13 / 42
カラス天狗
氷鬼先輩の選択肢
しおりを挟む
司は、今にもこわされてしまいそうな氷を見て、次の一手を考えていた。
今、司は三枚のお札を持っていた。
一つは、今出しているユキ。もう一つは、一つ目小僧におそわれていた詩織を助ける時に使用した、刀を取り出すことができるお札。
最後の一枚は、まだ詩織も知らない式神。
三枚のお札を持っているが、今司があつかえるのは、ユキ含め二つの技のみ。
だから、司はユキを軸に攻めていきたいと思っていた。
ユキが出来ることは、今のように大きな氷を作り、相手に降らせること。あとは、つららを地面から突き出したり、白い息を吹きかけ相手を凍らせるなども出来る。しかし、自分より強いモノを凍らせるのはむずかしい。
「ユキ、あいつを凍らせることは可能か?」
『しゅこし、むじゅかしいかもしれないでしゅ。からしゅてんぐはちゅよいので』
「なるほどな。違う手を考えるか」
氷から目をはなさずユキと作戦を立てている司。
その後ろでは、詩織が胸元に手を当て、何か手を貸すことができないか考えていた。
「私が狙いなのなら、私がおとりになればいいのかな。そうすれば―――」
「それはだめだ、危険すぎる」
「でも…………」
「君は、紅井神社の連絡先って知っている?」
「え、は、はい。紅井神社ではなく、お姉ちゃんの連絡先なら…………」
「連絡して現状と場所を伝えてほしい。あと、僕がちょっとばかり苦戦していることも」
「え、なんでですか…………」
「勝つためには必要だから。お願い、僕を信じて」
一切、詩織の方を向こうとしない司だが、真剣に言っているのは口調と声色でわかる。
詩織はこれ以上質問はせず、ポケットの中に入っているスマホを取り出し電話をかけた。
そんな時、カラス天狗を閉じ込めている氷が大きくひび割れ始めた。
「ユキ」
『はい!』
司が名前を呼ぶと、ユキは『ふぅう』と、白い息を吐き再度氷を凍らせる。だが、またしてもこわされそうになり、司は舌打ちした。
「あれさえあれば…………」
ぐちるように零すと、後ろで電話をかけていた詩織が安心したような顔を浮かべた。
「お姉ちゃん! 私、詩織です!」
『あら、詩織ちゃん。また、あやかしにおそわれているの?』
「はい。今は氷鬼先輩も一緒なので大丈夫なのですが、相手が強くて…………」
『っ、わかったわ。司には”あれ”を持って行くと伝えてちょうだい』
「? あれ?」
(あれって何だろう。でも、多分、氷鬼先輩にとって大事なものなんだよね)
「わかりました。あの、場所はっ――」
――――――――ブツ
「っ、え、あの、もしもし! もしもし!!」
電話が途中で切れてしまった。
詩織が慌てて何度も呼びかけるが、涼香の声は返ってこない。肩越しに司が振り向き、どうなったか確認した。
「電話、切れました……。スマホ、圏外になってる、なんで?」
「結界を張られたみたいだね。外への連絡を遮断されたんだと思うよ」
「そんなっ! まだ、場所を伝えられてないですよ!」
詩織のあせりとは裏腹に、司は冷静だった。
「ここまで強い気配だ、涼香なら感じることが出来るはずだよ。涼香は何か言っていなかった?」
「え、あ。先輩に、”あれ”を持って行くと伝えて、と言われました」
その言葉に司は笑みを浮かべ、目に光が宿る。
「あぁ、それならよかった。今の僕達が出来るのは、涼香が来るのを待つのみだね。あと、もうそろそろ動けるようにして。ユキも、もうあいつを封じ込められない」
見てみると、ユキが白い息を吹きかけすぎて体力がなくなり、肩で息をしていた。
『ご、ごしゅじんしゃま…………はぁ、はぁ』
「ありがとうユキ、少し休んでいいよ」
ユキが休むと、同時に氷にくもの巣のようにひびが入る。
カラス天狗が抜け出そうと、ガタガタと動いていた。
パキパキと音を立て、氷が割れる。
司は詩織を守るため前に一歩、踏み出した。同時に、氷が大きな音を立て崩れ落ちた。
『ふぅ、ここまでユキワラシが強力な氷を出せるなど、考えていなかった。時間が取られたが、まぁ、よい』
氷から出てしまったカラス天狗は、余裕な顔を浮かべて二人を見た。
体についた氷を払い、背中に生えている黒い翼を動かす。シャランとしゃくじょうを鳴らし、上空へとゆっくり飛んだ。
『これ以上、時間をかける必要はない。今、ここでいただくぞ』
「いただいて、どうするつもりなの」
『わかっているだろう。我らのぬし、大天狗様にささげるのだ』
「やっぱりか」と、司は眉間にしわを寄せ、唇をかむ。
「なんで僕達なの。いや、僕ではないか。なんでこいつをねらうのか。やっぱり、鬼の血がねらいなの?」
(え、鬼の血? そんな話、聞いていないんだけど)
『ほう、それは知っていたか』
「まぁね。これでも、必死にお前らあやかしから守るため、調べていたから」
『そうか。それならば話が早い。鬼の血が流れているそのおなご、我らの主にささげることが出来れば、主はもっと強くなる。痛い思いをしたくなければ、そのおなごを我によこせ』
右手を前に出し、詩織を渡すようにカラス天狗は誘う。
司は口を閉ざし、何も言わない。そんな彼の様子に、詩織は息をヒュッと浅く吸った。
(もしかして、私をささげた方がいいとか思っているのかな。…………でも、そうだよね。私が近くにいれば氷鬼先輩は危険な目に会う。私を差し出せば、助かる。それなら、選択肢は一つしかない。先輩が助かる選択肢は、一つしかない)
「氷鬼せんぱっ―――」
詩織がカラス天狗に向おうとした時、司は彼女を自身の後ろに戻す。
右手で制し、動かないように無言で訴えた。
「悪いが、こいつは渡せない。約束があるんでね」
上空を飛ぶカラス天狗を睨み、司は力強く言い切った。
彼の言葉に詩織はおどろき、目を大きく開き見上げた。
「氷鬼先輩…………」
(私なんて、見捨てればいいのに。そうすれば、戦わなくていいのに。なんで、そこまで……)
『……そうか、わかった。痛い思いがお好みらしい』
前に出した手を下げ、しゃくじょうを両手でつかむ。
『きさまは死を選んだ。後悔するのなら、自身の選択を後悔するがいい』
「後悔? するわけないだろ。逆に、お前にこいつを差し出した方が、僕は一生後悔する。昔からの約束なんだ、必ず最後まで守り通すって。だから、ここで死ぬのはお前だ!! カラス天狗!!!」
一枚のお札を取り出し、そこから一つの刀を取り出した。
「さぁ、僕を死なせてみろ!!」
今、司は三枚のお札を持っていた。
一つは、今出しているユキ。もう一つは、一つ目小僧におそわれていた詩織を助ける時に使用した、刀を取り出すことができるお札。
最後の一枚は、まだ詩織も知らない式神。
三枚のお札を持っているが、今司があつかえるのは、ユキ含め二つの技のみ。
だから、司はユキを軸に攻めていきたいと思っていた。
ユキが出来ることは、今のように大きな氷を作り、相手に降らせること。あとは、つららを地面から突き出したり、白い息を吹きかけ相手を凍らせるなども出来る。しかし、自分より強いモノを凍らせるのはむずかしい。
「ユキ、あいつを凍らせることは可能か?」
『しゅこし、むじゅかしいかもしれないでしゅ。からしゅてんぐはちゅよいので』
「なるほどな。違う手を考えるか」
氷から目をはなさずユキと作戦を立てている司。
その後ろでは、詩織が胸元に手を当て、何か手を貸すことができないか考えていた。
「私が狙いなのなら、私がおとりになればいいのかな。そうすれば―――」
「それはだめだ、危険すぎる」
「でも…………」
「君は、紅井神社の連絡先って知っている?」
「え、は、はい。紅井神社ではなく、お姉ちゃんの連絡先なら…………」
「連絡して現状と場所を伝えてほしい。あと、僕がちょっとばかり苦戦していることも」
「え、なんでですか…………」
「勝つためには必要だから。お願い、僕を信じて」
一切、詩織の方を向こうとしない司だが、真剣に言っているのは口調と声色でわかる。
詩織はこれ以上質問はせず、ポケットの中に入っているスマホを取り出し電話をかけた。
そんな時、カラス天狗を閉じ込めている氷が大きくひび割れ始めた。
「ユキ」
『はい!』
司が名前を呼ぶと、ユキは『ふぅう』と、白い息を吐き再度氷を凍らせる。だが、またしてもこわされそうになり、司は舌打ちした。
「あれさえあれば…………」
ぐちるように零すと、後ろで電話をかけていた詩織が安心したような顔を浮かべた。
「お姉ちゃん! 私、詩織です!」
『あら、詩織ちゃん。また、あやかしにおそわれているの?』
「はい。今は氷鬼先輩も一緒なので大丈夫なのですが、相手が強くて…………」
『っ、わかったわ。司には”あれ”を持って行くと伝えてちょうだい』
「? あれ?」
