親友と転生したら兄弟になった!しかも獣人王の息子!?

月影 晃

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第1章・黒狼と黒牙

始まりの1歩

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黒狼side

クラス全員、この事態に驚いていたが、そんな事お構い無しのようで。担任教師は空いている席に座るよう黒牙に言った。そこは俺の隣の席だった。

これを見たクラスメイト達は

(え!?コイツら隣になるの!?)
(蒼波と焔が同じクラスとか…大丈夫かよ)
(つか、あいつら双子か?似すぎだろ)

そして、黒牙が席に着く。

「よろしく!黒狼くん!」

「ああ。よろしく。」

黒牙は俺と目を合わせ、人懐っこい笑みを浮かべた。どうやらこいつは、特に蒼波を敵視している訳ではないようだと、直観的に思った。だからだろうか。つられて自然と笑みが浮かんだ。

この時クラスメイトは思った。

(((((黒狼(くん)がわらったっ!?!?)))))


「へぇ…思ったより仲良く出来そうで安心したよっ!」

「別に。俺は父親や組員達と違って、焔を軽蔑、敵視してるわけじゃねえから。」

「ふぅん。俺もだよ。仲良くしようね!」

黒牙に手を差し出され握手を求められる。仲良く…か。まぁ同じ次代の組長同士だ。仲良くしておけば抗争を終わらせやすくなるだろう。
そう思って握手に応じた。

「ねーねー?黒狼くんって面倒臭いからさっ!呼び捨てしていい?いいよね?その代わり黒狼も俺のこと呼び捨てしていいからさっ!」

「あ、あぁ。わかった。」

(((((あの黒狼がタジタジっ!?!?)))))


-その日の放課後-

「おーい!黒狼ー!」

黒牙が教室の前の廊下から少し興奮気味の声で呼びかけてきた。

「んだよ。」

「体育館でバスケしようよーっ!!」

「は?やんねーよ。めんどくせぇ……って、おい!」

強引に体育館まで連れてこられてしまった。

「おい!俺はバスケなんかやるって言ってねぇ…」

「いいじゃーんっ!1on1やろーよーっ!」

あまりのしつこさに、これは断る方が面倒だと思った。こうなったら速攻で終わらせてやるか。

「仕方ねぇな。」

「やったっ!!じゃぁ20点先取でっ!!」

「は?そんなにやってたら時間かかりまくんだろうが。」

「まぁまぁ、いーのいーのっ!よーい、スタートーっ!!」

そう言った途端に黒牙はドリブルをしながら全力疾走だ。
…ちっ、負けるかよ。




久しぶりだ。こんなに楽しいと思ったのは。
結局お互いに体力が持たず、勝負はお預けになった。

「黒狼ーっ!すごいすごいっ!!俺、こんなに楽しかったの初めてだっ!!」

早口で言い放たれた言葉に思わず笑みがこぼれた。

「確かに…俺も楽しかった。
    ………ありがとう。」

俺の感謝の言葉に一瞬目を丸くした黒牙は立ち上がり、座り込んでいた俺に手を差し伸べた。

「こちらこそありがとうっ!これからもよろしくねっ!!」

「あぁ。よろしく。」

黒牙の手を取り立ち上がった。
もしかしたら、やっと日々の生活を楽しめるのかもしれない。そう思った。

俺は、久しぶりに心から笑顔になれた。心が温かくなった。


今の俺なら…あの人に反抗できるかもしれない。(1.5章に続く)


◆◇◆◇◆◇
内容も結構変更しました!
誤字脱字などありましたら感想にて教えて下さるとありがたいです!
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