32 / 38
番外編 シャー○キアンに失礼です2
しおりを挟む
「ん? 済んだか」
休憩にするかって伸びをするから、戻ってきたリロイ様とオーナーの分の新しいお茶を用意する。
「イリヤ、今日は珍しい色の着てるね」
「あぁ、これか? ぽめ太が見繕ってくれたんだ」
そう。
オーナーのタンスを開けると、目が痛いくらいギラギラした着物しかなかったんだ。
なので、この前、貯めた給金で着物を一着プレゼントした。
ハザナさん口利きの呉服屋さんで、かなりお安くしてもらったんだ。
地味な紺の着物だからオーナーには気に入らないと思うし、持ってるどの着物より安物のはずなのに、オーナーはよくこれを着てくれてる。
「私は似合うと思うよ」
「そうか?」
これからもぽめ太に服を選んでもらうといいよって笑いながら、リロイ様は帰っていった。
オーナーは、ふんって照れてたけど、服の色選びが最悪だからって意味が含まれているとは思ってないだろうな。
「ねぇ、オーナーとリロイ様、高藤様って同じ年なの? いくつ?」
「ぐぅ」
オーナーが変なむせをして、お茶を喉を詰まらせてしまった。
もうお爺ちゃんじゃないんだから、誤嚥には早いでしょ!
「とうとう来たか」
何言ってんの。
治まったようなので、背を叩いてた手を止めて席に戻る。
「俺とお前は、結構離れてるんだよ」
「オーナーいくつ?」
「引くなよ? ……43だ」
「よっ?!」
よんじゅう?!
俺の顔を見たオーナーの眉が下がる。
待て待て、違う。
この世界は6進法だから、俺達の基準で考えちゃいけないはず。
えぇっと、待って。換算するといくつ?
確か、隣町に住んでた俺の伯父さんが43歳だったっけ。
まずい、伯父さんから頭が離れなくなったぞ。計算しなきゃ。
なんか向かいで「引くよな」って呟き始めた。
やめて、伯父さんの笑顔しか浮かんでこなくなったから、慌てさせないで!
あ、ああ、あの。
「おじさんでもいいよ! 俺!」
しまった。
オーナーの顔が青ざめて、無言で寝室に引きこもってしまった。
灯さんに聞きにいったら、43歳って10進法に換算すると27歳だった。
全然若いじゃん!
むしろ、陰間茶屋のオーナーなんてやってるから30代かと思ってたよ!
でも、この国の成人が15歳で平均寿命が60代なら、27歳は日本でいう30代後半の感覚なのかも。
年のことを気にしてたのに、俺がおじさん呼ばわりしてしまったので、オーナーは拗ねてしまった。
夜になっても不貞寝してこっちを見てくれないので、強引に上に乗ってちゅうをかましてみた。
やめろ、バカって俺を引き離そうとしてたのに、そのうち舌を絡めてきた。
「ん、ふっ」
口を離すと、オーナーが苦笑いしてた。
勃ってるオーナーのを、俺はグリグリと尻に押し当ててたんだ。
「あ……んん、機嫌治った? ごめんね、オーナー」
「イリヤって呼べって言ったろ。仕事中じゃないんだから」
最近、オーナーは俺に名前呼びを強要する。エッチのときはなおさらだ。
恥ずかしがる俺に、オーナーが気を良くした表情を見せた。
ホント根性悪い。
でも、好き。
休憩にするかって伸びをするから、戻ってきたリロイ様とオーナーの分の新しいお茶を用意する。
「イリヤ、今日は珍しい色の着てるね」
「あぁ、これか? ぽめ太が見繕ってくれたんだ」
そう。
オーナーのタンスを開けると、目が痛いくらいギラギラした着物しかなかったんだ。
なので、この前、貯めた給金で着物を一着プレゼントした。
ハザナさん口利きの呉服屋さんで、かなりお安くしてもらったんだ。
地味な紺の着物だからオーナーには気に入らないと思うし、持ってるどの着物より安物のはずなのに、オーナーはよくこれを着てくれてる。
「私は似合うと思うよ」
「そうか?」
これからもぽめ太に服を選んでもらうといいよって笑いながら、リロイ様は帰っていった。
オーナーは、ふんって照れてたけど、服の色選びが最悪だからって意味が含まれているとは思ってないだろうな。
「ねぇ、オーナーとリロイ様、高藤様って同じ年なの? いくつ?」
「ぐぅ」
オーナーが変なむせをして、お茶を喉を詰まらせてしまった。
もうお爺ちゃんじゃないんだから、誤嚥には早いでしょ!
「とうとう来たか」
何言ってんの。
治まったようなので、背を叩いてた手を止めて席に戻る。
「俺とお前は、結構離れてるんだよ」
「オーナーいくつ?」
「引くなよ? ……43だ」
「よっ?!」
よんじゅう?!
俺の顔を見たオーナーの眉が下がる。
待て待て、違う。
この世界は6進法だから、俺達の基準で考えちゃいけないはず。
えぇっと、待って。換算するといくつ?
確か、隣町に住んでた俺の伯父さんが43歳だったっけ。
まずい、伯父さんから頭が離れなくなったぞ。計算しなきゃ。
なんか向かいで「引くよな」って呟き始めた。
やめて、伯父さんの笑顔しか浮かんでこなくなったから、慌てさせないで!
あ、ああ、あの。
「おじさんでもいいよ! 俺!」
しまった。
オーナーの顔が青ざめて、無言で寝室に引きこもってしまった。
灯さんに聞きにいったら、43歳って10進法に換算すると27歳だった。
全然若いじゃん!
むしろ、陰間茶屋のオーナーなんてやってるから30代かと思ってたよ!
でも、この国の成人が15歳で平均寿命が60代なら、27歳は日本でいう30代後半の感覚なのかも。
年のことを気にしてたのに、俺がおじさん呼ばわりしてしまったので、オーナーは拗ねてしまった。
夜になっても不貞寝してこっちを見てくれないので、強引に上に乗ってちゅうをかましてみた。
やめろ、バカって俺を引き離そうとしてたのに、そのうち舌を絡めてきた。
「ん、ふっ」
口を離すと、オーナーが苦笑いしてた。
勃ってるオーナーのを、俺はグリグリと尻に押し当ててたんだ。
「あ……んん、機嫌治った? ごめんね、オーナー」
「イリヤって呼べって言ったろ。仕事中じゃないんだから」
最近、オーナーは俺に名前呼びを強要する。エッチのときはなおさらだ。
恥ずかしがる俺に、オーナーが気を良くした表情を見せた。
ホント根性悪い。
でも、好き。
35
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
ルピナスの花束
キザキ ケイ
BL
王宮の片隅に立つ図書塔。そこに勤める司書のハロルドは、変わった能力を持っていることを隠して生活していた。
ある日、片想いをしていた騎士ルーファスから呼び出され、告白を受ける。本来なら嬉しいはずの出来事だが、ハロルドは能力によって「ルーファスが罰ゲームで自分に告白してきた」ということを知ってしまう。
想う相手に嘘の告白をされたことへの意趣返しとして、了承の返事をしたハロルドは、なぜかルーファスと本物の恋人同士になってしまい───。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
愛していた王に捨てられて愛人になった少年は騎士に娶られる
彩月野生
BL
湖に落ちた十六歳の少年文斗は異世界にやって来てしまった。
国王と愛し合うようになった筈なのに、王は突然妃を迎え、文斗は愛人として扱われるようになり、さらには騎士と結婚して子供を産めと強要されてしまう。
王を愛する気持ちを捨てられないまま、文斗は騎士との結婚生活を送るのだが、騎士への感情の変化に戸惑うようになる。
(誤字脱字報告は不要)
騎士は魔石に跪く
叶崎みお
BL
森の中の小さな家でひとりぼっちで暮らしていたセオドアは、ある日全身傷だらけの男を拾う。ヒューゴと名乗った男は、魔女一族の村の唯一の男であり落ちこぼれの自分に優しく寄り添ってくれるようになった。ヒューゴを大事な存在だと思う気持ちを強くしていくセオドアだが、様々な理由から恋をするのに躊躇いがあり──一方ヒューゴもセオドアに言えない事情を抱えていた。
魔力にまつわる特殊体質騎士と力を失った青年が互いに存在を支えに前を向いていくお話です。
他サイト様でも投稿しています。
カランコエの咲く所で
mahiro
BL
先生から大事な一人息子を託されたイブは、何故出来損ないの俺に大切な子供を託したのかと考える。
しかし、考えたところで答えが出るわけがなく、兎に角子供を連れて逃げることにした。
次の瞬間、背中に衝撃を受けそのまま亡くなってしまう。
それから、五年が経過しまたこの地に生まれ変わることができた。
だが、生まれ変わってすぐに森の中に捨てられてしまった。
そんなとき、たまたま通りかかった人物があの時最後まで守ることの出来なかった子供だったのだ。
白金の花嫁は将軍の希望の花
葉咲透織
BL
義妹の身代わりでボルカノ王国に嫁ぐことになったレイナール。女好きのボルカノ王は、男である彼を受け入れず、そのまま若き将軍・ジョシュアに下げ渡す。彼の屋敷で過ごすうちに、ジョシュアに惹かれていくレイナールには、ある秘密があった。
※個人ブログにも投稿済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる