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仲冬
「ごめんなさい」
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――――カシャン
「っあ」
「夕凪姉さん!? 大丈夫? 怪我、ない?」
「私は大丈夫よ、ごめんなさい」
陰陽寮に残った神楽と夕凪は、優輝が帰ってきた時用にお昼ご飯の準備をしていた。
その際、優輝が気に入っているコップを運ぼうとした時、何故か取っ手部分が割れ、床へと落ちてしまった。
ちょうど夕凪が掴んだ時だったため、彼女の足元に落ちてしまい、神楽が慌てて怪我がないか問いかけると、大丈夫と言われ一安心。
神楽が片付けようと手を伸ばすが、すぐに夕凪が止めてしまった。
「駄目よ、怪我をしてしまうわ。私が壊してしまったから、私が片づけるわね」
台所にあるゴム手袋をはめ、新聞紙とビニール袋を準備。
手際よく後片付けをする夕凪の手を、神楽は「手際いい」とぼやきながら見続けた。
「神楽ちゃん、箒とチリトリを持ってきて貰ってもいいかしら」
「は、はい!!」
嬉しそうに頬を染め、満面な笑みで頷いた神楽はウキウキと台所を出て行く。
一人になった夕凪は黙々と大きな破片を拾い、新聞紙の入ったビニール袋に入れ続けた。
ラストの破片を拾おうと掴んだ時、その手は止まる。
「…………優輝、大丈夫かしら。何か、嫌な予感がするわ」
自身の頼りない顔が映る破片を見つめ、零す。
嫌な予感が胸を占め、息苦しい。
胸を押さえていると、神楽が箒とちりとりを持って戻ってくる。
胸を押さえ、座り込んでいる夕凪に慌てて駆け寄った。
「夕凪姉さん!? 大丈夫!?」
「あ、だ、大丈夫よ。心配かけてごめんね」
夕凪が神楽に心配かけないよう笑みを浮かべるが、無理をしているのは丸わかり。
目を細め無理に笑っている彼女を目にし、神楽の心には微かな怒りが芽生え、自然と相手を責めるような言葉が口から零れ出てしまった。
「夕凪姉さん、今言う事ではないのですが、いいですか?」
「っ、え、神楽ちゃん?」
神楽が敬語で話すという事は、本気で怒っているという事。
優輝と神楽は同じ怒り方をする、それは夕凪も知っており顔を青くした。
「えっと…………、なんで怒っているの?」
「怒ってなんていませんよ?」
「いや、確実に怒ってる…………」
笑みを浮かべてはいるが、黒い。
何か余計なことを言ってしまえば言葉のナイフを刺される。そう考えてしまい、迂闊に言葉を発することが出来なくなった。
顔を引き攣らせ、顔を青ざめさせている夕凪に対し、さわやかな笑みを浮かべながら神楽は口を開いた。
「夕凪姉さん、何故我慢をするのですか?」
「…………え、我慢?」
「そうです。なぜ、優輝への気持ちを我慢しているのですか? まだ、好きですよね? 五年以上、ずっと」
神楽の言葉に微かに目を開くと、悲し気に顔を俯かせた。
何か言わないととは思っているが、口が思ったように動いてくれず言葉を発することが出来ない。
そんな彼女に、神楽は畳み掛けるように言葉を繋げた。
「…………今、優輝は半妖の事を好いています。おそらく、あの気持ちはそう簡単には消えません」
それは夕凪もわかっているし、理解している。
わざわざ言われなくても、目の前で見て、聞いている。
夕凪は、なにかに耐えるように下唇を噛んだ。
「それでも、好きなんですよね。優輝の事、忘れられないんですよね?」
「…………」
嘘は、吐きたくない。
夕凪は顔を上げず、小さく頷いた。
「なら、一度は気持ちを伝えてもいいと思います。伝えて、断られて。それで、次の恋に進むのがいいと思います」
「っ、そんなこと、出来たら苦労はしないわ。それに、言葉で聞きたくないの、断られたくないの。まだ、現実を聞きたくないの」
耳を塞ぎ、全てを拒否。
これ以上は何も聞きたくない、考えたくない。
現実を見せないで、聞かせないで。
夕凪の瞳には涙が浮かび、零れ落ちそうになる。
そんな彼女の姿を見ている神楽は、拳を握り言葉を止めず続けた。
「怖いですよ、現実を突きつけられるのは。怖いですよ、現実を知るのは。でも、逃げ続けていても、悲しいだけではないでしょうか。苦しいだけでは、ないでしょうか。好きな人を見ているだけで、考えるだけで胸が苦しく、辛い思いをする。それが永遠と続くのなら、いっそ、一度どん底に落ちて、そこから這いあがった方が、いいのではないでしょうか」
