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炎の退治屋
「君自身不可能だってこと」
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壊れてしまった釘の一部を拾い上げ、弥幸はジィっと見ている。何か考えているようで、顎に手を当て黙っていた。
その様子を星桜は顔を青くし、今も慌てながら釘の破片をかけ集めくっつけようとしている。だが、ボンドなどがあるわけもないためくっつくはずもなく、ばらばらと地面に落ちるだけだった。
「あ、あの。ごめんなっ──」
「君、今までよく無事に生きてこれたね」
「──さい………って、え?」
思い切って謝罪を口にした星桜だったが、それを途中で遮り弥幸は関心の声を上げる。
「今まで君自身、気付いていなかったというのも助かってたのかもしれないね」
「えっと、どういうこと?」
「簡単に言うと、君は選ばれた人間と言うことだよ」
「いや、簡単に説明しないで、今までみたいに噛み砕いて教えてよ」
「君はこちら側の人間ということ」
「詳しく話す気ある?」
「めんどくさいなぁ。君は”精神の核”を所持しているということだよ」
面倒くさそうに言う彼だが、その言葉すら星桜にとっては聞き覚えがないため、首を傾げるばかりだ。
「精神の核というのは、僕達のように妖傀を相手にする奴らなら、喉から手が出るほど欲しいと言われている代物。それさえあれば、僕達が操る力を無限に使うことが出来るんだよ」
「えっと、つまりゲームで言うとMP回復みたいな感じ?」
「少し違うけど、まぁそんな感じだね。今まで自覚がなかった分問題無く過ごす事が出来ていたみたいだけど、今はそうもいかない。僕が暴いてしまったからね。いやぁ、僕みたいな天才はこういう時厄介だね。すまないすまない」
謝罪を口にしているが、無表情で釘を眺めながらなため、全く誠意を感じない。
星桜は説明を聞き悲観するが、弥幸のマイペースな言動と焦りの感じない口調にぽかんとしてしまう。本当にそのような危ないモノを持っているのか疑いたくなり、気を取り直し質問を続けた。
「でも、なんで私にそんな重要な物が与えられたの?」
「君は『なんで自分にこんな才能があるんだろう』とかって人に質問すんの?」
「何その嫌味な質問……」
「それと同じことを今、君は僕にしてきたんだけど」
「え、そうなの!? ごめんなさい!!」
「僕は精神の核という物騒なモノは欲しいと思わないから別にいいよ」
「…………」
先程から弥幸に振り回されている星桜は、何度目かの溜息をつき頭を抱えてしまった。これからの生活が一気に不安にあり、どうせすればいいのか悩む。だが、弥幸が生活している世界について、無知な星桜がいくら考えたところでいい案など思いつくはずがなかった。
「──もう少しで夜になる。崖下で待つことにするか。その方がゆっくり出来るからね」
砕けた釘をポケットの中に入れ、夜空に広がる月を見上げながら弥幸は言う。
月光が木々の隙間から降り注ぎ、弥幸の銀髪を輝かせる。風でそよぎ、今にも消えてしまいそうな儚さに、星桜は息を飲む。
見つめていると、急に真紅の瞳と目が合い、思わず星桜の心臓は高鳴る。
「行くよ」
短く告げられた言葉と共に、弥幸はしゃがんでいた星桜の腰になんの断りもなく手を回した。
「へっ?」
よく分からないまま、星桜はされるがまま。
弥幸は彼女を腰に抱き、立ち上がり当たり前のように柵を飛び越えた。
「ひっ?! いやぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!」
重力に逆らわず、星桜の体には浮遊感が襲いかかる。
彼女の叫び声が森の中に響き渡るが、数秒で聞こえなくなり、いつもの静寂な道路に戻った。
地面にしっかりと着地した弥幸。顔を歪め、眉をぴくぴくと動かし怒りを押し殺している。
「……っるさ」
「仕方が無いと思うけどね!!」
星桜は地面に降ろされた瞬間、力が抜け地面へと崩れ落ちてしまった。そんな彼女など知らないというように、頭を支え周りを見回す弥幸。
「ここで時間を潰す。妖傀は、その対象者が眠らない限り行動できないから、それまで現れないんだよね」
「だから夜って事か……」
弥幸は崖近くに移動してその場に座った。星桜も、まだふらついている足を無理やり動かし、彼の隣に移動して座り直す。
何も話そうとしない弥幸に、星桜がポツポツと疑問を問いかけ始めた。
「…………赤鬼君って、ずっとこんな危険なことして来てたの?」
「危険かどうかは知らないけど、今回みたいなことは今まで何度もしてきたよ」
「嫌だとかは、思わなかったの?」
星桜はちらっと確認するように横目で弥幸を見るが、瞼を閉じており寝ているのかと思ってしまう。だが、彼女の質問はしっかりと聞こえており寝ている訳では無い。目を閉じたまま、簡潔に答えた。
「別に。これが僕の日常で、当たり前な行動だから。苦も感じたことないよ」
平然と言う弥幸に、星桜は「そっか」と悲しげに返す。
弥幸にとって妖傀と戦うのは日常生活を送る上で当たり前な行動。だが、今までそんなことに触れてこなかった星桜からしてみれば、命をかけた危険な仕事と捉えてしまう。
そんな仕事を『当たり前』と考えている弥幸に対し、彼女は少し考えるものがあった。
「危険なことを、しないで欲しいな」
星桜はボソッと呟く。すると、先程まで目を閉じていた弥幸が瞼を開け、真紅の瞳を彼女の方に向けた。
「何言ってんの、君」
「へっ?」
「言ったじゃん。君はこちら側の人間だって」
「えっと、それは精神の核を持っているって意味じゃ……」
「持っているからこそ、これからは色んな奴に目をつけられることになるよ。つまり、危険なことをしないのは、君自身不可能だってこと」
簡単に説明された星桜だったが、理解出来ず「ん?」と首を傾げ聞き返す。
「だから、これから君は僕の下僕として働いてもらう。精神の核には興味無いけど、一応隣にいて貰えた方がこちらとしては楽に戦闘が出来るからね。君は僕を守るための下僕だ。ありがたく思ってよ」
星桜の肩をポンッと叩き言い放つ弥幸。
最後の言葉に星桜はやっと、自身の置かれている状況を理解できた。次の瞬間、顔を真っ青にして、白目を向く。
「信じられない……。終わった、私の人生」
その様子を星桜は顔を青くし、今も慌てながら釘の破片をかけ集めくっつけようとしている。だが、ボンドなどがあるわけもないためくっつくはずもなく、ばらばらと地面に落ちるだけだった。
「あ、あの。ごめんなっ──」
「君、今までよく無事に生きてこれたね」
「──さい………って、え?」
思い切って謝罪を口にした星桜だったが、それを途中で遮り弥幸は関心の声を上げる。
「今まで君自身、気付いていなかったというのも助かってたのかもしれないね」
「えっと、どういうこと?」
「簡単に言うと、君は選ばれた人間と言うことだよ」
「いや、簡単に説明しないで、今までみたいに噛み砕いて教えてよ」
「君はこちら側の人間ということ」
「詳しく話す気ある?」
「めんどくさいなぁ。君は”精神の核”を所持しているということだよ」
面倒くさそうに言う彼だが、その言葉すら星桜にとっては聞き覚えがないため、首を傾げるばかりだ。
「精神の核というのは、僕達のように妖傀を相手にする奴らなら、喉から手が出るほど欲しいと言われている代物。それさえあれば、僕達が操る力を無限に使うことが出来るんだよ」
「えっと、つまりゲームで言うとMP回復みたいな感じ?」
「少し違うけど、まぁそんな感じだね。今まで自覚がなかった分問題無く過ごす事が出来ていたみたいだけど、今はそうもいかない。僕が暴いてしまったからね。いやぁ、僕みたいな天才はこういう時厄介だね。すまないすまない」
謝罪を口にしているが、無表情で釘を眺めながらなため、全く誠意を感じない。
星桜は説明を聞き悲観するが、弥幸のマイペースな言動と焦りの感じない口調にぽかんとしてしまう。本当にそのような危ないモノを持っているのか疑いたくなり、気を取り直し質問を続けた。
「でも、なんで私にそんな重要な物が与えられたの?」
「君は『なんで自分にこんな才能があるんだろう』とかって人に質問すんの?」
「何その嫌味な質問……」
「それと同じことを今、君は僕にしてきたんだけど」
「え、そうなの!? ごめんなさい!!」
「僕は精神の核という物騒なモノは欲しいと思わないから別にいいよ」
「…………」
先程から弥幸に振り回されている星桜は、何度目かの溜息をつき頭を抱えてしまった。これからの生活が一気に不安にあり、どうせすればいいのか悩む。だが、弥幸が生活している世界について、無知な星桜がいくら考えたところでいい案など思いつくはずがなかった。
「──もう少しで夜になる。崖下で待つことにするか。その方がゆっくり出来るからね」
砕けた釘をポケットの中に入れ、夜空に広がる月を見上げながら弥幸は言う。
月光が木々の隙間から降り注ぎ、弥幸の銀髪を輝かせる。風でそよぎ、今にも消えてしまいそうな儚さに、星桜は息を飲む。
見つめていると、急に真紅の瞳と目が合い、思わず星桜の心臓は高鳴る。
「行くよ」
短く告げられた言葉と共に、弥幸はしゃがんでいた星桜の腰になんの断りもなく手を回した。
「へっ?」
よく分からないまま、星桜はされるがまま。
弥幸は彼女を腰に抱き、立ち上がり当たり前のように柵を飛び越えた。
「ひっ?! いやぁぁぁぁぁああああああああぁぁぁ!!!!!」
重力に逆らわず、星桜の体には浮遊感が襲いかかる。
彼女の叫び声が森の中に響き渡るが、数秒で聞こえなくなり、いつもの静寂な道路に戻った。
地面にしっかりと着地した弥幸。顔を歪め、眉をぴくぴくと動かし怒りを押し殺している。
「……っるさ」
「仕方が無いと思うけどね!!」
星桜は地面に降ろされた瞬間、力が抜け地面へと崩れ落ちてしまった。そんな彼女など知らないというように、頭を支え周りを見回す弥幸。
「ここで時間を潰す。妖傀は、その対象者が眠らない限り行動できないから、それまで現れないんだよね」
「だから夜って事か……」
弥幸は崖近くに移動してその場に座った。星桜も、まだふらついている足を無理やり動かし、彼の隣に移動して座り直す。
何も話そうとしない弥幸に、星桜がポツポツと疑問を問いかけ始めた。
「…………赤鬼君って、ずっとこんな危険なことして来てたの?」
「危険かどうかは知らないけど、今回みたいなことは今まで何度もしてきたよ」
「嫌だとかは、思わなかったの?」
星桜はちらっと確認するように横目で弥幸を見るが、瞼を閉じており寝ているのかと思ってしまう。だが、彼女の質問はしっかりと聞こえており寝ている訳では無い。目を閉じたまま、簡潔に答えた。
「別に。これが僕の日常で、当たり前な行動だから。苦も感じたことないよ」
平然と言う弥幸に、星桜は「そっか」と悲しげに返す。
弥幸にとって妖傀と戦うのは日常生活を送る上で当たり前な行動。だが、今までそんなことに触れてこなかった星桜からしてみれば、命をかけた危険な仕事と捉えてしまう。
そんな仕事を『当たり前』と考えている弥幸に対し、彼女は少し考えるものがあった。
「危険なことを、しないで欲しいな」
星桜はボソッと呟く。すると、先程まで目を閉じていた弥幸が瞼を開け、真紅の瞳を彼女の方に向けた。
「何言ってんの、君」
「へっ?」
「言ったじゃん。君はこちら側の人間だって」
「えっと、それは精神の核を持っているって意味じゃ……」
「持っているからこそ、これからは色んな奴に目をつけられることになるよ。つまり、危険なことをしないのは、君自身不可能だってこと」
簡単に説明された星桜だったが、理解出来ず「ん?」と首を傾げ聞き返す。
「だから、これから君は僕の下僕として働いてもらう。精神の核には興味無いけど、一応隣にいて貰えた方がこちらとしては楽に戦闘が出来るからね。君は僕を守るための下僕だ。ありがたく思ってよ」
星桜の肩をポンッと叩き言い放つ弥幸。
最後の言葉に星桜はやっと、自身の置かれている状況を理解できた。次の瞬間、顔を真っ青にして、白目を向く。
「信じられない……。終わった、私の人生」
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