崩壊世界で吸血鬼少女と

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感染者

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しばらく走っていると、前方に街が見えてきた。福岡市だ。俺たちは車を止めた。
俺と優花はパワードスーツを装備し、俺たちは歩き出した。
工事現場だったらしきそこには、建設用パワードスーツの残骸があった。
そこで俺たちはいいものを見つけた。
電磁力で杭を打ち込むパイルバンカーと、高温のプラズマで物体を溶解させ切り裂くプラズマソードだ。
どちらも民間用のものだが、威力は抜群だ。俺は残骸からこれらを取り外すと、自分のスーツに装備した。
そして俺たちはそこから物資の調達を開始した。
俺たちはスーパーに入った。しかし、そこで唸り声と呟き声が聞こえた。
「血が…血が欲しい…」
感染者だ。武器を持っている奴もいる。俺は無言でハンドサインを出し、
スーパーから出ようとした。しかし、そこに別の感染者が現れた。
「血だああああああああッッッ!!!!」
感染者の絶叫と同時に、俺は感染者に突進し、拳を突き出し、心臓にパイルバンカーを撃ち込んだ!
感染者は即死。しかし、ほかの感染者に気づかれてしまった。
「人間だああああ!!!!」
「血をヨコセエエエエ!!!!」
無数の感染者が群がってくる!
「逃げろ!」俺達は駆けだした。
しかし前方からも感染者が飛び出してくる。俺はショットガンを構えると、感染者の頭を吹き飛ばした。そして、優花に叫んだ。
「走れ!」
「はい!」
俺達は全速力で走った。
だが、すぐに追いつかれる。俺は振り返り、感染者に銃撃を浴びせる!
「邪魔すんじゃねえ!!」
俺はさらに二体の感染者を始末した。

「おじさん!」優花が叫ぶ。見ると、優花の目の前に感染者がいた。
「優花!」俺は優花を庇うように前に出る。
「血ヲよこせえっ!」
感染者が腕を振り上げる。俺はホルスターの拳銃を抜き、発砲。感染者の腕を吹飛ばす。同時に感染者は倒れた。
「大丈夫か?」
「はい!」
その時、俺達の背後に感染者が現れる。俺は振り向きざまにそいつの顔面に蹴りを叩き込み吹き飛ばし、さらにもう一体を銃床で殴りつける。
感染者は地面に叩きつけられ動かなくなった。
「おじさん!」
「おう!今行くぞ!」
「私を置いて行かないでくださいよ!」
「わかってる!」
俺は優花のもとへ向かう。彼女は必死に逃げていた。
俺は彼女に追いつくと、その手を掴み引き寄せた。
「きゃっ」
「走るんだ」
「はい」
「さあ、行こう」
俺たちは再び走り出した。
それからスーパーを出て、ようやく感染者を振り切った。
「ふう……なんとかなったな」
「ええ」
「お腹空いた」葛城が言った。
「そうだな。どこかで食料を調達しよう」
俺はそう言うと、周囲を見渡した。すると、コンビニを発見した。
「あそこなら何かあるだろう。行ってみよう」
俺たちはその店に入ることにした。店内には誰もいないようだ。俺は商品棚を漁った。
「缶詰が少しありますね」優花は缶詰めを手に取る。
「よし、これを持って帰ろう」
「あとは飲み物ですね」
「そうだな」俺は飲料コーナーに行く。
そこにはコーラとエナジードリンクが何本かだけあった。
俺たちはそれを取ると、店を出た。
しかし、そこで唸り声を聞いた。
声のするほうを見ると、そこには日光を克服した変異型の感染者がいた!まるで狼男のような外見の感染者が
何体もこちらに猛スピードで向かってくる。
「逃げろ!」俺は葛城の手を引いて逃げる。
だが、すぐに追いつかれた!俺たちは挟み撃ちにあったのだ!
「ちくしょう!」俺は悪態をつくと、対物ライフルを構えて発砲。先頭にいた感染者を仕留めたが、背後から感染者が迫ってくる!
「やばい!」俺はプラズマソードを起動すると、迫る感染者を切り裂いた。
「大丈夫ですか?」優花が軽機関銃を撃ちつつ聞く。
「ああ、問題ない」
「あそこに道がある!」
銃剣で敵を刺殺しつつ、葛城が叫ぶ。

確かにそこには人一人通れるくらいの道があった。
「よし、あそこまで走って逃げろ!」
俺たちは走り出す。しかし、後ろから感染者たちが追いかけてきた!
「クソッ!」俺はショットガンを構えると、迫り来る感染者たちに散弾をお見舞いした。感染者たちは次々と倒れていくが、数が多すぎる。
「火炎瓶を使うぞ!」

「わかりました!」
俺は火炎瓶を取り出すと、それを前方に投げつけた。
爆発音とともに炎が上がる。その間に俺たちは走る。
そして、何とか感染者を振り切ることができた。
俺たちは一息つくと、飲み物を飲むことにした。
俺はコーラのペットボトルのふたをあけ飲んだ。
砂糖の甘さとカフェインが疲労をいやす。炭酸が心地いい。「ふぅ……」俺は思わずため息をついた。
「おじさん、怪我はない?」葛城が心配そうに俺を見る。
「ああ、大丈夫だ」
「よかったです」優花が微笑む。
「二人とも、ありがとう」
「いえ、当然のことですよ」
「そうだよ」葛城は笑顔で言う。
「しかし、これからどうするか」
「とりあえず、物資を探してさっさとここから出ましょう」「そうだな」
俺は立ち上がると、周囲を見渡す。すると、遠くに検問所のようなものが見えた。
「あれは何だ?行ってみるか」
「賛成です」優花も立ち上がり、俺に賛同する。
「よし、行こう」俺は歩き出した。俺たちは検問所の跡地にたどり着いた。警察車両や自衛隊車両の残骸が転がっている。
俺たちは残骸から燃料電池を回収すると、横転した装甲車の扉をあけようとしたが鍵がかかっている。
そのため、パワードスーツの力で無理やりけ破った。
すると、中には警官の白骨死体と武器や装備が少し残されていた。
「これは…」
俺は装甲車の中に落ちていたサブマシンガンを手に取った。MP5。特殊部隊御用達の傑作サブマシンガンだ。
俺はMP5を回収し、さらに警察や自衛隊の車両からガス銃と弾薬、フラッシュバンや防弾チョッキ、手榴弾などを入手した。
銀メッキ弾まで回収できた。
「すごいな」俺は感心していた。これだけのものを回収できるとは思っていなかったからだ。
「これなら戦えますね」
「よし、行こう」
俺たちは車に向かって出発した。
途中で、俺はドローンを使って偵察する。すると、残念なことに狼男型の感染者の群れがそこらじゅうにいた。
「しかたない…突破するぞ」
俺はドローンに手榴弾を括り付け、感染者の群れを爆撃した。
投下された手榴弾が炸裂し、感染者を吹き飛ばし、肉片へと変える。「よし、今のうちに行くぞ」
俺たちは駆け足で突き進む。立ちふさがる感染者に俺は銀の弾丸を装填したMP5を発砲。
感染者は倒れた。
しかしMP5が弾切れ。そしてリロードの隙を狙い感染者が襲い掛かってきた!
「クソッ!」
俺は感染者を殴り倒し、パイプバンカーで心臓を突き刺す!

しかし、敵はまだまだいる。俺はプラズマソードで応戦するが、敵が多すぎて対処できない!
優花は軽機関銃で援護射撃。葛城は銃剣で敵を刺殺していく
「催涙弾を使うぞ!」
俺はガス銃に催涙弾を装填し、感染者の群れに発射した。放たれた催涙弾が地面に落ちると、周囲に白い煙が広がる。そのおかげで感染者の動きが鈍った。
俺たちはそのすきに、車へと全力疾走し、乗り込んだ。俺たちは車を発進させる。
「逃げるぞ!」
前に何人か感染者が立ちふさがるが、かまわず跳ね飛ばす。


感染者たちがこちらに迫ってくるが、スピードを上げ振り切った。
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