「私の気持ちを知らないで、そんなこと言わないでほしいわね……。それは、他人だから言えるのであって、いざ私と同じ気持ちを味わったら、そんな言葉なんて言えなっ――――」
怒りのままに顔を上げ、声を張り上げ怒りの感情をぶつけようとした。だが、その言葉は途中で止まる。
理由は神楽の、今にも泣き出しそうな顔を見てしまったから。
「…………確かに、私は夕凪姉さんの気持ちを全て理解など出来ていません。勝手なことを言わないでと、私が夕凪姉さんの立場でしたら思います。でも、わかるところもあるんです、同じところがあるんです。それは、叶わぬ恋をしているところ」
胸元をぎゅっと掴み、顔を俯かせる。
涙は流していないが、泣いているような表情を浮かべる神楽に、夕凪は驚き何も言えない。
神楽は、今まで胸に閉まっていた様々な感情が、勝手に口を動かし言葉を続けてしまう。
「叶わないとわかっていても諦められない、私が入る隙は無いと言い聞かせても、心で理解はしてくれない。わかるの、わかってしまうの。だって、私の好きな人も、叶わぬ恋をして苦しんでいるから。私と同じ思いを、好きな人がしているから。だから、我慢できなくて、早く前を向いてほしくて……。いいえ、違う。早く新しい恋に走って、私を見てほしいって、そう、思ってしまったの」
一度、俯かせた顔を上げると、悲痛の表情を浮かべていた。
泣きたくても泣けない、全てを吐き出すことが出来ない。
神楽は、これ以上何も言えなくなり口を閉ざす。
彼女の苦し気に歪められた表情を見て、夕凪の方が透明な涙を流してしまった。
「…………夕凪姉さん、ごめんなさい。今、こんなことを言うべきではないと思ってはいるんだけど、でも、言わせてほしい。知ってほしい。私が、昔から夕凪姉さんの事を愛していたことを。夕凪姉さんを、一番見ていた事」
涙を流す夕凪の頬に手を添え、もう片方の人差し指で涙を拭く。
何とか口の端を上げ笑って見せた神楽は、そのまま立ち上がった。
「夕凪姉さん、私はいつでも夕凪姉さんの事を愛し続けます。何を言われても、たとえ気持ち悪いと言われても。私は、ずっと愛し続けますからね!」
箒とチリトリを持ち、神楽はそんなことを言った。
夕凪はその言葉になにも返す事が出来ず、静かに泣き続ける。
好きな人を泣かせてしまったという罪悪感が胸に残る中、神楽は台所から姿を消す。
最後に「ごめんなさい」と、誰にも聞こえない謝罪を口にして。
「っあ」
「夕凪姉さん!? 大丈夫? 怪我、ない?」
「私は大丈夫よ、ごめんなさい」
陰陽寮に残った神楽と夕凪は、優輝が帰ってきた時用にお昼ご飯の準備をしていた。
その際、優輝が気に入っているコップを運ぼうとした時、何故か取っ手部分が割れ、床へと落ちてしまった。
ちょうど夕凪が掴んだ時だったため、彼女の足元に落ちてしまい、神楽が慌てて怪我がないか問いかけると、大丈夫と言われ一安心。
神楽が片付けようと手を伸ばすが、すぐに夕凪が止めてしまった。
「駄目よ、怪我をしてしまうわ。私が壊してしまったから、私が片づけるわね」
台所にあるゴム手袋をはめ、新聞紙とビニール袋を準備。
手際よく後片付けをする夕凪の手を、神楽は「手際いい」とぼやきながら見続けた。
「神楽ちゃん、箒とチリトリを持ってきて貰ってもいいかしら」
「は、はい!!」
嬉しそうに頬を染め、満面な笑みで頷いた神楽はウキウキと台所を出て行く。
一人になった夕凪は黙々と大きな破片を拾い、新聞紙の入ったビニール袋に入れ続けた。
ラストの破片を拾おうと掴んだ時、その手は止まる。
「…………優輝、大丈夫かしら。何か、嫌な予感がするわ」
自身の頼りない顔が映る破片を見つめ、零す。
嫌な予感が胸を占め、息苦しい。
胸を押さえていると、神楽が箒とちりとりを持って戻ってくる。
胸を押さえ、座り込んでいる夕凪に慌てて駆け寄った。
「夕凪姉さん!? 大丈夫!?」
「あ、だ、大丈夫よ。心配かけてごめんね」
夕凪が神楽に心配かけないよう笑みを浮かべるが、無理をしているのは丸わかり。
目を細め無理に笑っている彼女を目にし、神楽の心には微かな怒りが芽生え、自然と相手を責めるような言葉が口から零れ出てしまった。
「夕凪姉さん、今言う事ではないのですが、いいですか?」
「っ、え、神楽ちゃん?」
神楽が敬語で話すという事は、本気で怒っているという事。
優輝と神楽は同じ怒り方をする、それは夕凪も知っており顔を青くした。
「えっと…………、なんで怒っているの?」
「怒ってなんていませんよ?」
「いや、確実に怒ってる…………」
笑みを浮かべてはいるが、黒い。
何か余計なことを言ってしまえば言葉のナイフを刺される。そう考えてしまい、迂闊に言葉を発することが出来なくなった。
顔を引き攣らせ、顔を青ざめさせている夕凪に対し、さわやかな笑みを浮かべながら神楽は口を開いた。
「夕凪姉さん、何故我慢をするのですか?」
「…………え、我慢?」
「そうです。なぜ、優輝への気持ちを我慢しているのですか? まだ、好きですよね? 五年以上、ずっと」
神楽の言葉に微かに目を開くと、悲し気に顔を俯かせた。
何か言わないととは思っているが、口が思ったように動いてくれず言葉を発することが出来ない。
そんな彼女に、神楽は畳み掛けるように言葉を繋げた。
「…………今、優輝は半妖の事を好いています。おそらく、あの気持ちはそう簡単には消えません」
それは夕凪もわかっているし、理解している。
わざわざ言われなくても、目の前で見て、聞いている。
夕凪は、なにかに耐えるように下唇を噛んだ。
「それでも、好きなんですよね。優輝の事、忘れられないんですよね?」
「…………」
嘘は、吐きたくない。
夕凪は顔を上げず、小さく頷いた。
「なら、一度は気持ちを伝えてもいいと思います。伝えて、断られて。それで、次の恋に進むのがいいと思います」
「っ、そんなこと、出来たら苦労はしないわ。それに、言葉で聞きたくないの、断られたくないの。まだ、現実を聞きたくないの」
耳を塞ぎ、全てを拒否。
これ以上は何も聞きたくない、考えたくない。
現実を見せないで、聞かせないで。
夕凪の瞳には涙が浮かび、零れ落ちそうになる。
そんな彼女の姿を見ている神楽は、拳を握り言葉を止めず続けた。
「怖いですよ、現実を突きつけられるのは。怖いですよ、現実を知るのは。でも、逃げ続けていても、悲しいだけではないでしょうか。苦しいだけでは、ないでしょうか。好きな人を見ているだけで、考えるだけで胸が苦しく、辛い思いをする。それが永遠と続くのなら、いっそ、一度どん底に落ちて、そこから這いあがった方が、いいのではないでしょうか」
「私の気持ちを知らないで、そんなこと言わないでほしいわね……。それは、他人だから言えるのであって、いざ私と同じ気持ちを味わったら、そんな言葉なんて言えなっ――――」
怒りのままに顔を上げ、声を張り上げ怒りの感情をぶつけようとした。だが、その言葉は途中で止まる。
理由は神楽の、今にも泣き出しそうな顔を見てしまったから。
「…………確かに、私は夕凪姉さんの気持ちを全て理解など出来ていません。勝手なことを言わないでと、私が夕凪姉さんの立場でしたら思います。でも、わかるところもあるんです、同じところがあるんです。それは、叶わぬ恋をしているところ」
胸元をぎゅっと掴み、顔を俯かせる。
涙は流していないが、泣いているような表情を浮かべる神楽に、夕凪は驚き何も言えない。
神楽は、今まで胸に閉まっていた様々な感情が、勝手に口を動かし言葉を続けてしまう。
「叶わないとわかっていても諦められない、私が入る隙は無いと言い聞かせても、心で理解はしてくれない。わかるの、わかってしまうの。だって、私の好きな人も、叶わぬ恋をして苦しんでいるから。私と同じ思いを、好きな人がしているから。だから、我慢できなくて、早く前を向いてほしくて……。いいえ、違う。早く新しい恋に走って、私を見てほしいって、そう、思ってしまったの」
一度、俯かせた顔を上げると、悲痛の表情を浮かべていた。
泣きたくても泣けない、全てを吐き出すことが出来ない。
神楽は、これ以上何も言えなくなり口を閉ざす。
彼女の苦し気に歪められた表情を見て、夕凪の方が透明な涙を流してしまった。
「…………夕凪姉さん、ごめんなさい。今、こんなことを言うべきではないと思ってはいるんだけど、でも、言わせてほしい。知ってほしい。私が、昔から夕凪姉さんの事を愛していたことを。夕凪姉さんを、一番見ていた事」
涙を流す夕凪の頬に手を添え、もう片方の人差し指で涙を拭く。
何とか口の端を上げ笑って見せた神楽は、そのまま立ち上がった。
「夕凪姉さん、私はいつでも夕凪姉さんの事を愛し続けます。何を言われても、たとえ気持ち悪いと言われても。私は、ずっと愛し続けますからね!」
箒とチリトリを持ち、神楽はそんなことを言った。
夕凪はその言葉になにも返す事が出来ず、静かに泣き続ける。
好きな人を泣かせてしまったという罪悪感が胸に残る中、神楽は台所から姿を消す。
最後に「ごめんなさい」と、誰にも聞こえない謝罪を口にして。
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