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第1章・黒狼と黒牙
2人の出会い
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志狼side
この街は大きな勢力を持つヤクザ…蒼波組の山だ。
俺はこの組の次期組長、蒼波志狼。俺達蒼波組は隣の街を牛耳っている焔組と先々代の頃から抗争が勃発している。
どうにもこの2つの組は馬が合わないらしく、俺も父親に
「お前の代になっても焔の野郎共に負けるんじゃねぇぞ。お前の代で焔組を潰せ。」
…と、耳にタコができるほど言われてきた。
だが、俺は焔と抗争を続ける気は無い。無駄な争いで互いの戦力を削ぎ、自分たちの街の治安を悪くする。そんな馬鹿なことを続けていても双方何の利点もない。俺の代になったら必ず蒼波と焔を和解させてやろうと考えている。
そんな考えを明確に持ち始めた頃だった。小学五年の夏。俺の通っていた学校に転入生がやって来た。
「焔牙玖です!今日からこのクラスに転入してきましたっ!よろしくお願いしまーす!」
その転校生は焔組の次期組長、焔牙玖だった。まぁ、同じ学校になった事はあまり驚きは無い。この学校は蒼波組と焔組のそれぞれの街の境界線上にあるからだ。まあ、わざわざ転入してきたことに対して少しばかり思うことはあるが……
それよりも驚いた事は、コイツの容姿だ。
コイツとは髪の色こそ違ったもののそれ以外は双子かと思うくらい、瓜二つだった。
__________________
牙玖side
この街は大きな勢力を持つヤクザ…焔組の山だ。
俺はこの組の次期組長、焔黒牙。俺達焔組はこの街の隣町を牛耳っている蒼波組と先々代の頃から抗争が勃発している。
めんどくさいよねぇ。親父なんか
「お前の代になっても蒼波の野郎共に負けるんじゃねぇぞ!あの組を潰す勢いで行け!」
…とまぁ、血の気が多いわけですわ。
でもね?俺はこんな抗争なくなればいいと思ってるんだよねぇ。俺の代になったら必ず焔と蒼波を和解させるっ!!
ある日、俺は親父に呼び出された。
「黒牙…お前、転校しないか?」
「は?」
「蒼波と焔の境界線上に小中高って1校ずつあるんだ。どこも進学校で受験があるが、お前なら大丈夫だろ」
「それは…決定事項?」
「あぁ。転校手続きも転入手続きも終わった。」
「…りょーかい。話は終わり?もう戻る。」
そう言って俺は部屋を出ていこうとした。
「あぁ、言い忘れていたが、明日が転入先の小学校の受験だからな!がんばれよ!」
「はぁーー!?」
まぁ、驚いたけど満点で合格っ!無事転入できることになった!まぁ、こんぐらい朝飯前だけどねぇ~
そして、転入初日。
「転入生を紹介する。焔黒牙君だ。なかよくしてやれよ!」
担任に促され自己紹介をする。
第一印象は大事にねっ!
「焔黒牙です!今日からこのクラスに転入してきましたっ!よろしくお願いしまーす!」
「「「「………」」」」
ん?なんだろ?なんか失敗した?
もしかして俺の苗字が焔だからかなぁ。それで怖がられてる?まぁ、いつもの事なんだけどさ。やっぱりちょっと悲しいなぁ。
そんな時担任がクラスの沈黙を破るように口を開いた。
「おいおい、お前らなぁ。確かに俺も驚いたよ?コイツそっくりだもんなぁ。でも、拍手もないのはどうかと思うぞ?」
パチパチパチ
俺はまばらな拍手を受けながら混乱した。
似てる?なにが?
「じゃぁ、1人ずつ自己紹介しろー!阿部からな!」
「はい」
-数分経過-
「じゃぁ、最後ー、蒼波!」
「はい」
そいつの名前を聞いて少し驚いたけど別にここにいることには驚かない。親父が言ったようにここは2つの組の境界線上にあるからね。蒼波組の奴がいてもおかしくない。
でも、俺は別の事にもっと驚いた。髪の色こそ違うがコイツの容姿が俺とそっくりだったから!
