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あやかし家族と祓い屋長女
第4話 イケメン
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中に入ると、ほっとする。
襖に背中を付け、その場にペタンと座り込んでしまった。
「…………はぁぁぁぁぁ。本当に、なんなんだろう、私の両親って……」
嫌になる。私の親みたいな人達を、毒親って呼ぶんだろうなぁ。
これも、本で読んだことがある。
「…………」
何もやることないし、何回も読んだけど、また本でも読もうかな。
ボロボロの布団の近くには、妹が買ってくれた本が積み上がっている。
本当は、まだまだほしい本が沢山ある。けど、私にお小遣いなんていうものはない。
水奈にお願いするのも気が引けるし、我慢するしかない。
シリーズ化されている本だけは、欲しいけどなぁ~。
一冊の本に手を伸ばすと、襖の方から気配を感じた。
「────水喜お姉さん」
あ、この声、水奈だぁぁぁぁぁあああ!!
「入っていいわよ!!」
「声は抑えてほしいなぁ」
襖を開けて顔を覗かせた水奈の表情が、少し硬い。
森で話した時より緊張してる?
「水奈、どうしたの? 疲れちゃった?」
心配で声をかけると、水奈が私の前に座り、視線を落としながら口を開いた。
「水喜お姉さん。一つ、お願いしたいことがあります」
「どうしたの?」
「縁談が、あります。水喜お姉さんに。行きませんか?」
…………え? な、なんで、私?
「な、何を言っているの? その方は、水奈に縁談を送ったのでしょう?」
「いえ、私にではないです」
「どういうこと?」
今まで、私には一通も来たことがない。
それどころか、長女がいることすら知れ渡っていないんじゃないかしら。
それなのに縁談……。
疑ってしまうのも無理はないと思う。
「先ほど、女中が一つの封筒を持ってきたのです。中を確認すると、縁談の申し出。私への縁談かと思いきや、お相手は水喜お姉さんのお名前だったのです」
「…………なぜ、両親ではなく、水奈が私のところに来たの? 面会すら許されていないじゃない」
「父も母も、その……」
まぁ、予想は出来る。
なかったことにしようとしたのだろう。
私を世間に出してはいけない、恥さらしだから。
「…………わかったわ。でも、ごめんね、水奈。わざわざ両親の目をかいくぐって来てくれたと思うのだけれど、私はその縁談は受けません」
「え、な、なんでですか!?」
綺麗な茶色い瞳が、今にもこぼれ落ちそうなほどに大きく見開かれる。
体を乗り出し、顔を近づけてくる。
か、顔が近い。そこまで驚くのかしら。
「な、なんでって……。母も父も縁談をなかったことにしようとしたのでしょう?」
「そ、それは……」
「予想できるわ」
再度、姿勢を直した水奈は顔を下げ、膝に置いている拳を震わせた。
どうしたの?
「…………受けてください」
「え、水奈?」
「水喜お姉さんは、絶対に今回の縁談を受けてください!! お願いします!!」
え、な、なに?
なんで、土下座をしているの? そ、そこまで?
「ど、どうしたの水奈。待って、お願い、顔を上げて? どうしてそんなに言うの?」
顔を上げさせようと肩を押すけど、上げてくれないし何も言わない。
土下座を続け、「お願いします」と言い続ける。
ここまでお願いしてくるなんて、どうして?
理由がわからない。そもそも、縁談相手って……?
「……お相手は、誰かしら」
「受けてくださるのですか?」
「愛しの妹にそんなお願いをされたのだから、情報だけでも聞こうかなって。そこから行くか行かないか決めようと思うの」
言うと、少し悲しそうにはしているものの、安心したように安堵の息を漏らした。
「お相手は、人間ではありません」
「もしかして、あやかし?」
「…………鬼、です」
「なっ……!」
お、鬼?
鬼って、確か日本三大妖怪の一体。
強い腕力と妖力を持ち、人間を襲う。危険な、あやかし。
まさか、そんな鬼から、縁談? 馬鹿な。
しかも、私は人間。人間と、鬼?
