崩壊世界で吸血鬼少女と

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突破

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俺はパワードスーツを着こみ、ミニガンを持ち前進する。

横にはM2重機関銃を装備した優花と銃剣付きの三八式歩兵銃を装備した葛城がいた。



葛城にパワードスーツを貸そうか聞いたが俺が装備していたほういいといわれたので葛城はいつものセーラー服である。

後ろには難民を乗せた軍用トラックがついてきていた。

「食い物だああああ!!!!」

「殺せえええええええ!!!!」



早速略奪者が飛び出し俺たちに発砲するがパワードスーツの装甲はびくともしない。俺と優花、葛城はそれぞれミニガンとM2重機関銃、三八式を構え、トリガーを引いた。


凄まじい掃射音とともに7.62mmと50口径のシャワーが略奪者に襲い掛かり、略奪者は瞬く間にミンチと化していく。





「ちくしょう!ぶっ殺してやる!」

略奪者たちが次々と現れ、俺と優花、葛城は銃撃を加えていく。

「おらあ!」

略奪者の一人がスレッジハンマーで殴りかかってきた。俺は振り向きざまに、その男の顔面にパンチを叩き込む。パワードスーツで補助されたパンチを食らった男の顔面は粉々に砕け散った。「ぐぎゃあ!?」



「血だあああああああ!!!!」

「ヨコセエエエエ!!!!」

さらに感染者までもが現れ、俺たちと略奪者に襲い掛かってきた。





「邪魔すんな!」

俺はミニガンで感染者を薙ぎ払う。

「おじさん!後ろ!」

振り返ると、暴徒化した民兵が数人迫ってきていた。

「どいてろ!」

俺は民兵たちをミニガンで蹴散らす。民兵たちはあっという間に肉片と化して吹き飛んだ。

民兵の一人がサバイバルナイフを持って葛城に飛びかかってきた。



しかし葛城は敵の攻撃を回避すると、胸に銃剣を突き刺した。



「ギャアアアアッ!!!」



民兵はそのまま絶命し、地面に倒れた。

民兵は町工場製のサブマシンガンを発砲するがパワードスーツの装甲には傷一つつかない。

お返しにミニガンを発砲すると、民兵は腕や足や内臓を撒き散らしながら死んでいく。「うわああああ!!」

民兵が逃げようとするが、

「逃がすか!」

俺は民兵に狙いを定め、ミニガンを乱射する。

無数の弾丸が民兵を貫き、穴だらけにして殺していった。

「やった!倒した!」

「まだ生き残りがいたぞ!」

さらに感染者の群れが現れる。俺は感染者に銃口を向け、引き金を引く。

凄まじい爆音が鳴り響き、感染者の体がバラバラになる。

「後ろから感染者が迫ってるよ!」

「任せてください!」優花の声に反応するように、俺の背後で爆発が起きる。M2重機関銃が火を噴いていた。

「この野郎!!」

敵がM2重機関銃の弾幕に突っ込んできた。

敵は手榴弾を取り出し、ピンを抜いて投げてくる。だが、そんなものはパワードスーツの装甲の前では無力だ。

「無駄です」

M2重機関銃は秒間100発以上の速度で12.7x99ミリのタングステン・カーバイド製徹甲弾を発射できる。

パワードスーツの装甲の前には、ただの金属の塊にすぎない。

50口径弾を食らい、敵はミンチになった。

そしてついに国民義勇軍の本隊との合流地点である鉄橋に到着した。だが橋はUGVやドローン、セントリーガンで封鎖されていた。

UGVやドローンが重機関銃やグレネードランチャーを発砲する。「まずいな……」俺はそう言いながらミニガンを構える。

「私に任せてください!」

優花もM2重機関銃を構え、俺と一緒に前に出る。

「援護するよ!」

葛城はライフルを撃ちまくり、敵の攻撃を食い止める。

