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三人修行
高鳴る心臓
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二人で廊下を歩き、色んな部屋を見て回ったけど、探し人は見つからない。
闇命君、水分さん、琴葉さん。一体どこに??
「なぁ、このまま探していても意味はなさそうだし、先に始めないか?」
「え、でも。靖弥は模擬戦中心なんだよね? 俺だと相手になるかわからないよ?」
「構わない。式神を出してもいいし、一技之長を使用してもいい。思うがままに俺と模擬戦をしてほしい」
えぇ、俺が相手でも大丈夫なのかなぁ。敵うのかもわからないし、逆に法力を式神に送り込み過ぎてしまうかもしれない。
…………いや、逆にいい機会でもあるのか。今まで以上の緊張感で修行が出来る。
「わかった、こちらこそよろしくな」
「あぁ、殺さないように気を付ける」
「待って?」
え、何その不穏な言葉。やっぱり、辞めようかなぁ…………はぁ。
☆
いつもの森の中に来ると、靖弥は竹刀を持ち訓練場の中心に。俺はどうしようかな。一技之長を使うか、式神を使うか。今ならどっちも使えるし、悩むな。
「どっちでもいいぞ」
「それが一番悩むんだよ。お前はお母さんに晩御飯聞かれた時いつも『どちらでもいい』と答えるタイプだろ。一番いらだつらしいぞ、それ。やめておけ」
「あれ、今のお前は子孫だったか? 優夏はそんなねちねちしていなかったような気がするんだが」
「今は俺だよ…………」
ちょっと、待ってよ。もしかして、本当に俺は闇命君に近付いているの!? やめて、本気でやめて。俺はあそこまでねちねちしていないよ!!
「それで、どっち?」
「悲しんでいるから待って」
「早く決めてほしいんだけど」
「わかったよ!!」
俺の扱いが雑に……。
ま、まぁ。気を許してくれたという事にしよう、プラスに考えないと俺の心が持たない。
うーん、式神も一技之長も俺はまだ慣れていない。正直どっちも使いたい気持ちはあるけど、それは闇命君がいないと難しい。妙技は、俺一人では確実に無理だしな。
俺が今必要なのは、一人でも戦える力。式神にはしっかりと意思があるから、最悪俺が法力を送り続けていれば問題はないはず。あとは迷わず信じる事、不安がらない。それなら、俺が練習しないといけないのは……。
靖弥と同じく竹刀を持ち、彼の前に。闇命君の身体はやっぱり子供だし小さい、竹刀が重たく感じる、両手でしっかりと持って構えないと地面に先端が落ちちゃう。
「一技之長に決めたらしいが、大丈夫なのか? 俺は元々道満様に教え込まれていたから刀の扱いはわかるが、優夏は知らないだろ」
「そこは何とか振り回して何とかする。口で教えてもらっても、それが出来るどうかって試さないとわからないし。体を動かすしかない」
「そこは優夏らしくて安心した」
「おい」
俺はなぜ、闇命君が近くにいないのに精神ダメージを受けないといけないんだ、悲しい。
っ、靖弥が集中をし始めた。俺も集中しないと、相手が靖弥だろうとこれは修行。本気でやらないと意味はない。
一技之長の感覚は覚えている。足元から精神力を意識し、徐々に上へと押し上げる。波立っている海が静かになった時、一技之長は刀に纏わさる。
「――――ふぅ、準備は出来たよ、靖弥」
「慣れたもんだな」
「まぁな」
無事に成功した。刀には闇が纏われている。
「行くぞ、手加減はしないからな」
「わかっている、本気で来い!!」
靖弥と本気やる事が出来る、心が躍るようだ。今まで、戦闘に対してこんなに心躍ったことはない。気持ちを落ち着かせないといけないのに、高ぶってしまう。早く、早くやりたい。
俺達の中に緊張が足る。少しでも動けば、それが戦闘の合図となるだろう。
「「…………」」
――――っ、靖弥が急に俺の目の前まで、竹刀が振り上げられている。俺も竹刀を水平にし、受け止める。続けて繰り出された蹴りを後ろに跳び回避。
距離を取れた、一技之長を最大限活かせる!