ありえない。絶対に私を餌にしようとしているに違いない。
でも、水奈がここまでお願いしている。
状況が、理解出来ない。
『失礼するわよ』
返事していないにもかかわらず、襖がすぐに開いた。
母が部屋に入ってきた時は、私が水奈に触れようと手を伸ばしている瞬間だった。
その瞬間に入ってきたことで、母が憤怒の表情を浮かべ私の右手を捻りあげた。
「いっ!!」
「そんな汚い手で水奈に触ろうとするな!! この疫病神が!!!」
疫病神!? なんで、そんなことまで言われないといけないの。
私はただ、妹に触れようとしただけ。それなのに、なんで……。
手が、捻りあげられる。
捻り……正直、下手くそ。
少しは痛いけど、我慢できない程ではない。
簡単にやり返せる。けど、ここは痛がっている風に見せないと後がうるさい。
顔を歪め、痛がる。
すると、妹がおずおずと母に声をかけた。
「お、お母様。あの、何かご用事が?」
「あら、そうだったわ。水奈、貴方はなぜ何度も言っているのにこんなゴミ部屋に来るの? 疫病神が貴方に移ってしまったらどうするのよ。このあと、しっかりと言いつけますからね」
「は、はい…………」
水奈が声をかけてくれたおかげで、私から手を離した。
私の手首には、くっきりと掴まれた痕が残る。
「ここはもういいから、早く部屋に戻りなさい」
「わ、わかりました」
立ち上がり、そのまま部屋を出る。
最後に、私を見たような気がした。願うような視線を、感じた。
不思議に思っていると、母が私を睨みつけ、封筒を叩きつけた。
「あんたに縁談が来ているわよ。名前は羅刹。鬼よ、行ってきなさい」
「…………ですが、母上。鬼は、人間を餌にしているのではありませんか? もしかしたら、その縁談は偽物で、本当は――……」
「はぁぁああ??」
っ、母上が私の前に座った。
刹那、パシンと、衝撃と共に乾いた音が部屋に響いた。
あぁ、頬をひっぱたかれたのか。
これも、今まで何度もされてきたから特に驚かない。
「私の言うことに口答えでもする気なのかしら。無能で、恩知らず。何も出来ないクズが、私に意見を? 笑わせないでくださりますぅ?」
「ぐっ!」
髪を、掴まれた。
流石にそれは痛い……。
「貴方は私の言うことを聞けばいいの。ちんたらしてないで早く準備をしなさい。今すぐに行くわよ!!」
今、すぐ?
相手の指定日時は? 予定は?
その封筒に、何が書かれているの?
「あ、そうそう。今回の鬼は、今まで何十人、何百人の人の血を吸ってきたらしいわよ? もしかしたら、貴方も鬼の食事にされるかもしれないわねぇ? まぁ、仕方がないわ。無能の貴方には、そのくらいの最後がお似合いよ」
駄目だ、ここにいたら私はおかしくなってしまうかもしれない。
でも、ここで演壇に行ってしまうと、ここには水奈一人が残される。
水奈がこんな両親のもとに一人で残るなんて駄目だ。
「わかったらさっさと準備しなさい、このクズ」
言いながら私の髪を乱暴に離し、母は部屋から居なくなった。
「…………はぁ、どうしよう。水奈を一人残すのは……」
いや、ここにずっといても、水奈を助けられるとは限らない。
それに、あの両親の目をかいくぐりながら救出なんて絶対に無理だ。
それなら、鬼だろうとなんだろうと利用して、高浜家を潰した方がいいかもしれない。
鬼に、会わなければいい。
行く途中で逃げ出せれば問題はないはず。
私は、ここで死ぬわけにはいかないし、自由に動けるようになるしかない。
愛しの可愛い妹、水奈をこんな毒家族から離れさせないと。
幸せな生活が送れるようになるまで、私は死ぬわけにはいかない。
私が、守りたい。
「…………あ」
そういえば、叩きつけられた封筒の中身、見ていなかったな。
あーあ、叩きつけたことで中に入っていた写真が封筒からはみ出してしまっている。
叩かれた頬をさすりながら写真を拾い上げる。
そこに写っているのは、一人の男性だった。
「…………もしかして、この人が今回のお見合い相手? え、イケメン? 本当に、鬼? え、嘘でしょ? めっちゃ好みなんだけど」
写真には、私好みの男性が映っていた。
耳が隠れるくらいの銀髪に、黒いメッシュ。左右非対称の瞳。
へぇ、右が黒で左が赤なんだ。
「……………………よし」
逃げるのはナシだ。
私、この鬼に一度会う。
イケメンに会って、声を聴いて匂いを嗅いで、幸せを感じてから食われよう――って、死んだら駄目なんだよ私!!! イケメンに負けるな!!
襖に背中を付け、その場にペタンと座り込んでしまった。
「…………はぁぁぁぁぁ。本当に、なんなんだろう、私の両親って……」
嫌になる。私の親みたいな人達を、毒親って呼ぶんだろうなぁ。
これも、本で読んだことがある。
「…………」
何もやることないし、何回も読んだけど、また本でも読もうかな。
ボロボロの布団の近くには、妹が買ってくれた本が積み上がっている。
本当は、まだまだほしい本が沢山ある。けど、私にお小遣いなんていうものはない。
水奈にお願いするのも気が引けるし、我慢するしかない。
シリーズ化されている本だけは、欲しいけどなぁ~。
一冊の本に手を伸ばすと、襖の方から気配を感じた。
「────水喜お姉さん」
あ、この声、水奈だぁぁぁぁぁあああ!!
「入っていいわよ!!」
「声は抑えてほしいなぁ」
襖を開けて顔を覗かせた水奈の表情が、少し硬い。
森で話した時より緊張してる?
「水奈、どうしたの? 疲れちゃった?」
心配で声をかけると、水奈が私の前に座り、視線を落としながら口を開いた。
「水喜お姉さん。一つ、お願いしたいことがあります」
「どうしたの?」
「縁談が、あります。水喜お姉さんに。行きませんか?」
…………え? な、なんで、私?
「な、何を言っているの? その方は、水奈に縁談を送ったのでしょう?」
「いえ、私にではないです」
「どういうこと?」
今まで、私には一通も来たことがない。
それどころか、長女がいることすら知れ渡っていないんじゃないかしら。
それなのに縁談……。
疑ってしまうのも無理はないと思う。
「先ほど、女中が一つの封筒を持ってきたのです。中を確認すると、縁談の申し出。私への縁談かと思いきや、お相手は水喜お姉さんのお名前だったのです」
「…………なぜ、両親ではなく、水奈が私のところに来たの? 面会すら許されていないじゃない」
「父も母も、その……」
まぁ、予想は出来る。
なかったことにしようとしたのだろう。
私を世間に出してはいけない、恥さらしだから。
「…………わかったわ。でも、ごめんね、水奈。わざわざ両親の目をかいくぐって来てくれたと思うのだけれど、私はその縁談は受けません」
「え、な、なんでですか!?」
綺麗な茶色い瞳が、今にもこぼれ落ちそうなほどに大きく見開かれる。
体を乗り出し、顔を近づけてくる。
か、顔が近い。そこまで驚くのかしら。
「な、なんでって……。母も父も縁談をなかったことにしようとしたのでしょう?」
「そ、それは……」
「予想できるわ」
再度、姿勢を直した水奈は顔を下げ、膝に置いている拳を震わせた。
どうしたの?
「…………受けてください」
「え、水奈?」
「水喜お姉さんは、絶対に今回の縁談を受けてください!! お願いします!!」
え、な、なに?
なんで、土下座をしているの? そ、そこまで?
「ど、どうしたの水奈。待って、お願い、顔を上げて? どうしてそんなに言うの?」
顔を上げさせようと肩を押すけど、上げてくれないし何も言わない。
土下座を続け、「お願いします」と言い続ける。
ここまでお願いしてくるなんて、どうして?
理由がわからない。そもそも、縁談相手って……?
「……お相手は、誰かしら」
「受けてくださるのですか?」
「愛しの妹にそんなお願いをされたのだから、情報だけでも聞こうかなって。そこから行くか行かないか決めようと思うの」
言うと、少し悲しそうにはしているものの、安心したように安堵の息を漏らした。
「お相手は、人間ではありません」
「もしかして、あやかし?」
「…………鬼、です」
「なっ……!」
お、鬼?
鬼って、確か日本三大妖怪の一体。
強い腕力と妖力を持ち、人間を襲う。危険な、あやかし。
まさか、そんな鬼から、縁談? 馬鹿な。
しかも、私は人間。人間と、鬼?
ありえない。絶対に私を餌にしようとしているに違いない。
でも、水奈がここまでお願いしている。
状況が、理解出来ない。
『失礼するわよ』
返事していないにもかかわらず、襖がすぐに開いた。
母が部屋に入ってきた時は、私が水奈に触れようと手を伸ばしている瞬間だった。
その瞬間に入ってきたことで、母が憤怒の表情を浮かべ私の右手を捻りあげた。
「いっ!!」
「そんな汚い手で水奈に触ろうとするな!! この疫病神が!!!」
疫病神!? なんで、そんなことまで言われないといけないの。
私はただ、妹に触れようとしただけ。それなのに、なんで……。
手が、捻りあげられる。
捻り……正直、下手くそ。
少しは痛いけど、我慢できない程ではない。
簡単にやり返せる。けど、ここは痛がっている風に見せないと後がうるさい。
顔を歪め、痛がる。
すると、妹がおずおずと母に声をかけた。
「お、お母様。あの、何かご用事が?」
「あら、そうだったわ。水奈、貴方はなぜ何度も言っているのにこんなゴミ部屋に来るの? 疫病神が貴方に移ってしまったらどうするのよ。このあと、しっかりと言いつけますからね」
「は、はい…………」
水奈が声をかけてくれたおかげで、私から手を離した。
私の手首には、くっきりと掴まれた痕が残る。
「ここはもういいから、早く部屋に戻りなさい」
「わ、わかりました」
立ち上がり、そのまま部屋を出る。
最後に、私を見たような気がした。願うような視線を、感じた。
不思議に思っていると、母が私を睨みつけ、封筒を叩きつけた。
「あんたに縁談が来ているわよ。名前は羅刹。鬼よ、行ってきなさい」
「…………ですが、母上。鬼は、人間を餌にしているのではありませんか? もしかしたら、その縁談は偽物で、本当は――……」
「はぁぁああ??」
っ、母上が私の前に座った。
刹那、パシンと、衝撃と共に乾いた音が部屋に響いた。
あぁ、頬をひっぱたかれたのか。
これも、今まで何度もされてきたから特に驚かない。
「私の言うことに口答えでもする気なのかしら。無能で、恩知らず。何も出来ないクズが、私に意見を? 笑わせないでくださりますぅ?」
「ぐっ!」
髪を、掴まれた。
流石にそれは痛い……。
「貴方は私の言うことを聞けばいいの。ちんたらしてないで早く準備をしなさい。今すぐに行くわよ!!」
今、すぐ?
相手の指定日時は? 予定は?
その封筒に、何が書かれているの?
「あ、そうそう。今回の鬼は、今まで何十人、何百人の人の血を吸ってきたらしいわよ? もしかしたら、貴方も鬼の食事にされるかもしれないわねぇ? まぁ、仕方がないわ。無能の貴方には、そのくらいの最後がお似合いよ」
駄目だ、ここにいたら私はおかしくなってしまうかもしれない。
でも、ここで演壇に行ってしまうと、ここには水奈一人が残される。
水奈がこんな両親のもとに一人で残るなんて駄目だ。
「わかったらさっさと準備しなさい、このクズ」
言いながら私の髪を乱暴に離し、母は部屋から居なくなった。
「…………はぁ、どうしよう。水奈を一人残すのは……」
いや、ここにずっといても、水奈を助けられるとは限らない。
それに、あの両親の目をかいくぐりながら救出なんて絶対に無理だ。
それなら、鬼だろうとなんだろうと利用して、高浜家を潰した方がいいかもしれない。
鬼に、会わなければいい。
行く途中で逃げ出せれば問題はないはず。
私は、ここで死ぬわけにはいかないし、自由に動けるようになるしかない。
愛しの可愛い妹、水奈をこんな毒家族から離れさせないと。
幸せな生活が送れるようになるまで、私は死ぬわけにはいかない。
私が、守りたい。
「…………あ」
そういえば、叩きつけられた封筒の中身、見ていなかったな。
あーあ、叩きつけたことで中に入っていた写真が封筒からはみ出してしまっている。
叩かれた頬をさすりながら写真を拾い上げる。
そこに写っているのは、一人の男性だった。
「…………もしかして、この人が今回のお見合い相手? え、イケメン? 本当に、鬼? え、嘘でしょ? めっちゃ好みなんだけど」
写真には、私好みの男性が映っていた。
耳が隠れるくらいの銀髪に、黒いメッシュ。左右非対称の瞳。
へぇ、右が黒で左が赤なんだ。
「……………………よし」
逃げるのはナシだ。
私、この鬼に一度会う。
イケメンに会って、声を聴いて匂いを嗅いで、幸せを感じてから食われよう――って、死んだら駄目なんだよ私!!! イケメンに負けるな!!
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