19 / 48
初冬
「驚きと嬉しさで心臓が今やばい」
しおりを挟む
「え、知っているんですか?」
「妻の友人じゃった者じゃよ。少しばかりがなしたことがある」
まさか、あやかしである銀が九重家以外の陰陽師とも関わりがあるなんて思っておらず、優輝は「へぇ」と抜けた声を出す。
「銀さんも知っている方でよかったです。ですが、やはり人間なので、銀籠さんは怖いでしょう。近づかせないようにしないといけませんね」
「そうじゃな。銀籠、少々我慢してくれると助かるぞ」
顔を青くし、体を震わせている銀籠は、二人の言葉に眉を下げつつも小さく頷いた。
優輝が頭を撫でていると、木の隙間から足音が聞こえ三人は振り返る。
そこには、巫女の姿をしている一人の女性が立っていた。
「…………久しぶり、戻ってきていたんだね。夕凪姉さん」
「本当にお久しぶりね。優輝、銀様」
綺麗で透き通るような声で挨拶をした女性は、太ももまで長い紅色の髪を揺らし、藍色と緑色の瞳を三人に向け歩く。
身長は子供と勘違いするほど小さいが、纏っている空気が澄んでおり、近づくだけで心洗われるような気持ちになる。
だが、どんなに綺麗な空気を纏っていても人間は人間。
銀籠が小さな悲鳴を上げ後ろに逃げようとするのを銀がなだめ、すぐに優輝が手を前に出し夕凪の歩みを止めた。
「待って、夕凪さん。それ以上近づかないでほしい」
「? どうしてかしら」
「この場いる銀さんの息子、銀籠さんをご存じですか? 人間恐怖症なんです」
優輝の後ろでカタカタと体を震わせ顔を青ざめさせている銀籠を見て、夕凪は息を飲み、微かに目を開いた。
「もしかして、愛華ちゃんの一人息子?」
「そうじゃ。我の妻、久美愛華の実の息子である銀籠じゃ。訳があり、人を怖がっておるんじゃよ。優輝は、毎日会い続けておったから近づくことが出来るようになっておるが、夕凪はさすがに今以上に近付くのは難しい」
簡単に説明すると、夕凪は顎に手を当て、目を細めた。
「――――わかりました。訳を詳しく聞くことはしません。ですが、少々残念ですね。親友である愛華の実の息子に触れる事……いえ、話す事すら出来ないとは……」
悲し気に肩を落とし、目を伏せる。
夕凪の反応に銀と優輝は申し訳ないと思いつつ、安心したように体に入っていた力を抜いた。
「来て早々悪いのぉ。それより、この森に来た理由は何じゃ? 誰かに用事があったのかのぉ」
「え、えぇ。用事と言いますか、なんといいますか…………。九重家に挨拶をしに行くと、この森に優輝がいると聞いて」
チラチラと優輝を見ながら、夕凪はボソボソと、凛とした佇まいとは打って変わって小さな声で言う。
「え、俺に用事?」
「用事という程のものでは無いのだけれど……」
夕凪は顔を少しだけ俯かせ、紅色の髪を右の人差し指でくるくると回す。
頬は薄く染まり、眉は困ったように下げられる。
その反応だけで銀は何かを思い出し、苦い顔を浮かべた。
「あ、あぁ。そういえば、そうじゃったのぉ……。まいったなぁ…………」
「え、どうしたんですか、銀さん。なぜ、そんな困ったような顔を浮かべているのですか?」
「いや、今は話せん」
「ん?」
複雑そうな表情を浮かべ、優輝からの質問を軽く返し夕凪へと近づく。
優輝は変わらず、震えている銀籠の背中をさすり、安心させようとしていた。
「今回こちらに戻ってきたのは、一時帰国と言ったものか?」
「え、えぇ。またこの地を立たなければなりません。ですが、数か月はこちらに滞在する予定ですので、少々知り合いに会いにと思っています。それと、愛華ちゃんにも会いに行きたいと思っているのですが、今も静かに眠っているのでしょうか」
「嬉しいことを言ってくるのぉ。それなら、今から少々付き合ってもらってもいいか? 銀籠は優輝に任せるとする」
「色々聞きたい事もありますので、私は構いません。よろしくお願いします」
銀が銀籠と優輝にこの場から離れる事を伝え、二人で森の奥へと姿を消す。
残った優輝は銀籠が落ち着くのを待ち、震えが落ち着いて来た頃を見計らって問いかけた。
「大丈夫?」
「あ、あぁ。だいぶ落ち着いた。すまない……」
「俺は大丈夫だよ。逆に、可愛い銀籠さんを近くで見る事が出来たから、不謹慎だけど幸せ」
笑みを浮かべニコニコと銀籠を見る優輝に眉をピクっと動かし、彼の頬を引っ張った。
「可愛くなどない!!」