肘を上げ竹刀を顔横で縦にし、勢いよく振り下ろす。纏われていた闇が刃となり、靖弥へと風を切り向かった。
上に跳び回避した靖弥、勢いを殺さず俺に竹刀を叩き落してきた。
後に跳ぶと地面を叩かれ土埃が舞う。だが、気配がこっちに来ているのがわかる。距離を取ろうと後ろに跳ぶと、土埃を切り裂き靖弥が竹刀を横一線に振り回してきた。後ろに飛んでいなければ、俺は今の一撃をまともに食らっていただろう。
地面に足を付けたかと思えば怒涛の攻撃。目の前には靖弥が竹刀を両手で振り上げている。下げていた竹刀を振り上げ、ガキンと音を鳴らし止めた。
押し合いになれば力のない俺が負ける。
竹刀を斜めにし力を逃がす。靖弥が前に体重が傾きバランスを崩した。股を潜り、相手の後へ。足を狙う為竹刀を横に、水平に横から薙ぎ払った。
っ!? ちっ、バランスを崩したまま地面に手を付き、縦に一回転して避けやがった。地面に足を付けるのと同時に振り向き、駆けだす。竹刀を振りかざしてきたため、俺も竹刀で受け止めた。
カンッ、カンッと軽い音が響く。相手が竹刀を繰り出せば、受け止め。再度距離を取るが、すぐに詰められまた竹刀がぶつかり合う。体が小さいため、遠心力を付け竹刀を振るうが、その分遅い。ギリギリ受け止められているが、時間の問題だ。
一技之長、距離を取らなくても利用できないだろうか。戦闘しながら考えろ、思考を止めるな。
思考を止めれば、待つのは死のみ。今のうちに慣れていけ、俺!!
闇命君、水分さん、琴葉さん。一体どこに??
「なぁ、このまま探していても意味はなさそうだし、先に始めないか?」
「え、でも。靖弥は模擬戦中心なんだよね? 俺だと相手になるかわからないよ?」
「構わない。式神を出してもいいし、一技之長を使用してもいい。思うがままに俺と模擬戦をしてほしい」
えぇ、俺が相手でも大丈夫なのかなぁ。敵うのかもわからないし、逆に法力を式神に送り込み過ぎてしまうかもしれない。
…………いや、逆にいい機会でもあるのか。今まで以上の緊張感で修行が出来る。
「わかった、こちらこそよろしくな」
「あぁ、殺さないように気を付ける」
「待って?」
え、何その不穏な言葉。やっぱり、辞めようかなぁ…………はぁ。
☆
いつもの森の中に来ると、靖弥は竹刀を持ち訓練場の中心に。俺はどうしようかな。一技之長を使うか、式神を使うか。今ならどっちも使えるし、悩むな。
「どっちでもいいぞ」
「それが一番悩むんだよ。お前はお母さんに晩御飯聞かれた時いつも『どちらでもいい』と答えるタイプだろ。一番いらだつらしいぞ、それ。やめておけ」
「あれ、今のお前は子孫だったか? 優夏はそんなねちねちしていなかったような気がするんだが」
「今は俺だよ…………」
ちょっと、待ってよ。もしかして、本当に俺は闇命君に近付いているの!? やめて、本気でやめて。俺はあそこまでねちねちしていないよ!!