透き通った蒼い髪、吸い込まれそうな漆黒の瞳、この瞳の奥には強い信念が感じられる。そして、すっと通った鼻筋、すらっとして筋肉のついたしなやかな身体、立ち振る舞いには隙がない。表情からは何を考えているのかわからず少し不気味だと感じた。
世の中には似た人間が3人はいるって言うけど…
1人目に会っちゃったっ!!ほんとにいるんだねぇ…
------------
これが蒼波黒狼と焔黒牙、2人の出会いだった。
この街は大きな勢力を持つヤクザ…蒼波組の山だ。
俺はこの組の次期組長、蒼波志狼。俺達蒼波組は隣の街を牛耳っている焔組と先々代の頃から抗争が勃発している。
どうにもこの2つの組は馬が合わないらしく、俺も父親に
「お前の代になっても焔の野郎共に負けるんじゃねぇぞ。お前の代で焔組を潰せ。」
…と、耳にタコができるほど言われてきた。
だが、俺は焔と抗争を続ける気は無い。無駄な争いで互いの戦力を削ぎ、自分たちの街の治安を悪くする。そんな馬鹿なことを続けていても双方何の利点もない。俺の代になったら必ず蒼波と焔を和解させてやろうと考えている。
そんな考えを明確に持ち始めた頃だった。小学五年の夏。俺の通っていた学校に転入生がやって来た。
「焔牙玖です!今日からこのクラスに転入してきましたっ!よろしくお願いしまーす!」
その転校生は焔組の次期組長、焔牙玖だった。まぁ、同じ学校になった事はあまり驚きは無い。この学校は蒼波組と焔組のそれぞれの街の境界線上にあるからだ。まあ、わざわざ転入してきたことに対して少しばかり思うことはあるが……
それよりも驚いた事は、コイツの容姿だ。
コイツとは髪の色こそ違ったもののそれ以外は双子かと思うくらい、瓜二つだった。
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牙玖side
この街は大きな勢力を持つヤクザ…焔組の山だ。
俺はこの組の次期組長、焔黒牙。俺達焔組はこの街の隣町を牛耳っている蒼波組と先々代の頃から抗争が勃発している。
めんどくさいよねぇ。親父なんか
「お前の代になっても蒼波の野郎共に負けるんじゃねぇぞ!あの組を潰す勢いで行け!」
…とまぁ、血の気が多いわけですわ。
でもね?俺はこんな抗争なくなればいいと思ってるんだよねぇ。俺の代になったら必ず焔と蒼波を和解させるっ!!
ある日、俺は親父に呼び出された。
「黒牙…お前、転校しないか?」
「は?」
「蒼波と焔の境界線上に小中高って1校ずつあるんだ。どこも進学校で受験があるが、お前なら大丈夫だろ」
「それは…決定事項?」
「あぁ。転校手続きも転入手続きも終わった。」
「…りょーかい。話は終わり?もう戻る。」
そう言って俺は部屋を出ていこうとした。
「あぁ、言い忘れていたが、明日が転入先の小学校の受験だからな!がんばれよ!」
「はぁーー!?」
まぁ、驚いたけど満点で合格っ!無事転入できることになった!まぁ、こんぐらい朝飯前だけどねぇ~
そして、転入初日。
「転入生を紹介する。焔黒牙君だ。なかよくしてやれよ!」
担任に促され自己紹介をする。
第一印象は大事にねっ!
「焔黒牙です!今日からこのクラスに転入してきましたっ!よろしくお願いしまーす!」
「「「「………」」」」
ん?なんだろ?なんか失敗した?
もしかして俺の苗字が焔だからかなぁ。それで怖がられてる?まぁ、いつもの事なんだけどさ。やっぱりちょっと悲しいなぁ。
そんな時担任がクラスの沈黙を破るように口を開いた。
「おいおい、お前らなぁ。確かに俺も驚いたよ?コイツそっくりだもんなぁ。でも、拍手もないのはどうかと思うぞ?」
パチパチパチ
俺はまばらな拍手を受けながら混乱した。
似てる?なにが?
「じゃぁ、1人ずつ自己紹介しろー!阿部からな!」
「はい」
-数分経過-
「じゃぁ、最後ー、蒼波!」
「はい」
そいつの名前を聞いて少し驚いたけど別にここにいることには驚かない。親父が言ったようにここは2つの組の境界線上にあるからね。蒼波組の奴がいてもおかしくない。
でも、俺は別の事にもっと驚いた。髪の色こそ違うがコイツの容姿が俺とそっくりだったから!
透き通った蒼い髪、吸い込まれそうな漆黒の瞳、この瞳の奥には強い信念が感じられる。そして、すっと通った鼻筋、すらっとして筋肉のついたしなやかな身体、立ち振る舞いには隙がない。表情からは何を考えているのかわからず少し不気味だと感じた。
世の中には似た人間が3人はいるって言うけど…
1人目に会っちゃったっ!!ほんとにいるんだねぇ…
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これが蒼波黒狼と焔黒牙、2人の出会いだった。
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