転生したら、周辺環境がクソだったので、人形と共に改革していく 〜せっかく転生したのならゆっくりのんびり生きたい〜

甘夏かん

文字の大きさ
1 / 92

1.プロローグ

しおりを挟む
僕は結月湊ゆずきみなと、大学2年生、料理とかを専攻しているものです。
え~と、今の状況を簡潔に説明すると、
1.大学での講義が終わり、そのままの足でバイトに行こうと横断歩道が青になるのを待ってたら、後ろから思いっきり押された。
2.押してきたのは迷惑系のYouTuberの馬鹿ども4人。そいつらに文句言おうとして近づくと、またも道路に押される。
3.押されて道路に飛び出したタイミングでトラック参上そしてドーンと綺麗にはねらる。
という3ステップをふみ、この白い何にもない空間にやってきた。
「はぁ、どこだよここ。」
なんて毒吐きながら歩いていると、目の前にパルテノン神殿を彷彿とさせる立派な神殿が現れた。
「おお…すげぇ…」
なんて驚いていると、その神殿から1人、こちらに歩んでくる人間?がいた。そして僕の目の前に立つその人は…
なぜかショタだった…とゆうかあれだな、男にも女にも見えるからこの場合はショタ(?)としておく方が良さそうだなんて思っているとその子はいきなり地に膝をつけた。…え?と困惑していると、
「み、湊さん、こ、この度は大っ変申し訳ございませんでしたぁ~。」
と土下座された。
「えっ…は?」
と動揺していると、
「この度はこちらのミスです。もうなんとお詫びして良いのやら…」
と泣き出す。
「わあぁ、待って、わかった、とりあえず謝罪は受けるからまずは一旦落ち着け~!」
と言い、その子をとりあえず落ち着かせる
~数分後~

「…落ち着いた?」
「はい…お見苦しいところを、スン、お見せしてしまい、スン、大変、グス、申し訳ないのです…」
と受け答えをする。だいぶ落ち着いたように見えたので先程の謝罪の中から気になることを詮索してみることにした。
「あのさ、ちょっと聞きたいことがあるけどいい?」
と聞いてみると、
「はい、いくらでもどうぞ!」
とさっきの涙目と打って変わって満面の笑みを返される…なんやコイツ…天使か?天使なんか?…っと危ない少しトリップしてた…
「まあとりあえずなんだけどさ…ここ、どこ?あと、君誰?」
と聞いてみる
「ここは魂が天国か地獄かを決める場所、死後すぐに来る場所…まああなた方が神界とか神の領域とか呼ぶ場所だよ。ちなみに僕はここの水先案内をしてる最高神のバベルって言います。」
と答えてくれる。ふむふむ、なるほど。つまり…
「最高神ってそんな簡単に出てきていいのか?…まあいいやつまり、僕は死んだのか?」
「はい…そうなりますね…すみません…」
と答えてくる。
「?なんでそこでお前が謝る必要があるんだ?」
と聞いてみると
「実はですね…」
とぽつりぽつりと話し出した。
その最高神曰く、
・生と死を司る神と大喧嘩をした(ちなみに原因は意見の相違らしい)そしてその神様が放った攻撃が人間界に落ちる。
・僕に命中…とまでは流石にいかなかったが、一番近くにいたため影響を大いに受ける。
・結果寿命のほとんどが削り取られ、結果死んでしまった。
……と言うことらしい
「完全にとばっちりじゃないっすか僕…」
と項垂れる…自分運なさ過ぎだろ…
「だから謝ってたんですよ~本当に申し訳ないです~」
とペコペコと頭を下げてくる、
「じゃあ僕は結局どうなるんですか?」
と重ね重ね聞いてみる。
「急いであなたには寿命の補填をしたのですが間に合わなかったのです…だから、今のあなたには魂だけの状態なのに生きる力を持っていると言う極めて特異な状況下にあるのです、なのでこのまま輪廻の円環に乗せると最悪、その円環が崩れてしまいそうなんです。」
と今の自分に対する説明をされる。
「それだと生まれ変われないから詰んでませんか?」
と聞いてみる。
「ですです。そうなんです、私1人なら完全に詰んじゃってます。」
「えぇ…どうしてくれるんですか、永遠にこのままなんて嫌ですよ!」
と抗議を入れる
「わかってるのです。だから僕は知り合いの最高神のアルルトちゃんにお願いをしたのです、ミスで死なせてしまった人をそっちの世界で暮らさせてほしいって結果は無事にオーケーでしたので今からアルルトちゃんのところに送りますね」
と言い、僕の足元に魔法陣を展開させた。
「おっと最後にこれを上げるのを忘れてたのです。」
と言い、僕に柔らかな光を当ててくる
「これで僕の役目は終わりなのです…結月湊さん、今回はこちらの内輪揉めとはいえ巻き込んでしまいすみませんでした。アルルトちゃんには不自由なく過ごせるように取り計らってもらっているので安心してください。では、いってらっしゃいです」
と言い終わると同時に僕の視界は真っ白に埋め尽くされた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ

シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。  だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。 かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。 だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。 「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。 国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。 そして、勇者は 死んだ。 ──はずだった。 十年後。 王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。 しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。 「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」 これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。 彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

処理中です...