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Promises and promises
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各自の荷物をまとめ、準備をしてから船を降りた倉野たちは岸壁で円を描くように集まり、今後について話し合う。
元々、アルダリンはエスエ帝国の中心、帝都での商談が目的だ。そのため、いち早く帝都に向かわなければならない。
「そういうわけで、私はこの街でフォンガ車を探しそのまま帝都に向かいますぞ」
アルダリンがそう話すとその隣にいたリオネが言葉を付け足す。
「依頼を受けている護衛の身ですから、私もアルダリンさんに同行します。ここでお別れですね、ノエルもクラノさんも・・・・・・」
少し寂しそうにリオネが言うと、ノエルも同じような表情で頷いた。
「そうね。どうやらクラノはこの街でスミナさんとの約束を果たさなければならないし、私はこっちに同行するわ。一人の傭兵としてレオポルト・バッセルにも会ってみたいし・・・・・・けど、どうせ帝都には向かうことになるから、またすぐ会えるわよ。ね、クラノ」
言いながらノエルはクラノに視線を送る。視線を受けた倉野も頷き、リオネに話しかけた。
「はい。今日中にレオポルトさんに会いに行くつもりですから、すぐに追いかけますよ。帝都で待ち合わせられるように、どこで会うか決めておきましょうか」
倉野の言葉を聞くと即座にアルダリンが口を挟む。
「それでしたら、私が泊まる宿をお教えしておきましょうぞ。十六夜の馬亭という名の宿に滞在する予定です。滞在中の護衛もリオネさんに依頼しているのでそこを訪ねてもらえれば間違い無いでしょう」
「分かりました。スミナさんとの約束を果たして帝都に到着した時は訪ねます」
そう答える倉野。そのままアルダリンとリオネはフォンガ車を求めてオーリオの街へと向かっていった。
二人の背中を見送りながらスミナ・ディフォルは申し訳なさそうに倉野に話しかける。
「私のために離れ離れにしてしまったわね」
「約束ですから。それにスミナさんにとっては何よりも大切なことでしょう」
「そうだけど・・・・・・ノエルさんの予定も狂わせちゃったわね」
そんなスミナ・ディフォルにノエルは微笑みを見せた。
「いいわよ。おかげであのレオポルト・バッセルに会えるんだから。少しでも武道や剣を嗜む者にとっては憧れの存在、垂涎ものの機会だわ」
少しでもスミナ・ディフォルの罪悪感を減らすためだろうか、いや本心でもあるだろう。ともかくノエルはそう答える。
ノエルの言葉を聞いたスミナ・ディフォルは心が軽くなったのか表情に明るさを取り戻し頷いた。
そんな二人のやりとりを聞いていた倉野は伸びをしながら、二人に話しかける。
「さぁ、行きましょうか。レオポルトさんのところに」
「ええ、そうね。けどクラノは居場所を知っているの?」
一歩目を踏み出そうとしている倉野にノエルが問いかけた。
もちろん既に居場所を調べていた倉野は即座に答える。
「レオポルトさんなら大使館にしますよ。ビスタ国の大使館は四番岸壁にあるんです。ここが一番岸壁ですから三つ向こう側です」
そう言って倉野は海に向かって右側を指差した。
海に向かって左から一番岸壁、二番岸壁、三番岸壁、四番岸壁あり、それぞれ発着する船は決まっている。それは国ごとに分かれておりそれぞれの岸壁は鉄柵で区分けされていた。
一番岸壁はこのエスエ帝国と同等の国力を持つ国、またそれ以上の国に対応している。
二番岸壁はエスエ帝国と比較的敵対しているような国に対応している。敵対しているからこそ、ある程度優遇するのだという。
三番岸壁はエスエ帝国よりも小さい国に広く対応している。その為、エスエ帝国に逆らえないという背景もあり、治安は良いらしい。
四番岸壁はそれ以外の国を対応しているといわれている。
ビスタ国大使館のある四番岸壁に向かうためには鉄柵を三つ越えなければならない。
元々、アルダリンはエスエ帝国の中心、帝都での商談が目的だ。そのため、いち早く帝都に向かわなければならない。
「そういうわけで、私はこの街でフォンガ車を探しそのまま帝都に向かいますぞ」
アルダリンがそう話すとその隣にいたリオネが言葉を付け足す。
「依頼を受けている護衛の身ですから、私もアルダリンさんに同行します。ここでお別れですね、ノエルもクラノさんも・・・・・・」
少し寂しそうにリオネが言うと、ノエルも同じような表情で頷いた。
「そうね。どうやらクラノはこの街でスミナさんとの約束を果たさなければならないし、私はこっちに同行するわ。一人の傭兵としてレオポルト・バッセルにも会ってみたいし・・・・・・けど、どうせ帝都には向かうことになるから、またすぐ会えるわよ。ね、クラノ」
言いながらノエルはクラノに視線を送る。視線を受けた倉野も頷き、リオネに話しかけた。
「はい。今日中にレオポルトさんに会いに行くつもりですから、すぐに追いかけますよ。帝都で待ち合わせられるように、どこで会うか決めておきましょうか」
倉野の言葉を聞くと即座にアルダリンが口を挟む。
「それでしたら、私が泊まる宿をお教えしておきましょうぞ。十六夜の馬亭という名の宿に滞在する予定です。滞在中の護衛もリオネさんに依頼しているのでそこを訪ねてもらえれば間違い無いでしょう」
「分かりました。スミナさんとの約束を果たして帝都に到着した時は訪ねます」
そう答える倉野。そのままアルダリンとリオネはフォンガ車を求めてオーリオの街へと向かっていった。
二人の背中を見送りながらスミナ・ディフォルは申し訳なさそうに倉野に話しかける。
「私のために離れ離れにしてしまったわね」
「約束ですから。それにスミナさんにとっては何よりも大切なことでしょう」
「そうだけど・・・・・・ノエルさんの予定も狂わせちゃったわね」
そんなスミナ・ディフォルにノエルは微笑みを見せた。
「いいわよ。おかげであのレオポルト・バッセルに会えるんだから。少しでも武道や剣を嗜む者にとっては憧れの存在、垂涎ものの機会だわ」
少しでもスミナ・ディフォルの罪悪感を減らすためだろうか、いや本心でもあるだろう。ともかくノエルはそう答える。
ノエルの言葉を聞いたスミナ・ディフォルは心が軽くなったのか表情に明るさを取り戻し頷いた。
そんな二人のやりとりを聞いていた倉野は伸びをしながら、二人に話しかける。
「さぁ、行きましょうか。レオポルトさんのところに」
「ええ、そうね。けどクラノは居場所を知っているの?」
一歩目を踏み出そうとしている倉野にノエルが問いかけた。
もちろん既に居場所を調べていた倉野は即座に答える。
「レオポルトさんなら大使館にしますよ。ビスタ国の大使館は四番岸壁にあるんです。ここが一番岸壁ですから三つ向こう側です」
そう言って倉野は海に向かって右側を指差した。
海に向かって左から一番岸壁、二番岸壁、三番岸壁、四番岸壁あり、それぞれ発着する船は決まっている。それは国ごとに分かれておりそれぞれの岸壁は鉄柵で区分けされていた。
一番岸壁はこのエスエ帝国と同等の国力を持つ国、またそれ以上の国に対応している。
二番岸壁はエスエ帝国と比較的敵対しているような国に対応している。敵対しているからこそ、ある程度優遇するのだという。
三番岸壁はエスエ帝国よりも小さい国に広く対応している。その為、エスエ帝国に逆らえないという背景もあり、治安は良いらしい。
四番岸壁はそれ以外の国を対応しているといわれている。
ビスタ国大使館のある四番岸壁に向かうためには鉄柵を三つ越えなければならない。
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