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襲撃
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そして俺たちは山道を歩いていた。
「山道は険しいから気を付けてね。如月さん」
「わかりました。あと下の名前で呼んでください!」
「断る。あなたと友達になるつもりはないから」
「葛城ちゃんは相変わらず厳しいですね……」
「気を悪くしないでくれ。俺以外にはなかなか心を開かないやつなんだ」
「分かりました!でも絶対葛城ちゃんと友達になります!」「私はならない」
「うぅ……嫌われちゃいました……」
そんなこんなで山道を歩いていたが、ふと葛城が立ち止まった。
「どうした?」
「誰かいる」
その直後、葛城が撃たれた。
「敵だっ!!」
俺が叫んだ直後、すぐに無数の銃弾が俺たちめがけて殺到した。銃弾がパワードスーツの装甲にあたる音がする。
俺は葛城を抱きかかえ遮蔽物に移動した。
「大丈夫か!?」
「平気。すぐ治る」
葛城の言葉通り、すぐに傷が塞がっていく。治癒者の特権だ。
「感染者だ!」
「俺たちの故郷に入れるな!!」
銃声と共に怒声が響く。敵は過激な地域主義者の民兵だ。警察から奪った拳銃や銃砲店から奪ったショットガン、ライフルで武装している。
俺と優花はそれぞれべネリM3ショットガンとミニミ軽機関銃を構え引き金を引いた。
敵の頭部がスイカのようにはじけ飛び、血と骨、内臓が撒き散らされる。
だが敵は怯むことなく発砲してきた。
「ちくしょう!このクソ野郎どもが!」
俺が悪態をつくと同時に優花が手榴弾を投げ込む。爆発とともに何人かが吹き飛んだ。
「これで終わりか?」
「まだくる」
次の瞬間、木陰からショットガンを持って鉄板などから作った即席のボディーアーマーを着こんだ兵士が飛び出してきた。
優花はミニミを連射して応戦するが、敵は倒せていない。それどころか優花の弾切れを狙ってきた。「くそ!こいつら戦い慣れてやがる!」
「如月さん伏せて!」
優花の声に反射的にしゃがみこむと、頭上を弾丸が通り過ぎていった。
回復した葛城は素早く三八式で銃撃すると、敵の頭を吹っ飛ばした。
「ありがとう」「どういたしまして」
俺達が話している間に、優花はリロードを終えていたようで、再び射撃を開始する。今度は敵を仕留めることができたようだ。
「なんとかなったか……」
「ですね。でも油断はできないですからね」
「そうだな」
敵は全滅したようだ。俺たちは敵の装備や物資を回収し、先を急いだ。
しかし敵は増援を出して山狩りをしかけてきたようだ。
「静かにやるぞ」
俺はオイルフィルターを改造して手作りしたサプレッサーを手持ちの銃に取り付ける。優花も同じようにしていた。
それから俺達は茂みに隠れると、敵に見つからないように慎重に移動を開始した。
すぐに敵の捜索隊の一団に遭遇した。俺は敵から奪ったライフルを構え、引き金を引いた。
サプレッサーで抑制された銃声が鳴り、敵兵の頭が爆ぜる。他の敵兵も優花と葛城が始末した。
俺は死んだ敵兵に近寄った。
敵が装備していたのは傑作アサルトライフルのAK-47だ。もちろん日本の町工場製のコピー品だが。
俺はAKと弾薬を奪う。ついでに無線機も見つけたので、通信機能だけ破壊し、無線の周波数を変えて他の部隊へ通報できないようにしておいた。他の装備や物資も回収しておく。
優花や葛城も俺と同じく、手に入れた武器などを回収していた。
「とりあえずは一安心か」
「ですね。でもこれからどうします?」
「どこかで車を見つけよう」俺達は山道を歩き続けた。しばらく歩くと小型ダンプの荷台に機関銃を搭載したテクニカルが見えた。
しかし当然周りには多くの敵兵がいる。隠密は無理だ。
「仕方ない。派手にやるぞ!」
そして俺は敵にパイプ爆弾を投げつけた。爆弾がさく裂し、混乱する敵にAKを乱射する。敵は散開しようとするが、その前に優花がミニミを掃射して動きを止める。敵兵がバタバタと倒れていく。
俺と優花は同時に走り出し、お互いをカバーしながら敵兵を次々に倒して行く。
敵が密集したタイミングで火炎瓶を投擲。爆発と炎によって敵兵は次々と死んでいく。
敵は混乱しながらも反撃してくるが、俺はAKを撃ちまくり、優花は的確にヘッドショットを決めて行く。
敵の一人がテクニカルの機関銃を撃とうとするが、その前に葛城が狙撃して倒した。
「これで最後か……」
俺が周囲を確認すると、すでに敵の姿はなかった。
「お疲れ様」
「如月さんこそ」
「二人とも凄いよ!」
葛城が笑顔を浮かべる。
「葛城、お前は大丈夫なのか?」
「うん。傷はすぐに治るから平気だよ」
「そうか……でもあまり無茶するなよ」
「分かった!」
「ところで、テクニカルを動かせるか?」
「やってみる」
しかし、騒ぎを聞きつけた敵の増援がやってきた。敵は町工場製のAKとサブマシンガンを乱射してきた。
俺はテクニカルの機関銃を乱射し時間を稼ぐ。「くそ!増援が来る!」
「やった!動いた!」「よし!早く乗れ!」
俺達は急いでその場を離れた。
その後、敵を振り切り無事に山を抜け出すことに成功した。
「山道は険しいから気を付けてね。如月さん」
「わかりました。あと下の名前で呼んでください!」
「断る。あなたと友達になるつもりはないから」
「葛城ちゃんは相変わらず厳しいですね……」
「気を悪くしないでくれ。俺以外にはなかなか心を開かないやつなんだ」
「分かりました!でも絶対葛城ちゃんと友達になります!」「私はならない」
「うぅ……嫌われちゃいました……」
そんなこんなで山道を歩いていたが、ふと葛城が立ち止まった。
「どうした?」
「誰かいる」
その直後、葛城が撃たれた。
「敵だっ!!」
俺が叫んだ直後、すぐに無数の銃弾が俺たちめがけて殺到した。銃弾がパワードスーツの装甲にあたる音がする。
俺は葛城を抱きかかえ遮蔽物に移動した。
「大丈夫か!?」
「平気。すぐ治る」
葛城の言葉通り、すぐに傷が塞がっていく。治癒者の特権だ。
「感染者だ!」
「俺たちの故郷に入れるな!!」
銃声と共に怒声が響く。敵は過激な地域主義者の民兵だ。警察から奪った拳銃や銃砲店から奪ったショットガン、ライフルで武装している。
俺と優花はそれぞれべネリM3ショットガンとミニミ軽機関銃を構え引き金を引いた。
敵の頭部がスイカのようにはじけ飛び、血と骨、内臓が撒き散らされる。
だが敵は怯むことなく発砲してきた。
「ちくしょう!このクソ野郎どもが!」
俺が悪態をつくと同時に優花が手榴弾を投げ込む。爆発とともに何人かが吹き飛んだ。
「これで終わりか?」
「まだくる」
次の瞬間、木陰からショットガンを持って鉄板などから作った即席のボディーアーマーを着こんだ兵士が飛び出してきた。
優花はミニミを連射して応戦するが、敵は倒せていない。それどころか優花の弾切れを狙ってきた。「くそ!こいつら戦い慣れてやがる!」
「如月さん伏せて!」
優花の声に反射的にしゃがみこむと、頭上を弾丸が通り過ぎていった。
回復した葛城は素早く三八式で銃撃すると、敵の頭を吹っ飛ばした。
「ありがとう」「どういたしまして」
俺達が話している間に、優花はリロードを終えていたようで、再び射撃を開始する。今度は敵を仕留めることができたようだ。
「なんとかなったか……」
「ですね。でも油断はできないですからね」
「そうだな」
敵は全滅したようだ。俺たちは敵の装備や物資を回収し、先を急いだ。
しかし敵は増援を出して山狩りをしかけてきたようだ。
「静かにやるぞ」
俺はオイルフィルターを改造して手作りしたサプレッサーを手持ちの銃に取り付ける。優花も同じようにしていた。
それから俺達は茂みに隠れると、敵に見つからないように慎重に移動を開始した。
すぐに敵の捜索隊の一団に遭遇した。俺は敵から奪ったライフルを構え、引き金を引いた。
サプレッサーで抑制された銃声が鳴り、敵兵の頭が爆ぜる。他の敵兵も優花と葛城が始末した。
俺は死んだ敵兵に近寄った。
敵が装備していたのは傑作アサルトライフルのAK-47だ。もちろん日本の町工場製のコピー品だが。
俺はAKと弾薬を奪う。ついでに無線機も見つけたので、通信機能だけ破壊し、無線の周波数を変えて他の部隊へ通報できないようにしておいた。他の装備や物資も回収しておく。
優花や葛城も俺と同じく、手に入れた武器などを回収していた。
「とりあえずは一安心か」
「ですね。でもこれからどうします?」
「どこかで車を見つけよう」俺達は山道を歩き続けた。しばらく歩くと小型ダンプの荷台に機関銃を搭載したテクニカルが見えた。
しかし当然周りには多くの敵兵がいる。隠密は無理だ。
「仕方ない。派手にやるぞ!」
そして俺は敵にパイプ爆弾を投げつけた。爆弾がさく裂し、混乱する敵にAKを乱射する。敵は散開しようとするが、その前に優花がミニミを掃射して動きを止める。敵兵がバタバタと倒れていく。
俺と優花は同時に走り出し、お互いをカバーしながら敵兵を次々に倒して行く。
敵が密集したタイミングで火炎瓶を投擲。爆発と炎によって敵兵は次々と死んでいく。
敵は混乱しながらも反撃してくるが、俺はAKを撃ちまくり、優花は的確にヘッドショットを決めて行く。
敵の一人がテクニカルの機関銃を撃とうとするが、その前に葛城が狙撃して倒した。
「これで最後か……」
俺が周囲を確認すると、すでに敵の姿はなかった。
「お疲れ様」
「如月さんこそ」
「二人とも凄いよ!」
葛城が笑顔を浮かべる。
「葛城、お前は大丈夫なのか?」
「うん。傷はすぐに治るから平気だよ」
「そうか……でもあまり無茶するなよ」
「分かった!」
「ところで、テクニカルを動かせるか?」
「やってみる」
しかし、騒ぎを聞きつけた敵の増援がやってきた。敵は町工場製のAKとサブマシンガンを乱射してきた。
俺はテクニカルの機関銃を乱射し時間を稼ぐ。「くそ!増援が来る!」
「やった!動いた!」「よし!早く乗れ!」
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