ミスキャスト!

梅津 咲火

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◇第四章 レイモンド編◇   毒舌家で皮肉屋の彼の本心はどこにありますか?

◆Comedy END◆   騒々しい旅立ちは希望を抱いて

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「そんなこと、ないと思います。彼は私を嫌ってるので、はぐれて喜んでるくらいじゃないでしょうか?」
「え、マジで? 本気で言ってんのか、それ」
「? はい」

 どこか慌てた様子で、私に何度も確認してくる。何が驚いたのかはわからないけど、私の回答は事実しゃないのかな?

「えー……あー、うん……そうかー……。あいつ、マジで振り回される体質だな」
「?」

 遠い目をして、どこを見てるの? 視線の先をたどっても、透き通った青空しかないんだけど。

「まぁ、それはいいとしてさ。少し俺に付き合ってくれよ。後でちゃんとさっきの場所まで送っていくから、な?」
「……わかりました」

 ここで拒否しても、元の場所までどうやって行くのかわからないし。祭りで出店が増えたり、豪勢な飾りがある関係で、全然現在位置が把握できてない。

 ……短い間だったらいい、よね?

 頷《うなず》いた私を見て、ハーヴェイさんが満足そうにしてる。

「よし! んじゃあ、行くか!」

 サッと手を差し出すなんて、キザすぎませんか。
 レイモンドさんならきっとそんなことできないし、私相手だったらしてこないはず。

 ……あれ? どうして私、レイモンドさんのこと考えたのかな?

「どうした?」
「! なんでも、ありません」

 思考を切り換えるために、頭を左右に振る。
 不思議そうにこっちを見てるハーヴェイさんの横に並んだ。

「ちぇー。つれないな、クガは」

 ふてくされた様子で、スゴスゴと手を下げるハーヴェイさんには悪い気もした。だけど、そんな気軽に手をつなぐなんて私には無理!

「それで、どこへ行くんですか」

 ハーヴェイさんをうながすと、デレッとだらしなく顔を崩した。
 ……こういうのを、残念なイケメンっていうのかな。

 ハーヴェイさんの案内で店を冷やかしながら、ボンヤリそんなことを思ってた。

 なんだかんだでハーヴェイさんと、長い時間をかけて花祭りを見て回った。彼はやっぱりデートに慣れてるみたいで、あれこれ気を効かせてくれたからかも。

 結局、レイモンドさんとはぐれた場所に戻ったのは、夕方くらいになってた。

 そこには当たり前だけどレイモンドさんの姿はなくって。
 屋敷に戻ってもまだレイモンドさんは帰ってなくて。夜遅くまで起きて待ったけど、その日彼は帰らなかった。
 セバスチャンさんにレイモンドさんが帰ってきたって報告を受けたのは、翌日のことだった。


 ◇◇◇


 花祭りの日から、レイモンドさんと会話することが減った。

 ハーヴェイさんと祭りを見て回ったことへの罪悪感で、私が気まずくなって避けてたせいかな? それとも、レイモンドさんが前以上に塩対応になったせい? ……ううん、その両方なのかも。

 ギクシャクした空気はすぐにバレて、屋敷内の色んな人に聞かれた。だけど、それに対して明確な回答なんて出せなくて、口ごもるしかなかった。

 距離が空いたまま、日々は流れて。
 私がこの世界にいる時間が増えていく。
 それに比例するみたいに、王宮図書館の蔵書の未読の本の数が、少しずつ、少しずつ減っていって。

 そして――


 ◇◇◇


「行ってしまうんだね」
「はい。お世話になりました」

 心からの感謝を込めて頭を下げた。
 目の前には、真剣な表情をしたジョシュアさんと、彼に肩を抱かれて涙ぐむアンジェさんがいる。

「ねぇ、本当に行ってしまうの? ずっと、ずっとここにいたらいいじゃない……っ!」
「アンジェ、あまり困らせるものではないよ。リオンがそう決めたことだ」
「でも……っ! そんなの、さびしいわ!」

 ポロポロと涙を流して泣き始めたアンジェさんを見ると、心が痛むよ。
 でも、だからってここに残ることはできない。
 もう私は、決めたんだから。


 ――私は今日、この王都を旅立つ。


 二年かけて王宮図書館の蔵書を読みつくしたことが、まず一つ。
 元の世界に帰る方法を探ることを諦めるつもりがなかった私は、他の都市にある本や情報を求めることにした。
 そのためには、ここに留まるんじゃなくて、現地に行く必要がある。だから私は、マクファーソン家の使用人を辞職して、旅をすることにした。

 戻るための手段が見つかるかどうかは、わからない。だけど、何もしないでただ待つだけじゃ、苦しくてつらい。「元の世界に帰らなきゃいけない」って焦りだけが積もっていっても、じれったいだけだから。
 あがくだけあがこうって決めたのは、全部の本を読み終えてすぐだった。

 使用人として働いたおかけで、元手になるお金も結構貯まった。だから、ほとんど迷わなかった。

「……ごめんなさい」
「謝ることではないさ。君の探し物が見つかることを、私達は願っているよ」
「そうね……。ここにはいないけれど、レイちゃんもきっと、そうファロード神に祈ってるわ」
「そうだな」

 泣きながら儚《はかな》げに微笑むアンジェさんに、ジョシュアさんが相槌《あいづち》を打つ。
 二人は頷《うなず》きあってるけど、私はその意見に対しては「そうですね」なんて気楽なことは言えない。
 
 ……あともう一つ、私が旅立つ決意をした理由。

 それは、今のレイモンドさんとのぎこちない関係だった。

 彼は、私に突っかからなくなった。その場に居合わせたって、ただ目をそらす。あの花祭りの一日の後でできた距離は、一向に縮まらなくて。

 嫌いな私がここにずっといたら、本来の家主の一人でもあるレイモンドさんの気が休めない。迷惑なんてかけたくなくて、出て行くことにした。

 ……ううん、本当はわかってる。ただ私は、レイモンドさんと向き合うのが怖くなっただけだって。一言二言交わして、歩み寄ればよかったのかもしれない。だけど、もし彼に拒絶されたらって考えたら、口が動かなくなる。

 結局のところ、逃げただけだってわかってる。

 でもきっとレイモンドさんも屋敷からいなくなれば、嫌いな存在の私なんてすぐに忘れちゃうはず。
 こうするのが、私のためにもレイモンドさんのためにも、最善なんだよね?

「あの、そろそろ行きますね」
「ああ。……アンジェも言ったが、いつでも帰ってきなさい。リオンが使っていた部屋は、空けておくよ」
「流行り病には気を付けてね? 知らない人にはついていってはダメよ? それから……」
「アンジェ、キリがないだろう?」

 ジョシュアさんとアンジェさんの温かい言葉に、涙腺がゆるんじゃいそう。でも、私自身が決めたことなんだから、泣く権利なんてない。
 腹にグッと力を込めて、表情を動かさないようにした。ふとした瞬間に、眉が下がってしまいそうになりそうで。

 ジョシュアさんにたしなめられたアンジェさんは、視線を漂わせて何を言おうか迷ってるみたい。
 こんなに気にかけてもらえるなんて。胸がポカポカあったかくなる。

「それから……元気で、いてね?」
「はい」

 頷くと、アンジェさんがクシャッと表情を崩《くず》した。
 きっと、勘がいい人だから彼女は悟《さと》ってるのかもしれない。
 私がもう、屋敷に戻ってくる気がないってことに。

 敷地から出るために、一歩前に進む。
 しばらく歩いて屋敷から離れて、振り返った。

 アンジェさんにジョシュアさん、それにわざわざ集まってくれた屋敷の使用人の人達が並んでる。
 てっきりもう、室内に戻ってるって思ってたのに。

 私の姿を、わざわざ見送ってくれるなんて。

 お辞儀をしかけて、やめた。そんなんじゃ、見えにくくて伝わらない気がした。
 だから腕を上げて、大きく手を振る。

 どうか、マクファーソン家の人々が、これからも幸せでありますように。


 ◇


 さて。これからの旅路だけど、まず最初は周辺都市に足を伸ばそうかなって考えてる。
 まずは身近なところから、コツコツと。しらみつぶしの作業で行き当たりバッタリの計画だから、それくらいの方針は決めておかないとね。

 移動手段は徒歩じゃなくて馬車。この世界には乗り合い馬車っがある。日本でいうバスの代わりみたいな存在で、それを使って各都市を渡り歩くつもり。

 乗馬ができるなら、馬を買うって手もあるんだろうけど。あいにく、そんなスキルは身に付けてない。
 あとは個人馬車を買って、御者を雇うって手もある。でもそれだって目が飛び出ちゃいそうなほど、高額で維持費もかかる。

 貯金はあるけど、金は貴重で有限なんだし。節約第一でいかなくちゃね。

 乗り合い馬車の発着場にたどり着く。休日を避けたけど、それでも利用客は多くてざわついてる。
 しばらく待つことになるかもしれない。下手したら「次の時間にしてね」なんて、断られるかも。

 人数を数えてるおじさんに確認してみようかな?

「あっ、すみません。1名なんですけど、乗れますか……?」
「あー、悪いね嬢ちゃん。お陰様で大盛況で、一人でも厳しいねぇ。空きがある早いのでも、昼すぎだよ」

 そんなに!? 今は日が上ってすぐ後くらいだから、5時間以上待たないといけないってことになるよね。
 早めの出立のほうが安全だと思って、朝に出るつもりだったのに。

 ……どうしよう。宿で一晩明かして、明日にずらしたほうがいいのかも。
 困って黙る私を、おじさんは苦笑いして見つめてる。

「どうすんだ? なんなら予約ってかたちで、あんた分押さえといてやっててもいいぞ」
「! 本当ですか!? あのっ、ぜひ――」
「その必要はありません」

 「お願いします」って言いかけたのに、誰かに遮られてしまった。
 ……あれ? 気のせいかな。なんだか聞きおぼえがある声なんだけど……?
 
 口出ししてきた先をたどったら、不機嫌そうにモノクルの位置を正す彼がいた。

「レイモンド、さん?」

 どうしてここにいるの? 理由がわからなくて首を傾けてみたけど、頭を振ったところで答えなんて出てこなかった。

「お心遣い、感謝します。ですが、彼女はこちらで引き取りますので、無用です」
「おおなんだい、連れがいたのか。なら安心だな」
「え!? あっ、ちょっと……!?」

 ガシッと手首をつかまれたかと思ったら、そのまま引かれて強制的に移動させられる。私はまだ、おじさんに用があるのに! レイモンドさんに急に引っ張られて、その場から連れ出された。
 おじさんはそんな私達を人の良さそうな笑顔で、手をヒラヒラ振って見送ってる。

「レイモンドさん、あの、どうしてっ!?」
「無論、あなたに用件があったので」

 握られてる手首には力が込められてて、振りほどけそうにないくらい固定されてる。
 彼と歩幅が違うし、今はセカセカと急いでるみたいで早足だから、必然的に腕がピンと伸びて少しだけ痛い。

 そんなに慌てるような用事なの?
 レイモンドさんと二人っきりで会話したことが久々なのに、一体何かな?

 レイモンドさんにグイグイ引っ張られて連れてかれたところには、一台の馬車があった。
 2頭の馬につながれた丈夫そうで大きい荷台。天井と横が白い布で覆われてるから、きっと突然の雨にだって対応できそう。

「乗りなさい」
「は、ぇ?」
「何ですかその珍妙な鳴き声は」

 え、でも、だって、その。なんで、私がこれに乗らないといけないの?
 そもそも、これって誰の馬車なのかな。

「ど、どうしてですか? それに私、乗り合いの馬車に早く乗らないと……!」

 今日の空きがなくなる可能性だってありそう。だから早く戻りたいのに、レイモンドさんはしれっとしてる。
 冷めた様子で軽く頷いた。

「ええ。ですから、問題はありません。あなたとともに各地を巡るために用意させた物です」
「…………え」

 え、ちょっと、え?
 え、えええええっっ!?

「な、なにっ、何言ってるんですか!?」
「耳が遠くなりましたか。私もあなたとともに行くと言いました」

 聞き間違いじゃなかったぁ!?
 何を爆弾発言を気軽に投げ込んでるんですか!?

「え、あの、ええ!? でも、マクファーソン商会での仕事とかはどうするんですか!?」
「抜かりありません。数年は対応できるでしょう。むしろ、各地を視察することにより、新たな取引先の開拓が期待でき、貿易面での幅が広がります」
「!? なら、ええと……! あっ、ジョシュアさんには伝えたりとかしてるんですか?」
「父様には承諾《しょうだく》を得ています。むしろ、ぜひにと推奨までされましたが」

 事前準備バッチリ!? ついてくる気満々だったってこと!? ううん、むしろ連れていくつもりだったってほうが正しいのかなっ?
 っというより、ジョシュアさん、知ってたんですか? それで黙ってるとか、確信犯ですよね!?

 ええと、もう、どこから聞いたらいいのかわからないよ。

 ――だけど。こんがらがった頭の中でも唯一浮かんでる疑問が、無意識に唇からこぼれた。

「……どうして? 私のこと、嫌いなんですよね……?」

 見上げると、深い緑色をした瞳と目が合った。エメラルドみたいなキレイな緑色は澄《す》んでいて、近づいたらきっと私の顔だって映り込むんじゃないのかな。
 モノクルの位置を片手で正す眉間には、深いシワ。でも、なんでだろう。不機嫌だっていつもなら感じちゃうのに、今はそうは思えなくて。

「……ッハ! それくらい、ご自分で考えなさい。まぁもっとも、その錆《さ》びついた頭では答えを導くのは当分先でしょうけれどね」

 ……うん、気のせいだったのかな。ここ数年あんまり会話がなかったのなんて嘘みたいに、レイモンドさんの毒舌と皮肉が絶好調だしね。
 鼻で笑われて、なおかつ腕組みして見下されたら素直に聞く気なんてマイナスにふっきれちゃうよ。

「…………そんなことよりも、さっさと行きますよ。私は金も時間も無駄には浪費したくはありません」
「え、あの、ちょっと、レイモンドさん!? 話はまだ……」

 背を向けてスタスタ歩くレイモンドさんは、私の言葉なんて全然聞いてなんてない。
 荷台の中と車輪を確認したかと思ったら、馬車の御者席にさっさと腰掛けてしまった。

 近づいて馬車を見上げる私を、いつもよりもさらに高い視点から見下ろしてきた。
 そして、ギュッと顔をしかめて、いかにも不機嫌そうな表情のまま、私に手を差し伸べてきた。

「ほら、行きますよ」

 目の前に出された手のひらを、ジッと眺める。彼の顔と交互に見ても、引っ込む様子はなくて。
 ……私は、この手をつかんでもいいの?

「クガ?」
「っ! は、はい!」

 滅多に呼ばれない彼からの呼称に、とっさに返事をして手をつかんだ。
 握った先から伝わるほのかな温かさに気をとられた瞬間に、身体が引き上げられる。

 あっという間に御者席に引き上げられて、彼の横に座ることになっていた。

「呆《ほう》けてないでしっかりなさい。でないと振るい落とされますよ」
「ええ!?」

 どんだけ荒く馬を走らせる気なの!?
 レイモンドさんが持った手綱が波を描いて、馬に対してパシリと音を鳴らす。それが、車輪がガラゴロと動き出す合図だったみたい。

 ゆっくりと、王都の風景が移り変わっていく。この速度だったらきっとすぐに、王都の外に出ることになるはず。

 そしていつか、パンプ王国ですらも出ることになることになるのかもしれない。

 ……でも、その時にレイモンドさんはいるのかな?
 そんなことはない、よね? だって今も、私についてきたのだって気まぐれか、商会のためだと思うから。

 だけど…………だけど、もし。他の国に行っても、レイモンドさんが一緒に来てくれるなら――

「何ですか」
「っ! 何でもない、です!」

 視線が偶然合って、急いで首を振る。
 きっとそんなことはないって、わかってるのに。

 『もしそうだったら、嬉しいのに』

 なんて、あり得ない希望を持ってる。

 

 
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