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本編
第14話_護衛機の天敵-2
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教えてもさして影響は無いと判断したか、『Unknown』は隠す素振りもなく明かし始める。
「いかにも。俺はあの時フード男から、イツキ王子を生きたまま捕えるよう指示を受けていた」
「王宮を停電させたのも、お前の仕業か?」
「…あれは時限起動式…狙った日時に発動するよう、事前に王宮内の電気系統格納室へ仕掛けられたものだ。セキュリティシステムへハッキングを仕掛けたのも同じく、俺の知るところではない」
…王宮内部の人間の犯行なのか…!!
図らずも真犯人の想定範囲が狭まったが、『Unknown』の考え通り、この場にいるソウヤにそれが判ったところで意味は無かった。
…きっと、サンチェス博士が特定なさった人物と方向は合っているはず。あのお方を信じよう…
「さて、無駄話はこれくらいだ。行動の読めない人間の子どもは苦手でな、暴れて五月蠅いゆえ途中で操った警備ロボットへ手渡したら、あっさり取り返されてしまった。主に任務失敗を咎められ、俺にも後が無い。新たに仰せつかった貴様の捕獲は確実に行わせて貰う。…あまり時間を掛けたくはない、早く来い」
そういうと、『Unknown』は留置室の扉を開け、中へ足を踏み入れようとする。
その瞬間、ソウヤは脚で床を蹴って加速し、手を伸ばしてくる『Unknown』のバイザー直前に掌をかざす。
相手が一瞬怯んだ隙に檻を抜け、ひと跳びで大きく距離を取って軽やかに降り立った。
『Unknown』は崩れた体勢をゆっくり戻し、フルフェイスの正面をソウヤへ向ける。
「…俺に抵抗する気か? それとも、時間稼ぎのつもりか?」
「お前に捕われてやるつもりは毛頭無い。そして、お前を王子殿下の元へ向かわせる訳にもいかない。俺の手で、お前をここで止める」
「随分と素直に答えるものだな。…大人しく俺に従わなかったことを、すぐに後悔することになるぞ…それでもいいのか?」
「どういう意味だ。お前は何者だ? あのフードの人間に仕える護衛機じゃないのか?」
ソウヤの問いに、『Unknown』は一瞬沈黙する。
そして、アンドロイドらしからず、声をあげて妖しく嗤った。
「表向きはそう振舞っているがな。…護衛機などという、馬鹿の一つ覚えのように使い倒されている陳腐な存在ではない。俺は、『戦闘用アンドロイド』…貴様ら護衛機を破壊するために造られた、この世の英知が結集する最も先進的なアンドロイドだ」
ソウヤは表情を崩さないまま口上を聞き入れるが、『Unknown』に隠しきれない僅かな内部変化を察知される。
「動揺しているな。『戦闘機』という存在に相対するのは、初めてだろう。なにしろ、俺と同じ存在は俺以外、この世に存在していないからな」
…ハナブサの言ってた通り、こいつは本来あってはならない、禁忌の存在なんだ。
「いかにも。俺はあの時フード男から、イツキ王子を生きたまま捕えるよう指示を受けていた」
「王宮を停電させたのも、お前の仕業か?」
「…あれは時限起動式…狙った日時に発動するよう、事前に王宮内の電気系統格納室へ仕掛けられたものだ。セキュリティシステムへハッキングを仕掛けたのも同じく、俺の知るところではない」
…王宮内部の人間の犯行なのか…!!
図らずも真犯人の想定範囲が狭まったが、『Unknown』の考え通り、この場にいるソウヤにそれが判ったところで意味は無かった。
…きっと、サンチェス博士が特定なさった人物と方向は合っているはず。あのお方を信じよう…
「さて、無駄話はこれくらいだ。行動の読めない人間の子どもは苦手でな、暴れて五月蠅いゆえ途中で操った警備ロボットへ手渡したら、あっさり取り返されてしまった。主に任務失敗を咎められ、俺にも後が無い。新たに仰せつかった貴様の捕獲は確実に行わせて貰う。…あまり時間を掛けたくはない、早く来い」
そういうと、『Unknown』は留置室の扉を開け、中へ足を踏み入れようとする。
その瞬間、ソウヤは脚で床を蹴って加速し、手を伸ばしてくる『Unknown』のバイザー直前に掌をかざす。
相手が一瞬怯んだ隙に檻を抜け、ひと跳びで大きく距離を取って軽やかに降り立った。
『Unknown』は崩れた体勢をゆっくり戻し、フルフェイスの正面をソウヤへ向ける。
「…俺に抵抗する気か? それとも、時間稼ぎのつもりか?」
「お前に捕われてやるつもりは毛頭無い。そして、お前を王子殿下の元へ向かわせる訳にもいかない。俺の手で、お前をここで止める」
「随分と素直に答えるものだな。…大人しく俺に従わなかったことを、すぐに後悔することになるぞ…それでもいいのか?」
「どういう意味だ。お前は何者だ? あのフードの人間に仕える護衛機じゃないのか?」
ソウヤの問いに、『Unknown』は一瞬沈黙する。
そして、アンドロイドらしからず、声をあげて妖しく嗤った。
「表向きはそう振舞っているがな。…護衛機などという、馬鹿の一つ覚えのように使い倒されている陳腐な存在ではない。俺は、『戦闘用アンドロイド』…貴様ら護衛機を破壊するために造られた、この世の英知が結集する最も先進的なアンドロイドだ」
ソウヤは表情を崩さないまま口上を聞き入れるが、『Unknown』に隠しきれない僅かな内部変化を察知される。
「動揺しているな。『戦闘機』という存在に相対するのは、初めてだろう。なにしろ、俺と同じ存在は俺以外、この世に存在していないからな」
…ハナブサの言ってた通り、こいつは本来あってはならない、禁忌の存在なんだ。
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