おいでませ!?DIVERPG世界でセカンドライフの時間だよ!

祁季みのる

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■第1楽章:融合した世界

EPISODE 5: 約束と決意を

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 トネリコは窓から外を見れば気づいたら嵐になっていて、少し不安を感じては端末を取り出しては“司”という名前をタップしてメッセージを送る。


(もうあれから、数日経っているのに……司くんから連絡が返ってこない?何かトラブルがあったんじゃ?)

「どうしました、トネリコさん?」

「あ、オズくん。いやー、司くんが予定の日を過ぎても此処へと来ていないし……連絡しても既読もつかないんだよねぇー」

「そういえば、今回の件について詳しく司さんに話をしたんですよね?」

「あ、うん」


 トネリコに問うたオズワルドは、その事について1つの最悪な結末の事案が思い浮かんでは苦虫を潰したかのような表情をしていた。


「街などの情報なんですけど、どうやら“白銀の狼”と敵対していたと思われる“アンドロメダガーデン”とかいうクランが、昨日どうやら大きく動いたらしいんです」

「!!、それって……」

「“白銀の狼”との全面戦争が起きて、もしかしたら黒埼くんは……」

「……“アンドロメダガーデン”……(彼処は、とあるクランとの繋がりがあった所……それに、そのクランの後ろ盾は)」

「もしも、黒埼くんが此方に向かっていたならば北東側にある彼らの拠点がありますし、此方へと向かう道中にある“爪跡の渓谷”で何かあったって考えるべきかと」

「彼処は、まだ未知数な場所で何も確認が出来ていないんだよねぇ……ってか、全体的に“旧北海道”の現状を把握はしていないってのが当たりかな……(近いうちに、“旧北海道”の全貌調査をしなきゃ……)」


 まだ此処へと来て浅いってのもあり、“元北海道”の全体図を把握していない。だが、“爪跡の渓谷”は近くを通った事が一度だけはある。


「“爪跡の渓谷”の近辺、調査してきます?」

「オズくん、頼める?アタシは、別の事をしないといけないから」

「わかりました、何かが分かりしだい連絡します」

「うん、お願い」

「トネリコさんの頼みですから、絶対に断るわけないじゃないですか」

「ふふっ、そうだったねー」


 オズワルドが満面な笑みを浮かべて歩いて立ち去ると、トネリコは腕を組んでは嵐になっている外を眺めていた。

 もしも本当に“アンドロメダガーデン”と“白銀の狼”が対立し戦争になっていたならば、“アンドロメダガーデン”を大きく動かす理由としては“人身売買”の運び屋だと“白銀の狼”に確実にバレたと思って、“白銀の狼”を殲滅させようとするのが王道的だろう。


(だけど、“アンドロメダガーデン”の親会社的な立場のクランも状況を知っているだろうし……そうなれば、そのクランの後ろ盾をしているアイツにも話が行く確率は高めってわけだよねぇ)


 トネリコが懸念として思っているのは、これは“それなりの大きな戦争”を此方が仕掛ける形になりかねないからだ。

 そうなれば、クロム達を明らかに巻き込む形になるのは確実だろう。なにせ、この領土に所属しているクランなのだから当たり前の事である。


「負けるって事は、ないけども……状況によっては、“世界統一政府機関”と全面戦争となる可能性は……」

「その懸念については、心配ないと思うぜ?リコちゃん」

「ヴェイグさん」

「“世界統一政府機関”に所属して議長となった場合、例え創設したクランだろうとも脱退するのが“掟”となっているんだ」

「あ、そうなの??」

「おう!だから、喧嘩売るとしても“ビー・クイーン”のクラン止まりになるか……まぁ、個人的な動きをするたけだろうな……“世界統一政府機関”は仲間意識は無い」

「……よくそれで、力無き人々の上に立とうなんて考えたねぇ~呆れるわ~」


 ヴェイグの話によれば“ビー・クイーン”を創設させたリーダーは、“世界統一政府機関”の議長となった際にクランから離脱しているという。

 もしも離脱していないで“在籍”していて喧嘩売ってきたとしても、“世界統一政府機関”自体が動き出すという事はない。


「それと、リコちゃん」

「ん?」

「遠慮なんてするな」

「え?」

「“戦争”に巻き込んでしまうって?そんな事は、オレらは気にしたりしねぇーよ!逆だわ、逆!逆にオレらを巻き込まさせてくれよ?ただでさえ、リコちゃん……それにレーヴェの旦那には、とんでもないぐらい返せないぐらいの借りがあるんだ!」

「ヴェイグさん、よく言ってくれた!いやー、先に言われちゃいましたね!」

「クロムさん!?」


 部屋の入り口で腕を組んでは強く頷きながらも、ヴェイグの隣に立ってはトネリコを優しく強い眼差しで見つめていた。


「僕たちは何度も何度も救ってくれているトネリコちゃんに、僕たちは何かを返せないかって前々からメンバーの皆で考えていたんですよ!」

「クロムさん……、別に返さなくてもいいのに」

「いやいや!それは、紳士としても“人”としても間違っていますって!僕たちが攻略に手伝えなかった分、それに今回の件もそうだ!貴女やレーヴェさん達からは、色々と助けられてきました……攻略の際に同行する予定だったのに、こちらの不手際で手伝えなかった……僕たちは、後悔して悔しかったっ……」

「あの時、オレ達が直ぐにでも終わらせて追いかけていたなら……少しは違ったんじゃないかって全員して悔やんだ」


 クロムは悔しそうに拳を強く握っては軽く震えていて、ヴェイグは壁に寄りかかりながらも当時の事を思い出していた。

 “最後のダンジョン”の攻略にて、クロム達はトネリコ達の“クラン”と共に攻略をするという約束を交わしていた。
 だが、準備が不十分過ぎるという決断で少し遅れて向かうという話をトネリコに通達していたのだ。


「それは、予定外の“エラー”で不十分だったなら仕方ないって」

「それでも!!“約束”を果たせなかった」

「クロムさん」

「だから、僕たちは事前にメンバーと共に協議をして決めたんです!トネリコちゃんの為に出来る事は、それこそ全力で引き受けるって!だから、例え“アンドロメダガーデン”や“ビー・クイーン”、それに“世界統一政府機関”との全面戦争になろうとも全面的に協力する!!」


 これは、彼らにとって“償い”でもあるのだろう。

 もしも、一緒に戦っていたならば。
 もしも、一緒に攻略していたならば。

 それは、終わった出来事でもあるが彼らにとっては“終わっていない”のだ。


「わかったよ、クロムさん」

「トネリコちゃん」

「“戦争”は多分“回避は出来ない”と思うから、その為の準備をメンバーの皆に伝えておいてくれる?」

「わかった!直ぐに、皆に伝えてくる!」


 クロムが元気に答えては部屋を勢いよく出ていくとヴェイグは呆れた表情をしながらも、横目でトネリコを見ればトネリコは何とも言えない表情を浮かべていた。


「なぁ、リコちゃん」

「え、あ、ん??」

「背負いすぎなんだよ、リコちゃんは」

「っ………」

「多分だけど、レーヴェの旦那とかも思っていると思うぜ?“一人で背負い込み過ぎる”って、な?“最後”何があったかなんて、レーヴェの旦那やリコちゃんの状態を見れば何となく察せるってもんだ。だけど、レーヴェの旦那は“それ”を受け入れたから“フラスコ”の中に居るんだろ?って事は、それはレーヴェの旦那も“覚悟”しているからこそ受け入れたし……何よりも、リコちゃんと共に歩む道を選んだ」


 ヴェイグは外の天気を窓からチラッと見てから、ヴェイグはトネリコの隣に立ってはトネリコの頭を優しく撫でる。
 トネリコは何処となく泣きそうな表情をしては、大きめのフラスコを見つめてから顔を上げてはヴェイグを見つめる。


「リコちゃん。もしも、の話だけどよー」

「……?」

「同じように、何かで命を落としたとする」

「ヴェイグさん!?それはっ」

「オレも、“それ”を選ばさせてもらうぜ」

「な、なんで……っ?」

「そりゃー、可愛い可愛い一人の愛娘的な娘に一人で背負わせるような事はしたくないってのが本音だな!」

「っ……、“人”に戻れないんですよ?下手すれば、人格だって変わる場合もあるし……それでも、いいんですか?」

「おう、オレは“決めた”」

「っ…………わかりました、“その時”が来たら……レーヴェと同じように、“楔”を行います」

「おう」


 ヴェイグは満面な笑みをしては優しい眼差しでトネリコを見つめていて、トネリコは心の中で“本当に、優しくて卑怯な人なんだから……この人は”と思っていたなんてヴェイグは知らないだろう。


 夕刻の時間になった頃に、トネリコの屋敷へと緊急的に転移を使って戻ってきたオズワルドの肩に支えられながらも大きな負傷し意識がない状態の“黒埼 司”が運ばれてきた。


「ね、ねぇ、つかさはっ」

「きっと、大丈夫や」

「姐さんの治療は、他のヒーラーよりもランクが上だ。だから、大丈夫」


 司は空き部屋にてトネリコの治療を受けていて、その部屋の側のソファで不安そうな表情をしているパメラと、その側でパメラを慰めているのはフェイトとロイドである。


「なんで、つかさは、大怪我、していたの?」

「この大雨だから、渓谷から落ちたってのがセオリーなんだろうけど……」

「いや、クロさんの話や帰ってきた時のオズワルドの焦り具合からして……それは、ないだろうな」

「だれかに、おそわれたのっ?」

「……だろうな」


 三人が話をしていると部屋の扉が開いてオズワルドが出てくると、パメラはオズワルドへと駆け寄っては不安そうな表情でオズワルドを見上げる。


「つ、つかさはっ……??だ、だいじょう、なの??」

「………」


 オズワルドはパメラを部屋に招くと、ベッドで治療を受けたが眠ったままの司が居て側にはトネリコが椅子に座り司を静かに見つめていた。


「つ、つかさ……ぇ?」

「怪我の治療もしたし、毒を取り除く事はしたけど、目を覚ますかは分からない……何よりも、“フラグメント”の反応が弱すぎて深くまで治療が出来ない……“拒絶反応”があるから」

「それって……、トネリコさん」

「“生命回路の遮断”が行われていて、5日という期限の間に“行った本人”を殺さないかぎり……司くんは、最悪な事に“死ぬ”って事だよ」

「え、つ、つかさ……しんじゃ、うのっ?」


 トネリコは司の施された“生命回路の遮断”の状態を確認しては、確実に“アンドロメダガーデン”との“全面戦争”は避けられない。

 “否”。

 “全面戦争”を避けるつもりなんて、覚悟を決めたトネリコの中には無かった。


「そんな事には、絶対にさせない。絶対にさせないから、アタシが救うから。オズくん、クロムさんに連絡を入れてくれるかな?」

「わかった」

「フェイトくんもロイドさんも、クロムさんから聞いたと思うけど“全面戦争”をするよ」

「うん、わかってる」

「おう、そう言うと思ったぜ!」

「猶予は5日間だけど……、4日で終わらせる!ううん、1日で終わらせてやるんだから」


 トネリコは決意をして大きめなフラスコを優しく触れると、大きめのフラスコの中の“何か”は反応するかのように同調するかのように大きく蠢いていた。


「さぁ、始めようっか」






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