澤檸檬声劇用短編集

澤檸檬

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コンビニ

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客「さて、コンビニで買い物でもしていくか」

店員「シャウエッセン!」

客「今、シャウエッセンって言わなかったか、あの店員。まぁいいか、とりあえず弁当と飲み物を買おう。これとこれを持って、レジに行くか」

店員「はい、シャウエッセン」

客「いや、やっぱりシャウエッセンって言ってるよな。え、シャウエッセン?」

店員「シャウエッセン知らないんですか?世界一うまい食べ物ですよ」

客「それは諸説あるよね。じゃなくて、何でシャウエッセンって言ってるの?」

店員「いや、いらっしゃいませって聞こえるかな、と思って」

客「それは一人の時に試そうよ。何で実践するの?とりあえず、これとこれレジ打ってください」

店員「はい、ありがとうございます。このコンビニで一番安い弁当と一番安い水をお買い上げですね」

客「めっちゃ嫌な言い方するな。たまたまだよ」

店員「あれ、レジが・・・・・・あれ?バーコードが読み取れない。あれ?」

客「え、どうしたんですか?」

店員「いや、バーコードが読み取れないんですよ。あ、これレジの読取機じゃなくてさっきまで読んでた今週のジャンプだ」

客「何やってんだよ。つか、店員がレジで立ち読みすんなよ」

店員「はい、三百五十円が一点。九十八円が一点。二点でいくらでしょう」

客「小学一年生の算数かよ。出てるだろ、レジに金額。何だこの店員」

店員「お会計、四百四十八円でございます」

客「はい、じゃあ、五百円からでお願いします」

店員「五百円ですね。あ、お客様、Tポイントカードはお持ちですか?」

客「あ、あります。はい」

店員「お客様、Tポイントカードはファミリーマートで使えますよ」

客「いや、ここでは使えねぇのかよ!何で聞いたんだよ。持ってる確認だけするなよ」

店員「それではお釣りの二円です。募金箱に入れておきますね」

客「待て待て待て、勝手に入れるなよ」

店員「え、コンビニで一円玉のお釣りを募金箱に入れない人います?」

客「人によるだろ。まぁいいや、募金するつもりだったし。もう勝手にすんなよな」

店員「それではお弁当を温めますね?」

客「だから勝手にすんなって言ってるだろ。まぁいいや温めてください」

店員「はいそれでは2時間少々お待ちください」

客「溶けてなくなるわ!二分とかだろ大体」

店員「わかりましたよ。今回だけですよ」

客「え、何で?何でこっちが我が儘みたいになってるの?」

店員「お水は温めますか?」

客「水を?!聞いたことないわ。水は水のままにしといてくれ」

店員「かしこまりました。お箸はおつけしますか?それともフォークにしますか?内角低めのスライダーですか?」

客「何の話だよ。ずっとふざけてるけど大丈夫か?」

店員「大丈夫ですよ」

客「こっちが大丈夫じゃないけどね。お箸ください」

店員「わかりました。後日、郵送させていただきます」

客「今必要なんだよ。どうやって弁当食うんだ」

店員「いつも通り手で」

客「インドか。もちろんいつも箸だわ」

店員「わかりました。それでは商品のお渡しです」

客「ありがとうございます」

店員「あ、四百円以上お買い上げのお客様に引いていただいてるんですけど、くじです」

客「何が当たるの?」

店員「お菓子とか飲み物とかシャウエッセンです」

客「好きだね、シャウエッセン。じゃあ、これを引いて・・・・・・はい」

店員「あ、おめでとうございます!」

客「え?何か当たった?」

店員「どうぞ、レシートです」

客「レシートは全員に渡せよ!」
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