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氷鬼家
重なる謎
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「蘆屋藍華だって!?」
…………あ、驚きのあまり大きな声を出してしまった。
いきなり俺が大きな声を出してしまったからか、冷菓さんも目を開いて俺を見てきている。驚かせてしまって申し訳ない。
『その子孫とは元々面識はあったの? それか、最近知り合ったの?』
闇命君が半透明になり問いかける。
いきなり俺と同じ見た目の人が半透明の姿で現れたからか、すぐに冷菓さんは答える事が出来ない。でも、すぐに気を引き締め答えてくれた。
「陰陽頭様が蘆屋家ともう一つの陰陽寮とよく情報交換している為、元々面識はありましたよ。なぜ、そこまで蘆屋家について聞いてくるのですか?」
なぜ、か……か。どこまで答えていい物か。この人が信用できない人だった場合、無駄に情報を漏らすのはやめておきたい。
『こちらも情報を教えてもらったから少しは提供しようか。僕達は今、因縁の戦いに巻き込まれている可哀想な人達なんだよね。油断すれば殺される。その相手が、蘆屋家の者なんだ』
「どういうことですか」
『ここからは追加の情報が欲しい。これで平等に話を進めていこう』
闇命君が率先して話を進めてくれる。本当に俺より年下なのか? マジで年齢がわからない。
「でしたら、何がお聞きしたいか聞かせていただいても?」
『まず、今までの行動を具体的に。誰と会って、何を話していたのか。話せる内容でいいよ。こちらも話せる情報しか渡せないからね』
「了解しました。それぐらいでしたら、話させていただきましょう。先ほどまでは、その…………お茶会を…………少々」
『情報交換という事?』
「いえ…………。女性同士で少しお話をしていたのです」
めっちゃ、言いにくそうだな。目を逸らし、何とか言葉を繋げている。それぐらいなら話せると言っていたじゃん、なぜいざ話そうとするとそんなにどもるの?
『どういうこと? 話していたのなら、普通に情報交換とかじゃないの? もしかして、他にばらしてはいけない話をしていたとか? それなら、別に話さなくてもいいよ。そこまで話されると、こちらも話せる内容に困るから』
「そうではなく…………」
気まずそう。なんとなく察したかもしれないな。
おそらく、女子会というものをしていたのだろう。だから、真剣に話している闇命君に対して何も言えない。言ったら、何を言われるかわからないのと、空気的に話せない。わかる、わかるぞ。
「えと、闇命君。おそらく女性達で集まって楽しい話をしていたんじゃないかな」
『そのお話が、情報交換なんじゃないの?』
「集まって話すのが、何も全て情報交換じゃないんだよ。楽しい話とか、女性同士でしか話せない何かとかあるんじゃないかな。俺も男だから詳しくはわからないけど」
それと、おそらく紅音もわからない。ギリギリ夏楓がわかるかなというくらい。
『…………どういうこと?』
「心を休ませるためのお話。役職やこれからの行動とか関係なく、好きな事とか趣味とかの話をして盛り上がっていたんじゃないかな? 俺もさすがに参加したことが無いからわからないけど。こういう事も大事なんだよ、心を休めるには」
『ふーん。まぁ、それはいいや。それより、蘆屋道満とそんな話が出来るのが凄いと思うんだけど。僕達が知っている蘆屋道満ではないのは確実でしょ』
「道満じゃなくて、今回は藍華みたいだけどね。前に安倍家で話していた、子孫じゃないかな」
でも、仮に子孫だったとして、今まで俺が出会っていた蘆屋道満は誰だったのか。姿、形を変えられるという事なのか?
「えっと、子孫と道満は別人なのでしょうか。それか、憑依されているとか」
「え、憑依?」
夏楓がおずおずと手を挙げ、質問を口にする。
「はい。子孫にあたるのでしたら可能かと。安倍晴明さんも、闇命様の体の中にいるみたいですし、絶対に不可能という訳ではないかと」
あぁ、確かに。俺の身体の中にも、安倍晴明が存在する。少しだけの間、技を出すことも出来たみたいだし、俺が意識失っている間に戦う事も可能みたい。そう考えると、蘆屋道満の憑依も、不可能ではなさそうだな。
「待って、すごく気になる話が聞こえたんだけど。息子君、体の中で安倍晴明飼っているの!?」
「めっちゃ失礼な言い方しないで!? 飼っているんじゃないから琴葉さん!!」
言葉には気を付けてよ、もしかしたらこの会話も聞いているかもしれないんだから。それで怒りに触れてしまったら、俺に被害が来るんだからさ!!
「あの、こちらも話を聞きたいのですが。というか、貴方達の話についていけないです」
「あ、ごめん」
確かにそうか。というか、水分さんには少し話したけど、琴葉さんは知らないはず。琴平から話を聞いていたかもしれないけど――いや、関係値的にありえないか。
琴平が自ら話すなんてありえないだろうし、琴葉さんが聞くとも思えない。
二人は、お互いに関与しない。そんな関係のような気がする。なんとなくだけどね。
これから行動するのなら、詳しく話す必要もあるし。今このタイミングで話すのもいいかもしれない。
どこまで話していいのかわからないけど、そこは闇命君にお任せしよう。
俺は、傍観を務めさせていただきます。
…………あ、驚きのあまり大きな声を出してしまった。
いきなり俺が大きな声を出してしまったからか、冷菓さんも目を開いて俺を見てきている。驚かせてしまって申し訳ない。
『その子孫とは元々面識はあったの? それか、最近知り合ったの?』
闇命君が半透明になり問いかける。
いきなり俺と同じ見た目の人が半透明の姿で現れたからか、すぐに冷菓さんは答える事が出来ない。でも、すぐに気を引き締め答えてくれた。
「陰陽頭様が蘆屋家ともう一つの陰陽寮とよく情報交換している為、元々面識はありましたよ。なぜ、そこまで蘆屋家について聞いてくるのですか?」
なぜ、か……か。どこまで答えていい物か。この人が信用できない人だった場合、無駄に情報を漏らすのはやめておきたい。
『こちらも情報を教えてもらったから少しは提供しようか。僕達は今、因縁の戦いに巻き込まれている可哀想な人達なんだよね。油断すれば殺される。その相手が、蘆屋家の者なんだ』
「どういうことですか」
『ここからは追加の情報が欲しい。これで平等に話を進めていこう』
闇命君が率先して話を進めてくれる。本当に俺より年下なのか? マジで年齢がわからない。
「でしたら、何がお聞きしたいか聞かせていただいても?」
『まず、今までの行動を具体的に。誰と会って、何を話していたのか。話せる内容でいいよ。こちらも話せる情報しか渡せないからね』
「了解しました。それぐらいでしたら、話させていただきましょう。先ほどまでは、その…………お茶会を…………少々」
『情報交換という事?』
「いえ…………。女性同士で少しお話をしていたのです」
めっちゃ、言いにくそうだな。目を逸らし、何とか言葉を繋げている。それぐらいなら話せると言っていたじゃん、なぜいざ話そうとするとそんなにどもるの?
『どういうこと? 話していたのなら、普通に情報交換とかじゃないの? もしかして、他にばらしてはいけない話をしていたとか? それなら、別に話さなくてもいいよ。そこまで話されると、こちらも話せる内容に困るから』
「そうではなく…………」
気まずそう。なんとなく察したかもしれないな。
おそらく、女子会というものをしていたのだろう。だから、真剣に話している闇命君に対して何も言えない。言ったら、何を言われるかわからないのと、空気的に話せない。わかる、わかるぞ。
「えと、闇命君。おそらく女性達で集まって楽しい話をしていたんじゃないかな」
『そのお話が、情報交換なんじゃないの?』
「集まって話すのが、何も全て情報交換じゃないんだよ。楽しい話とか、女性同士でしか話せない何かとかあるんじゃないかな。俺も男だから詳しくはわからないけど」
それと、おそらく紅音もわからない。ギリギリ夏楓がわかるかなというくらい。
『…………どういうこと?』
「心を休ませるためのお話。役職やこれからの行動とか関係なく、好きな事とか趣味とかの話をして盛り上がっていたんじゃないかな? 俺もさすがに参加したことが無いからわからないけど。こういう事も大事なんだよ、心を休めるには」
『ふーん。まぁ、それはいいや。それより、蘆屋道満とそんな話が出来るのが凄いと思うんだけど。僕達が知っている蘆屋道満ではないのは確実でしょ』
「道満じゃなくて、今回は藍華みたいだけどね。前に安倍家で話していた、子孫じゃないかな」
でも、仮に子孫だったとして、今まで俺が出会っていた蘆屋道満は誰だったのか。姿、形を変えられるという事なのか?
「えっと、子孫と道満は別人なのでしょうか。それか、憑依されているとか」
「え、憑依?」
夏楓がおずおずと手を挙げ、質問を口にする。
「はい。子孫にあたるのでしたら可能かと。安倍晴明さんも、闇命様の体の中にいるみたいですし、絶対に不可能という訳ではないかと」
あぁ、確かに。俺の身体の中にも、安倍晴明が存在する。少しだけの間、技を出すことも出来たみたいだし、俺が意識失っている間に戦う事も可能みたい。そう考えると、蘆屋道満の憑依も、不可能ではなさそうだな。
「待って、すごく気になる話が聞こえたんだけど。息子君、体の中で安倍晴明飼っているの!?」
「めっちゃ失礼な言い方しないで!? 飼っているんじゃないから琴葉さん!!」
言葉には気を付けてよ、もしかしたらこの会話も聞いているかもしれないんだから。それで怒りに触れてしまったら、俺に被害が来るんだからさ!!
「あの、こちらも話を聞きたいのですが。というか、貴方達の話についていけないです」
「あ、ごめん」
確かにそうか。というか、水分さんには少し話したけど、琴葉さんは知らないはず。琴平から話を聞いていたかもしれないけど――いや、関係値的にありえないか。
琴平が自ら話すなんてありえないだろうし、琴葉さんが聞くとも思えない。
二人は、お互いに関与しない。そんな関係のような気がする。なんとなくだけどね。
これから行動するのなら、詳しく話す必要もあるし。今このタイミングで話すのもいいかもしれない。
どこまで話していいのかわからないけど、そこは闇命君にお任せしよう。
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