偽勇者扱いされて冤罪をかぶせられた俺は、ただひたすらに復讐を続ける

大沢 雅紀

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デンガーナ

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そのころ、王都では、勇者光司が住む屋敷が完成しようとしていた。
「これが俺の城か。まさに勇者の住む家としてふさわしいぜ」
王城にまさるとも劣らない豪華な屋敷を見て、光司は満足の声をもらす。
「本当ですわね。ここが私と光司様の愛の巣になるのですね。たくさんの子を産んで、王国を繁栄させましょう」
第一夫人になる予定のシャルロット姫が、光司にしなだれかかる。
「姫様、ずるいです。私も」
反対側では、聖女マリアが甘えるように寄り添っていた。
「ぎゃははは。いいだろう。俺様の子種をたっぷりくれてやるぜ」
光司は下品に笑いながら、二人を抱き寄せる。
その様子を、光司に付けられた執事はうんざりしながら見ていた。
(下種な奴だ。だが、これも国のため。こやつには勇者の強大な力を受け継ぐ子をつくってもらわねばならぬのだ)
そう思い、必死に嫌悪感を抑える。そんな彼に、光司はとんでもない命令を下した。
「おい。王都内から可愛い子を見つけて連れてこい。俺のメイドにしてたっぶりと可愛がってやる」
「は、ははっ」
それから執事は、女好きで贅沢好きな光司の命令に散々振り回されるのだった。

数日後、執事は国王に呼び出されていた。
「どうだ。光司殿のご様子は」
「はっ。屋敷でおとなしく子作りに励んでおられます」
多少の皮肉を込めて報告すると、国王は満足そうに頷いた。
「それでよい。勇者は権威だけはあるが、所詮はただの小僧だ。下手に国政に口を出されてもかなわぬからな。屋敷に籠って美食と子作りに精をだしておればよいのだ」
国王はククっと笑うと、執事に命令した。
「引き続き奴を監視せよ。政治にかかわることでないなら、どんな要求でもかなえてやれ。その費用は王国で持つ」
そういって、国庫から自由に金を引き出せる小切手帳を手渡した。
「ははっ」
複雑な顔をした執事は、退出していった。
続いて、財務官僚から報告を受ける。
「陛下、これが勇者様の屋敷の建設費用でございます」
差し出された書類を見て、国王は顔をしかめる。
「……多いな」
「勇者様の要求に従えとの陛下のお言葉でしたので」
確かに、そう命令したのは国王だった。
「まあよい。民からしぼりあげれば済む話だ。王都の民に臨時の税をかけよ」
こうして、勇者を援助するという名目で税金がかけられるのだった。
「王都に住む者たちは、一家庭当たり金貨四枚の税を納めよ」
役人にそう言われた市民たちからは、当然のごとく不満があがる。
しかし、役人たちは勇者の功績を言い立てて、民の不満を抑え込もうとした。
「勇者様へ恩を返そうとおもらないのか?世界が平和になったのは勇者様が魔王を倒してくださったからだぞ」
それを聞いて、民衆たちはしぶしぶ矛をおさめる。
「仕方ねえ。一度くらいは勇者様の我儘を聞いてやるか」
こうして王都の民たちは、しぶしぶ税をおさめるるしかし、彼らの負担はこれだけにとどまらなかった。

とある家で、一組の男女が言い争っていた。
「なぜだ!なぜ婚約を解消するんだ」
「だって、勇者様に見初められちゃったんだもの」
詰問された若い女は、かつて愛していた婚約者の前ではしゃいでいた。
「買い物にいったら、たまたま勇者様にであってね。「おい。お前可愛いな。俺のメイドになれ」って言われちゃった。きゃは♡」
嬉しそうに頬を染める。
「これは婚約解消の手切れ金よ」
そういって、床に金貨が入った重い袋を投げだした。
「こ、こんな大金、いったいどうやって…」
「あら?知らないの?勇者様にもらったの。彼っていくらでもお金が使えるのよ。国がバックにいるんですもの」
若い女は、元婚約者を軽蔑の視線で見下した。
「やっぱり庶民って悲惨よねー。必死に働いても稼げるお金はほんのちょっと。貧乏人の妻になって苦労するくらいなら、大金持ちの勇者様のメイドになるほうがいいわ」
それを聞いて、元婚約者の男は失望する。
「それがお前の本心か……わかった、お前みたいな女、こっちから願い下げだ!」
憤怒の表情で家から出ていく。こうして、本来なら幸せな家庭を築いていたでろう一組の男女の未来がゆがめられたのだった。