「いひゃいひゃいひゃいぃぃい!」
横にびろーんと引っ張られ、痛みに耐えながら銀籠の手を掴み、涙目で訴えた。
その時、何かに気づき銀籠は怒りが収まりきょとんと涙を浮かべ、頬を摩っている優輝を見つめた。
「え、な、なに?」
「もう一度、引っ張ってもいいか?」
「え、頬を? 駄目だよ!?」
相当痛かったらしく、サッと頬を両手で隠し首を横に振る。
優輝の反応に銀籠は目を丸くした後、何を思ったのか。
ニンマリと口端を横に引き延ばし、両手を広げた。
「なぜ逃げるのだ、優輝よ。我が触りたいと言っておるのだぞ? なぜ、許してくれぬのだ?」
「触るだけならいいけど、引っ張られたら痛いの! 触るなら頭をなでるとか手を握るとか――俺が銀籠さんを抱きしめるとか」
「なぜ我が抱きしめるではなく、優輝が抱きしめる事が前提なのだ」
「抱きしめたいのならどうぞ!」
ばっと両手を左右に開き、ウェルカムというように目を輝かせた。
そうではないと思いつつも、両手が頬から離れたため、銀籠は「おりゃ」と両手で頬を挟んだ。
――――その時。
「うわっ! ――あ」
「え、うわ!!」
――――――――ドテッ
銀籠に頬を挟まれ驚いた優輝がバランスを崩してしまい、後ろに倒れ込んでしまった。
背中から倒れてしまった優輝は「いてて」と、咄嗟に顔をあげようとする。
その時、目の前には銀籠の顔が数センチ先にある事に気づく。
不可抗力だったどはいえ、銀籠に押し倒されている状況となってしまった。
お互い目を合わせ続け数秒後、同時に顔を真っ赤に染め銀籠はすぐさま後ろに下がった。
「わ、悪かった! そん、そんなつもりはなかったのだ!」
「い、いや。銀籠さんにそんな気持ちがなかったのはわかっているから大丈夫なんだけど……。ちょっと驚いたというか、嬉しいというか、可愛いというか。とりあえず、驚きと嬉しさで心臓が今やばい。死にそう、尊すぎて」
胸を押さえ「うっ」とうめいている優輝の言葉が半分くらい理解出来ず、銀籠はただただ困惑。
赤くなった頬を手で冷まし、何とか落ち着きを取り戻した。
「妻の友人じゃった者じゃよ。少しばかりがなしたことがある」
まさか、あやかしである銀が九重家以外の陰陽師とも関わりがあるなんて思っておらず、優輝は「へぇ」と抜けた声を出す。
「銀さんも知っている方でよかったです。ですが、やはり人間なので、銀籠さんは怖いでしょう。近づかせないようにしないといけませんね」
「そうじゃな。銀籠、少々我慢してくれると助かるぞ」
顔を青くし、体を震わせている銀籠は、二人の言葉に眉を下げつつも小さく頷いた。
優輝が頭を撫でていると、木の隙間から足音が聞こえ三人は振り返る。
そこには、巫女の姿をしている一人の女性が立っていた。
「…………久しぶり、戻ってきていたんだね。夕凪姉さん」
「本当にお久しぶりね。優輝、銀様」
綺麗で透き通るような声で挨拶をした女性は、太ももまで長い紅色の髪を揺らし、藍色と緑色の瞳を三人に向け歩く。
身長は子供と勘違いするほど小さいが、纏っている空気が澄んでおり、近づくだけで心洗われるような気持ちになる。
だが、どんなに綺麗な空気を纏っていても人間は人間。
銀籠が小さな悲鳴を上げ後ろに逃げようとするのを銀がなだめ、すぐに優輝が手を前に出し夕凪の歩みを止めた。
「待って、夕凪さん。それ以上近づかないでほしい」
「? どうしてかしら」
「この場いる銀さんの息子、銀籠さんをご存じですか? 人間恐怖症なんです」
優輝の後ろでカタカタと体を震わせ顔を青ざめさせている銀籠を見て、夕凪は息を飲み、微かに目を開いた。
「もしかして、愛華ちゃんの一人息子?」
「そうじゃ。我の妻、久美愛華の実の息子である銀籠じゃ。訳があり、人を怖がっておるんじゃよ。優輝は、毎日会い続けておったから近づくことが出来るようになっておるが、夕凪はさすがに今以上に近付くのは難しい」
簡単に説明すると、夕凪は顎に手を当て、目を細めた。
「――――わかりました。訳を詳しく聞くことはしません。ですが、少々残念ですね。親友である愛華の実の息子に触れる事……いえ、話す事すら出来ないとは……」
悲し気に肩を落とし、目を伏せる。
夕凪の反応に銀と優輝は申し訳ないと思いつつ、安心したように体に入っていた力を抜いた。
「来て早々悪いのぉ。それより、この森に来た理由は何じゃ? 誰かに用事があったのかのぉ」
「え、えぇ。用事と言いますか、なんといいますか…………。九重家に挨拶をしに行くと、この森に優輝がいると聞いて」
チラチラと優輝を見ながら、夕凪はボソボソと、凛とした佇まいとは打って変わって小さな声で言う。
「え、俺に用事?」
「用事という程のものでは無いのだけれど……」
夕凪は顔を少しだけ俯かせ、紅色の髪を右の人差し指でくるくると回す。
頬は薄く染まり、眉は困ったように下げられる。
その反応だけで銀は何かを思い出し、苦い顔を浮かべた。
「あ、あぁ。そういえば、そうじゃったのぉ……。まいったなぁ…………」
「え、どうしたんですか、銀さん。なぜ、そんな困ったような顔を浮かべているのですか?」
「いや、今は話せん」
「ん?」
複雑そうな表情を浮かべ、優輝からの質問を軽く返し夕凪へと近づく。
優輝は変わらず、震えている銀籠の背中をさすり、安心させようとしていた。
「今回こちらに戻ってきたのは、一時帰国と言ったものか?」
「え、えぇ。またこの地を立たなければなりません。ですが、数か月はこちらに滞在する予定ですので、少々知り合いに会いにと思っています。それと、愛華ちゃんにも会いに行きたいと思っているのですが、今も静かに眠っているのでしょうか」
「嬉しいことを言ってくるのぉ。それなら、今から少々付き合ってもらってもいいか? 銀籠は優輝に任せるとする」
「色々聞きたい事もありますので、私は構いません。よろしくお願いします」
銀が銀籠と優輝にこの場から離れる事を伝え、二人で森の奥へと姿を消す。
残った優輝は銀籠が落ち着くのを待ち、震えが落ち着いて来た頃を見計らって問いかけた。
「大丈夫?」
「あ、あぁ。だいぶ落ち着いた。すまない……」
「俺は大丈夫だよ。逆に、可愛い銀籠さんを近くで見る事が出来たから、不謹慎だけど幸せ」
笑みを浮かべニコニコと銀籠を見る優輝に眉をピクっと動かし、彼の頬を引っ張った。
「可愛くなどない!!」
「いひゃいひゃいひゃいぃぃい!」
横にびろーんと引っ張られ、痛みに耐えながら銀籠の手を掴み、涙目で訴えた。
その時、何かに気づき銀籠は怒りが収まりきょとんと涙を浮かべ、頬を摩っている優輝を見つめた。
「え、な、なに?」
「もう一度、引っ張ってもいいか?」
「え、頬を? 駄目だよ!?」
相当痛かったらしく、サッと頬を両手で隠し首を横に振る。
優輝の反応に銀籠は目を丸くした後、何を思ったのか。
ニンマリと口端を横に引き延ばし、両手を広げた。
「なぜ逃げるのだ、優輝よ。我が触りたいと言っておるのだぞ? なぜ、許してくれぬのだ?」
「触るだけならいいけど、引っ張られたら痛いの! 触るなら頭をなでるとか手を握るとか――俺が銀籠さんを抱きしめるとか」
「なぜ我が抱きしめるではなく、優輝が抱きしめる事が前提なのだ」
「抱きしめたいのならどうぞ!」
ばっと両手を左右に開き、ウェルカムというように目を輝かせた。
そうではないと思いつつも、両手が頬から離れたため、銀籠は「おりゃ」と両手で頬を挟んだ。
――――その時。
「うわっ! ――あ」
「え、うわ!!」
――――――――ドテッ
銀籠に頬を挟まれ驚いた優輝がバランスを崩してしまい、後ろに倒れ込んでしまった。
背中から倒れてしまった優輝は「いてて」と、咄嗟に顔をあげようとする。
その時、目の前には銀籠の顔が数センチ先にある事に気づく。
不可抗力だったどはいえ、銀籠に押し倒されている状況となってしまった。
お互い目を合わせ続け数秒後、同時に顔を真っ赤に染め銀籠はすぐさま後ろに下がった。
「わ、悪かった! そん、そんなつもりはなかったのだ!」
「い、いや。銀籠さんにそんな気持ちがなかったのはわかっているから大丈夫なんだけど……。ちょっと驚いたというか、嬉しいというか、可愛いというか。とりあえず、驚きと嬉しさで心臓が今やばい。死にそう、尊すぎて」
胸を押さえ「うっ」とうめいている優輝の言葉が半分くらい理解出来ず、銀籠はただただ困惑。
赤くなった頬を手で冷まし、何とか落ち着きを取り戻した。
0
あなたにおすすめの小説
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
「普通を探した彼の二年間の物語」
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる