崩壊世界で吸血鬼少女と

u2

文字の大きさ
3 / 7

突破

しおりを挟む
俺はパワードスーツを着こみ、ミニガンを持ち前進する。

横にはM2重機関銃を装備した優花と銃剣付きの三八式歩兵銃を装備した葛城がいた。



葛城にパワードスーツを貸そうか聞いたが俺が装備していたほういいといわれたので葛城はいつものセーラー服である。

後ろには難民を乗せた軍用トラックがついてきていた。

「食い物だああああ!!!!」

「殺せえええええええ!!!!」



早速略奪者が飛び出し俺たちに発砲するがパワードスーツの装甲はびくともしない。俺と優花、葛城はそれぞれミニガンとM2重機関銃、三八式を構え、トリガーを引いた。


凄まじい掃射音とともに7.62mmと50口径のシャワーが略奪者に襲い掛かり、略奪者は瞬く間にミンチと化していく。





「ちくしょう!ぶっ殺してやる!」

略奪者たちが次々と現れ、俺と優花、葛城は銃撃を加えていく。

「おらあ!」

略奪者の一人がスレッジハンマーで殴りかかってきた。俺は振り向きざまに、その男の顔面にパンチを叩き込む。パワードスーツで補助されたパンチを食らった男の顔面は粉々に砕け散った。「ぐぎゃあ!?」



「血だあああああああ!!!!」

「ヨコセエエエエ!!!!」

さらに感染者までもが現れ、俺たちと略奪者に襲い掛かってきた。





「邪魔すんな!」

俺はミニガンで感染者を薙ぎ払う。

「おじさん!後ろ!」

振り返ると、暴徒化した民兵が数人迫ってきていた。

「どいてろ!」

俺は民兵たちをミニガンで蹴散らす。民兵たちはあっという間に肉片と化して吹き飛んだ。

民兵の一人がサバイバルナイフを持って葛城に飛びかかってきた。



しかし葛城は敵の攻撃を回避すると、胸に銃剣を突き刺した。



「ギャアアアアッ!!!」



民兵はそのまま絶命し、地面に倒れた。

民兵は町工場製のサブマシンガンを発砲するがパワードスーツの装甲には傷一つつかない。

お返しにミニガンを発砲すると、民兵は腕や足や内臓を撒き散らしながら死んでいく。「うわああああ!!」

民兵が逃げようとするが、

「逃がすか!」

俺は民兵に狙いを定め、ミニガンを乱射する。

無数の弾丸が民兵を貫き、穴だらけにして殺していった。

「やった!倒した!」

「まだ生き残りがいたぞ!」

さらに感染者の群れが現れる。俺は感染者に銃口を向け、引き金を引く。

凄まじい爆音が鳴り響き、感染者の体がバラバラになる。

「後ろから感染者が迫ってるよ!」

「任せてください!」優花の声に反応するように、俺の背後で爆発が起きる。M2重機関銃が火を噴いていた。

「この野郎!!」

敵がM2重機関銃の弾幕に突っ込んできた。

敵は手榴弾を取り出し、ピンを抜いて投げてくる。だが、そんなものはパワードスーツの装甲の前では無力だ。

「無駄です」

M2重機関銃は秒間100発以上の速度で12.7x99ミリのタングステン・カーバイド製徹甲弾を発射できる。

パワードスーツの装甲の前には、ただの金属の塊にすぎない。

50口径弾を食らい、敵はミンチになった。

そしてついに国民義勇軍の本隊との合流地点である鉄橋に到着した。だが橋はUGVやドローン、セントリーガンで封鎖されていた。

UGVやドローンが重機関銃やグレネードランチャーを発砲する。「まずいな……」俺はそう言いながらミニガンを構える。

「私に任せてください!」

優花もM2重機関銃を構え、俺と一緒に前に出る。

「援護するよ!」

葛城はライフルを撃ちまくり、敵の攻撃を食い止める。

俺はパワードスーツの照準補正システムを使い、ドローンを撃墜し、UGVやセントリーガンを撃破した。

だが数が多すぎる。次の瞬間、ミニガンの弾幕をかいくぐってきたドローンが葛城に向かってきた。

「危ない!」

おれはとっさに盾になる。俺の背中に機銃掃射を受け、パワードスーツの装甲の一部が剥がれた。

「おじさん!?」葛城の顔が青ざめる。

「大丈夫だ……問題ない……」俺はそう言ってミニガンを構えた。

「いい加減にしなさい!!」

優花はM2重機関銃を乱射する。ドローンが撃墜された。しかし、

「クソ、弾切れだ」

俺はミニガンからFGC-9に持ち替え発砲する。

「こっちもです」

優花もミニミ軽機関銃に持ち替えていた。このままではお終いだ。だが、次の瞬間、



爆音とともに大きな爆発が起き、敵が吹き飛ばされた。



「やった!増援です!本隊が来たのですよ!」



迫撃砲弾が敵に降り注ぎ、セスナを改造したCOIN機が爆弾を投下する。さらにテクニカルや16式機動戦闘車が主砲や重機関銃を発砲し

敵を掃討していく。俺たちは助かったんだ。

「やった!勝ったぞ!」

「よかった……私たち生き残ったよ!」

「ああ!俺たちが勝ったんだよ!」

「おじさん!生きてて良かったね!」

「そうだな!おまえたちのおかげだよ」

「いいえ、あなたたちのおかげです!では私は本隊の指揮官に報告してきます!」

そういうと優花は無線で連絡を取り始めた。

「あー、こちら、ゆう……じゃなくて優花です!生存者を保護しました!負傷者多数!医療班をお願いします!」

「ご苦労だった。よく頑張ってくれた」

指揮官らしき人物からねぎらいの言葉が返ってくる。「ありがとうございます!」

「ところで、そちらの二人は?」「ああ、彼らは私を助けてくれました!」

「そうなのか?それは失礼した。私は国民義勇軍第3師団所属、佐藤大尉だ。よくやってくれた!」「いえ、俺たちはたまたま居合わせただけです」「まあまあいいじゃないですか!これで私たちは仲間ですね!」

「優花はポジティブだな……でもまぁ、生き残れてよかったぜ!」

それから優花は本隊のもとに向かい、口頭で報告したあと、戻ってきた。俺も優花も戦闘で汗をかいたのでパワードスーツを脱いでいる。

「ところで優花はこれからどうするんだ?」

「各地を回って日本統一に助力しようと思います」

「いいのか?誰かの指揮下じゃなくて?」

「私たち国民義勇軍は義勇兵ですから。正規軍でも傭兵でもありませんし、政府から給与も受け取っていませんから。

私たちはただそれぞれ統一の助けとなる行為、例えば人助けなどをすればいいのです!」

「そうか……わかったよ」

「あなたたちはどうするんですか?」「俺たちは今まで通り宝探ししながら放浪するよ」

「ではできれば私も一緒に連れて行ってくれませんか?」「えっ?」「ダメでしょうか……」

「いや、別に構わないけど……」

「本当ですか!嬉しい!!」

優花が抱き着いて来る。胸の感触が伝わってきた。

「おじさん……浮気…?」

葛城が光を失った目で見つめてくる。滅茶苦茶怖い。「ちげぇよ!!ってかなんでお前もそんな顔するんだよ!?」

「だってさっき私以外の女とイチャイチャしていたじゃん……」

「あれは不可抗力だろうが!」

「そうだけどさぁ~……」

「葛城さんはおじさんのこと好きなのですか?」

「うん……大好き……」

「そうなんですね!私もですよ!だから私も一緒に行きたいです!」

「私はおじさんに従う」

「そうか……ならいいんじゃないかな?」

「ありがとうございます!」優花が満面の笑みを浮かべる。

「おじさん……ハーレム作る気?」

「違うわ!」

こうして俺達は新たな旅路についたのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

処理中です...