「勇者様……いささかメイドを増やしすぎなのではないでしょうか」
執事がおそるおそる忠告する。
「なんだよう。いくらでもメイド増やしていいっていったのは、国王だろ」
「だからといって……外出のために新しいメイドを連れてくるのでは、きりがありません」
執事がたしなめるのも無理はない。光司は気に入った女を見かけたら、誰彼かまわず屋敷に連れてきていた。
「こんなことを続けていけば、民の評判も落ちますので……婚約者や恋人、夫もいる女に手をだすのは、いくら勇者といえどもいささか……」
「なんだよう。金ならちゃんと払っているだろ」
光司は勇者の小切手を取り出す。たしかに女にまつわる様々なトラブルを、すべて金で解決していた。
「金では女を取られた男たちの恨みは晴らせません」
「うるせえなぁ。文句があるならかかってこいや。男なら喧嘩で勝負つけようぜ」
芝居かかった仕草で光司が剣を振りかざすと、周りのメイドたちがキャーっと歓声をあげた。
「光司様。かっこいい」
「嫉妬深い男たちから、私たちを守ってくださいね」
メイドたちに言い寄られて、光司は相好を崩す。
「ぎゃははは。所詮男としての格が違うんだよ。負け組の嫉妬なんて俺は気にしねえ。お前たちは俺のものだ」
そう言ってメイドたちに戯れる光司を、執事は手に負えないと感じ始めた。

そして数日後、執事は国王に呼び出される。
「これはどういうことだ!」
怒りの声をあげる国王から、数十枚の紙の束がなげつけられる。それは光司が切った勇者の小切手だった。
それらは役所に持ち込まれ、その支払いはすべて国庫に回されている。
「どういうことだとおっしゃられても、勇者様に関わる費用はすべて王国が持つとの陛下のお言葉でございます」
「……だとしても、限度というものがあろう」
国王は頭をかかえる。光司はまったく金を気にすることがなく、求められる金額をそのまま小切手に書いて、メイドになった女やその家族に渡していた。
その総額は合計金貨100万枚にもなる。さすがにそんな金を支払ったら、国としても困るのだった。
「くっ。ワシは奴を見誤ったか?個人の贅沢などたかが知れていると思っていたが……国庫をゆるがす出費になるとは」
ちょっと光司の我儘を許しすぎたと後悔するものの、今更取り消すこともできない。かといって民からふたたび臨時税を絞り上げるのも無理だった。
「これを支払ったら国政に必要な支出を賄えなります。如何すればよろしいでしょうか」
財務官僚は慇懃に頭を下げる。
「今年の税収はどうなる?魔王の脅威が取り除かれたのだ。それなりに増えるのであろう?」
「おそれながら申し上げます。魔王とその配下であるモンスターによって与えられた被害は甚大で、すぐに税収が上がるとは考えられません」
その言葉を聞いて国王は考え込む。
「やむをえまい。貨幣を改鋳して費用を捻出せよ」
「ははっ」
こうして、金の含有量を大幅に減らした新金貨が発行されるのだった。


オサカに潜入した俺は、光魔法「幻覚(イリュージョン)」を使って、真っ黒い服を着た神官に変装した。
そして大通りに立って演説を始める。
「皆の者、聞くがいい。今ここに真実をつげる。今勇者を名乗っている光司は、仲間を裏切った卑怯者である」
俺は大声で、自分にかぶせられた冤罪を主張した。
いきなり今までとは違った話を聞かせられたので、俺の周囲には何人もの通行人が集まってくる。
「これまで述べたように、勇者光司は裏切り者である。また、彼に協力して真の勇者を迫害した、ヨドヤ商人とその娘デンガーナにも、きっと天罰が加えられるだろう」
それを聞いた通行人たちは、一斉に笑い出した。
「ははは。ヨドヤ様は国からこの都市を任されているほどの大商人だぞ。そんなこと、するわけがねえ」
「デンガーナ様の「鑑定」の力には、この都市の誰もがお世話になっている。あんまりつまらんことを言っていると、逮捕されるぞ」
通行人たちは俺を指さして笑い、中には石を投げてくるものたちもいる。
しかし、俺は気にせずに真実を説き続けていった。
「彼らを擁護するものたちにも、いずれ真の勇者が現れて懲罰を加えるだろう。愚かな民たちよ。その時になって後悔しても遅いぞ」
俺の脅しは、通行人たちには全く効かなかった。
「ははは。面白い。天から星でも降ってくるのか?それとも大地震でも起きるのか?残念だけど、俺たち商人に予言なんて通用しないぞ」
「勇者光司さまならともかく、あのハゲなんて怖くもねえよ。せいぜい、明かりを灯すぐらいしかできねえだろうが。はっはっは」
こんな感じで、誰も聞く耳をもたなかつた。
「よろしい。愚かなる民たちよ。いずれ天罰が下る時まで、思いあがっているがいい」
その言葉を最後に、俺は『電化(サンダーフィギュア)』で自分の体を光の粒子に変換する。
「うわっ!まぶしい」
突然現れた光の輝きに、通行人たちはいっせいに顔をふせる。彼らが顔を上げた時には、俺の姿はその場から消えていた。


厳重な警備がされた金庫室で、一人の少女が真剣な目で国から発行された金貨をみつめていた。
「うーん。これは新金貨やな。デザインは前のと同じだけど、金の含有量が減らされて改鋳されとるがな。銀貨や銅貨との交換レートさげといて」
「またですか?もうこれで何回目でしょうか」
少女の言葉を聞いて、従業員たちが呆れる。
「しょうがないわ。国がどんどん金貨の質をさげとるんやもん。損をせんように、キッチリわけとかんとな」
従業員たちは、少女の言葉にしたがって、新しく発行された金貨をよりわける。
ここは、王国の経済を支配しているといっても過言ではない「ヨドヤ両替銀行」の本店である。
ヨドヤ両替銀行は、宝物を担保にした貸金業のみならず、国や各都市が発行した貨幣の両替を一手に握っているメガバンクである。
冒険の旅が終了した後、勇者パーティの鑑定士デンガーナは、父親が経営する銀行の鑑定士を勤めていた。彼女の「鑑定」により貨幣の信用が保たれているといってもよい。
ひとしきり業務を終えた後、彼女は大きくため息をついた。
「あーあ。退屈や。勇者はんと一緒にダンジョンに潜って、宝探しする旅は楽しかったのに。いつまでこんなつまらない仕事せなあかんねん。まあ、金は稼げるけど」
少女ーデンガーナは、ぶつぶつと不満を漏らした。
「まあ、いい年したおっさんの外交官や、金持ち商人がうちにペコペコ頭さげてくるのは楽しいけどな。やつら、うちの機嫌をそこねると大変なことになるって、がっぽがっぽ賄賂もってきよるし」
ぐふふと欲深そうに笑う。
「うちが「この金貨は劣悪品や」といっただけで、それを発行している国や都市の信用が一気に無くなって貧乏になったり、「このアイテムは偽物や」といっただけで家宝がゴミになったりするんやもん。面白うてしゃーないわ」
彼女は自分の能力「鑑定」を悪用し、好き放題ふるまっていた。
「そやけど、最近は王国が発行する金貨の質がおちてんなぁ。そのうち、銀貨に金メッキしたものが発行されるかもしれん。まあ、そうなったらうちに「本物である」というお墨付きをもらうために、王様でもうちに頭さげざるをえなくなるけどな」
ひとしきり笑った後、デンガーナは愚痴を漏らす。
「でも、おっさんばかり相手するの飽きたわ。たまには、光司はんみたいな金持ちのイケメンと……」
そこまでつぶやいたとき、メイドがお茶とお菓子を持ってきた。
「お嬢様。一息いれませんか?」
「おおきに。いただくわ」
お茶をがぶ飲みして、煎餅にかぶりつく。その時、デンガーナはメイドがちょっとくらい顔をしているのに気付いた。
「どしたん?何かあったん?」
「実は、オサカの町で変な噂が広まっています」
メイドは話題になっている黒いローブを着た神父の話をする。彼はしきりに勇者光司を裏切りもの、勇者パーティは詐欺師だとののしり、偽勇者とされたライトが真の勇者だと触れ回っていると聞く。
「もちろん。そんな話を信じる者はいませんが、治安担当者が逮捕しようとしても、光の魔法を使って逃げ出してしまうのです。このままでは、勇者パーティの一員であるお嬢様にも悪評が広がるかと……」
メイドの懸念を、デンガーナは鼻で笑った。
「くだらん。ほっとき」
煎餅をパリッと嚙み砕いていう。
「でも……」
「所詮、貧乏人の嫉妬や。根も葉もない事を言いふらして、ヨドヤ商会を貶めようとしてんのやろ。金持ち喧嘩せずや。ほっとき」
そういって余裕を見せるデンガーナ。その時部屋がノックされて、執事がやってきた。
「お嬢様。その、わが銀行と取引したいという異国のお客様が来られたのですが……」
「なんや。またかいな。適当にあしらっておき」
興味なさそうに手をふるが、執事はので何かいいたそうな様子だった。
「どしてん?」
「いや……その。まずお近づきの印として、金貨10万枚を預金したいとおっしゃられて」
「10万枚?」
デンガーナの目が点になる。それはヨドヤ両替銀行にとっても、有数の大口顧客の預金額だった。
「うちが会うわ。応接室に案内して」
こうして、デンガーナは謎の大金持ちと会うことになるのだった。
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