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第10話 訓練
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スポンド「というわけでな。お互い利害が一致してるわけだし、乗って見るのもいいかと思ってんだが。」
クレール「うん。そうだね。確かにそれはとっても都合がいい。僕らも早く拠点確保の資金は欲しいし。だけど…」
キーコ「今の私たちでは、水龍の相手は無理ですね。」
クープ「キーコとスポンドしか直接攻撃はできないし、僕も草原じゃ森ほど自然は操れないし。」
クレール「僕に関しては戦闘自体できないからな…」
キーコ「私に1つ案があります。」
スポンド「おぉ!なんだ?」
キーコ「飛龍と対等に戦える魔獣を大量に動員し短期決戦で決着をつけます。」
クレール「確かに、それなら余裕で勝てる。」
キーコ「水龍の天敵は炎龍。炎龍は土龍の攻撃に弱いので、土龍を2・3体仲間にしてそれから炎龍を仲間にすれば可能です。」
スポンド「土龍か…俺の攻撃通るかな。」
クープ「それは大丈夫。僕が恩恵で攻撃の有効率を上げられるから。」
キーコ「土龍は翼がないので上空からの私の攻撃には確実に弱いです。」
クレール「待ってよ!確かに、作戦もしっかりしてるし、可能かもしれないけど、僕のレベルが足りないよ。ただでさえまだレベル20にもいかない僕がS級SS級魔獣を抱えてるんだこれ以上上位種の魔獣と契約はできないよ。」
スポンド「う~ん…そうだな…」
キーコ「これを機会に一気にレベリングしてみてはいかがでしょう。さしあたり30位まで。」
クレール「確かに…それならここからさらにSS級2体くらいはなんとかなるけど。」
スポンド「まぁ、目覚めるっつっても今日明日の話じゃない。ゆっくりやろうぜ。」
クレール「なんかいいレベリング方法ないかな…」
クープ「魔力は使い切ると効率よくレベリングできるよ。」
スポンド「魔力を使い切るか…」
クレール「森で片っ端から魔獣と契約すればいいのかな。魔力を使うには1番手っ取り早い。それに、契約より契約解除の方が魔力を使うから、契約と解除を繰り返せば魔力はすぐ上がると思う。」
キーコ「それもいいですが、どうでしょう、そろそろ魔力を直接攻撃や防御に使えるようにしてみては。」
クレール「それってつまり、魔術士になるってこと!?」
キーコ「そこまで大掛かりではありませんが、調教師の特性上緊縛魔法と魔像創生は取得できるはずです。」
クレール「魔像創生って?」
キーコ「本来は魔獣研究の一環で使われるものですが、魔力を結晶化し具現化する魔法です。実戦では使う人は滅多にいないので魔術といった方が正しいかもしれませんが。」
スポンド「なるほどな。契約の分の魔力を残しておけば後は盾を作ったり敵を縛ったりもできるわけか。やれそうか?」
クレール「せっかくだし、やってみるよ。」
キーコ「それでは早速明日から練習しましょう。もちろん、魔力増強と並行して。」
それから、僕はバイトが終わると訓練をする日々が始まったのだが、この練習が想像以上にハードだった。まず、今までに一度も魔力を使い果たしたことがなかったから、使い果たした時に体に力が入らなくなる。それに、いくら魔力で仲間にすると言っても多少は体術戦もしなくてはいけない。そのせいで体力も削られる。それに加えて緊縛魔法と魔像創生である。体が毎日限界を超えて疲弊を重ねていた。しかし、そのおかげで驚愕の速度でレベリングできていることも間違いなかった。確実に始めた当初より魔力を使い切るまでに仲間にする魔獣の数が増えている。これならもう直ぐでレベル30到達も夢ではないかもしれない。そう思った矢先である。僕の体に、今までにない異変が起こった。
クレール「うん。そうだね。確かにそれはとっても都合がいい。僕らも早く拠点確保の資金は欲しいし。だけど…」
キーコ「今の私たちでは、水龍の相手は無理ですね。」
クープ「キーコとスポンドしか直接攻撃はできないし、僕も草原じゃ森ほど自然は操れないし。」
クレール「僕に関しては戦闘自体できないからな…」
キーコ「私に1つ案があります。」
スポンド「おぉ!なんだ?」
キーコ「飛龍と対等に戦える魔獣を大量に動員し短期決戦で決着をつけます。」
クレール「確かに、それなら余裕で勝てる。」
キーコ「水龍の天敵は炎龍。炎龍は土龍の攻撃に弱いので、土龍を2・3体仲間にしてそれから炎龍を仲間にすれば可能です。」
スポンド「土龍か…俺の攻撃通るかな。」
クープ「それは大丈夫。僕が恩恵で攻撃の有効率を上げられるから。」
キーコ「土龍は翼がないので上空からの私の攻撃には確実に弱いです。」
クレール「待ってよ!確かに、作戦もしっかりしてるし、可能かもしれないけど、僕のレベルが足りないよ。ただでさえまだレベル20にもいかない僕がS級SS級魔獣を抱えてるんだこれ以上上位種の魔獣と契約はできないよ。」
スポンド「う~ん…そうだな…」
キーコ「これを機会に一気にレベリングしてみてはいかがでしょう。さしあたり30位まで。」
クレール「確かに…それならここからさらにSS級2体くらいはなんとかなるけど。」
スポンド「まぁ、目覚めるっつっても今日明日の話じゃない。ゆっくりやろうぜ。」
クレール「なんかいいレベリング方法ないかな…」
クープ「魔力は使い切ると効率よくレベリングできるよ。」
スポンド「魔力を使い切るか…」
クレール「森で片っ端から魔獣と契約すればいいのかな。魔力を使うには1番手っ取り早い。それに、契約より契約解除の方が魔力を使うから、契約と解除を繰り返せば魔力はすぐ上がると思う。」
キーコ「それもいいですが、どうでしょう、そろそろ魔力を直接攻撃や防御に使えるようにしてみては。」
クレール「それってつまり、魔術士になるってこと!?」
キーコ「そこまで大掛かりではありませんが、調教師の特性上緊縛魔法と魔像創生は取得できるはずです。」
クレール「魔像創生って?」
キーコ「本来は魔獣研究の一環で使われるものですが、魔力を結晶化し具現化する魔法です。実戦では使う人は滅多にいないので魔術といった方が正しいかもしれませんが。」
スポンド「なるほどな。契約の分の魔力を残しておけば後は盾を作ったり敵を縛ったりもできるわけか。やれそうか?」
クレール「せっかくだし、やってみるよ。」
キーコ「それでは早速明日から練習しましょう。もちろん、魔力増強と並行して。」
それから、僕はバイトが終わると訓練をする日々が始まったのだが、この練習が想像以上にハードだった。まず、今までに一度も魔力を使い果たしたことがなかったから、使い果たした時に体に力が入らなくなる。それに、いくら魔力で仲間にすると言っても多少は体術戦もしなくてはいけない。そのせいで体力も削られる。それに加えて緊縛魔法と魔像創生である。体が毎日限界を超えて疲弊を重ねていた。しかし、そのおかげで驚愕の速度でレベリングできていることも間違いなかった。確実に始めた当初より魔力を使い切るまでに仲間にする魔獣の数が増えている。これならもう直ぐでレベル30到達も夢ではないかもしれない。そう思った矢先である。僕の体に、今までにない異変が起こった。
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