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◇最終章 レイモンド編◇ 毒舌家で皮肉屋の彼と私の関係は何ですか?
◆転移 END◆
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「……表、で」
私は食い入るように、彼の重なり合った手を見つめた。
心臓が痛いくらい、鳴っている。
変にのどが渇いて、おもわず唾をのんだ。
私の答えに、彼は薄く笑った。
「…………残念」
――え?
視界に赤い液体が飛び散った。これはいったい誰の?
痛い。痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたい――
「あーあ、つまんねーの」
目の前で男がクルリとナイフを回す。その刃は、赤い毒々しい色を放っていた。
もしかして切られた?
私の身体が、勝手に傾いていく。
行き場を失った息が、のどから細い音を立てていく。
手をあげて確認する力もでてこない。激しい痛みがさっきはあったのに、今はどこか、他人事のように痛みを感じる。
「ちっとは楽しめる玩具《おもちゃ》かと思ったんだけど、なぁ? 見当違いだったか」
男のため息を吐く姿を見上げながら、私の身体からどんどん熱が消えていくのがわかる。
痛くて熱かったのに、今は凍えそうなほどに寒い。
ああ、これはもう、助からないかも……。
自分でも何となくそうわかって、身体の感覚がなくなっていく。
まぶたが重い。開けていられない。
自然と閉じれば、何も見えなくなった。
「!? なんだこりゃ!?」
驚く声が聞こえた。
まぶたの裏で、何かがまぶしく光っているのを感じた。
確かめたいのに、目を開けられない。
光がどんどん強くなっていく。
「こいつ、平民じゃねぇのかよ!? いや、そもそもこんな力、発動するくらいの余力なんてねぇだろ!? 話が違ぇだろ、おい!」
男の声が小さくなっていく。どこかへ行ったのかもしれない。
光があふれていく。感覚はなくなったはずなのに、温かい、なんて感じた。
◇◇◇
『それはいただけない』
誰……?
『賭けは終わった、そのはずだったが』
深い深いため息が聞こえた。
『……いや、駄作はしょせん駄作か』
心底あきれ返った声が、またため息をついた。
『ルールが崩された今、規約自体がなくなった』
軽やかな声色なのに、重く響く。その言葉が、何かのシステムを告げるように、淡々と。
『つまりは、おしまい、か』
また一つ、ため息が聞こえた。
『つまらない』
◇◇◇
「見ろ、爺《じい》。やはり、人が倒れている」
「左様でございますね。危うくひきそうになりましたな」
ホッホッホなって朗々と笑う声が聞こえる。
誰……? たしかめたいかけど、体が自由に動かない。
そもそも私は、今寝ているの? 死んだんじゃないっけ……?
「さて、どうされますかな? 坊ちゃま。捨ておきますかな?」
「…………当院に連絡しろ」
「かしこまりました」
会話が遠くでされ始めた。
私の額にかかった髪を、風じゃない何かが撫《な》ぜていく。
軽く触れる手のひらに、なぜか安心感を覚えて、私は思わずすり寄ってしまった。
「っ!? 起きて、いるのか……?」
起きてはいないと思う。実際、身体は鉛でできてるんじゃないかってほどに、重くなってるんだし。
答えることができなくて、無言のまましばらく経過する。
必然的にそのままの体勢のまま、彼の言葉を聞くしかない。
「……なにをしているんだ、俺は」
我に返った声と同時に、私から手のぬくもりが遠ざかっていく。
温かさがなくなって、さびしい。その熱に覚えがあるみたいに、胸の中にこみ上げるのは、切ないって気持ち。
離れないでほしい。
そう、言葉に出したいのに、声に出せない。
歯がゆさを感じる間もなく、私の意識はまた、まどろんでいく。
彼らの声が、遠く、遠ざかっていく。
◇◇◇
あの日から、いったい何日経ったんだろう。
私は、元の世界に戻れていた。
確かに異世界で、あの日あの時、命を失ったと。そう感じたのに。
私の首はつながってるし、血も流れてない。
ただ、元の世界に戻ったときに、路上に倒れていたらしい。
その際に通行人の人が救急車を呼んでくれて、搬送された。診断結果は、ただのめまい。健康状態や外傷はいっさいないというものだった。
念のため、4~5日間入院をすることになって、病院生活を送っている真っ最中だ。
私に分けあたえられたのは、何故か個室。なんでも、救急車を呼んでくれた人が、そのいわゆるお金持ちだったらしく、そのご厚意で無料で入院している。
「今日も来てやったぞ」
「……幕内《まくうち》さん」
病室の扉を開けて入ってきたのは、私を救助してくれた男性だった。
彼はまめなことに、何故か毎日私の病室にやってくる。
「幕内さんは変わってますね。普通、一度自分の手元から離れたら、忘れると思うのに」
やんごとなき生まれだと思うから、ますます疑問。現に今だって、傍仕えの人が彼の背後に控《ひか》えている。
おまけに気もきいてる。手土産に花を必ず持参するあたり、ぬかりない。
飾るように指示しながら、幕内さんはじろりと私を睨《にら》んだ。
「俺をそんな薄情な人間だと? 心外だ」
鼻を鳴らす幕内さんに、私は目をそらした。
薄情、とかじゃなくって。いくら何でも面倒見がよすぎるというか、なんというか。
通行人による救急車手配とか、それでおしまいなんじゃないかって、思うだけなんだけど。
「どうしようが、俺の勝手だ」
うわぁ、完全なるマイペース宣言。
俺を中心に世界が回ってる、なんて考えてそうな発言。
「何かお前、失礼なこと考えてるだろ」
「え? そんなこと、ないですけど」
ジト目で睨んできた幕内さんに、私は首を振ってみせた。
それにしても……。
幕内さんの顔を観察する。
眼鏡をかけてしかめっ面をする彼は、私の視線に気づいて口のへの字の角度をさらに曲げた。
「なんだ?」
「! いえ、なんでも……」
やっぱり似てる。似てる、なんてものじゃない。
双子並みに瓜《うり》二つだ。
幕内さんは、レイモンドさんに……そっくりだ。
「いけませんなぁ、坊ちゃま。そのような態度では」
「! 爺《じい》、黙れ」
「久我様がご心配ならそれを前面に出せばよいのです。それをわざわざ、武骨な態度をとられては――」
「黙れと言っているのが聞こえないのか。耄碌《もうろく》したようだな、すぐに代わりを用意しよう」
「ホッホッホ、ご冗談を」
傍仕えの人とかけあう幕内さん。
二人の様子は、レイモンドさんとセバスチャンさんとの日常的なやりとりにそっくりだった。
異世界に行ったと思ってたのに、あれは夢だったのかな?
こっちの世界に戻ってきた時の服装は、制服だったみたいだし……。カバンも普通にあったみたいだ。
ただ一つ、残ったものもあったけど……。
――確かな情報や証拠もなくて、本当に夢でもみてたみたいな。
ううん、でもあんなに長くてリアルな夢、そうそう見るもの?
何より、感情を揺り動かされて、単なる夢、なんて片付けられない。
わからない。でも、私が確実にわかることは、もう二度とあの世界にはいけないかもしれないっていうこと。ただ、それだけだ。
「おい、どうした」
「え? なにがですか?」
「……泣いているじゃないか」
言われて、初めて気づいた。
頬を流れていくこれって、涙か。いつの間に、泣いちゃってたんだろう。
「どうしたんだ。どこか痛むのか? おい、爺、医師を至急手配しろ」
「はっ、すぐに」
「ちが、違うんです!!」
片手で顔をぬぐいながら、もう片方の空いた手で慌てて否定した。
私の強い口調に、二人は動きを止めた。
「違うんです……!」
詳しいことなんて、説明できない。
こんな、私が体験したことなんて、夢だなんて笑われるのがオチだ。それを、わざわざ説明したくなかった。
言葉で説明することで、より自分に現実を突きつけるかたちになりそうなことが……それが、何よりも怖い。
でも、それでも、私は確かに経験した。
あの異世界で。あの場所で。
レイモンドさんと出会ったんだ。
「何があったか、話せないか?」
瞬きをすれば、レイモンドさんに似てる、けれど別人の彼が、心配そうに声をかけてきた。
その優しさに、ますます言葉がつまった。
ああ、やっぱり似てる。
外見だけじゃなくて、中身も。
ぶっきらぼうだけど優しいところとか、そっくり。
話したくても、話せば正気じゃないって疑われるかもしれない内容で。
ただ首を振るしかない私に、幕内さんは困った様子で見守ってくれていた。
胸元を、服の上から軽くつかむ。
唯一、私に残された、異世界の痕跡。
レイモンドさんにもらった、緑色の宝石がついたネックレス。それだけは、私の首から離れずに残っていた。
――いっそのこと、何一つ異世界のものなんてなければ、楽だったのかな?
