【完結】身代わりで男装した王女は宮廷騎士の手で淫らに健気に花開く

酉埜空音

文字の大きさ
7 / 120

:身代わり国王ー5:

しおりを挟む
 マティスが『古式ゆかしい儀式』に変更する旨を宰相に報告し、宰相が然るべき手配をするために部屋から駆け出していくその間に、ローテローゼはせっせと男装に励んでいた。
「ええっと……これを、こうして……」
 この国では、幼いころは貴族も庶民も男女を問わず動きやすいようにズボンとシャツとジャケットという格好で育つ。そして、王族を除いて、貴族も庶民もごった煮で成長するのが普通だ。
 成人が近くなると、身分や男女という者を理解し、立場に見合った勉強をし、立場に見合った服装をするようになる。
 ローテローゼも幼いころは兄と一緒にズボンにシャツを身に着け、乗馬や自転車にも興じた。
「だから、ひとりで着られると思うんだけど……」
 用意された上着の袖を折ったり重たいブーツには詰め物をしてはいてみたり――あれこれ工夫して身に着ける。
 しかし、困ったのがはちきれんばかりの大きさの胸だった。小柄で華奢なローテローゼだが、どうしたことか胸はかなり大きい。
 そのため、用意されたジャケットの前が、あわない。
 一人で布を巻いて胸を潰してみたもののたいして潰せはしない。悩みに悩んで、結局マティスの手を借りることになった。
「マティス、お願いね」
「はい、ではちょっと失礼します……」
 一周目はローテローゼが自分で巻き付けていたのだが、どうやらそこから強く締めないと綺麗に潰れてくれない。
 やむなくローテローゼはすべてを彼に任せることにした。
 羞恥に耐えながら胸を隠していた布を外し、全裸になる。それでもマティスに胸を見られるのは恥ずかしいため、背を向ける。
「後ろから……お願いしていいかしら」
 白く震える滑らかな背中に、マティスの情欲がかえって刺激されてしまった。
 何を考えているんだ今は騎士として仕事中だぞ、と、力を持ち始めた己自身を叱ってみるが当然効果は期待できない。そのうえ、背後から両胸を潰すというのは難しすぎた
「――姫、大変申し訳ないのですが」
「な、なに?」
「こちらを向いていただかないと、巻けません」
 いやいや、と、首を振るその仕草で――マティスの宮廷騎士としての仮面が剥がれ落ちた。
「へぇ……じゃあ、胸の位置を確認させてもらうよ」
 耳元でそう言いながら、マティスが背後から胸に手を回した。ローテローゼの背筋を未知の感覚が走り抜けた。
「きゃあ!」
 もにゅ、と両胸が掴まれた。
「ん、ここが胸だね……真ん中はどこかな?」
「や、あ。やめて……」
 マティスは、やわやわと揉みながら指先で突起を探る。きゅ、とつままれてローテローゼは思わず息を呑んだ。
 味わったことのない感覚だ。これ以上は何だか危険な気がして、ローテローゼはマティスの腕をそっと押した。
「やめて、という割には……俺の手の中で硬くなっている部分は何かな?」
「え……」
 これだよ、と、両方の乳首を同時に摘ままれて、ローテローゼの唇から悲鳴が漏れた。
 だが、いつになく意地悪なマティスは、そのまま指先でこりこりと突起を弄り、白い首筋に舌を這わせてくる。
「んんんーっ……」
 聞いたことのない声が自分の唇から漏れていることに気付いたローテローゼは、慌てて唇を噛む。が、すぐに甘い吐息が漏れてしまう。
 そんなローテローゼの様子をちらりと伺ったマティスは、にやりと笑った。
「いい、のですね?」
「そ、んなことっ……」
「イイならいいと素直に……」
 たぷん、と胸を揺すられて、はぁ、と、ローテローゼの吐息が荒くなった。
「ツンと立ち上がった二つの突起は、綺麗な色をしていますね。今まで誰にも触らせていないのかな?」
「あ、当たり前でしょう! こ、こんなことは、恋人かっ……夫婦かっ……あああんっ、いけない、のっ!」
 しかしローテローゼの体はマティスに触られることを待ち望んでいるようですらあり、ローテローゼ自身が一番困惑しているのだ。
「なんだ、感じてるんじゃないか、姫……本当に嫌だったら、やめてやる」
 やめてやめて、と、抗う体は次第に力を失っていく。くったりと力が抜け、マティスに寄りかかる格好になってしまった。
「ああ、だめぇ……」
 弄られ続けている胸だけでなく、下腹部も熱を帯びる。

――どうして、マティスがこんなことを……?

 己の淫らな吐息と体の変化に戸惑いながら、ローテローゼは幼なじみであり、己を守ってくれるはずの騎士の行為が理解できずにいた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【短編完結】元聖女は聖騎士の執着から逃げられない 聖女を辞めた夜、幼馴染の聖騎士に初めてを奪われました

えびのおすし
恋愛
瘴気を祓う任務を終え、聖女の務めから解放されたミヤ。 同じく役目を終えた聖女たちと最後の女子会を開くことに。 聖女セレフィーナが王子との婚約を決めたと知り、彼女たちはお互いの新たな門出を祝い合う。 ミヤには、ずっと心に秘めていた想いがあった。 相手は、幼馴染であり専属聖騎士だったカイル。 けれど、その気持ちを告げるつもりはなかった。 女子会を終え、自室へ戻ったミヤを待っていたのはカイルだった。 いつも通り無邪気に振る舞うミヤに、彼は思いがけない熱を向けてくる。 ――きっとこれが、カイルと過ごす最後の夜になる。 彼の真意が分からないまま、ミヤはカイルを受け入れた。 元聖女と幼馴染聖騎士の、鈍感すれ違いラブ。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

覇王に執着される傾国の男装騎士〜忘却の接吻を、愛しき宿敵へ〜

甘塩ます☆
恋愛
男装騎士アーサーは、かつての宿敵・カイル王に捕らわれ、「専属メイド」として屈辱的な奉仕を命じられる。しかし、復讐のために自分を弄ぶはずのカイルが向けたのは、狂気にも似た深い愛だった。

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。

男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました

春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。 名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。 誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。 ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、 あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。 「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」 「……もう限界だ」 私は知らなかった。 宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて―― ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。

処理中です...