俺はパワードスーツの照準補正システムを使い、ドローンを撃墜し、UGVやセントリーガンを撃破した。

だが数が多すぎる。次の瞬間、ミニガンの弾幕をかいくぐってきたドローンが葛城に向かってきた。

「危ない!」

おれはとっさに盾になる。俺の背中に機銃掃射を受け、パワードスーツの装甲の一部が剥がれた。

「おじさん!?」葛城の顔が青ざめる。

「大丈夫だ……問題ない……」俺はそう言ってミニガンを構えた。

「いい加減にしなさい!!」

優花はM2重機関銃を乱射する。ドローンが撃墜された。しかし、

「クソ、弾切れだ」

俺はミニガンからFGC-9に持ち替え発砲する。

「こっちもです」

優花もミニミ軽機関銃に持ち替えていた。このままではお終いだ。だが、次の瞬間、



爆音とともに大きな爆発が起き、敵が吹き飛ばされた。



「やった!増援です!本隊が来たのですよ!」



迫撃砲弾が敵に降り注ぎ、セスナを改造したCOIN機が爆弾を投下する。さらにテクニカルや16式機動戦闘車が主砲や重機関銃を発砲し

敵を掃討していく。俺たちは助かったんだ。

「やった!勝ったぞ!」

「よかった……私たち生き残ったよ!」

「ああ!俺たちが勝ったんだよ!」

「おじさん!生きてて良かったね!」

「そうだな!おまえたちのおかげだよ」

「いいえ、あなたたちのおかげです!では私は本隊の指揮官に報告してきます!」

そういうと優花は無線で連絡を取り始めた。

「あー、こちら、ゆう……じゃなくて優花です!生存者を保護しました!負傷者多数!医療班をお願いします!」

「ご苦労だった。よく頑張ってくれた」

指揮官らしき人物からねぎらいの言葉が返ってくる。「ありがとうございます!」

「ところで、そちらの二人は?」「ああ、彼らは私を助けてくれました!」

「そうなのか?それは失礼した。私は国民義勇軍第3師団所属、佐藤大尉だ。よくやってくれた!」「いえ、俺たちはたまたま居合わせただけです」「まあまあいいじゃないですか!これで私たちは仲間ですね!」

「優花はポジティブだな……でもまぁ、生き残れてよかったぜ!」

それから優花は本隊のもとに向かい、口頭で報告したあと、戻ってきた。俺も優花も戦闘で汗をかいたのでパワードスーツを脱いでいる。

「ところで優花はこれからどうするんだ?」

「各地を回って日本統一に助力しようと思います」

「いいのか?誰かの指揮下じゃなくて?」

「私たち国民義勇軍は義勇兵ですから。正規軍でも傭兵でもありませんし、政府から給与も受け取っていませんから。

私たちはただそれぞれ統一の助けとなる行為、例えば人助けなどをすればいいのです!」

「そうか……わかったよ」

「あなたたちはどうするんですか?」「俺たちは今まで通り宝探ししながら放浪するよ」

「ではできれば私も一緒に連れて行ってくれませんか?」「えっ?」「ダメでしょうか……」

「いや、別に構わないけど……」

「本当ですか!嬉しい!!」

優花が抱き着いて来る。胸の感触が伝わってきた。

「おじさん……浮気…?」

葛城が光を失った目で見つめてくる。滅茶苦茶怖い。「ちげぇよ!!ってかなんでお前もそんな顔するんだよ!?」

「だってさっき私以外の女とイチャイチャしていたじゃん……」

「あれは不可抗力だろうが!」

「そうだけどさぁ~……」

「葛城さんはおじさんのこと好きなのですか?」

「うん……大好き……」

「そうなんですね!私もですよ!だから私も一緒に行きたいです!」

「私はおじさんに従う」

「そうか……ならいいんじゃないかな?」

「ありがとうございます!」優花が満面の笑みを浮かべる。

「おじさん……ハーレム作る気?」

「違うわ!」

こうして俺達は新たな旅路についたのであった。
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