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本編
第15話_深緑が若芽に変わるとき-2
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「…で? "興味深い話"ってなんだよ」
居間へ続く廊下を歩きながら、影斗は前を行く葉月へ話をふる。
「! 覚えててくれたんだ」
「こんな短時間で忘れるほどボケてねぇよ」
「…そうだよね」
覚えていたとしても、聞き役の影斗からきり出す義理はなく、基本粗野でいても根は律儀な彼に、葉月は嬉しそうに微笑んだ。
「車ん中で時間たっぷりあっただろうに、もったいぶりやがって。とっとと吐いちまいやがれ、胸糞悪ぃ」
そう促された葉月は影斗へ振り返り、ぽつりと言葉を漏らしはじめた。
「――来月、僕誕生日なんだ」
唐突にそう告白する葉月へ、影斗は眉をひそめる。
「…あ? いい歳こいたおっさんが女子みてぇな話題ふるなよ。まさかプレゼント寄越せとか言い出すんじゃねぇだろうな」
「そんなんじゃないよ。でも知ってた? 僕の誕生月」
「…まぁ、『セイバー』関連で把握してはいたけど。なんだってんだ? 急に」
話の趣旨がわからない影斗へ、葉月はただ穏やかな微笑みを返していた。
「苡月も、僕と同じ誕生月なんだ」
「は…」
「次で15歳になる」
影斗が表情を止める中、葉月は視線を廊下の外に見える中庭へ流し、寂しく枝ばかりになった木々を眺めながら続けた。
「灯がロードナイトを退く直前…彼に"予感がしてる"って言われたんだ。当時の僕は、そう表現されてもなにもわからないまま、ただ受け入れるしかできなかった」
「…!」
「でも今は、あの時彼が体験してた感覚がはっきりわかる。…ああ、こういうことなんだって」
すべてを悟った影斗は、つとめて平静を保ち表情を変えないようにしながら、葉月へ問いかける。
「…いつからだよ」
「2か月前くらい。…丁度、苡月がこの家に帰ってきた時くらいかな」
「つまり、そういうことだって言いてぇのか?」
言葉を選ぶ彼に、葉月は黙って頷いた。
居間へ続く廊下を歩きながら、影斗は前を行く葉月へ話をふる。
「! 覚えててくれたんだ」
「こんな短時間で忘れるほどボケてねぇよ」
「…そうだよね」
覚えていたとしても、聞き役の影斗からきり出す義理はなく、基本粗野でいても根は律儀な彼に、葉月は嬉しそうに微笑んだ。
「車ん中で時間たっぷりあっただろうに、もったいぶりやがって。とっとと吐いちまいやがれ、胸糞悪ぃ」
そう促された葉月は影斗へ振り返り、ぽつりと言葉を漏らしはじめた。
「――来月、僕誕生日なんだ」
唐突にそう告白する葉月へ、影斗は眉をひそめる。
「…あ? いい歳こいたおっさんが女子みてぇな話題ふるなよ。まさかプレゼント寄越せとか言い出すんじゃねぇだろうな」
「そんなんじゃないよ。でも知ってた? 僕の誕生月」
「…まぁ、『セイバー』関連で把握してはいたけど。なんだってんだ? 急に」
話の趣旨がわからない影斗へ、葉月はただ穏やかな微笑みを返していた。
「苡月も、僕と同じ誕生月なんだ」
「は…」
「次で15歳になる」
影斗が表情を止める中、葉月は視線を廊下の外に見える中庭へ流し、寂しく枝ばかりになった木々を眺めながら続けた。
「灯がロードナイトを退く直前…彼に"予感がしてる"って言われたんだ。当時の僕は、そう表現されてもなにもわからないまま、ただ受け入れるしかできなかった」
「…!」
「でも今は、あの時彼が体験してた感覚がはっきりわかる。…ああ、こういうことなんだって」
すべてを悟った影斗は、つとめて平静を保ち表情を変えないようにしながら、葉月へ問いかける。
「…いつからだよ」
「2か月前くらい。…丁度、苡月がこの家に帰ってきた時くらいかな」
「つまり、そういうことだって言いてぇのか?」
言葉を選ぶ彼に、葉月は黙って頷いた。
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