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60. アノマリー・オブ・カラミティ
しおりを挟む僕の目に映った本にはこのように書かれていた。
_____________________________
質問内容
一年以上過去に戻りたい。どうすればいいのか?
回答
①時空間魔法を極めましょう
・できません
②神になりましょう
_____________________________
「質問内容は聞いてた通りだけど、回答のこの飛躍の仕様は何?」
と僕はステラに聞くが、ステラは首を振った。どうやら知らないようだ。
「時空間魔法なら魔道具にでも頼れるんじゃないのか?」
と言うが、ステラが、
「いや、それは無理だよ。」
と言った。
「なぜだ?」
と問い返すと、
「国宝級のやつでも時間遡行は1時間が限界だよ。時空間魔法に関する授業でやったじゃん。」
と帰ってきた。確かにそう習った。しかし、ほとんどの魔道具はダンジョン産だ。だからもしかしたら…と言う微かな希望があったのだが、それは完膚なきまでに叩き潰された。
「これはもうやるしかないな…」
と言い僕は立ち上がった。
「どこへ行く気なんですか?」
とステラは僕の行手を塞いだ。
「帰るにしてもこの本ぐらい最後まで読んでいけよ。」
と、ルイトも空に手を置いてくる。
「最後まで読む必要はない。ステラが言わんとしてたことは全部分かった。要するに、国王が神になるには生贄が必要で、それをクロエが満たしていて、過去に拒絶もされてブチギレてるから、最後に役に立てってことだろ!?違うか?ステラ!」
と僕は叫んだ。感情的に叫んではいるが、なぜか頭の中はこれ以上ないほど冴え渡っていた。
「そうよ。あなたの言っていることはほとんど正解よ。」
「そうかよ。」
と僕は吐き捨てる。
「それで?王女様はどーすんだ?僕は今からクロエ踏み台にしようとしてるクソ野郎ぶっ飛ばしにいくけど止めるのか?」
と完全に喧嘩腰で僕は言った。
「おい、ミナト!そんな言い方はないだろ!」
と言い掴みかかろうとするルイトをステラは手で制止し、
「それはクーデターの意志がある…という認識でいいのよね?」
と聞いてきた。確かに、今から僕はこの国のトップに喧嘩を売りに行こうとしている。クーデター以外の何者でもないのだ。
「ああ、そ俺を知ってどうする?止めるのか?」
と聞くと、ステラは、ニヤリとあくどい笑みを浮かべ、
「それはよかった。」
と言った。
「よかったってどう言うこと?ステラちゃんのお父さん倒しに行くんだよ?」
とナギエは言う。するとステラは、
「ええ。分かっているわ。だって私もクーデターを模索していたのだから。」
と言うのだった
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