41 / 41
(40)惚れ薬売ってます〜クーポン券から始まる不幸って⑨〜
しおりを挟む
プレゼント用でラッピングして貰い、プレゼント用の袋を入れて貰ってきたものの。
……きたものの、ケイトがうなる。
勢いで買ってみたけれど。
ただ"渡そう"と。
謝罪と感謝と、あと、それから。
袋の中を覗いて見れば何だか可愛らしいラッピング材にくるまれていているし。何でも良いですとは確かに言ったけれど、絶対に人をネタにウケ狙いに走ったのではないかと疑ってしまう。
違うわーーーーーーってば、全くっ。恋人にあげるんじゃない、そんなのジョルジオ君に失礼だろ。
「………………………………はー」
ケイトは溜め息が出た。ふるふる首を横に振る。
………………………………この件はまた後で考えよう。
棚上げしている内にジョルジオが大学復帰しているような気がする。
それならそれで、いいか。
問題を棚上げした上に考えたくないと投げやりにした所では!と現実に立ち返る。
「――――――あ!薬局に連絡しなきゃ」
なんないのだった。
有効期限はないそうたが忘れない内にやってしまわないと絶対忘れる自信が有る。
「えーと、どれだっけ…」
リビングのテーブルに置いてあるノートパソコンを開いた。
クレジット使用履歴から利用先の明細書が表示出来るので、それを開き、店員が言った様にシリアルコードとパスワードIDを確認する。次に魔族書店員からの通称不幸メールを開いて本名のグリム薬局にアクセスして所定の箇所へ入力した。送信する際には大陸一のクレジット会社による独自の本人確認の為の、幅が拳大の機械に手の平をかざす。これが手の平から血管を読み込み本人認証となっているのだとクレジット会社は公に説明しているが、実は密かに魔術が働いている。血脈から微かな魔力を辿って確定としているのだ。ちなみにクレジットカードの番号を入力すると、買い物や問い合わせ、履歴検索などでクレジット会社に登録された個人特定の情報が入力されると自動的にセキリュティが働く。
ケイトがかざすと機械は光って送信した後に返信が来て無事に半額クーポン券が発券されていた。エナジードリンクはクーポン券を使って買い物をした時に差額が戻って来る事になっている。
そして肝心の"不幸"であるが、噂が本当であれば会計時にブロック完了である。手元に残っているが発動される事はない。……はずである。
そもそも不幸とはどのくらい不幸なのか予想がつかないし。ブロックされたにしろ大きさによってはあってもなくても同じ様な、ささやかなものかも知れない。
と、思わせて実はとんでもない出来事が待ち受けてるのかも知れない。
うん、結局分からない。
ケイトが慎重に数字と文字を打ち込んでいく。
"よろしいですか?"
はい。
"はい"
クリックして完了。
画面を閉じれば終了だ。
と、思ったら"アンケートのお願い"と画面に言葉が現れた。
"答えてくれた方全員にクーポン券プレゼント!"
少し迷って応じる事にした。庶民はお買い得に弱い。
"あなたは週に何回当薬局をご利用なさいますか?"
"お買い物一回につきご購入額はどれくらいですか?"
"今回は何をお求めに当店にご来店されましたか"
"弊社がお勧めする商品をご存知ですか"
"どちらでそれを知りましたか"
………………よくある質問である。無難な回答を入力していく。
最後に
"弊社のお得な情報が届く特別会員になりませんか"
"特別会員になると更に専属薬剤師から貴方にピッタリのお薬を無料で処方致します"
いや、いいです。
"いいえ"を選んで送信して終了。
言っては何だがケイトは健康には自信があった。大病はおろか大怪我もなく入院などした経験がない。それに自身を過信もしない。健康診断を受ければ絶対に問題無く『この調子で健康に努めましょう』と言われ続け、社会人となった今も会社の健康診断にて絶賛継続中。なっても軽い風邪くらい。なので当事者方には遺憾であろうが密かに入院なるものに憧れている。
実はここにケイトの本来の出自が絡んでいるのだが本人は知る由もない。出来るだけ普通を装いつつも神様直々の面接者だったのだ、なんやかんやで運が強い。
いいえ、でアンケートを終えて短く溜め息を吐いてパソコンを閉じた。ふと見ると個人端末がピカピカ点滅して着信を伝えている。
何となくジョルジオだと思った。
友人がいない訳ではないが皆それぞれに忙しくて気軽に会える頻度は少ない。今の自分から思うと彼しか考えられなかった。
いつの間にか、普通になっている。
今代勇者が去って、かなり荒むと思っていた心はささくれはしたが大荒れにはならなかった。今だって決して何も思わない訳でない、それでも。悲しくて寂しいと思ったけれど、気持ちの中で年下の友人と疎遠になるかも知れないと感じた事の方が大きくなっている気がするのは何故だろう。
「……………………」
そーっとメールアプリを覗いてみた。
『ごめんなさい』
「…………………」
ただ一言だけ送られて来たそれに、ケイトが首を捻る。
謝罪されるような事があったっけ?
何の事ですか、と返して、それが少し過敏になっていた謝罪主には冷たく感じ、心を折ってしまっていたとはケイトは予想もしていなかった。
※※※※※※※
いつも有難うございます!最後までお読み頂き有難うございました!
本文中をこの様に見苦しくさせてしまい申し訳なく思っております。
つきましては誠に勝手ながら、本人的には誠に遺憾ながら、ちょっとの間、連続更新をお休みさせて頂きたく、ここにお断りさせて貰おうと思った次第です。正直言うと現在余裕が無いのですね。申し訳ないです。
ではいつ、いつ……はっきりとは申せ無いのが心苦しく……。
でも近い内に再開させたく思っております。
ではまた近い内に。有難うございました!
※※※※※※※※※
……きたものの、ケイトがうなる。
勢いで買ってみたけれど。
ただ"渡そう"と。
謝罪と感謝と、あと、それから。
袋の中を覗いて見れば何だか可愛らしいラッピング材にくるまれていているし。何でも良いですとは確かに言ったけれど、絶対に人をネタにウケ狙いに走ったのではないかと疑ってしまう。
違うわーーーーーーってば、全くっ。恋人にあげるんじゃない、そんなのジョルジオ君に失礼だろ。
「………………………………はー」
ケイトは溜め息が出た。ふるふる首を横に振る。
………………………………この件はまた後で考えよう。
棚上げしている内にジョルジオが大学復帰しているような気がする。
それならそれで、いいか。
問題を棚上げした上に考えたくないと投げやりにした所では!と現実に立ち返る。
「――――――あ!薬局に連絡しなきゃ」
なんないのだった。
有効期限はないそうたが忘れない内にやってしまわないと絶対忘れる自信が有る。
「えーと、どれだっけ…」
リビングのテーブルに置いてあるノートパソコンを開いた。
クレジット使用履歴から利用先の明細書が表示出来るので、それを開き、店員が言った様にシリアルコードとパスワードIDを確認する。次に魔族書店員からの通称不幸メールを開いて本名のグリム薬局にアクセスして所定の箇所へ入力した。送信する際には大陸一のクレジット会社による独自の本人確認の為の、幅が拳大の機械に手の平をかざす。これが手の平から血管を読み込み本人認証となっているのだとクレジット会社は公に説明しているが、実は密かに魔術が働いている。血脈から微かな魔力を辿って確定としているのだ。ちなみにクレジットカードの番号を入力すると、買い物や問い合わせ、履歴検索などでクレジット会社に登録された個人特定の情報が入力されると自動的にセキリュティが働く。
ケイトがかざすと機械は光って送信した後に返信が来て無事に半額クーポン券が発券されていた。エナジードリンクはクーポン券を使って買い物をした時に差額が戻って来る事になっている。
そして肝心の"不幸"であるが、噂が本当であれば会計時にブロック完了である。手元に残っているが発動される事はない。……はずである。
そもそも不幸とはどのくらい不幸なのか予想がつかないし。ブロックされたにしろ大きさによってはあってもなくても同じ様な、ささやかなものかも知れない。
と、思わせて実はとんでもない出来事が待ち受けてるのかも知れない。
うん、結局分からない。
ケイトが慎重に数字と文字を打ち込んでいく。
"よろしいですか?"
はい。
"はい"
クリックして完了。
画面を閉じれば終了だ。
と、思ったら"アンケートのお願い"と画面に言葉が現れた。
"答えてくれた方全員にクーポン券プレゼント!"
少し迷って応じる事にした。庶民はお買い得に弱い。
"あなたは週に何回当薬局をご利用なさいますか?"
"お買い物一回につきご購入額はどれくらいですか?"
"今回は何をお求めに当店にご来店されましたか"
"弊社がお勧めする商品をご存知ですか"
"どちらでそれを知りましたか"
………………よくある質問である。無難な回答を入力していく。
最後に
"弊社のお得な情報が届く特別会員になりませんか"
"特別会員になると更に専属薬剤師から貴方にピッタリのお薬を無料で処方致します"
いや、いいです。
"いいえ"を選んで送信して終了。
言っては何だがケイトは健康には自信があった。大病はおろか大怪我もなく入院などした経験がない。それに自身を過信もしない。健康診断を受ければ絶対に問題無く『この調子で健康に努めましょう』と言われ続け、社会人となった今も会社の健康診断にて絶賛継続中。なっても軽い風邪くらい。なので当事者方には遺憾であろうが密かに入院なるものに憧れている。
実はここにケイトの本来の出自が絡んでいるのだが本人は知る由もない。出来るだけ普通を装いつつも神様直々の面接者だったのだ、なんやかんやで運が強い。
いいえ、でアンケートを終えて短く溜め息を吐いてパソコンを閉じた。ふと見ると個人端末がピカピカ点滅して着信を伝えている。
何となくジョルジオだと思った。
友人がいない訳ではないが皆それぞれに忙しくて気軽に会える頻度は少ない。今の自分から思うと彼しか考えられなかった。
いつの間にか、普通になっている。
今代勇者が去って、かなり荒むと思っていた心はささくれはしたが大荒れにはならなかった。今だって決して何も思わない訳でない、それでも。悲しくて寂しいと思ったけれど、気持ちの中で年下の友人と疎遠になるかも知れないと感じた事の方が大きくなっている気がするのは何故だろう。
「……………………」
そーっとメールアプリを覗いてみた。
『ごめんなさい』
「…………………」
ただ一言だけ送られて来たそれに、ケイトが首を捻る。
謝罪されるような事があったっけ?
何の事ですか、と返して、それが少し過敏になっていた謝罪主には冷たく感じ、心を折ってしまっていたとはケイトは予想もしていなかった。
※※※※※※※
いつも有難うございます!最後までお読み頂き有難うございました!
本文中をこの様に見苦しくさせてしまい申し訳なく思っております。
つきましては誠に勝手ながら、本人的には誠に遺憾ながら、ちょっとの間、連続更新をお休みさせて頂きたく、ここにお断りさせて貰おうと思った次第です。正直言うと現在余裕が無いのですね。申し訳ないです。
ではいつ、いつ……はっきりとは申せ無いのが心苦しく……。
でも近い内に再開させたく思っております。
ではまた近い内に。有難うございました!
※※※※※※※※※
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
今日もBL営業カフェで働いています!?
卵丸
BL
ブラック企業の会社に嫌気がさして、退職した沢良宜 篤は給料が高い、男だけのカフェに面接を受けるが「腐男子ですか?」と聞かれて「腐男子ではない」と答えてしまい。改めて、説明文の「BLカフェ」と見てなかったので不採用と思っていたが次の日に採用通知が届き疑心暗鬼で初日バイトに向かうと、店長とBL営業をして腐女子のお客様を喜ばせて!?ノンケBL初心者のバイトと同性愛者の店長のノンケから始まるBLコメディ
※ 不定期更新です。
【完結】おじさんダンジョン配信者ですが、S級探索者の騎士を助けたら妙に懐かれてしまいました
大河
BL
世界を変えた「ダンジョン」出現から30年──
かつて一線で活躍した元探索者・レイジ(42)は、今や東京の片隅で地味な初心者向け配信を続ける"おじさん配信者"。安物機材、スポンサーゼロ、視聴者数も控えめ。華やかな人気配信者とは対照的だが、その真摯な解説は密かに「信頼できる初心者向け動画」として評価されていた。
そんな平穏な日常が一変する。ダンジョン中層に災厄級モンスターが突如出現、人気配信パーティが全滅の危機に!迷わず単身で救助に向かうレイジ。絶体絶命のピンチを救ったのは、国家直属のS級騎士・ソウマだった。
冷静沈着、美形かつ最強。誰もが憧れる騎士の青年は、なぜかレイジを見た瞬間に顔を赤らめて……?
若き美貌の騎士×地味なおじさん配信者のバディが織りなす、年の差、立場の差、すべてを越えて始まる予想外の恋の物語。
絶対に追放されたいオレと絶対に追放したくない男の攻防
藤掛ヒメノ@Pro-ZELO
BL
世は、追放ブームである。
追放の波がついに我がパーティーにもやって来た。
きっと追放されるのはオレだろう。
ついにパーティーのリーダーであるゼルドに呼び出された。
仲が良かったわけじゃないが、悪くないパーティーだった。残念だ……。
って、アレ?
なんか雲行きが怪しいんですけど……?
短編BLラブコメ。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる