122 / 246
呪吸の義
深まる謎
しおりを挟む
「っ、優夏!!」
地面に倒れ込む闇命の身体を、瞬時に琴平は受け止める。闇命は半透明の姿を保つことが出来ず、鼠の姿に戻ってしまった。
「闇命様、大丈夫でしょうか?」
『僕は大丈夫、こいつが限界に達しただけ。疲労と睡魔、法力の枯渇と。まぁ、体に限界が来てもおかしくないよね』
「確かにそうですね。少々無理をさせてしまいました」
『体は僕の物だから、特に気にしなくていいよ』
「闇命様の身体だからこそ心配するのです。あまり自身を安く見ないでください。貴方はもう、一人ではなく、俺達が居ます。それに、もう貴方だけの身体ではないでしょう?」
琴平は腕の中で寝息を立てている優夏を柔和な笑みで見下ろし、優しく頭をなでる。闇命はそんな彼の姿を見て、複雑そうに眉を顰め顔を逸らした。
「今回は同時に二つの事が解決して良かったですね」
『そうだね。あと残されているのは、元氷鬼家の陰陽師と水仙家についてくらいか。これはまた水分にどこまで進んだかを聞いてからじゃないと、二度手間になる可能性がある。無駄な時間は出来る限り避けていこうか』
「はい、了解しました」
琴平と闇命が話していると、紅音と夏楓が乱れた服を整えながら近づいて来た。何かすっきりしたような表情を浮かべており、琴平はそんな彼女達を苦笑しながら迎えた。
「お疲れ様、怪我はないか?」
「大丈夫だ」
「私も問題ありません、七人ミサキは結構簡単なのですね。私でも戦う事が出来て、色々すっきりしました」
本当にすっきりしたのか、夏楓は頬を染め楽し気に言い放つ。さすがの紅音もそんな彼女の様子に冷や汗を流し、口元を引きつらせた。
「もうここに用はありませんよね。早く闇命様の身体を休ませてあげなければ、回復するのが遅くなってしまいますよ」
「あ、あぁ。そうだな、今すぐにでも戻ろうか」
琴平は冷や汗を流しながらも優夏を抱きかかえ立ち上がる。歩き出し、屋敷の中に戻って行った。
部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、険しい顔を浮かべた水分が前方から姿を現した。
姿を見た瞬間、紅音と夏楓はバツが悪そうな顔を浮かべ誤魔化そうと顔を逸らす。唯一何も反応を見せなかった琴平は、前から歩いて来ている水分に一礼した。
「ん? こんな所で何をしているんだ、安部家御一行」
「少しばかり用事があってな」
「そうか」
「水分さんは何を?」
「調べ物の目途が付いたからな、さすがに体を動かさないと固まってしまうと思い調書室から出てきたところだ」
肩をもみながら伸びをして、水分は答える。その様子に、琴平は首を傾げ問いかけた。
「もしかして、今までずっと調べ物を?」
「あぁ、さすがに今回の件は大きく動いているからな。早急に手を打たなければ、被害が大きくなる一方だ」
「確かにそうですが、あまり無理だけは…………」
「無理をしてこその頭だろ。他の奴に負担があまりないようにしなければならん、他の事なら迷惑かけるけどな」
「それはいいのか」
「何も言われていないからいいんじゃないか?」
「そうか…………」
頼もしいのか、頼もしくないのかわからない返答に、琴平達は苦笑を浮かべる。そんな彼らなど気にせず、水分は通り抜けようと歩き出す。その際、琴平の耳元で囁いた。
「今回の件、大きなモノが動いている可能性がある」
☆
「……――と、こんな感じだ」
「なるほど。つまり、今までのは詳しく話してはいないにしろ察してはいるって感じかな」
「そんな感じだ」
水分さんも頑張っているみたいだな、陰陽頭だからなのかな。安倍家の陰陽頭は全然そんなことないと思うけど。普通に部下に丸投げしていたし。
『今回、羽織の少女だけではないような気はするけど、横の繋がりがわからない。それに、今までは対応するだけで仕掛けられていない』
「あ、今回の件は靖弥が主に動いているみたい。それで、蘆屋道満は表立って動いていないらしいよ。気配を感じないんだって」
『…………は?』
「え?」
何で闇命君はそんなに驚いているのだろうか。琴平もなんで驚いているの?
「優夏、それは誰から聞いたんだ?」
「…………あ」
そうだ、今のは夢の中で安倍晴明と話した内容だった。そりゃ、二人は驚くわ。
「えっと、夢を見てさ。安倍晴明が教えてくれたんだよ」
「安倍晴明って、あの?」
「うん。なんか、子孫である闇命君の体の中にずっと潜んでいたんだって。今までの闇命君の直感も安倍晴明が伝えていた事みたい」
『………そういえば、僕の体が乗っ取られた時があったな』
「え、乗っ取られた?」
『こっちの話』
「えぇ………」
なにか納得している闇命君とは逆に、俺はモヤモヤし始めたんだけど。
「つまり、安倍晴明が今回の一件に優夏の友人であるセイヤという人間が深く関わっていると教えてくれたわけだな」
「うん」
「だが、蘆屋道満は関わっていない」
「完全にかかわっていないわけではないような気はする。指示を出して、自分はまた違う事をしているのかも」
「二人はいつも一緒に行動していたはずなのに、なぜいきなり別行動を始めたんだ?」
「そこは安倍晴明もわからないみたい。蘆屋道満の動きはいつも読めないから、気配を探るしかないんじゃないかな」
気配ならすぐに分かると言っていたし。
今回は気配を感じる事が出来ないから、蘆屋道満は表立って動いていないと言い切っていた。
この謎もあるけど、今は元氷鬼家の陰陽師についてだな。あの羽織の少女が何をしたいのかすごく気になる。
「…………あれ」
「っ、これって…………」
森の中から小鳥が一匹、俺達の方に向ってきた。しかも、ただの小鳥ではない。
月の光に反射し、キラキラと輝く体。艶のある皮膚、先を見通す事が出来るほどの透き通り具合。
向かって来ている小鳥の身体は氷でできていた。確実に普通の小鳥ではない、もしかして誰かの式神か?
「これって…………」
「優夏、むやみやたらに障ろうとするな。こいつは俺が預かる」
「え?」
俺が手を伸ばすと、琴平が右の手首を掴み止めてしまう。すぐに、小鳥を琴平が掴み肩に乗せた。
なにか慌てた様子だったんだけど、何かあったのかな?
この後はすぐに部屋に戻り、布団に横へとなるように言われた。沢山寝たから寝れないと思ったけど、体は疲れていたみたい。すぐに睡魔が襲ってきて、瞼が重くなる。
琴平は何か苛立たし気に誰かと話しているみたいだけど、瞼が落ちるのを止められない。どんどん意識が遠くなり、琴平の声が小さくなって。
完全に、聞こえなくなった。
地面に倒れ込む闇命の身体を、瞬時に琴平は受け止める。闇命は半透明の姿を保つことが出来ず、鼠の姿に戻ってしまった。
「闇命様、大丈夫でしょうか?」
『僕は大丈夫、こいつが限界に達しただけ。疲労と睡魔、法力の枯渇と。まぁ、体に限界が来てもおかしくないよね』
「確かにそうですね。少々無理をさせてしまいました」
『体は僕の物だから、特に気にしなくていいよ』
「闇命様の身体だからこそ心配するのです。あまり自身を安く見ないでください。貴方はもう、一人ではなく、俺達が居ます。それに、もう貴方だけの身体ではないでしょう?」
琴平は腕の中で寝息を立てている優夏を柔和な笑みで見下ろし、優しく頭をなでる。闇命はそんな彼の姿を見て、複雑そうに眉を顰め顔を逸らした。
「今回は同時に二つの事が解決して良かったですね」
『そうだね。あと残されているのは、元氷鬼家の陰陽師と水仙家についてくらいか。これはまた水分にどこまで進んだかを聞いてからじゃないと、二度手間になる可能性がある。無駄な時間は出来る限り避けていこうか』
「はい、了解しました」
琴平と闇命が話していると、紅音と夏楓が乱れた服を整えながら近づいて来た。何かすっきりしたような表情を浮かべており、琴平はそんな彼女達を苦笑しながら迎えた。
「お疲れ様、怪我はないか?」
「大丈夫だ」
「私も問題ありません、七人ミサキは結構簡単なのですね。私でも戦う事が出来て、色々すっきりしました」
本当にすっきりしたのか、夏楓は頬を染め楽し気に言い放つ。さすがの紅音もそんな彼女の様子に冷や汗を流し、口元を引きつらせた。
「もうここに用はありませんよね。早く闇命様の身体を休ませてあげなければ、回復するのが遅くなってしまいますよ」
「あ、あぁ。そうだな、今すぐにでも戻ろうか」
琴平は冷や汗を流しながらも優夏を抱きかかえ立ち上がる。歩き出し、屋敷の中に戻って行った。
部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、険しい顔を浮かべた水分が前方から姿を現した。
姿を見た瞬間、紅音と夏楓はバツが悪そうな顔を浮かべ誤魔化そうと顔を逸らす。唯一何も反応を見せなかった琴平は、前から歩いて来ている水分に一礼した。
「ん? こんな所で何をしているんだ、安部家御一行」
「少しばかり用事があってな」
「そうか」
「水分さんは何を?」
「調べ物の目途が付いたからな、さすがに体を動かさないと固まってしまうと思い調書室から出てきたところだ」
肩をもみながら伸びをして、水分は答える。その様子に、琴平は首を傾げ問いかけた。
「もしかして、今までずっと調べ物を?」
「あぁ、さすがに今回の件は大きく動いているからな。早急に手を打たなければ、被害が大きくなる一方だ」
「確かにそうですが、あまり無理だけは…………」
「無理をしてこその頭だろ。他の奴に負担があまりないようにしなければならん、他の事なら迷惑かけるけどな」
「それはいいのか」
「何も言われていないからいいんじゃないか?」
「そうか…………」
頼もしいのか、頼もしくないのかわからない返答に、琴平達は苦笑を浮かべる。そんな彼らなど気にせず、水分は通り抜けようと歩き出す。その際、琴平の耳元で囁いた。
「今回の件、大きなモノが動いている可能性がある」
☆
「……――と、こんな感じだ」
「なるほど。つまり、今までのは詳しく話してはいないにしろ察してはいるって感じかな」
「そんな感じだ」
水分さんも頑張っているみたいだな、陰陽頭だからなのかな。安倍家の陰陽頭は全然そんなことないと思うけど。普通に部下に丸投げしていたし。
『今回、羽織の少女だけではないような気はするけど、横の繋がりがわからない。それに、今までは対応するだけで仕掛けられていない』
「あ、今回の件は靖弥が主に動いているみたい。それで、蘆屋道満は表立って動いていないらしいよ。気配を感じないんだって」
『…………は?』
「え?」
何で闇命君はそんなに驚いているのだろうか。琴平もなんで驚いているの?
「優夏、それは誰から聞いたんだ?」
「…………あ」
そうだ、今のは夢の中で安倍晴明と話した内容だった。そりゃ、二人は驚くわ。
「えっと、夢を見てさ。安倍晴明が教えてくれたんだよ」
「安倍晴明って、あの?」
「うん。なんか、子孫である闇命君の体の中にずっと潜んでいたんだって。今までの闇命君の直感も安倍晴明が伝えていた事みたい」
『………そういえば、僕の体が乗っ取られた時があったな』
「え、乗っ取られた?」
『こっちの話』
「えぇ………」
なにか納得している闇命君とは逆に、俺はモヤモヤし始めたんだけど。
「つまり、安倍晴明が今回の一件に優夏の友人であるセイヤという人間が深く関わっていると教えてくれたわけだな」
「うん」
「だが、蘆屋道満は関わっていない」
「完全にかかわっていないわけではないような気はする。指示を出して、自分はまた違う事をしているのかも」
「二人はいつも一緒に行動していたはずなのに、なぜいきなり別行動を始めたんだ?」
「そこは安倍晴明もわからないみたい。蘆屋道満の動きはいつも読めないから、気配を探るしかないんじゃないかな」
気配ならすぐに分かると言っていたし。
今回は気配を感じる事が出来ないから、蘆屋道満は表立って動いていないと言い切っていた。
この謎もあるけど、今は元氷鬼家の陰陽師についてだな。あの羽織の少女が何をしたいのかすごく気になる。
「…………あれ」
「っ、これって…………」
森の中から小鳥が一匹、俺達の方に向ってきた。しかも、ただの小鳥ではない。
月の光に反射し、キラキラと輝く体。艶のある皮膚、先を見通す事が出来るほどの透き通り具合。
向かって来ている小鳥の身体は氷でできていた。確実に普通の小鳥ではない、もしかして誰かの式神か?
「これって…………」
「優夏、むやみやたらに障ろうとするな。こいつは俺が預かる」
「え?」
俺が手を伸ばすと、琴平が右の手首を掴み止めてしまう。すぐに、小鳥を琴平が掴み肩に乗せた。
なにか慌てた様子だったんだけど、何かあったのかな?
この後はすぐに部屋に戻り、布団に横へとなるように言われた。沢山寝たから寝れないと思ったけど、体は疲れていたみたい。すぐに睡魔が襲ってきて、瞼が重くなる。
琴平は何か苛立たし気に誰かと話しているみたいだけど、瞼が落ちるのを止められない。どんどん意識が遠くなり、琴平の声が小さくなって。
完全に、聞こえなくなった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる