね、そのままなのだけど、
ノルンズ マーセナリー でどうかしら?」
「ノルンの傭兵か。いいね、それで行こう。
ノルンズ マーセナリー
ミッションプログラム構築開始。
プランAからGを確認。
いつでも行けるよ。」
「もう一度言うわ。兵器だけを破壊すればいいからね。
無理をしないでね。
亜空間転移魔法陣を展開するわ。
輪の中に神気を纏って飛び込んでね。
開け、亜空間の門よ。」
白い靄をかき消すように、虹色に輝く魔法陣が浮かび上がると、
ゆっくりと加速をつけながら内側と外側が逆方向に回転を始めた。
「ノルンズ マーセナリー
セブン出撃する!
神気装着」
魔法陣の中央に向けて虹色の靄を纏ったセブンが飛び込み、
すり抜けるように消えていった。
「幸運を祈るわ。
・・・きっと貴方は撃てないでしょうね。
逆に撃たれても体の傷は治せるわ。
撃つことで傷ついた心は治らないわ。
選ぶのは貴方よ。
厳しすぎると思うけど、これが新神の試練なの。」
セブンは砂漠でシステムを再起動させていた。
「ここは・・・新型GPSで位置がはっきりと分かる。
バグドローンの警戒区域に入ってるのも認識できる。
・・・ザックバーンの拠点かよ。。
いる。バグドローンのリンクが普通に共有できる。
あの地下入り口の奥に、俺がいる。」
金色に輝く瞳に危険な炎を浮かべたセブンは、
宿敵を見つけて、宿願を果たしに行くが如く、
いつも以上に戦意を高めた表情を浮かべ、
見慣れたかつての拠点に向けて足を踏み出したのだった。
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