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◇第二章◇ 知人は友人になりますか?
第二十七話 「礼を言うぞ」
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「んだよ、ガキ。その言い方だと俺らが悪モンみたいじゃねぇか。あ~あ、傷つくぜ」
「そうだな。これはたんまりと詫びの金をもらわねぇとなぁ?」
「何を言って、いるんですか……。そうにしか、見えません……!」
ニヤニヤと笑う二人を、目に力を入れて見上げた。
自分達の行動がどういうものなのかなんて、絶対わかっててやってるはずなのに。わざとらしい。
さっきの発言だってきっと彼らにとっては、私をからかっているだけ。
大人数だから、負ける気がしなくてこんな強気になってるの?
「恥ずかしくないんですか……!」
「ああ?」
不機嫌そうに眉をひそめられたけど、一言言わなきゃ気が済まない。
「一人に寄ってたかってなんて、そんなの……カッコ悪い、です!」
「っは! カッコ悪いだってよ!」
「別に、んなもんどうだっていいんだよ。ただなぁ、されたもんは返さねぇと。なぁ?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる彼らに、思わず私は悪寒がして後ずさった。
この人達、全然悪びれてない……。むしろ、私を言葉で追い詰めるのを楽しんでる?
「ハァ」
言葉を失って黙ってしまった私の耳に、大きなため息が聞こえた。
「……え?」
一体、誰が?
キョトンとして目を丸くしてると、辺りに凛とした声が響いた。
「情けないのう。二人では勝てず、複数で試みるとは……。それでもお主ら、漢か?」
スッと入ってくる、透明感のある声。高くもなくて低くもない、その境目の声の高さだから、余計に綺麗な声に聞えた。
誰が……?
その時に目に入ったのは、偶然だった。
ダークグレーの深々と被られたパーカー部分の下からわずかにのぞく、セオドールさんの口元が動いているのが見えた。
「ほとほと、呆れて仕様ないわ。そのくせ、態度だけは一人前とは恐れ入るのう。我には到底、真似は出来ぬことじゃ。しようとも思わぬが」
「セオドール、さん?」
呼びかけると、セオドールさんの口元が肯定するみたいに、ふっと緩んだ。
でもそれも一瞬で、セオドールさんは朗々と何かを読み上げるみたいに、言葉を続けた。
「波風立せず、自身の愚かさに酔わせておくのも一興かと思っておったが……気が変わったわ。我が直々に、相手をしてやろうぞ。大いに感謝することじゃぞ?」
「ああ?」
え!? あの、セオドールさん?
いきなり、好戦的すぎませんか?
男の人達の額に、青筋が浮かび上がったのが見えた。
ついでに幻聴かわからないけど、ピシリと空間にヒビ入った音も聞こえたような。
ガラの悪い男の人の口元が、ピクピク引きつってる。あれってきっと、怒りからだよね?
あんな大人数を煽る発言をしちゃって、大丈夫なの!?
内心慌ててしまう私をよそに、セオドールさんの態度はさっきから堂々としてるまま。
「こんの……っ! ナメてんじゃねぇぞ、クソ野郎が!」
「テメェも人買いに売り飛ばしてやるから覚悟しやがれ!」
「……理性を失った魔物のようじゃ。もう、その声を聞きとうないのう」
ボソッとセオドールさんが呟いた途端、罵声を吐いていた男の声がパタリと止んだ。
……え?
黙ったのかなって思って彼の口を見ても、ひっきりなしに動いてる。
その他の男の人達も、口を大きく開け閉めしてる。
「……聞こえ、ない?」
私の耳がおかしくなったの?
……ううん、違う。だって、男の人達が異変に気づいて、皆自分自身ののどに手をあてて、怪訝そうだったり驚いてたり戸惑ってたりしてる。
もしかして、声を奪ったの?
「やっと静かになりおった。……さて、次じゃ。《風よ、力を貸すとよい》」
「……っひゃ!?」
か、風が吹いたと思ったら、男の人達の服が、な、なくなってる!? あ、あれって下着!?
すぐに見ないようにしたけど、一瞬だけ視界に入っちゃったよ。
なんで服なんて脱がしたの、セオドールさん!?
「……我でやったことじゃが、視界の暴力じゃの。娘よ、しばしの間目をつむるとよい」
「え? あ……はい」
私のこと、だよね?
