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三人修行
嫌いな人
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「次にやるのは、指先に法力を集約と維持する修行」
『そもそもそれが狙いでしょ、なんで最初からやらないのさ』
堂々と宣言しているけど、それは最初に言っていた事じゃん。まさか、僕が忘れたとでも思ったの? それだとさすがに怒るんだけど。維持も当たり前、わざわざ言う必要はないでしょ。
「まずはその体で法力を使えるようにしないといけないだろ。今まで使っていなかったんだから、いきなり本題に入ってもうまくいくはずがない。しっかりと段取りを考え、小さなことから積み上げた方が確実だ。急がば回れという物。今回のは色々吹っ飛ばしたけど」
『結局吹っ飛ばしてんじゃん、まぁいいよ。それより、次は何をどうすればいい訳? また何かを動かせばいいの?』
「いや、今回はこれを消さないようにするだけだ」
ん? 言いながら琴葉が取り出したものは、なんだ?
見た目はただの蝋燭。いや、ただの蝋燭ではない。芯の部分が何故か側面に取り付けられている。歪な形をしている蝋燭だけど、それを消さないようにって、どういう事?
「これに火を点けるから、その火を消さないように蝋燭を持ち続けろ。持ち方はこのように、札を持つ時と同じだ」
なるほど、人差し指と中指に挟む感じなのか。あれって大人用じゃない? 僕の手より大きくない? あれを指だけで持つの? 挟むだけでも難しそうなんだけど。
「ほれ」
『はいはっ――あ」
「あ、そういやお前。物、持てなかったな」
『うるさいよ、持てないのは仕方がないでしょ。大体半透明な時点で持てない事くらっ――』
「まずは物を持てるようになってからか、一つ段取りが増えたな」
『ちょっと』
なに当たり前のように僕の言葉を遮っているのさ。しかも、僕の事小馬鹿にしてない? ため息吐きながら落ちた蝋燭を拾わないで。
「ま、お前ならまたしてもすぐに出来るようになるだろ」
『当たり前、僕なんだから』
「んじゃ。天才様にはこれを持ってもらう」
目の前に突き付けられた蝋燭、は?
『いや、さっき僕が持てなかったのわかっているよね? もしかして、この一瞬で忘れたとか? 三歩どころか一歩も歩いていないのに忘れるとか鳥以下なんじゃないの。言っとくけど、このまま渡されても僕は持てないから』
…………ん? なに、なんで無反応?
「ん? 戯言は終わったか? ならほれ、これを持つように頭で意識しろ。お前なら意識だけで感覚を掴めるはずだ」
『なっ!』
こいつ、僕の言葉を完全無視!? まさかここまで小馬鹿にされるなんて、僕をなんだと思っているのさ。ほんと、むかつく!!
…………ここでやらなかったらそれはそれで馬鹿にされる、むかつくけどやるしかない、か。
頭の中に、物を触る姿を想像。法力を手に集中して、蝋燭に触る。
…………あ、今はだめだ。触ったところで手がすり抜けるな。法力が四方に溢れているし、集中出来ていない。目を閉じ、息を整えろ。
水の上に立っているような光景を頭の中に思い浮かべ、波を立たせないように。落ち着かせれば、出来ないことはない。冷静に考え、想像を途切れさせない。
『……………………』
「お、さすが」
も、持てた。感覚がある、蝋燭がしっかりと僕の手に掴まれている。良かった。
「油断するとすぐに掴めなくなるから集中力を切らすなよ」
『なら、次は何をすれば…………札を持つみたいに人差し指と中指で挟めればいいんだっけ。やるから声をかけないで、気が散る』
「一人で完結しないでよ、寂しいじゃん」
『うるさい』
「酷い…………」
でも、ただ持つだけで疲れるな。このまま指に集中となると、蝋燭を落としてしまう可能性がある。安定し、自然とできるようになるまで今の感覚を意識しよう。完璧に身に付けなければ意味はない。
「それじゃ、火を点けるぞ」
『人が集中しているんだけど?』
「ほれ、んじゃ、持ち方変えてっと」
『ちょっと!!』
なに、この人。僕が集中している事明らかに分かっていたくせに、無理やり蝋燭の向きを変えて指先に挟めてきた。
この蝋燭、絶対に大人が使う物でしょ、僕の手以上の長さがあるよ。これ、普通に落とすんだけど。って、僕が了承していないのに火を点けないでよ!!
「落とすなよ~」
『無茶いうな!! こんな無理やり何て無理に決まっ――あ』
「あ」
ほらぁぁぁぁぁあああ!! やっぱり落とすじゃん。これは単純に寸法が合っていなかっただけ、僕の実力とは関係ないから!!
「…………お前、小さいな」
『小さいんじゃなくて、まだ成長段階なだけ。見ただけでわかるでしょ、僕がどんなに実力があろうと、体は子供なの。寸法とかはどうする事も出来ないの、そこが考えられないなんて、君は本当に気が利かないね。もっと他の人ならっ――――話を聞けよ!!』
もう!! なんで僕の話を無視して拾った蝋燭を見ているのさ!! この人本当に嫌い!!!
