2 / 3
第1章・黒狼と黒牙
始まりの1歩
しおりを挟む
黒狼side
クラス全員、この事態に驚いていたが、そんな事お構い無しのようで。担任教師は空いている席に座るよう黒牙に言った。そこは俺の隣の席だった。
これを見たクラスメイト達は
(え!?コイツら隣になるの!?)
(蒼波と焔が同じクラスとか…大丈夫かよ)
(つか、あいつら双子か?似すぎだろ)
そして、黒牙が席に着く。
「よろしく!黒狼くん!」
「ああ。よろしく。」
黒牙は俺と目を合わせ、人懐っこい笑みを浮かべた。どうやらこいつは、特に蒼波を敵視している訳ではないようだと、直観的に思った。だからだろうか。つられて自然と笑みが浮かんだ。
この時クラスメイトは思った。
(((((黒狼(くん)がわらったっ!?!?)))))
「へぇ…思ったより仲良く出来そうで安心したよっ!」
「別に。俺は父親や組員達と違って、焔を軽蔑、敵視してるわけじゃねえから。」
「ふぅん。俺もだよ。仲良くしようね!」
黒牙に手を差し出され握手を求められる。仲良く…か。まぁ同じ次代の組長同士だ。仲良くしておけば抗争を終わらせやすくなるだろう。
そう思って握手に応じた。
「ねーねー?黒狼くんって面倒臭いからさっ!呼び捨てしていい?いいよね?その代わり黒狼も俺のこと呼び捨てしていいからさっ!」
「あ、あぁ。わかった。」
(((((あの黒狼がタジタジっ!?!?)))))
-その日の放課後-
「おーい!黒狼ー!」
黒牙が教室の前の廊下から少し興奮気味の声で呼びかけてきた。
「んだよ。」
「体育館でバスケしようよーっ!!」
「は?やんねーよ。めんどくせぇ……って、おい!」
強引に体育館まで連れてこられてしまった。
「おい!俺はバスケなんかやるって言ってねぇ…」
「いいじゃーんっ!1on1やろーよーっ!」
あまりのしつこさに、これは断る方が面倒だと思った。こうなったら速攻で終わらせてやるか。
「仕方ねぇな。」
「やったっ!!じゃぁ20点先取でっ!!」
「は?そんなにやってたら時間かかりまくんだろうが。」
「まぁまぁ、いーのいーのっ!よーい、スタートーっ!!」
そう言った途端に黒牙はドリブルをしながら全力疾走だ。
…ちっ、負けるかよ。
久しぶりだ。こんなに楽しいと思ったのは。
結局お互いに体力が持たず、勝負はお預けになった。
「黒狼ーっ!すごいすごいっ!!俺、こんなに楽しかったの初めてだっ!!」
早口で言い放たれた言葉に思わず笑みがこぼれた。
「確かに…俺も楽しかった。
………ありがとう。」
俺の感謝の言葉に一瞬目を丸くした黒牙は立ち上がり、座り込んでいた俺に手を差し伸べた。
「こちらこそありがとうっ!これからもよろしくねっ!!」
「あぁ。よろしく。」
黒牙の手を取り立ち上がった。
もしかしたら、やっと日々の生活を楽しめるのかもしれない。そう思った。
俺は、久しぶりに心から笑顔になれた。心が温かくなった。
今の俺なら…あの人に反抗できるかもしれない。(1.5章に続く)
◆◇◆◇◆◇
内容も結構変更しました!
誤字脱字などありましたら感想にて教えて下さるとありがたいです!
クラス全員、この事態に驚いていたが、そんな事お構い無しのようで。担任教師は空いている席に座るよう黒牙に言った。そこは俺の隣の席だった。
これを見たクラスメイト達は
(え!?コイツら隣になるの!?)
(蒼波と焔が同じクラスとか…大丈夫かよ)
(つか、あいつら双子か?似すぎだろ)
そして、黒牙が席に着く。
「よろしく!黒狼くん!」
「ああ。よろしく。」
黒牙は俺と目を合わせ、人懐っこい笑みを浮かべた。どうやらこいつは、特に蒼波を敵視している訳ではないようだと、直観的に思った。だからだろうか。つられて自然と笑みが浮かんだ。
この時クラスメイトは思った。
(((((黒狼(くん)がわらったっ!?!?)))))
「へぇ…思ったより仲良く出来そうで安心したよっ!」
「別に。俺は父親や組員達と違って、焔を軽蔑、敵視してるわけじゃねえから。」
「ふぅん。俺もだよ。仲良くしようね!」
黒牙に手を差し出され握手を求められる。仲良く…か。まぁ同じ次代の組長同士だ。仲良くしておけば抗争を終わらせやすくなるだろう。
そう思って握手に応じた。
「ねーねー?黒狼くんって面倒臭いからさっ!呼び捨てしていい?いいよね?その代わり黒狼も俺のこと呼び捨てしていいからさっ!」
「あ、あぁ。わかった。」
(((((あの黒狼がタジタジっ!?!?)))))
-その日の放課後-
「おーい!黒狼ー!」
黒牙が教室の前の廊下から少し興奮気味の声で呼びかけてきた。
「んだよ。」
「体育館でバスケしようよーっ!!」
「は?やんねーよ。めんどくせぇ……って、おい!」
強引に体育館まで連れてこられてしまった。
「おい!俺はバスケなんかやるって言ってねぇ…」
「いいじゃーんっ!1on1やろーよーっ!」
あまりのしつこさに、これは断る方が面倒だと思った。こうなったら速攻で終わらせてやるか。
「仕方ねぇな。」
「やったっ!!じゃぁ20点先取でっ!!」
「は?そんなにやってたら時間かかりまくんだろうが。」
「まぁまぁ、いーのいーのっ!よーい、スタートーっ!!」
そう言った途端に黒牙はドリブルをしながら全力疾走だ。
…ちっ、負けるかよ。
久しぶりだ。こんなに楽しいと思ったのは。
結局お互いに体力が持たず、勝負はお預けになった。
「黒狼ーっ!すごいすごいっ!!俺、こんなに楽しかったの初めてだっ!!」
早口で言い放たれた言葉に思わず笑みがこぼれた。
「確かに…俺も楽しかった。
………ありがとう。」
俺の感謝の言葉に一瞬目を丸くした黒牙は立ち上がり、座り込んでいた俺に手を差し伸べた。
「こちらこそありがとうっ!これからもよろしくねっ!!」
「あぁ。よろしく。」
黒牙の手を取り立ち上がった。
もしかしたら、やっと日々の生活を楽しめるのかもしれない。そう思った。
俺は、久しぶりに心から笑顔になれた。心が温かくなった。
今の俺なら…あの人に反抗できるかもしれない。(1.5章に続く)
◆◇◆◇◆◇
内容も結構変更しました!
誤字脱字などありましたら感想にて教えて下さるとありがたいです!
0
あなたにおすすめの小説
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
完結·異世界転生したらアザラシ? でした〜白いモフモフでイケメン騎士たちに拾われましたが、前世の知識で医療チートしています〜
禅
恋愛
ネットでアザラシを見ることが癒しだった主人公。
だが、気が付くと知らない場所で、自分がアザラシになっていた。
自分が誰か分からず、記憶が曖昧な中、個性的なイケメン騎士たちに拾われる。
しかし、騎士たちは冬の女神の愛おし子を探している最中で……
※小説家になろう、Nolaノベルにも投稿しています
※完結まで毎日投稿します
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
週二回更新になります。お気に入り・感想、宜しくお願いします。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!
由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。
しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。
さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。
そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。
「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」
やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった!
しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って?
いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!
1歳児天使の異世界生活!
春爛漫
ファンタジー
夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。
※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる