王道学園のモブ

四季織

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第18話 剣道の試合イベント1

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 先輩の部屋で夕飯を共にするようになって、先輩はよく俺を膝に乗せるようになった。
 先輩を跨ぐように乗るから、「重くないですか?」って聞いたら、「全然」っていい笑顔で返される。

 首を下げてキスするから、俺からおねだりのキスしてるみたい。
 お腹の奥がきゅんきゅんする。

 向かい合わせだと、俺が勃ってるのも隠せないから、いつももじもじしてしまうんだ。
 ちゅって口が離れて、唾液の糸が伝う。

「夏休みは寮に残るのか。同室の加賀谷は帰省するんだったな。なら、俺の部屋に来るか?」

 へ?!
 ななななんですと!?

「犯人も見つかってないし、校舎も寮も人が減るだろ。なるべく一緒にいた方がいい」

 あ、そっちですか。
 って! そっちってなに!?
 俺!



□□□□



 今日は、剣道部の大会を見に来ている。
 会場に入ると、懐かしい雰囲気を感じた。俺は柔道だったけど。

 大会を思い出して、苦々しく感じないのは、この前、先輩の前で吐き出せたからかもしれない。


 大会は3日間だから、その間だけ実家に帰省して会場に通う。
 今大会の開催地が、俺の地元にほど近くて良かった。

 だけど、応援には、先輩が出場する団体戦の予選リーグから来させてもらった。
 俺が見られなかった個人戦では、剣道部主将が最終日の準々決勝に進んだそうだ。


 先輩は、団体戦の大将を務めてた。

 登場すると、大将っていう風格と貫禄と安定感がすごく感じられる。
 相手も先輩に飲まれてる感じがするな。


「あー! 始まってるじゃん! ほら、玲が遅いから!」

 一際うるさい声が聞こえた。


 げっ、なんで来たんだ。
 副会長と双子庶務を引き連れて、主人公が応援に来た。


「蒼ー! 俺が応援に来てやったぞー! 絶対勝てよな!」

 あ、この馬鹿! やめろ!
 「声援はおやめください」の場内アナウンスが流れたけど、主人公達は「見えないな!」「見やすいところに移る?」だの、双子庶務と喋ってて聞いてない。


「剣道って、メーンとかってやるんだろ? カッコいいよな!」
「あ! なんだよ、今ぶつかったじゃないか! 蒼が怪我するだろ! ちゃんと見てろ、馬鹿審判!」


 俺は立ち上がった。
 他校の顰蹙ムードもすごいけど、これ以上はまずい。やばい。
 折角の先輩の試合が。最後だって言ってたのに。


「ちょっと、こっち来て」
「あ、何するんだよ! お前!」
「あおいに何するんですか?!」

 うるさいよ、あんたらも全部。
 俺は主人公を廊下に連れて行った。


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