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番外編 王女様は癒されたい
05 反撃
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慌てるベイルを無視して、彼女自ら細い肩紐を下ろし、艶めかしい裸体を露わにした。
そして彼の膝に跨ったまま、情熱的な赤いショーツの紐をゆっくりと解く。
はらりと落ちた布切れには、ヒルデガルドの官能の蜜が糸を引いていた。
「ベイルはなにもしなくていいのよ」
「それはそれで……っ、年長者としてのプライドといいますか」
「満足させてあげるわ♡」
ベイルはカウチの背もたれに身を預け、向かい合うようにしてヒルデガルドを膝に乗せている。
彼女は申し訳程度にベイルの腰に巻き付いていた寝衣の紐を取り払い、凶器のように昂る彼のものを自身にあてがった。
空色の瞳を期待に潤ませ、上気させた肌がひどく淫猥で、またしてもベイルの質量が増した気がする。それを見てヒルデガルドはごくりと喉を鳴らし、ゆっくりと腰を沈めていった。
「あっあっ……! すごぉ、い……っ! んっ、ぁ……ベイル……」
恍惚とした声が、ベイルの耳を犯していく。
彼の首裏に華奢な腕が伸ばされて、乞われるがまま舌を差し出し深い口づけを交わす。
急激な快楽に襲われたからだろうか。好き勝手に動かれると思っていたのに、彼女は身体を震わせ、なかなか腰を上げられずにいる。
「っは……挿入れただけで、もうイきそうになっちゃってんですか?」
「んッ、だめ、あなた、声も好きすぎるの……」
耳元でそう小さく呟いただけで、ヒルデガルドの肉襞がきゅぅっとベイルのものを締め上げた。
ひくりと蠕動を始めようとする膣内は、あと少しの刺激で完全に高まってしまうのだろう。なるほど、そういうことなら。
「ご自分でイくの、こわいですよね? お手伝いしましょうね」
「ぁ、ちが……、じぶんで、でき……っ」
たっぷりの蜜で蕩けきった肉襞が、ぴったりと嬉しそうにベイルに吸い付いて離れない。
チリチリと焼けるような愉悦が身体中を襲う。これは……ベイル自身も長くは耐えられないかもしれない。
「姫さんのなか、最高に良すぎて……っ、いつも以上に濡れちゃって、やらしいな。ほら、今日全然できてなかったぶん、受け取ってくださいよ」
「んぁあっ! あっ、きょ、ゎ、わた、が……っ、ぁあああっ!」
乱暴に彼女の腰を掴み、弾みをつけて上下にゆする。
と、数秒も経たぬうちに首裏に痛みが走った。ヒルデガルドが達した瞬間に、爪を立てたのだ。その証拠に彼女の膣内が、大きく緩急をつけて収縮を繰り返している。
彼のものを奥へと誘うような淫らな刺激に、ベイルは耐えるように眉間に皺を寄せ、自身を一層強く押し込んだ。
「ひぁ……っ! ぉ、おく……ぁ、こわれちゃ……!」
「は……ぁ、わかります? 今めちゃくちゃ奥、突いてます……っ、気持ちいいですね? 子宮も降りてきちゃって、ッ」
「あっあっあっ! や、ぁんっ、らめ……っ」
ヒルデガルドを血管の浮いた太い腕で抱きしめ、何度も押し込めるようにして突いてやる。少しの刺激だったのに、すぐにまた全身を痙攣させ、やがて弛緩した。
「あっ……ふ、ぅ……」
焦点の合わない瞳が宙を彷徨う。
意識を飛ばしかけている彼女のくちびるを荒々しく奪い、舌を絡め甘い吐息を混ぜ合った。
ヒルデガルドは夢中でベイルを求め、短い金髪を握る。
うっすらと痛みを伴うその行為も、彼女の余裕の無さを表しているようで嫌いじゃない。
愛しているのだ。
もっと、溺れてくれればいいのに。熱に浮かされた頭でそんなことを思う。
そして彼の膝に跨ったまま、情熱的な赤いショーツの紐をゆっくりと解く。
はらりと落ちた布切れには、ヒルデガルドの官能の蜜が糸を引いていた。
「ベイルはなにもしなくていいのよ」
「それはそれで……っ、年長者としてのプライドといいますか」
「満足させてあげるわ♡」
ベイルはカウチの背もたれに身を預け、向かい合うようにしてヒルデガルドを膝に乗せている。
彼女は申し訳程度にベイルの腰に巻き付いていた寝衣の紐を取り払い、凶器のように昂る彼のものを自身にあてがった。
空色の瞳を期待に潤ませ、上気させた肌がひどく淫猥で、またしてもベイルの質量が増した気がする。それを見てヒルデガルドはごくりと喉を鳴らし、ゆっくりと腰を沈めていった。
「あっあっ……! すごぉ、い……っ! んっ、ぁ……ベイル……」
恍惚とした声が、ベイルの耳を犯していく。
彼の首裏に華奢な腕が伸ばされて、乞われるがまま舌を差し出し深い口づけを交わす。
急激な快楽に襲われたからだろうか。好き勝手に動かれると思っていたのに、彼女は身体を震わせ、なかなか腰を上げられずにいる。
「っは……挿入れただけで、もうイきそうになっちゃってんですか?」
「んッ、だめ、あなた、声も好きすぎるの……」
耳元でそう小さく呟いただけで、ヒルデガルドの肉襞がきゅぅっとベイルのものを締め上げた。
ひくりと蠕動を始めようとする膣内は、あと少しの刺激で完全に高まってしまうのだろう。なるほど、そういうことなら。
「ご自分でイくの、こわいですよね? お手伝いしましょうね」
「ぁ、ちが……、じぶんで、でき……っ」
たっぷりの蜜で蕩けきった肉襞が、ぴったりと嬉しそうにベイルに吸い付いて離れない。
チリチリと焼けるような愉悦が身体中を襲う。これは……ベイル自身も長くは耐えられないかもしれない。
「姫さんのなか、最高に良すぎて……っ、いつも以上に濡れちゃって、やらしいな。ほら、今日全然できてなかったぶん、受け取ってくださいよ」
「んぁあっ! あっ、きょ、ゎ、わた、が……っ、ぁあああっ!」
乱暴に彼女の腰を掴み、弾みをつけて上下にゆする。
と、数秒も経たぬうちに首裏に痛みが走った。ヒルデガルドが達した瞬間に、爪を立てたのだ。その証拠に彼女の膣内が、大きく緩急をつけて収縮を繰り返している。
彼のものを奥へと誘うような淫らな刺激に、ベイルは耐えるように眉間に皺を寄せ、自身を一層強く押し込んだ。
「ひぁ……っ! ぉ、おく……ぁ、こわれちゃ……!」
「は……ぁ、わかります? 今めちゃくちゃ奥、突いてます……っ、気持ちいいですね? 子宮も降りてきちゃって、ッ」
「あっあっあっ! や、ぁんっ、らめ……っ」
ヒルデガルドを血管の浮いた太い腕で抱きしめ、何度も押し込めるようにして突いてやる。少しの刺激だったのに、すぐにまた全身を痙攣させ、やがて弛緩した。
「あっ……ふ、ぅ……」
焦点の合わない瞳が宙を彷徨う。
意識を飛ばしかけている彼女のくちびるを荒々しく奪い、舌を絡め甘い吐息を混ぜ合った。
ヒルデガルドは夢中でベイルを求め、短い金髪を握る。
うっすらと痛みを伴うその行為も、彼女の余裕の無さを表しているようで嫌いじゃない。
愛しているのだ。
もっと、溺れてくれればいいのに。熱に浮かされた頭でそんなことを思う。
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