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■第2楽章:2つの異なる道標
EPISODE LAST:それは、新たな門出となる
しおりを挟むフィロソフィー達の町へと辿り着いたレーヴェ達は、町の近くに魔導空挺を停めてからレーヴェは飛び出して町へと走って入ると、周りを見渡しながらもトネリコを探していた。
写真が同封されていて、其処には今までと変わらないトネリコが写っていたのだ。
魂と形が変わらずにいる。
ただ違うのは、瞳は元に戻っている事と笑顔が戻っているという事だ。
「リコっ……」
レーヴェは息を切らしながらも噴水のある広場で立ち止まり、ベンチに座っては少しだけ休憩をしながらも空を見上げていた。
まさか、何かしらの事があって行き違いになったのだろうか?
もしも、トネリコの身に何かがあったんじゃないのか?
そんな考えがレーヴェを覆った時に、人の気配が近くに下が領民だろうと思い顔を上げずに居た。
「ねぇ、おにーさん」
「!?」
レーヴェは近くに来た人が声を発した時に気付いて顔を上げれば、少し苦笑いを浮かべたトネリコが立っていてレーヴェは慌てて立ち上がる。
「り、こ」
「うん、トネリコだよ」
「リコ、リコっ………!!」
レーヴェは力強くトネリコの手を掴み引き寄せては強く抱きしめていて、トネリコは何処となく恥ずかしそうな表情をしながらもレーヴェの背中の服を強く握っていた。
「ただいま、レーヴェ」
「おう、おかえり、リコっ」
「1年、待たせちゃった?」
「1年ぐらい、全然だぜっ」
「ふふっ、もう、泣き声じゃんかっ」
「リコも、そうだろっ…」
「うん、そうだねっ」
暫く抱きついていたが二人とも我にかえり、慌てて離れてベンチに座りながらも二人して空を見上げていた。
「なんで、こんなに早く逢えたんだ?」
「それは、ね。フィロソフィーさんが、あの時に直ぐにアタシという“フラグメント”を回収してくれてね?どうやら、“蘇生”という形で目覚めさせてくれたの」
「それは、やっぱりフィロソフィーのガキが“特異点”だからなのか?」
「うん、そうだね。“特異点”ならば、“フラグメント”と“文字式”が視えるから集めるのは容易いんだと思う。たから、こうやってアタシは存在している」
トネリコは自分からレーヴェの頬に触れては優しく笑みを浮かべていて、レーヴェは少し嬉しそうに笑みを浮かべていた。
こうやって、奇跡的にも出逢えた。
もしも、彼らと出逢っていなかったから“奇跡”なんて起きる事は無かっただろう。
「そういえば、レーヴェ達はフィロソフィーさんの“依頼”で此方の大陸に来たんだよね?」
「あぁ、上空から見ていたが西側には大きな亀裂とノイズを見かけたな。リコは、何か知っているのか?」
「実は、あの亀裂から“見たことない魔物”みたいなモノが現れたんだよね。それは、リーオさんがどうにか排除していたけども」
「“見たことない魔物”?大陸解放の時には、それらしい情報は解禁されていないな」
レーヴェはメニューを広げると“新たな大陸”につおての情報を探るが、運営側からも何の情報も解禁されていなかった。
「もしかしたら、何かが作用したんじゃないかな?一度リセットを行った事も、“人工的な特異点”の喪失についても」
「そうなると、これからが本格的な“物語”って感じか?」
「そうかも。それはそれで、本格的に楽しめるってもんでしょ?」
トネリコは立ち上がり背伸びをしてからレーヴェの方を見ては手を差し出し、その手をレーヴェが掴むと立ち上がり不敵な笑みを浮かべる。
「そうだな。何が始めるか分からないが、どんな困難でも俺達なら解決出来る」
「ふふっ、そうだね!これから、本当の“物語”が始まるならワクワクしちゃう」
「まぁ、俺達は“冒険者”だからな!どんな旅が待っているのか、それを想像しただけでもワクワクするってもんだ!」
「一緒に、来てくれるよね?レーヴェ」
「おう、当たり前だぜ」
トネリコ達はオズワルド達と合流して、オズワルドは泣きそうな顔をしながらも“トネリコさん、おかえりなさい”と言えばトネリコも恥ずかしそうに“ただいま、オズくん”と言っていた。
クロム達も記憶的には分からないが、何処となく懐かしさを感じていてトネリコの事を歓迎していた。
クロム達は、トネリコの歓迎会をしていた。
トネリコが“憩の工房(IKOIworks(いこいわーくす))”に所属し、これからクランの一員として新たな大陸の異変の調査をする旅に出る。
「よしっ、今日からトネリコちゃんは“憩の工房(IKOIworks(いこいわーくす))”の一員だ!勿論、レーヴェさんも!」
「おう」
「はいっ!」
「“憩の工房(IKOIworks(いこいわーくす))”の方針としては、人生というゲームを楽しむ事だ!これからやる異変調査は、この新たな大陸で行う!!珍しいモノや珍しい魔物、珍しいダンジョンも見つけるぞ!」
「んじゃあー、乾杯だ!ロイド、もっと酒を持ってこい!!」
「あいさー!!たっぷり、用意してあるぜー!!飲み放題だ!!」
トネリコの歓迎会は夜遅くまで行われて、トネリコは平原の方に来ては空に広がれる星空を眺めながら座り込んでいた。
本来なら、こうやって皆でドンチャ騒ぎなんて出来なかったからこそ実感が最初は感じる事は無かった。
「こうやって、皆で騒いで過ごせるなんて思わなかったなぁ……。そう思わない?オズくん」
「そうですね」
「何かを伝えに来たの?」
「えぇ、1つだけトネリコさんに言っておきたくて」
「ん?」
「俺は、貴女が“大好きでした”」
「うん」
「でも、貴女はレーヴェを選ぶってのは最初から分かってましたから諦めもつきやすいです」
「そっか」
「ですから、幸せになって下さい。そうぞゃないと、俺は諦めた意味がなくなりますから」
「うん、ちゃんと幸せになるよ」
「それなら、いいんです。あんまり、遅くまで起きていると寝不足になってしまいますから気をつけて下さいね」
「うん、ありがとう。…………オズくん、アタシを好きでいてくれてありがとう」
「………………はい、っ」
オズワルドが背を向けて歩いて立ち去ると、物陰からレーヴェは歩いてトネリコの横に座り込む。
「話を聞いてた?」
「お、おう……」
「あの時の答えは、オズくんに言った通りだよ。アタシも、レーヴェの事が大好き愛している」
「っ……」
「レーヴェ」
「あぁ、俺もリコの大好きだし……………凄く愛している」
レーヴェはトネリコの顔に近づきトネリコに触れる口付けをしては、互いを見つあってから互いに互いの唇を重ねては深い口付けをしていく。
「結婚前提で、付き合ってくれるか?」
「ふふっ、気がはやいなぁ」
「別に、いいだろ?」
「んー、どうしようかなー?」
「リコ」
「ふふっ、そんなの答えなんて1つしかないでしょ?うん、いいよって」
「たくっ、相変わらずイタズラ好きだな」
「誰に似たのかなー?色々と教えてくれたのは、レーヴェでしょ?」
「そうだったな」
レーヴェはポケットから二対のリングを取り出しては、その1つを取り出しては自分の左手の薬指に填めるともう1つのリングをトネリコの左手の薬指に填める。
「約束、だからな?」
「ふふっ、独占欲が強い旦那様だね?」
「五月蝿い」
その数日後には、トネリコとレーヴェが結婚式を挙げた事にクロム達は驚いていたがクロム達の後ろからオズワルドは目を細めては2人を見守るような表情で見つめていた。
「お似合いやなー、あの2人」
「そうだねー。でも、こんなに早くに結婚式を挙げるとか凄いな」
「それは、人の事が言えない口やぞ!リーオ??」
「んー?ふふっ、そうだねー」
「色々とリーオは、早いんよ……」
「え?ナニが?」
「ナンデモナイデス」
この日、これから新たな道を歩み者達の門出を祝うかのような綺麗な青空をしていた。
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