セオドールさんの勧めに従って、まぶたを下した。
目を閉じてる間は、特に目立った音はしなかった。
少し経ってから、セオドールさんから「もうよいぞ」といううながしの声が聞こえた。
セオドールさん、だけ?
ほぼ裸の人達がいなくなってた。……でも、石畳の上を歩くにしても音がするはずなのに、全然しなかった。
「あの……あの人達は?」
「あの者らはいたく軟弱でな、ちぃとばかし強めの魔法をかければ気を失いよった。通行の邪魔でしかないじゃろうから、騎士団の駐在所に飛ばしておいたわ」
「飛ばすって……」
風とかでかな? ……それってすっごく痛そう。
それに、裸の状態で駐在所って……間違いなく、事情聴取だよね。あと、そういうのがあるところって、たぶん大通りに近い場所じゃないのかな?
……だとしたら、とても恥ずかしいことになってるよね。
「今頃、騎士らに捕らわれているじゃろうな。奴らの体には自身の過去に犯した過ちと汚点が全て文字で浮き上がるよう、細工もしておいたもんでな。おそらく、牢屋行きじゃろう」
「……」
えげつない。やることがエグイです、セオドールさん!
私の表情が固くなるのを見て、セオドールさんは「ふむ」と声をもらした。
「安心せい、奴らが心から悔い改めれば、その文字はいずれ消えよう」
「……それって、改心しないとずっとそのままってこと、ですよね?」
「そうじゃな」
「……」
容赦ないです。そういうことをする人って、普通は鬼畜っていうよね。
衆人に裸を見られて、犯罪歴はともかく汚点が人目に無条件に晒《さら》されるなんて。たしかに自業自得、なんだけど……。
心を強く持ってね。名前も知らない柄の悪い人達。
とりあえず、気の毒すぎるから心の中で彼らの今後を祈っとこうかな。
「それより、娘よ」
「! はい……」
ビックリした。セオドールさんに急に呼ばれて、私は思わず背を伸ばした。
「お主、名は何という?」
「あ……私は、リオン。リオン・クガです」
「そうか。では、リオン。お主、無鉄砲も程々にせい。女子一人にあのような粗暴な者どもの相手が務まるはずがなかろう。特にお主は武術にも魔法にも明るくなさそうじゃから、身を護る術もなかろうに」
「……はい」
ごもっともです。でも、とっさに動いちゃったんだから、仕方ないよね?
それに、セオドールさんを助けたかったから。……どっちかというと、足手まといか単なる傍観者でしかなかったけど。
情けなさと申し訳なさに、つい肩を落としちゃう。承諾の意味で頷くと、セオドールさんは私の様子に満足そうに頷いた。
「わかればよい。して、リオンは何用でここにおるのじゃ? 奴らとのことで、ここは危うい場所というのは学んだであろう?」
「あ……」
そうだよ。私、セオドールさんに会いたくってここまで来たのに。さっきの件が強烈すぎてすっかり忘れそうになってた。
「あ、あの。私、あなたを探してたんです」
「我を?」
「はい。……これを、渡したくって」
スカートのポケットにしまってた物を取り出して、そっと手のひらに載せた。
それを、セオドールさんに差し出した。
シンプルな白の包装紙に包まれた中身は、ハンカチ。色地は白で、外縁に派手すぎないレースが縫われているもの。
セオドールさんって男の人なのか、女の人なのかわからなかったから。今も顔を見てないし、声のトーンからも判断できないけど。
どっちだとして使えるようなデザインにしたから、大丈夫なはずだよ。
「お礼、です。受け取っていただけますか?」
「……ふむ」
セオドールさんは、ジッと私の手の上のプレゼントを見つめていた。
受け取ってもらえないのかな?
き、緊張しちゃうよ……!
ドキドキしながら待ってると、セオドールさんがゆっくりと動いた。
そして。
「あ……」
「ありがたくいただくとするかの。……リオン、礼を言うぞ」
「……え?」
礼? 礼って……。
もらって、くれた……?
「! は、はい……!」
よかった。ホッとしたよ。
……あとは、気に入ってもらえるといいな。
「では、そろそろここを立ち去ろうかの。ついてくるのじゃ、リオンよ。人通りが激しいところまで、お主を送り届けようぞ」
「! ありがとう、ございます」
ふいっと背を見せて移動し始めたセオドールさんの後を、私は追いかけるために足を動かした。
やっぱり、セオドールさんって優しい。
怖い思いもしたけど……セオドールさんにまた会えて、よかった。
……でも結局、セオドールさんって男の人なのかな? 女の人なのかな?