『そもそもそれが狙いでしょ、なんで最初からやらないのさ』
堂々と宣言しているけど、それは最初に言っていた事じゃん。まさか、僕が忘れたとでも思ったの? それだとさすがに怒るんだけど。維持も当たり前、わざわざ言う必要はないでしょ。
「まずはその体で法力を使えるようにしないといけないだろ。今まで使っていなかったんだから、いきなり本題に入ってもうまくいくはずがない。しっかりと段取りを考え、小さなことから積み上げた方が確実だ。急がば回れという物。今回のは色々吹っ飛ばしたけど」
『結局吹っ飛ばしてんじゃん、まぁいいよ。それより、次は何をどうすればいい訳? また何かを動かせばいいの?』
「いや、今回はこれを消さないようにするだけだ」
ん? 言いながら琴葉が取り出したものは、なんだ?
見た目はただの蝋燭。いや、ただの蝋燭ではない。芯の部分が何故か側面に取り付けられている。歪な形をしている蝋燭だけど、それを消さないようにって、どういう事?
「これに火を点けるから、その火を消さないように蝋燭を持ち続けろ。持ち方はこのように、札を持つ時と同じだ」
なるほど、人差し指と中指に挟む感じなのか。あれって大人用じゃない? 僕の手より大きくない? あれを指だけで持つの? 挟むだけでも難しそうなんだけど。
「ほれ」
『はいはっ――あ」
「あ、そういやお前。物、持てなかったな」
『うるさいよ、持てないのは仕方がないでしょ。大体半透明な時点で持てない事くらっ――』
「まずは物を持てるようになってからか、一つ段取りが増えたな」
『ちょっと』
なに当たり前のように僕の言葉を遮っているのさ。しかも、僕の事小馬鹿にしてない? ため息吐きながら落ちた蝋燭を拾わないで。
「ま、お前ならまたしてもすぐに出来るようになるだろ」
『当たり前、僕なんだから』
「んじゃ。天才様にはこれを持ってもらう」
目の前に突き付けられた蝋燭、は?
『いや、さっき僕が持てなかったのわかっているよね? もしかして、この一瞬で忘れたとか? 三歩どころか一歩も歩いていないのに忘れるとか鳥以下なんじゃないの。言っとくけど、このまま渡されても僕は持てないから』
…………ん? なに、なんで無反応?
「ん? 戯言は終わったか? ならほれ、これを持つように頭で意識しろ。お前なら意識だけで感覚を掴めるはずだ」
『なっ!』
こいつ、僕の言葉を完全無視!? まさかここまで小馬鹿にされるなんて、僕をなんだと思っているのさ。ほんと、むかつく!!
…………ここでやらなかったらそれはそれで馬鹿にされる、むかつくけどやるしかない、か。
頭の中に、物を触る姿を想像。法力を手に集中して、蝋燭に触る。
…………あ、今はだめだ。触ったところで手がすり抜けるな。法力が四方に溢れているし、集中出来ていない。目を閉じ、息を整えろ。
水の上に立っているような光景を頭の中に思い浮かべ、波を立たせないように。落ち着かせれば、出来ないことはない。冷静に考え、想像を途切れさせない。
『……………………』
「お、さすが」
も、持てた。感覚がある、蝋燭がしっかりと僕の手に掴まれている。良かった。
「油断するとすぐに掴めなくなるから集中力を切らすなよ」
『なら、次は何をすれば…………札を持つみたいに人差し指と中指で挟めればいいんだっけ。やるから声をかけないで、気が散る』
「一人で完結しないでよ、寂しいじゃん」
『うるさい』
「酷い…………」
でも、ただ持つだけで疲れるな。このまま指に集中となると、蝋燭を落としてしまう可能性がある。安定し、自然とできるようになるまで今の感覚を意識しよう。完璧に身に付けなければ意味はない。
「それじゃ、火を点けるぞ」
『人が集中しているんだけど?』
「ほれ、んじゃ、持ち方変えてっと」
『ちょっと!!』
なに、この人。僕が集中している事明らかに分かっていたくせに、無理やり蝋燭の向きを変えて指先に挟めてきた。
この蝋燭、絶対に大人が使う物でしょ、僕の手以上の長さがあるよ。これ、普通に落とすんだけど。って、僕が了承していないのに火を点けないでよ!!
「落とすなよ~」
『無茶いうな!! こんな無理やり何て無理に決まっ――あ』
「あ」
ほらぁぁぁぁぁあああ!! やっぱり落とすじゃん。これは単純に寸法が合っていなかっただけ、僕の実力とは関係ないから!!
「…………お前、小さいな」
『小さいんじゃなくて、まだ成長段階なだけ。見ただけでわかるでしょ、僕がどんなに実力があろうと、体は子供なの。寸法とかはどうする事も出来ないの、そこが考えられないなんて、君は本当に気が利かないね。もっと他の人ならっ――――話を聞けよ!!』
もう!! なんで僕の話を無視して拾った蝋燭を見ているのさ!! この人本当に嫌い!!!
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