(あれって何だろう。でも、多分、氷鬼先輩にとって大事なものなんだよね)
「わかりました。あの、場所はっ――」
――――――――ブツ
「っ、え、あの、もしもし! もしもし!!」
電話が途中で切れてしまった。
詩織が慌てて何度も呼びかけるが、涼香の声は返ってこない。肩越しに司が振り向き、どうなったか確認した。
「電話、切れました……。スマホ、圏外になってる、なんで?」
「結界を張られたみたいだね。外への連絡を遮断されたんだと思うよ」
「そんなっ! まだ、場所を伝えられてないですよ!」
詩織のあせりとは裏腹に、司は冷静だった。
「ここまで強い気配だ、涼香なら感じることが出来るはずだよ。涼香は何か言っていなかった?」
「え、あ。先輩に、”あれ”を持って行くと伝えて、と言われました」
その言葉に司は笑みを浮かべ、目に光が宿る。
「あぁ、それならよかった。今の僕達が出来るのは、涼香が来るのを待つのみだね。あと、もうそろそろ動けるようにして。ユキも、もうあいつを封じ込められない」
見てみると、ユキが白い息を吹きかけすぎて体力がなくなり、肩で息をしていた。
『ご、ごしゅじんしゃま…………はぁ、はぁ』
「ありがとうユキ、少し休んでいいよ」
ユキが休むと、同時に氷にくもの巣のようにひびが入る。
カラス天狗が抜け出そうと、ガタガタと動いていた。
パキパキと音を立て、氷が割れる。
司は詩織を守るため前に一歩、踏み出した。同時に、氷が大きな音を立て崩れ落ちた。
『ふぅ、ここまでユキワラシが強力な氷を出せるなど、考えていなかった。時間が取られたが、まぁ、よい』
氷から出てしまったカラス天狗は、余裕な顔を浮かべて二人を見た。
体についた氷を払い、背中に生えている黒い翼を動かす。シャランとしゃくじょうを鳴らし、上空へとゆっくり飛んだ。
『これ以上、時間をかける必要はない。今、ここでいただくぞ』
「いただいて、どうするつもりなの」
『わかっているだろう。我らのぬし、大天狗様にささげるのだ』
「やっぱりか」と、司は眉間にしわを寄せ、唇をかむ。
「なんで僕達なの。いや、僕ではないか。なんでこいつをねらうのか。やっぱり、鬼の血がねらいなの?」
(え、鬼の血? そんな話、聞いていないんだけど)
『ほう、それは知っていたか』
「まぁね。これでも、必死にお前らあやかしから守るため、調べていたから」
『そうか。それならば話が早い。鬼の血が流れているそのおなご、我らの主にささげることが出来れば、主はもっと強くなる。痛い思いをしたくなければ、そのおなごを我によこせ』
右手を前に出し、詩織を渡すようにカラス天狗は誘う。
司は口を閉ざし、何も言わない。そんな彼の様子に、詩織は息をヒュッと浅く吸った。
(もしかして、私をささげた方がいいとか思っているのかな。…………でも、そうだよね。私が近くにいれば氷鬼先輩は危険な目に会う。私を差し出せば、助かる。それなら、選択肢は一つしかない。先輩が助かる選択肢は、一つしかない)
「氷鬼せんぱっ―――」
詩織がカラス天狗に向おうとした時、司は彼女を自身の後ろに戻す。
右手で制し、動かないように無言で訴えた。
「悪いが、こいつは渡せない。約束があるんでね」
上空を飛ぶカラス天狗を睨み、司は力強く言い切った。
彼の言葉に詩織はおどろき、目を大きく開き見上げた。
「氷鬼先輩…………」
(私なんて、見捨てればいいのに。そうすれば、戦わなくていいのに。なんで、そこまで……)
『……そうか、わかった。痛い思いがお好みらしい』
前に出した手を下げ、しゃくじょうを両手でつかむ。
『きさまは死を選んだ。後悔するのなら、自身の選択を後悔するがいい』
「後悔? するわけないだろ。逆に、お前にこいつを差し出した方が、僕は一生後悔する。昔からの約束なんだ、必ず最後まで守り通すって。だから、ここで死ぬのはお前だ!! カラス天狗!!!」
一枚のお札を取り出し、そこから一つの刀を取り出した。
「さぁ、僕を死なせてみろ!!」
0
あなたにおすすめの小説
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
図書室はアヤカシ討伐司令室! 〜黒鎌鼬の呪唄〜
yolu
児童書・童話
凌(りょう)が住む帝天(だいてん)町には、古くからの言い伝えがある。
『黄昏刻のつむじ風に巻かれると呪われる』────