「そうだな。これはたんまりと詫びの金をもらわねぇとなぁ?」
「何を言って、いるんですか……。そうにしか、見えません……!」
ニヤニヤと笑う二人を、目に力を入れて見上げた。
自分達の行動がどういうものなのかなんて、絶対わかっててやってるはずなのに。わざとらしい。
さっきの発言だってきっと彼らにとっては、私をからかっているだけ。
大人数だから、負ける気がしなくてこんな強気になってるの?
「恥ずかしくないんですか……!」
「ああ?」
不機嫌そうに眉をひそめられたけど、一言言わなきゃ気が済まない。
「一人に寄ってたかってなんて、そんなの……カッコ悪い、です!」
「っは! カッコ悪いだってよ!」
「別に、んなもんどうだっていいんだよ。ただなぁ、されたもんは返さねぇと。なぁ?」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべる彼らに、思わず私は悪寒がして後ずさった。
この人達、全然悪びれてない……。むしろ、私を言葉で追い詰めるのを楽しんでる?
「ハァ」
言葉を失って黙ってしまった私の耳に、大きなため息が聞こえた。
「……え?」
一体、誰が?
キョトンとして目を丸くしてると、辺りに凛とした声が響いた。
「情けないのう。二人では勝てず、複数で試みるとは……。それでもお主ら、漢か?」
スッと入ってくる、透明感のある声。高くもなくて低くもない、その境目の声の高さだから、余計に綺麗な声に聞えた。
誰が……?
その時に目に入ったのは、偶然だった。
ダークグレーの深々と被られたパーカー部分の下からわずかにのぞく、セオドールさんの口元が動いているのが見えた。
「ほとほと、呆れて仕様ないわ。そのくせ、態度だけは一人前とは恐れ入るのう。我には到底、真似は出来ぬことじゃ。しようとも思わぬが」
「セオドール、さん?」
呼びかけると、セオドールさんの口元が肯定するみたいに、ふっと緩んだ。
でもそれも一瞬で、セオドールさんは朗々と何かを読み上げるみたいに、言葉を続けた。
「波風立せず、自身の愚かさに酔わせておくのも一興かと思っておったが……気が変わったわ。我が直々に、相手をしてやろうぞ。大いに感謝することじゃぞ?」
「ああ?」
え!? あの、セオドールさん?
いきなり、好戦的すぎませんか?
男の人達の額に、青筋が浮かび上がったのが見えた。
ついでに幻聴かわからないけど、ピシリと空間にヒビ入った音も聞こえたような。
ガラの悪い男の人の口元が、ピクピク引きつってる。あれってきっと、怒りからだよね?
あんな大人数を煽る発言をしちゃって、大丈夫なの!?
内心慌ててしまう私をよそに、セオドールさんの態度はさっきから堂々としてるまま。
「こんの……っ! ナメてんじゃねぇぞ、クソ野郎が!」
「テメェも人買いに売り飛ばしてやるから覚悟しやがれ!」
「……理性を失った魔物のようじゃ。もう、その声を聞きとうないのう」
ボソッとセオドールさんが呟いた途端、罵声を吐いていた男の声がパタリと止んだ。
……え?
黙ったのかなって思って彼の口を見ても、ひっきりなしに動いてる。
その他の男の人達も、口を大きく開け閉めしてる。
「……聞こえ、ない?」
私の耳がおかしくなったの?
……ううん、違う。だって、男の人達が異変に気づいて、皆自分自身ののどに手をあてて、怪訝そうだったり驚いてたり戸惑ってたりしてる。
もしかして、声を奪ったの?
「やっと静かになりおった。……さて、次じゃ。《風よ、力を貸すとよい》」
「……っひゃ!?」
か、風が吹いたと思ったら、男の人達の服が、な、なくなってる!? あ、あれって下着!?
すぐに見ないようにしたけど、一瞬だけ視界に入っちゃったよ。
なんで服なんて脱がしたの、セオドールさん!?
「……我でやったことじゃが、視界の暴力じゃの。娘よ、しばしの間目をつむるとよい」
「え? あ……はい」
私のこと、だよね?
セオドールさんの勧めに従って、まぶたを下した。
目を閉じてる間は、特に目立った音はしなかった。
少し経ってから、セオドールさんから「もうよいぞ」といううながしの声が聞こえた。
セオドールさん、だけ?
ほぼ裸の人達がいなくなってた。……でも、石畳の上を歩くにしても音がするはずなのに、全然しなかった。
「あの……あの人達は?」
「あの者らはいたく軟弱でな、ちぃとばかし強めの魔法をかければ気を失いよった。通行の邪魔でしかないじゃろうから、騎士団の駐在所に飛ばしておいたわ」
「飛ばすって……」
風とかでかな? ……それってすっごく痛そう。
それに、裸の状態で駐在所って……間違いなく、事情聴取だよね。あと、そういうのがあるところって、たぶん大通りに近い場所じゃないのかな?
……だとしたら、とても恥ずかしいことになってるよね。
「今頃、騎士らに捕らわれているじゃろうな。奴らの体には自身の過去に犯した過ちと汚点が全て文字で浮き上がるよう、細工もしておいたもんでな。おそらく、牢屋行きじゃろう」
「……」
えげつない。やることがエグイです、セオドールさん!
私の表情が固くなるのを見て、セオドールさんは「ふむ」と声をもらした。
「安心せい、奴らが心から悔い改めれば、その文字はいずれ消えよう」
「……それって、改心しないとずっとそのままってこと、ですよね?」
「そうじゃな」
「……」
容赦ないです。そういうことをする人って、普通は鬼畜っていうよね。
衆人に裸を見られて、犯罪歴はともかく汚点が人目に無条件に晒《さら》されるなんて。たしかに自業自得、なんだけど……。
心を強く持ってね。名前も知らない柄の悪い人達。
とりあえず、気の毒すぎるから心の中で彼らの今後を祈っとこうかな。
「それより、娘よ」
「! はい……」
ビックリした。セオドールさんに急に呼ばれて、私は思わず背を伸ばした。
「お主、名は何という?」
「あ……私は、リオン。リオン・クガです」
「そうか。では、リオン。お主、無鉄砲も程々にせい。女子一人にあのような粗暴な者どもの相手が務まるはずがなかろう。特にお主は武術にも魔法にも明るくなさそうじゃから、身を護る術もなかろうに」
「……はい」
ごもっともです。でも、とっさに動いちゃったんだから、仕方ないよね?
それに、セオドールさんを助けたかったから。……どっちかというと、足手まといか単なる傍観者でしかなかったけど。
情けなさと申し訳なさに、つい肩を落としちゃう。承諾の意味で頷くと、セオドールさんは私の様子に満足そうに頷いた。
「わかればよい。して、リオンは何用でここにおるのじゃ? 奴らとのことで、ここは危うい場所というのは学んだであろう?」
「あ……」
そうだよ。私、セオドールさんに会いたくってここまで来たのに。さっきの件が強烈すぎてすっかり忘れそうになってた。
「あ、あの。私、あなたを探してたんです」
「我を?」
「はい。……これを、渡したくって」
スカートのポケットにしまってた物を取り出して、そっと手のひらに載せた。
それを、セオドールさんに差し出した。
シンプルな白の包装紙に包まれた中身は、ハンカチ。色地は白で、外縁に派手すぎないレースが縫われているもの。
セオドールさんって男の人なのか、女の人なのかわからなかったから。今も顔を見てないし、声のトーンからも判断できないけど。
どっちだとして使えるようなデザインにしたから、大丈夫なはずだよ。
「お礼、です。受け取っていただけますか?」
「……ふむ」
セオドールさんは、ジッと私の手の上のプレゼントを見つめていた。
受け取ってもらえないのかな?
き、緊張しちゃうよ……!
ドキドキしながら待ってると、セオドールさんがゆっくりと動いた。
そして。
「あ……」
「ありがたくいただくとするかの。……リオン、礼を言うぞ」
「……え?」
礼? 礼って……。
もらって、くれた……?
「! は、はい……!」
よかった。ホッとしたよ。
……あとは、気に入ってもらえるといいな。
「では、そろそろここを立ち去ろうかの。ついてくるのじゃ、リオンよ。人通りが激しいところまで、お主を送り届けようぞ」
「! ありがとう、ございます」
ふいっと背を見せて移動し始めたセオドールさんの後を、私は追いかけるために足を動かした。
やっぱり、セオドールさんって優しい。
怖い思いもしたけど……セオドールさんにまた会えて、よかった。
……でも結局、セオドールさんって男の人なのかな? 女の人なのかな?
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