「それで、どっち?」
「悲しんでいるから待って」
「早く決めてほしいんだけど」
「わかったよ!!」
俺の扱いが雑に……。
ま、まぁ。気を許してくれたという事にしよう、プラスに考えないと俺の心が持たない。
うーん、式神も一技之長も俺はまだ慣れていない。正直どっちも使いたい気持ちはあるけど、それは闇命君がいないと難しい。妙技は、俺一人では確実に無理だしな。
俺が今必要なのは、一人でも戦える力。式神にはしっかりと意思があるから、最悪俺が法力を送り続けていれば問題はないはず。あとは迷わず信じる事、不安がらない。それなら、俺が練習しないといけないのは……。
靖弥と同じく竹刀を持ち、彼の前に。闇命君の身体はやっぱり子供だし小さい、竹刀が重たく感じる、両手でしっかりと持って構えないと地面に先端が落ちちゃう。
「一技之長に決めたらしいが、大丈夫なのか? 俺は元々道満様に教え込まれていたから刀の扱いはわかるが、優夏は知らないだろ」
「そこは何とか振り回して何とかする。口で教えてもらっても、それが出来るどうかって試さないとわからないし。体を動かすしかない」
「そこは優夏らしくて安心した」
「おい」
俺はなぜ、闇命君が近くにいないのに精神ダメージを受けないといけないんだ、悲しい。
っ、靖弥が集中をし始めた。俺も集中しないと、相手が靖弥だろうとこれは修行。本気でやらないと意味はない。
一技之長の感覚は覚えている。足元から精神力を意識し、徐々に上へと押し上げる。波立っている海が静かになった時、一技之長は刀に纏わさる。
「――――ふぅ、準備は出来たよ、靖弥」
「慣れたもんだな」
「まぁな」
無事に成功した。刀には闇が纏われている。
「行くぞ、手加減はしないからな」
「わかっている、本気で来い!!」
靖弥と本気やる事が出来る、心が躍るようだ。今まで、戦闘に対してこんなに心躍ったことはない。気持ちを落ち着かせないといけないのに、高ぶってしまう。早く、早くやりたい。
俺達の中に緊張が足る。少しでも動けば、それが戦闘の合図となるだろう。
「「…………」」
――――っ、靖弥が急に俺の目の前まで、竹刀が振り上げられている。俺も竹刀を水平にし、受け止める。続けて繰り出された蹴りを後ろに跳び回避。
距離を取れた、一技之長を最大限活かせる!
肘を上げ竹刀を顔横で縦にし、勢いよく振り下ろす。纏われていた闇が刃となり、靖弥へと風を切り向かった。
上に跳び回避した靖弥、勢いを殺さず俺に竹刀を叩き落してきた。
後に跳ぶと地面を叩かれ土埃が舞う。だが、気配がこっちに来ているのがわかる。距離を取ろうと後ろに跳ぶと、土埃を切り裂き靖弥が竹刀を横一線に振り回してきた。後ろに飛んでいなければ、俺は今の一撃をまともに食らっていただろう。
地面に足を付けたかと思えば怒涛の攻撃。目の前には靖弥が竹刀を両手で振り上げている。下げていた竹刀を振り上げ、ガキンと音を鳴らし止めた。
押し合いになれば力のない俺が負ける。
竹刀を斜めにし力を逃がす。靖弥が前に体重が傾きバランスを崩した。股を潜り、相手の後へ。足を狙う為竹刀を横に、水平に横から薙ぎ払った。
っ!? ちっ、バランスを崩したまま地面に手を付き、縦に一回転して避けやがった。地面に足を付けるのと同時に振り向き、駆けだす。竹刀を振りかざしてきたため、俺も竹刀で受け止めた。
カンッ、カンッと軽い音が響く。相手が竹刀を繰り出せば、受け止め。再度距離を取るが、すぐに詰められまた竹刀がぶつかり合う。体が小さいため、遠心力を付け竹刀を振るうが、その分遅い。ギリギリ受け止められているが、時間の問題だ。
一技之長、距離を取らなくても利用できないだろうか。戦闘しながら考えろ、思考を止めるな。
思考を止めれば、待つのは死のみ。今のうちに慣れていけ、俺!!
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