わからない。
だけどたしかに、この石は私の手の中にあった。
手のひらの感触が、夢じゃない、確かにあった現実だって、訴えかけてくる。
信じたいけど、信じられない。
ううん、信じたところで、どうしたらいいんだろう。
だってもう、レイモンドさんには会えないんだから。
私は食い入るように、彼の重なり合った手を見つめた。
心臓が痛いくらい、鳴っている。
変にのどが渇いて、おもわず唾をのんだ。
私の答えに、彼は薄く笑った。
「…………残念」
――え?
視界に赤い液体が飛び散った。これはいったい誰の?
痛い。痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたい――
「あーあ、つまんねーの」
目の前で男がクルリとナイフを回す。その刃は、赤い毒々しい色を放っていた。
もしかして切られた?
私の身体が、勝手に傾いていく。
行き場を失った息が、のどから細い音を立てていく。
手をあげて確認する力もでてこない。激しい痛みがさっきはあったのに、今はどこか、他人事のように痛みを感じる。
「ちっとは楽しめる玩具《おもちゃ》かと思ったんだけど、なぁ? 見当違いだったか」
男のため息を吐く姿を見上げながら、私の身体からどんどん熱が消えていくのがわかる。
痛くて熱かったのに、今は凍えそうなほどに寒い。
ああ、これはもう、助からないかも……。
自分でも何となくそうわかって、身体の感覚がなくなっていく。
まぶたが重い。開けていられない。
自然と閉じれば、何も見えなくなった。
「!? なんだこりゃ!?」
驚く声が聞こえた。
まぶたの裏で、何かがまぶしく光っているのを感じた。
確かめたいのに、目を開けられない。
光がどんどん強くなっていく。
「こいつ、平民じゃねぇのかよ!? いや、そもそもこんな力、発動するくらいの余力なんてねぇだろ!? 話が違ぇだろ、おい!」
男の声が小さくなっていく。どこかへ行ったのかもしれない。
光があふれていく。感覚はなくなったはずなのに、温かい、なんて感じた。
◇◇◇
『それはいただけない』
誰……?
『賭けは終わった、そのはずだったが』
深い深いため息が聞こえた。
『……いや、駄作はしょせん駄作か』
心底あきれ返った声が、またため息をついた。
『ルールが崩された今、規約自体がなくなった』
軽やかな声色なのに、重く響く。その言葉が、何かのシステムを告げるように、淡々と。
『つまりは、おしまい、か』
また一つ、ため息が聞こえた。
『つまらない』
◇◇◇
「見ろ、爺《じい》。やはり、人が倒れている」
「左様でございますね。危うくひきそうになりましたな」
ホッホッホなって朗々と笑う声が聞こえる。
誰……? たしかめたいかけど、体が自由に動かない。
そもそも私は、今寝ているの? 死んだんじゃないっけ……?
「さて、どうされますかな? 坊ちゃま。捨ておきますかな?」
「…………当院に連絡しろ」
「かしこまりました」
会話が遠くでされ始めた。
私の額にかかった髪を、風じゃない何かが撫《な》ぜていく。
軽く触れる手のひらに、なぜか安心感を覚えて、私は思わずすり寄ってしまった。
「っ!? 起きて、いるのか……?」
起きてはいないと思う。実際、身体は鉛でできてるんじゃないかってほどに、重くなってるんだし。
答えることができなくて、無言のまましばらく経過する。
必然的にそのままの体勢のまま、彼の言葉を聞くしかない。
「……なにをしているんだ、俺は」
我に返った声と同時に、私から手のぬくもりが遠ざかっていく。
温かさがなくなって、さびしい。その熱に覚えがあるみたいに、胸の中にこみ上げるのは、切ないって気持ち。
離れないでほしい。
そう、言葉に出したいのに、声に出せない。
歯がゆさを感じる間もなく、私の意識はまた、まどろんでいく。
彼らの声が、遠く、遠ざかっていく。
◇◇◇
あの日から、いったい何日経ったんだろう。
私は、元の世界に戻れていた。
確かに異世界で、あの日あの時、命を失ったと。そう感じたのに。
私の首はつながってるし、血も流れてない。
ただ、元の世界に戻ったときに、路上に倒れていたらしい。
その際に通行人の人が救急車を呼んでくれて、搬送された。診断結果は、ただのめまい。健康状態や外傷はいっさいないというものだった。
念のため、4~5日間入院をすることになって、病院生活を送っている真っ最中だ。
私に分けあたえられたのは、何故か個室。なんでも、救急車を呼んでくれた人が、そのいわゆるお金持ちだったらしく、そのご厚意で無料で入院している。
「今日も来てやったぞ」
「……幕内《まくうち》さん」
病室の扉を開けて入ってきたのは、私を救助してくれた男性だった。
彼はまめなことに、何故か毎日私の病室にやってくる。
「幕内さんは変わってますね。普通、一度自分の手元から離れたら、忘れると思うのに」
やんごとなき生まれだと思うから、ますます疑問。現に今だって、傍仕えの人が彼の背後に控《ひか》えている。
おまけに気もきいてる。手土産に花を必ず持参するあたり、ぬかりない。
飾るように指示しながら、幕内さんはじろりと私を睨《にら》んだ。
「俺をそんな薄情な人間だと? 心外だ」
鼻を鳴らす幕内さんに、私は目をそらした。
薄情、とかじゃなくって。いくら何でも面倒見がよすぎるというか、なんというか。
通行人による救急車手配とか、それでおしまいなんじゃないかって、思うだけなんだけど。
「どうしようが、俺の勝手だ」
うわぁ、完全なるマイペース宣言。
俺を中心に世界が回ってる、なんて考えてそうな発言。
「何かお前、失礼なこと考えてるだろ」
「え? そんなこと、ないですけど」
ジト目で睨んできた幕内さんに、私は首を振ってみせた。
それにしても……。
幕内さんの顔を観察する。
眼鏡をかけてしかめっ面をする彼は、私の視線に気づいて口のへの字の角度をさらに曲げた。
「なんだ?」
「! いえ、なんでも……」
やっぱり似てる。似てる、なんてものじゃない。
双子並みに瓜《うり》二つだ。
幕内さんは、レイモンドさんに……そっくりだ。
「いけませんなぁ、坊ちゃま。そのような態度では」
「! 爺《じい》、黙れ」
「久我様がご心配ならそれを前面に出せばよいのです。それをわざわざ、武骨な態度をとられては――」
「黙れと言っているのが聞こえないのか。耄碌《もうろく》したようだな、すぐに代わりを用意しよう」
「ホッホッホ、ご冗談を」
傍仕えの人とかけあう幕内さん。
二人の様子は、レイモンドさんとセバスチャンさんとの日常的なやりとりにそっくりだった。
異世界に行ったと思ってたのに、あれは夢だったのかな?
こっちの世界に戻ってきた時の服装は、制服だったみたいだし……。カバンも普通にあったみたいだ。
ただ一つ、残ったものもあったけど……。
――確かな情報や証拠もなくて、本当に夢でもみてたみたいな。
ううん、でもあんなに長くてリアルな夢、そうそう見るもの?
何より、感情を揺り動かされて、単なる夢、なんて片付けられない。
わからない。でも、私が確実にわかることは、もう二度とあの世界にはいけないかもしれないっていうこと。ただ、それだけだ。
「おい、どうした」
「え? なにがですか?」
「……泣いているじゃないか」
言われて、初めて気づいた。
頬を流れていくこれって、涙か。いつの間に、泣いちゃってたんだろう。
「どうしたんだ。どこか痛むのか? おい、爺、医師を至急手配しろ」
「はっ、すぐに」
「ちが、違うんです!!」
片手で顔をぬぐいながら、もう片方の空いた手で慌てて否定した。
私の強い口調に、二人は動きを止めた。
「違うんです……!」
詳しいことなんて、説明できない。
こんな、私が体験したことなんて、夢だなんて笑われるのがオチだ。それを、わざわざ説明したくなかった。
言葉で説明することで、より自分に現実を突きつけるかたちになりそうなことが……それが、何よりも怖い。
でも、それでも、私は確かに経験した。
あの異世界で。あの場所で。
レイモンドさんと出会ったんだ。
「何があったか、話せないか?」
瞬きをすれば、レイモンドさんに似てる、けれど別人の彼が、心配そうに声をかけてきた。
その優しさに、ますます言葉がつまった。
ああ、やっぱり似てる。
外見だけじゃなくて、中身も。
ぶっきらぼうだけど優しいところとか、そっくり。
話したくても、話せば正気じゃないって疑われるかもしれない内容で。
ただ首を振るしかない私に、幕内さんは困った様子で見守ってくれていた。
胸元を、服の上から軽くつかむ。
唯一、私に残された、異世界の痕跡。
レイモンドさんにもらった、緑色の宝石がついたネックレス。それだけは、私の首から離れずに残っていた。
――いっそのこと、何一つ異世界のものなんてなければ、楽だったのかな?
わからない。
だけどたしかに、この石は私の手の中にあった。
手のひらの感触が、夢じゃない、確かにあった現実だって、訴えかけてくる。
信じたいけど、信じられない。
ううん、信じたところで、どうしたらいいんだろう。
だってもう、レイモンドさんには会えないんだから。
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