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本編
第4話_M大寮の一室で-6
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「…院進するのかと思ってました」
「勘弁しろよ、俺にいつまで学徒さす気だ? お前じゃあるまいし」
「だって…先輩が就活してる様子が見られなかったものですから」
当然の蒼矢の感想に、影斗は少し目を見張り、得心したように補足した。
「まぁ、実際就活はしてねぇからな。起業したってことになるから」
「…は…!?」
ぽろりと付け足された事実にしては衝撃的で、かつ全てのピースがぴたりとはまる回答に、蒼矢は驚きの声を隠せなかった。
「今年の春くらいに開業手続きは終わらせてるから、今は実質学生と社会人の二足のわらじってとこ」
「そうだったんですか…!?」
「別に起業してようがいまいが変わりねぇから、報告してなかったな。驚いたか?」
「…さすがに」
目を瞬かせる面持ちを見、影斗は遅ればせながら簡単にいきさつを述べていく。
「そんな大それたもんじゃねぇ、起業したいってやつから立ち上げに誘われたってだけ。資金もあらかたそいつが調達してるし、俺は学部上の利点を買われただけだ。開業後も、今の今まで別になんもしてねぇよ」
影斗が経営学部専攻だとは把握していたので、蒼矢は虚をつかれながらも納得する。
そして、勝手に悶々としていた心境が一気に晴れた安堵感から、くすりと微笑った。
「…なんだか、先輩らしいですね」
「そうか?」
「人脈の広さが前提にあってのことだとしても、先輩にはツキを引き寄せるなにかがあるんだなって思わされます。経営学を選んだところから"今"に繋がってたって考えると、気持ちよくはまってくパズルを見てるみたいです。人生設計が巧いなって、単純に憧れます」
「別に学生起業なんざリスクだらけだけどな。今の学部選んだのだって、ひとからの勧めだし」
「鹿野先生ですよね?」
「ご名答。まぁ感謝はしてるぜ、なんも知らせてねぇけど」
「あまりにもなので、きちんと報告さしあげて下さい」
「わーったよ」
「勘弁しろよ、俺にいつまで学徒さす気だ? お前じゃあるまいし」
「だって…先輩が就活してる様子が見られなかったものですから」
当然の蒼矢の感想に、影斗は少し目を見張り、得心したように補足した。
「まぁ、実際就活はしてねぇからな。起業したってことになるから」
「…は…!?」
ぽろりと付け足された事実にしては衝撃的で、かつ全てのピースがぴたりとはまる回答に、蒼矢は驚きの声を隠せなかった。
「今年の春くらいに開業手続きは終わらせてるから、今は実質学生と社会人の二足のわらじってとこ」
「そうだったんですか…!?」
「別に起業してようがいまいが変わりねぇから、報告してなかったな。驚いたか?」
「…さすがに」
目を瞬かせる面持ちを見、影斗は遅ればせながら簡単にいきさつを述べていく。
「そんな大それたもんじゃねぇ、起業したいってやつから立ち上げに誘われたってだけ。資金もあらかたそいつが調達してるし、俺は学部上の利点を買われただけだ。開業後も、今の今まで別になんもしてねぇよ」
影斗が経営学部専攻だとは把握していたので、蒼矢は虚をつかれながらも納得する。
そして、勝手に悶々としていた心境が一気に晴れた安堵感から、くすりと微笑った。
「…なんだか、先輩らしいですね」
「そうか?」
「人脈の広さが前提にあってのことだとしても、先輩にはツキを引き寄せるなにかがあるんだなって思わされます。経営学を選んだところから"今"に繋がってたって考えると、気持ちよくはまってくパズルを見てるみたいです。人生設計が巧いなって、単純に憧れます」
「別に学生起業なんざリスクだらけだけどな。今の学部選んだのだって、ひとからの勧めだし」
「鹿野先生ですよね?」
「ご名答。まぁ感謝はしてるぜ、なんも知らせてねぇけど」
「あまりにもなので、きちんと報告さしあげて下さい」
「わーったよ」
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