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56.過去の過ち①
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一方その頃のナギエ一行は…
「いい加減教えてくれませんか?あなた方は…特に現国王はクロエに何をしでかしたのですか?」
「そうね…じゃあ少し昔話をしましょうか…本当は言いたくは無いのだけど、協力を要請している立場だしこれは初期投資の一環と考えて…」
…ようやく現在の国王…ギャプリエル王が過去、クロエに何をしたのかを聞き出すことにようやく成功していた。そして王女であるステラととある制約をした。それはこれからの間協力体制を組むことだった。その見返りとして、話を聞き出すことができた。
「アレはね、確か10年近く前の話なの。この時はまだお父様の趣向は正常…というか今と違ってボン・キュ・ボンなナイスバディがタイプだったし、今ほど傲慢でもなかったのというかお母様の話だと王子だった頃はとても手腕がよくて、将来は名君主になるだろうって言われるほどだったらしいの。まあ今となっては見る影もないのだけど。」
と言うと、ステラは紅茶を一口啜り、さらに言葉を続けた。
「まあそんなお父様は本当は3人兄弟で少年時代は仲が良かったのだけど、私が3歳の時…13年前になんとお父様のお父様…先代国王であるお爺様がお隣の軍事国、アルデバランの刺客によって殺害されたの。それが原因でアルデバランとは戦争をしたんだけど、まぁびっくりするぐらい楽勝でその戦争の最後の方に誰が国王になるのかってことで兄弟間で潰しあって結局、お兄さん2人が共倒れで死んじゃって、お婆ちゃんもお父さんが私たちと同じぐらいの時に流行病で死んじゃったの。しかも私のお母さんもお婆ちゃんと同じ病気で亡くしているの。その頃からかな?お父さんは精神的にも、いろいろな面でも壊れていっちゃったの。そんな時にお父さんのところの新入りのメイドさんが必死に支えていたんだけど、そのメイドさんが今の王妃なんだけど、皆様ご存じの通りめっちゃロリババアなのよ。まあそれに小さい子って従順じゃん。だからだんだんあれ?小さい子の方がよくね?ってなったんだと思うよ。そんな時、クロエちゃんたち…シュトルツァー家が旅行に来ていたんだ…でその時に…」
とステラがそこまで話したところで僕は、
「なるほどな…話が見えた。」
と言ったが、
「えっ、マジ?ミナトお前すげえな。俺全然わからなかったぞ?」
とルイトが言うが、
「いやそれはルイ君が鈍いだけでしょ。」
とナギエは言った。どうやらナギエにも察することができたようだ。さて答え合わせだ。
「つまり…その時にクロエは王様に結婚を強いられたが、初めての人にさんなことを言われた恐怖から拒絶した結果、王の反感を買って、今回の事態になったと言うことであってるか?」
と聞くと、
「ええ、その解釈で合ってると思うのだけれど、一つだけ違う点があるわね。」
と言った。
「その違う点とは…?」
とナギエが聞くと、ステラは恐ろしいことを言った。
「おそらくだけど、王…お父さんの目的は、過去に戻ること。そのためにお父さんは原初の悪魔…ジルトスをこの世に再び呼び戻すことでほぼほぼ確定だと思う。」
「そんなのはあなたの予想だ。詭弁でしかないのではないんですか?」
と僕は言った。だって信じたくない。あの、あの優しくてだれよりも精神が強いクロエがたった1人の…一つの我儘で死んでいいような人間じゃないからだ。
しかし、この意見もステラに綺麗に否定され、そしてステラの考えが正しいことがわからされた。
「そうね…確かに私の意見じゃわからないよね…」
と言うと彼女は席を立ち、僕とルイト、ナギエの頭を1回ずつポンと軽く叩き、クルリと後ろを向き、ユリウスに、
「それじゃあちょっと行ってくるから私たちのこと頼んだわよ。」
「はい。お任せ下さい。」
「ん、じゃあ言ってくるわ。…スキル発動“過去の回廊”」
と言う声が聞こえると同時に僕の意識は暗転していった。
「いい加減教えてくれませんか?あなた方は…特に現国王はクロエに何をしでかしたのですか?」
「そうね…じゃあ少し昔話をしましょうか…本当は言いたくは無いのだけど、協力を要請している立場だしこれは初期投資の一環と考えて…」
…ようやく現在の国王…ギャプリエル王が過去、クロエに何をしたのかを聞き出すことにようやく成功していた。そして王女であるステラととある制約をした。それはこれからの間協力体制を組むことだった。その見返りとして、話を聞き出すことができた。
「アレはね、確か10年近く前の話なの。この時はまだお父様の趣向は正常…というか今と違ってボン・キュ・ボンなナイスバディがタイプだったし、今ほど傲慢でもなかったのというかお母様の話だと王子だった頃はとても手腕がよくて、将来は名君主になるだろうって言われるほどだったらしいの。まあ今となっては見る影もないのだけど。」
と言うと、ステラは紅茶を一口啜り、さらに言葉を続けた。
「まあそんなお父様は本当は3人兄弟で少年時代は仲が良かったのだけど、私が3歳の時…13年前になんとお父様のお父様…先代国王であるお爺様がお隣の軍事国、アルデバランの刺客によって殺害されたの。それが原因でアルデバランとは戦争をしたんだけど、まぁびっくりするぐらい楽勝でその戦争の最後の方に誰が国王になるのかってことで兄弟間で潰しあって結局、お兄さん2人が共倒れで死んじゃって、お婆ちゃんもお父さんが私たちと同じぐらいの時に流行病で死んじゃったの。しかも私のお母さんもお婆ちゃんと同じ病気で亡くしているの。その頃からかな?お父さんは精神的にも、いろいろな面でも壊れていっちゃったの。そんな時にお父さんのところの新入りのメイドさんが必死に支えていたんだけど、そのメイドさんが今の王妃なんだけど、皆様ご存じの通りめっちゃロリババアなのよ。まあそれに小さい子って従順じゃん。だからだんだんあれ?小さい子の方がよくね?ってなったんだと思うよ。そんな時、クロエちゃんたち…シュトルツァー家が旅行に来ていたんだ…でその時に…」
とステラがそこまで話したところで僕は、
「なるほどな…話が見えた。」
と言ったが、
「えっ、マジ?ミナトお前すげえな。俺全然わからなかったぞ?」
とルイトが言うが、
「いやそれはルイ君が鈍いだけでしょ。」
とナギエは言った。どうやらナギエにも察することができたようだ。さて答え合わせだ。
「つまり…その時にクロエは王様に結婚を強いられたが、初めての人にさんなことを言われた恐怖から拒絶した結果、王の反感を買って、今回の事態になったと言うことであってるか?」
と聞くと、
「ええ、その解釈で合ってると思うのだけれど、一つだけ違う点があるわね。」
と言った。
「その違う点とは…?」
とナギエが聞くと、ステラは恐ろしいことを言った。
「おそらくだけど、王…お父さんの目的は、過去に戻ること。そのためにお父さんは原初の悪魔…ジルトスをこの世に再び呼び戻すことでほぼほぼ確定だと思う。」
「そんなのはあなたの予想だ。詭弁でしかないのではないんですか?」
と僕は言った。だって信じたくない。あの、あの優しくてだれよりも精神が強いクロエがたった1人の…一つの我儘で死んでいいような人間じゃないからだ。
しかし、この意見もステラに綺麗に否定され、そしてステラの考えが正しいことがわからされた。
「そうね…確かに私の意見じゃわからないよね…」
と言うと彼女は席を立ち、僕とルイト、ナギエの頭を1回ずつポンと軽く叩き、クルリと後ろを向き、ユリウスに、
「それじゃあちょっと行ってくるから私たちのこと頼んだわよ。」
「はい。お任せ下さい。」
「ん、じゃあ言ってくるわ。…スキル発動“過去の回廊”」
と言う声が聞こえると同時に僕の意識は暗転していった。
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