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暴落
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「ヒャッハー。俺はようやくこの地位についたぜ」
東京の南方商社の社長室で、桐人は満面の笑みを浮かべていた。
その周囲にいる重役は、あまりの事態の急変についていけず、とりあえず政府の支援を受けられるという桐人の言葉を信じて、彼の社長就任を受け入れる。
社長室の豪華な椅子に座ってご満悦の桐人に、重役の1人がおずおずと聞いてきた。
「あの……勇人様がお作りになられた海設都市と、連絡が途絶えました。いかがしましょうか」
「ああん?」
桐人は、そう聞いてきた重役を睨みつける。
「あんな都市なんて、どうでもいいだろうが」
「しかし……海設都市から生産される資源は今や南方商社の重要な商品となっています。とくに石油やガスなどの輸入は、ほとんどそれに頼っている有様でして、もし万が一供給をストップされたら、わが社は終わりです」
「あ?そんなの世界中から買い付ければいいだろうが」
桐人はうるさそうに手を振る。
「で、ですが、今は戦争の影響で世界中で資源が足りなくて争奪戦が行われている状況です。今から買い付けに走るとなると、高くなった相場で買わないといけないので……それに、今冬に欧州向けに輸出予定だったCNG(クリスタル天然ガス)の代わりになる天然ガスをどう調達して契約を果たすべきか……」
次々に指示を求められ、桐人はついに癇癪を起した。
「うるせえ。それくらいお前たちでなんとかしろ。けっ。気分が悪い。俺は帰るぞ」
そういって屋敷に帰ってしまう。残された重役たちは、そろって大きなため息をついた。
「なんだあれは。まるで子供じゃないか」
「源人様の孫だから、少しは期待していたのに……いくら政府がバックについているとはいえ、あんなのを社長に据えて本当に大丈夫なのか?」
重役たちの不安は、すぐに現実化する。
源人の死と勇人の逮捕が報道されたせいで、もともと下がり気味だった株価が、桐人が社長についた途端、急落を始めたのだった。
「な、なんだこれは。大量の南方商社の株が投げ売りされている」
「南方商社だけではない。あらゆるグループ企業の株が大量に売り注文をだされているぞ」
日本を代表する南方グループの株が暴落したことにより、他の会社の株もさがりはじめ、証券会社や経営者、株主たちは大パニックになった。それに追い打ちをかけるかのように、大量の株のカラ売り注文が出される。
「な、なんだこの大量のカラ売り注文は。信用取引にも限度があるだろう。もしこんな時に何か大きな事件があったら、日本の資本は根こそぎもっていかれるぞ」
そう証券会社が怯えているときに、最悪のニュースが日本経済を襲う。
「海設都市が、石油と天然ガスの供給停止を宣言しました」
その日、日本経済は、「ブラックマンデー」を迎えた。
日本に起こった株価の大暴落のせいで、株・債権・円安のトリプル安が起こる。
それは瞬く間に全世界に波及した。
「ざまあみろニダ。日本はこれで終わりニダ」
大統領執務室で悦に入っていた李在寅は、真っ青な顔で部屋に入ってきた部下の報告を受けて激怒する。
「な、なんでウリたちの国の株価まで下落するニダ」
「その……わが国の製造業の原材料や制作機械などをつくっているのは日本でして、その日本が没落すると大韓朝国まで巻き込まれると……」
「ファビョーン。財界に命令するニダ。すぐにすべての産業を国産化できるようにするニダ」
李在寅はそう命令するが、帰ってきた言葉は冷たかった。
「無理をおっしゃらないでくださいニダ。重要な技術はほとんと日本が占めているニダ。そもそも南方財閥のエネルギー輸出停止で、わが国のガスも電気も止まりつつあるニダ。この責任、どう取るつもりニダ」
大韓朝国財界のトップ、サンスイ企業のCEOの発言に、李在寅は口から泡を吹いて何事か怒鳴る。
「ファビッ!」
もはや言葉にならない怒鳴り声をあげるだけの大統領に、サンスイのCEOはため息をつくのだった。
さらに債券市場でまずいことが起こり始める。連日の株価下落で信用力を落とした企業は、資金調達のために社債を発行して一般民衆から金を借りようとするが、高金利を提示しても売れなくなってしまった。
「桐人様。企業経営に必要な運転資金が確保できません。南方家から資金注入を!」
「あ?なんで俺が金出さなきゃならねえんだよ。知ったことか」
社長室で重役に懇願された桐人は、不満そうに口を膨らませる。責任感がある企業オーナーは私財を投じてでも会社の資金繰りを安定させるという連帯保証をしているものだが、桐人にはそんなものは全くなかった。
「けっ。企業の社長なんて退屈なもんだな。まあ、会社の金で遊び放題だからおいしいけどな」
そううそぶいて、毎日仕事を放り出して街に繰り出し、そこで知り合った女たちと遊び歩いている。南方商社の経営はあっという間に傾いていった。
「これはもうだめだ。政府にすがらないと」
思い余った重役たちは、三階堂首相に直訴するが、帰ってきた言葉は色よいものではなかった。
「正直、すへての上場企業の株価の下落により、日本経済は大変な目にあっています。南方商社だけを支援したら、私が批判されますのでね」
「そ、そんな。このままでは南方財閥全体が倒産しますぞ。そうなったらどう責任をとるつもりですか」
そう言われて、三階堂首相はニヤッと笑う。
「もう少しお待ちください。現在、起死回生の一手を打つべく準備中です。きっと数週間もしないうちに、株価も回復するでしょう」
三階堂首相の言葉には、自信があふれていた。
「三階堂首相は退陣しろ!」
「不当逮捕した南方勇人を釈放して、海設都市からのエネルギーの供給を再開させろ」
国会の前でデモ隊が騒いでいる。
少し前の資源開発による好景気から、一気に第二のバブル崩壊が起こり、民衆の不満は爆発寸前だった。
首相を始めとする首脳陣は、世界統合教会とマスコミを利用して、この不況を招いたのは勇人のせいであると責任をなすりつけようとしたが、彼らは納得しない。
この現状を打破するために、三階堂首相はついに強硬策を取ることを決心するのだった。
「日本の景気低迷は、エネルギー供給を止めた海設都市のせいだ。海設都市を占領して、反乱者である南方勇人の残党を制圧すれば、日本の海洋資源を取り戻して、ふたたび好景気にすることができる」
まるで戦前の日本国のように、他者を侵略して富を奪えば豊かになれるといった盗賊の論理を展開する。
「各自衛隊に命令する。海設都市に進軍せよ」
こうして、日本が誇る自衛隊が動きだすの1だった。
東京の南方商社の社長室で、桐人は満面の笑みを浮かべていた。
その周囲にいる重役は、あまりの事態の急変についていけず、とりあえず政府の支援を受けられるという桐人の言葉を信じて、彼の社長就任を受け入れる。
社長室の豪華な椅子に座ってご満悦の桐人に、重役の1人がおずおずと聞いてきた。
「あの……勇人様がお作りになられた海設都市と、連絡が途絶えました。いかがしましょうか」
「ああん?」
桐人は、そう聞いてきた重役を睨みつける。
「あんな都市なんて、どうでもいいだろうが」
「しかし……海設都市から生産される資源は今や南方商社の重要な商品となっています。とくに石油やガスなどの輸入は、ほとんどそれに頼っている有様でして、もし万が一供給をストップされたら、わが社は終わりです」
「あ?そんなの世界中から買い付ければいいだろうが」
桐人はうるさそうに手を振る。
「で、ですが、今は戦争の影響で世界中で資源が足りなくて争奪戦が行われている状況です。今から買い付けに走るとなると、高くなった相場で買わないといけないので……それに、今冬に欧州向けに輸出予定だったCNG(クリスタル天然ガス)の代わりになる天然ガスをどう調達して契約を果たすべきか……」
次々に指示を求められ、桐人はついに癇癪を起した。
「うるせえ。それくらいお前たちでなんとかしろ。けっ。気分が悪い。俺は帰るぞ」
そういって屋敷に帰ってしまう。残された重役たちは、そろって大きなため息をついた。
「なんだあれは。まるで子供じゃないか」
「源人様の孫だから、少しは期待していたのに……いくら政府がバックについているとはいえ、あんなのを社長に据えて本当に大丈夫なのか?」
重役たちの不安は、すぐに現実化する。
源人の死と勇人の逮捕が報道されたせいで、もともと下がり気味だった株価が、桐人が社長についた途端、急落を始めたのだった。
「な、なんだこれは。大量の南方商社の株が投げ売りされている」
「南方商社だけではない。あらゆるグループ企業の株が大量に売り注文をだされているぞ」
日本を代表する南方グループの株が暴落したことにより、他の会社の株もさがりはじめ、証券会社や経営者、株主たちは大パニックになった。それに追い打ちをかけるかのように、大量の株のカラ売り注文が出される。
「な、なんだこの大量のカラ売り注文は。信用取引にも限度があるだろう。もしこんな時に何か大きな事件があったら、日本の資本は根こそぎもっていかれるぞ」
そう証券会社が怯えているときに、最悪のニュースが日本経済を襲う。
「海設都市が、石油と天然ガスの供給停止を宣言しました」
その日、日本経済は、「ブラックマンデー」を迎えた。
日本に起こった株価の大暴落のせいで、株・債権・円安のトリプル安が起こる。
それは瞬く間に全世界に波及した。
「ざまあみろニダ。日本はこれで終わりニダ」
大統領執務室で悦に入っていた李在寅は、真っ青な顔で部屋に入ってきた部下の報告を受けて激怒する。
「な、なんでウリたちの国の株価まで下落するニダ」
「その……わが国の製造業の原材料や制作機械などをつくっているのは日本でして、その日本が没落すると大韓朝国まで巻き込まれると……」
「ファビョーン。財界に命令するニダ。すぐにすべての産業を国産化できるようにするニダ」
李在寅はそう命令するが、帰ってきた言葉は冷たかった。
「無理をおっしゃらないでくださいニダ。重要な技術はほとんと日本が占めているニダ。そもそも南方財閥のエネルギー輸出停止で、わが国のガスも電気も止まりつつあるニダ。この責任、どう取るつもりニダ」
大韓朝国財界のトップ、サンスイ企業のCEOの発言に、李在寅は口から泡を吹いて何事か怒鳴る。
「ファビッ!」
もはや言葉にならない怒鳴り声をあげるだけの大統領に、サンスイのCEOはため息をつくのだった。
さらに債券市場でまずいことが起こり始める。連日の株価下落で信用力を落とした企業は、資金調達のために社債を発行して一般民衆から金を借りようとするが、高金利を提示しても売れなくなってしまった。
「桐人様。企業経営に必要な運転資金が確保できません。南方家から資金注入を!」
「あ?なんで俺が金出さなきゃならねえんだよ。知ったことか」
社長室で重役に懇願された桐人は、不満そうに口を膨らませる。責任感がある企業オーナーは私財を投じてでも会社の資金繰りを安定させるという連帯保証をしているものだが、桐人にはそんなものは全くなかった。
「けっ。企業の社長なんて退屈なもんだな。まあ、会社の金で遊び放題だからおいしいけどな」
そううそぶいて、毎日仕事を放り出して街に繰り出し、そこで知り合った女たちと遊び歩いている。南方商社の経営はあっという間に傾いていった。
「これはもうだめだ。政府にすがらないと」
思い余った重役たちは、三階堂首相に直訴するが、帰ってきた言葉は色よいものではなかった。
「正直、すへての上場企業の株価の下落により、日本経済は大変な目にあっています。南方商社だけを支援したら、私が批判されますのでね」
「そ、そんな。このままでは南方財閥全体が倒産しますぞ。そうなったらどう責任をとるつもりですか」
そう言われて、三階堂首相はニヤッと笑う。
「もう少しお待ちください。現在、起死回生の一手を打つべく準備中です。きっと数週間もしないうちに、株価も回復するでしょう」
三階堂首相の言葉には、自信があふれていた。
「三階堂首相は退陣しろ!」
「不当逮捕した南方勇人を釈放して、海設都市からのエネルギーの供給を再開させろ」
国会の前でデモ隊が騒いでいる。
少し前の資源開発による好景気から、一気に第二のバブル崩壊が起こり、民衆の不満は爆発寸前だった。
首相を始めとする首脳陣は、世界統合教会とマスコミを利用して、この不況を招いたのは勇人のせいであると責任をなすりつけようとしたが、彼らは納得しない。
この現状を打破するために、三階堂首相はついに強硬策を取ることを決心するのだった。
「日本の景気低迷は、エネルギー供給を止めた海設都市のせいだ。海設都市を占領して、反乱者である南方勇人の残党を制圧すれば、日本の海洋資源を取り戻して、ふたたび好景気にすることができる」
まるで戦前の日本国のように、他者を侵略して富を奪えば豊かになれるといった盗賊の論理を展開する。
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