小学6年の凌にとって、中学2年の兄・新(あらた)はかっこいいヒーロー。
凌は霊感が強いことで、幽霊がはっきり見えてしまう。
そのたびに涙が滲んで足がすくむのに、兄は勇敢に守ってくれるからだ。
そんな兄と野球観戦した帰り道、噂のつむじ風が2人を覆う。
ただの噂と思っていたのに、風は兄の右足に黒い手となって絡みついた。
言い伝えを調べると、それは1週間後に死ぬ呪い──
凌は兄を救うべく、図書室の司書の先生から教わったおまじないで、鬼を召喚!
見た目は同い年の少年だが、年齢は自称170歳だという。
彼とのちぐはぐな学校生活を送りながら、呪いの正体を調べていると、同じクラスの蜜花(みつか)の姉・百合花(ゆりか)にも呪いにかかり……
凌と、鬼の冴鬼、そして密花の、年齢差158歳の3人で呪いに立ち向かう──!
クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました
藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。
相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。
さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!?
「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」
星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。
「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」
「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」
ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や
帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……?
「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」
「お前のこと、誰にも渡したくない」
クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。
転生妃は後宮学園でのんびりしたい~冷徹皇帝の胃袋掴んだら、なぜか溺愛ルート始まりました!?~
☆ほしい
児童書・童話
平凡な女子高生だった私・茉莉(まり)は、交通事故に遭い、目覚めると中華風異世界・彩雲国の後宮に住む“嫌われ者の妃”・麗霞(れいか)に転生していた!
麗霞は毒婦だと噂され、冷徹非情で有名な若き皇帝・暁からは見向きもされない最悪の状況。面倒な権力争いを避け、前世の知識を活かして、後宮の学園で美味しいお菓子でも作りのんびり過ごしたい…そう思っていたのに、気まぐれに献上した「プリン」が、甘いものに興味がないはずの皇帝の胃袋を掴んでしまった!
「…面白い。明日もこれを作れ」
それをきっかけに、なぜか暁がわからの好感度が急上昇! 嫉妬する他の妃たちからの嫌がらせも、持ち前の雑草魂と現代知識で次々解決! 平穏なスローライフを目指す、転生妃の爽快成り上がり後宮ファンタジー!
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
【奨励賞】氷の王子は、私のスイーツでしか笑わない――魔法学園と恋のレシピ
☆ほしい
児童書・童話
【第3回きずな児童書大賞で奨励賞をいただきました】
魔法が学べる学園の「製菓科」で、お菓子づくりに夢中な少女・いちご。周囲からは“落ちこぼれ”扱いだけど、彼女には「食べた人を幸せにする」魔法菓子の力があった。
ある日、彼女は冷たく孤高な“氷の王子”レオンの秘密を知る。彼は誰にも言えない魔力不全に悩んでいた――。
「私のお菓子で、彼を笑顔にしたい!」
不器用だけど優しい彼の心を溶かすため、特別な魔法スイーツ作りが始まる。
甘くて切ない、学園魔法ラブストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる