転生したら、周辺環境がクソだったので、人形と共に改革していく 〜せっかく転生したのならゆっくりのんびり生きたい〜

甘夏かん

文字の大きさ
50 / 92

50. 我、此ノ世界ニ降リ立ツ

しおりを挟む
「…つまりこう言うことであってますか?」
とダイヤがまとめる。
「もともとナギエお嬢様の体には湊さん、あなたの魂が入っていたが、模擬戦の時に魂を肉体から切り離す類の魔法を受けた影響で体の主導権の半分がナギエお嬢様本来の魂に与えられたことで、エラーを起こした結果、倒れてしまった…ということですよね?」
という疑問に対して僕は、
「うん。その解釈で合ってる。それでなんやかんやあったけど、一時的に強化されていた“創造”スキルでこの体を作ったというわけ。」
と言った。
「なるほど。つまり君は他の世界から来た…転生者で間違いなさそうだな。」
とノールンディ先生は言った。
「そうですね。間違いないと思いますよ。」
とアーノル先生も続いた。
「転生者!この世界にもそんな概念があるんですか。あの、すみませんけどその“転生者”について教えてくれませんか?」
というと、アーノル先生が教えれくれた。
「ええっと、“転生者”って言うのは簡単に言うと、別の世界からこの世界に訪れた人達のことだな。特徴としては、生命力、魔法力の数値がものすごく高いことや、魔法や武術に天賦の才があったりと様々だけど、共通しているのは人外レベルで強いって言うことだな。」
「なるほど、確かに僕のステータスは結構高いですね。」
と言うと、
「だろうな。まぁちょっと付き合ってくれ。」
とノールンディ先生が腕を掴んで引っ張ってきた。
「ん?どこにいくんですか?」
と聞くが、
「まあまあ、ちょっと来いって。」
と言うだけで何も教えてくれない。そんなこんなで
「着いたぞ。」
と言ったのは僕らが訓練室に着いた頃のことだった。怪我をしたりした時のために訓練室と保健室の距離はまあまあ近いのだ。
「訓練室?なんでこんなところに?」
と聞くと、ノールンディ先生の代わりにアーノル先生が、
「ただいまより、編入試験を始める。ルールはシンプル!先生に一撃でいいから攻撃を当てること。制限時間は5分!それでは両者、開始!」
と言う。
「へ?編入試験?僕知りませんよ?」
と言うと、
「いいからかかってこい。“転生者”はな、この国の制度で学校に通うことになっているんだ。諦めてかかってこい。」
と言われた。
「やれやれ…拒否権はないんですか…」
と呟き、僕は
「いいですよ、ぼこぼこにしてやりますよ。」
と言い地を蹴った。

そして僕は1分もかけずにノールンディ先生の背中を床につけた。
「ははは…マジかよ…こんなに強ぇのか…」
と先生はその場に寝転がる
「実はな…」
と先生はあることを教えてくれた。どうやらノールンディ先生のご先祖様は僕と同じ“転生者”らしい。(だから“勇気の武器”というスキルを持っているらしい)だからかそんじょそこらの人間より…魔物より強いと思っていたのだが、今回みたいにここまで綺麗にボコされたのは初めてだ…と。まあ詰まるところ僕が強いことを認めてくれたらしい。
「ほら、立ってください。戻りましょう。」
と手を差し出す。
「おう、ありがとうな。」
とその手を取り先生は起きあがった。そして保健室に戻ると、
「よ、よかった~」
とルイトが半泣きしていた。
「…何事?」
と隣に居たシエンに聞くと、
「ナギちゃんが目を覚ましたんだって。」
と言った。
「そっか。」
と言う。そこで僕は今まで気になっていたことを聞いた。
「そういえばシズとクロエは?こういう時はあの1人と1匹も駆けつけているはずだと思ったんだけど。」
と言うと、
「あの2人なら今はここにいないよ。」
と言う。
「え?なんで?今どこにいるの?」
と聞くと、シエンは首を横に振った。
「マジか…何があったんだ?誘拐か?」
と聞くと、
「そうですね。誘拐というのが妥当でしょうし、良い直感ですね。」
と背後…保健室の入口から全く聞き覚えのない声がした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜

幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。 転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。 - 週間最高ランキング:総合297位 - ゲス要素があります。 - この話はフィクションです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

処理中です...