【R18】高飛車王女様はガチムチ聖騎士に娶られたい!

レイラ

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番外編 王女様は癒されたい

06 満足?

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「んっ、ぁ……」
「っは……そういえば、俺もお預けくらったままでした」
「え? や、あっ」

 ふたりの間で潰れてしまっている、彼女の胸を下から掬う。
 ベイルの大きな手からもはみ出してしまうボリュームのある乳房は極上の触り心地で、ついつい時間を忘れてしまいそうになる。
 ツンっと勃ち、上を向く乳嘴を親指で捏ねれば、ヒルデガルドの背中が弓なりにしなった。

「……ありがとうございます、舐めやすいように差し出していただいて」
「んっ、ちが……ぁっ」

 両端から持ち上げて、寄せる。そして近づいた両胸の先っぽを、脱力した舌の腹でいっぺんに舐めあげた。

「あっあぅっ……! それ、すき、ぃ……っ」
「ええ、知ってます。それから、これもでしょう?」
「んっ、ンッ! ぁ、や、ぁんっ」

 意地悪く笑い、寄せられ窮屈になった谷間を擽るように舐める。どこもかしこも甘すぎて、すっかり癖になってしまった。
 ヒルデガルドは依然とベイルの髪を掴みながら、無意識に腰を揺らしている。ふたりの繋がりの部分からは淫らな蜜と水音が漏れ、カウチを汚した。

「ンッ……! は……、感じすぎじゃないですか? 締め付けがすごすぎて、ッ」
「だって、ベイルが……ぁあっ! ……っおねがい、もっと、シて……?」
「──っ! 煽ったの、あんたですからね。どうなっても責任、取れませんよ」

 小さな身体を掻き抱いて、下から一気に突き上げた。

「あっあっ! あぁあ!」

 彼女はベイルの首裏に手を回し、必死に縋りついている。甘い喘ぎと香りが腰に響いてならない。
 彼のものがヒルデガルドの蜜窟をかき分け、何度も繰り返し肉襞を抉る。彼女のお気に入りの場所なんて、ベイルはつぶさに知っているのだ。

「あっ、あぁん……っ! きもち……ぃっ」

 パンッ! と肉のぶつかり合う音と、彼女の喘ぎ声が激しくあたりに響く。
 汗ばんだ白い肌に張り付く漆黒の髪が、やけに艶めかしくベイルの目に映った。

「ぁ、は……あっ、ね、ね、べいる、ぅ……っ! すき、すきなの……! もっと、あなた、を……っちょうだい」
「いくらでも……。俺は、あなただけのものなので」

 細い腰を抱き、今度は前後へ揺らしてやる。そうすると充血しきった淫らな蕾が刺激されたようで、きゅんっとなかが悦んだ。

「や、あぁんッ! らめ……ま、またいっちゃ……」
「っ俺も、そろそろ……っやばい、です」

 快楽に染まりきったヒルデガルドを見つめる度、耐え難い劣情の波がベイルを襲う。
 奥へ奥へと誘うように飲み込もうとする蜜窟のうごめきに、たまらず射精感がせりあがってきてしまう。
 本能の赴くまま夢中で彼女を突き上げて、蜜に濡れる淫芯へ手を伸ばす。それを太い親指で捏ね回すと、ヒルデガルドは反射的に、その真っ白な喉を反らせた。

「んぁあ! いくっ! だめ、あっ、いっ……!」
「ぐ……ぅ、すみません姫さん、あと、少しだけ……っ」

 収縮を繰り返す膣内を、ベイルの肉槍が蹂躙する。
 最奥に自身を押し込めた瞬間に、快楽に打ち震えるヒルデガルドを抱きしめた。

「あっあっあっ、ああああああああ!」
「────ッ!」

 一層高く啼き、絶頂し彼の胸へ縋りつくヒルデガルドのなかへ、ベイルは白濁とした熱い飛沫を迸らせた。

「んっ……、は、ぁ……」
「は……大丈夫です?」

 彼女を抱きしめたまま、どかりと再びカウチの背もたれに身体を預ける。
 脱力したヒルデガルドはベイルの胸元へ顔を埋め、浅い呼吸を繰り返している。よしよしと頭を撫でてやると、擽ったそうに目を細めて笑った。

「満足させられたのは、わたくしだったみたい」
「俺も、最高に良かったですけどね」

 そんな甘い睦言を交わす。
 彼女がゆっくりと腰を引き、ベイルのものを抜いた。ぬちゃりといやらしい音と共に、ふたりの混ざり合った体液が零れてしまう。
 だがそれを気にせずに、ヒルデガルドは彼の身体へ甘えるように頬を寄せた。

「ねぇ、ベッドに連れて行って」
「もちろん。さすがに疲れました? 眠る時間はありますか。俺はどれだけいてくれても構わないのですが」

 そのへんに落ちていたガウンを拾い、さっと彼女の身体にかける。そしてそのまま抱き上げると、広いベッドの上に降ろした。

「外せない公務は昼からよ。あなたとゆっくり過ごすために、ここ三日ほど予定を詰めたの」
「それは……嬉しいお言葉ですが、身体を壊すような働き方はダメですよ。あと一年もしたら、心置きなく一緒にいれるので」

 彼女の隣に横になると、すかさずヒルデガルドがぴったりとくっついてくる。自然と腕枕をする格好になり、緩く抱きしめた。

「……ってなにやってんですか。今にも寝る雰囲気でしたよね?」
「え? わたくしは寝るなんて一言も言っていないし。あなたに会うために無理をした最愛の婚約者を癒してくれてもいいんじゃない?」

 そう言うヒルデガルドの左手はベイルの胸をむっちりと揉み、右手は臀を撫でている。

「なんかもう……ほんとブレないっすよね……」
「あなたが魅力的な身体をしているのが悪いのよ」
「……それはこっちのセリフなんですが? どれだけ俺が理性保つのに必死かわかってます? 昔からあんたほんとに」
「ねぇそのお説教長くかかるかしら? キスしたら止めてくれる?」

 ベイルの姫様は口角を上げ、彼の顔を覗き込む。そのまなざしで見つめられれば、ベイルはもう何も言えない。

「愛してるわ」

 甘く鼓膜を震わす声に瞳を閉じ、柔らかなくちびるが合わさるのを待つ。
 指先を絡め、互いの体温を分け合って──。


 窓の外は、無数の星が広がる深い夜。
 だがふたりが眠りにつくのには、まだまだ時間がかかりそうな気がした。
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