クソガキ、暴れます。

サイリウム

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原作開始前:故郷編

11:困ったときの神頼み

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「とまぁそんなわけで迫害される前に逃げ出すことにしました。」

「……たまにティアラちゃん行動力がおかしくなる時あるよね。」


はい、ところ変わりまして現在アユティナ様の石棒……、ならぬ石像の前。あの後ちょっと色々誤魔化しながらリッテルさんの問いとかに答えた後はボロが出ないように即逃走してここまで帰ってきたわけですよ。さっき逃げ出した馬ちゃん拾って、私が村の近くの森に戻ってきていることがバレないようにうまく道を変えてきたわけね。


「それで本当に申し訳ないんですけど……。」

「はいはい、いい感じに誤魔化して置いてあげるから安心しなって。……えっと信者じゃない人の夢枕に立つってどうやってやってたっけ? 久しぶり過ぎて忘れた。たしか信者の交友関係からラインつなげて……。」


ちっこいアユティナ様が何かぶつぶつ言っている間に、私は私の方で色々整理しておこう。私のことで頭を悩ましてくださっているのに、お邪魔するのは忍びないからね。

領主のリッテル様や、幼馴染たち、そして村のみんな全員が王国のクソ女神の信者である。外敵や魔物、人の悪意など色々な災害に見舞われやすいこの世界において神の奇跡と信仰というものは人の支えとなり、執着する先となっている。ま、早い話帝国のクソ女神の信者や、私みたいな異端者への耐性が滅茶苦茶低くて、おそらく非常に攻撃的になるということ。


(実際ゲーム内でも似たようなことあったよね~。たしか異端者を……『エレティコ』、だっけ? そう言いながら火だるまにしたりさらし首にしたり、まぁ宗教戦争を3000年近く続けている奴らだからね。そりゃ恨み辛みも積み重なってるよなぁ、と。)


私が逃げ出した理由として、自身がそんな目に遭うことと、家族や親友まで同じ目にあってしまうのを避けたかったことが挙げられる。異端者に近しい物も異端者として処理するのはよくある話で、自分も処刑されたくなければ強烈なほどその異端者を嫌い、率先して叩くことで身の潔白をさらさなければいけない。

……自分と同じように近しい人が消されてしまうのは辛いけど、そんな人たちに罵られ暴力を振るわれ命を狙われるのは正直、耐えられるものではない。


「まぁーねー。実際そういうのは昔もあったし、繰り返しちゃうのかもね。……一応お膝元なわけだからさ、ティアラちゃんが捧げてくれた信仰や供え物である程度力は取り戻して来てるし、ちょっとした介入ぐらいならできる。ただアッチのクソ女神のちゃんとした信者や使徒レベルになって来ると……、“鼻”っていうのかな? 信仰をささげる相手の違いとか、結構分かっちゃうのよ。」

「……ですか。」

「私の力をあのクソ女神の力と誤魔化すことで時間は稼げるだろうけど、いずれ相手の本部から人が送られてくるのは必至。それが虚偽であれば罰し、事実なら保護しなきゃだからね。……確かに急ではあったけど、ティアラちゃんの選択は間違ってなかったと思うよ。」

「アユティナ様……。」


手のひらサイズの体で、おでこを優しく撫でながら慰めてくれる我が神。あぁ、ほんとに、いい神様。だいしゅき。


「と、言うことでご両親やお友達の夢枕に立つとき、こんな服装で行こうと思うんだけどどうかな? あのクソ女神に化けるのは正直ゲロ吐きそうだけど、せっかく信者が頑張ってくれてるんだからね。私もやるときはやるんですよ。」


彼女がそう言うと先ほどまでのワイルドな服装が、真っ白な布地に金の装飾が為された神聖そうな服装に変わる。顔の付近はベールが掛かっていて見えないけれど、ちょっと胸に詰め物しているみたいで、普段の中性、という感じから女性に見えるようになっている。声色もちょっと高くなって、包み込むような優しい感じになっているし、確かに王国の人間が考える女神像としてぴったりだ。


「よしよし、ならいけそうだね。夢に出る時はこんなちみっこじゃなくてちゃんとした成人体で行くから安心しときなさいな。あ、御両親とお友達、フアナちゃんだっけ? 何か伝えたいことがあるなら言っておくけど。」


いいんですか? なら……。両親にはここまで見捨てずに育ててくれたことへの感謝と、急に消えてしまうことへの謝罪。そして折をみて必ず帰ってくるからそれまで元気に過ごしてほしいことを。

フアナには友人として接してくれたこと、親友になってくれたことへの感謝。それと……、誰にも言わないで欲しいんだけど、16になる時まで力を高めて欲しいこと、そしてみんなが外に出る時がきたら、また会いに行くと。


「了解、ちゃんとYOUの感情含めて伝えておくよ。……フアナちゃんへの説明はかなりぼやかしてるけど良いのかい?」

「……はい。親友ですし、厄介事にはあんまり巻き込めませんから。とりあえず当分は一人で出来ることをこなしていきます。……というかアユティナ様夢枕に立つとかできたんですね。私のとこには一回も来てくださらなかったのに。」

「え、やった方がよかった? 夜はちゃんと睡眠とった方がいいかな、って思って。」


わ、理由がすごくまとも。なんか話題変えたくてちょっと拗ねた感じで要求してごめんなさい……。


「いいともさ! よ~し、じゃあ次は楽しいお話しましょうか! ティアラちゃん、レベル上がったんでしょう!?」

「あ、はい。おかげさまで。さっきの戦闘でようやくレベルがカンストしました。」



〇ーーー〇

ティアラ 村人 Lv6→10

HP (体力)5→8
MP (魔力)4→6
ATK(攻撃)2→4
DEF(防御)3→5
INT(魔攻)3→5
RES(魔防)5→7
AGI(素早)3→5
LUK(幸運)0

MOV(移動)3→4

〇ーーー〇



「お~、育ったねぇ。まだまだなとこもあるけど、ティアラちゃん5歳だし、十分以上だよ。……LUK以外。」

「ですよね~、全体的にちょっとずつですが伸びましたし。今後体の成長に合わせて増えるのを加味すると結構いい調子かと。……LUK以外。」


なんでこんなにも頑なにこいつは伸びないんでしょうね? もしかして外出中? 私のLUKだけ? 家出しとるん? ほら美味しいおやつと素敵な環境とアユティナ様を一緒に信仰できる特別チケットあげるからおいで……、ほら今なら一緒に【オリンディクス】を振り回せる能力も……。


「ま、まぁこれで『村人』のレベル上限まで行ったわけだし。この場で転職しちゃいましょうか! ふぅ! やぁ~っぱ信者が次のステップに進むこの瞬間がいっちゃん好き! アユティナちゃんだいすき! さぁ行くよ!」


神がそう言いながら指を鳴らすと、私の足元に真っ白な魔法陣が展開される。アユティナ様を呼び出すときの魔法陣とも違う、転職の力が込められた光だ。

これがアユティナ様の真の権能で、あのクソ女神たちがこの大陸を自分たちの基盤とするために奪った力。そんなことを考えていると、神の声が直接脳に届いてくる。普段の耳で聞く感情豊かな神の声とは違い、機械のような無機質な声だ。


【転職の儀を始めます。自身が進みたいと思う道を提示しなさい。】


おぉ、ゲームじゃ転職ツリーみたいなのから選ぶ感じだったけど、こっちじゃこんな感じなんですね。


「空騎士の道を選びます。なので、『空騎兵』への転職をお願い致します。」

【その望み、聞き届けました。】


その瞬間、足元の魔法陣の光がより強くなり、視界が白で覆われる。同時に自身の中に何かが注ぎ込まれるような、加護を得た際に感じたものとはまた違った感覚が自身を襲い、より強い物へと変化していく。

視界が元の景色を映すようになるころにはその作業も終わり、自分の胸の奥から全身に新しい力が行き渡っていくような感覚を覚える。全能感、というほどではないが確実に自身の階位があがり、強くなったことが実感できる。


(これが転職か。……確かにこの力がある限りアユティナ様の信仰は崩れぬものだったのだろう。あのクソ女神たちが奪うわけだ。)


「【貴方の新しき道に祝福がありますように。】……、っと。こんな感じか。やっぱあのクソ女神どもがちょっと変えてるせいで昔と違うけど、内容は一緒。どう? 初めての転職は。いいもんでしょう? 顔を見たら一発でわかる。その顔見るために進化と成長の神やってるまであるわ~。」

「ありがとう、ございます。」



〇ーーー〇

ティアラ 空騎兵 Lv1

HP (体力)8→10
MP (魔力)6
ATK(攻撃)4→6
DEF(防御)5→6
INT(魔攻)5
RES(魔防)7
AGI(素早)5→8
LUK(幸運)0

MOV(移動)4(7)

〇ーーー〇



おぉ……。ステータスすごい伸びてる。これが力! 転職時にあるゲームバランス維持のための最低保証……、にしてはちょっと低いけど今後の肉体の成長を加味すれば何も問題はない。レベリングが手っ取り早い底上げではあるけど、鍛えたりしても伸びるからね。まだ私5歳ですし、将来有望!


「よし! じゃあ転職も終わったし……、次の話しようか。ティアラちゃんさ? 今後はこの村から離れて活動するんだよね?」

「え、あ、はい。近くの町で補給した後は、迷宮がある都市まで移動しようかと。『空騎士』の最大の利点であるペガサスの騎乗ってのが出来ない閉所にはなりますが、レベリングには最適なので。あぁ、それと、本来リッテル様に習う予定だった槍も、あの都市ならなんとかなるかと思いまして。」


私の次の目的地、魔物が跋扈する代わりにその濃度の高い魔力が形を成し金銀財宝へと変わる場所。『迷宮』。

正確にはその迷宮の傍に人が集まることで自然と形成された『迷宮都市』だね。ゲームではレベリングやら装備集めやらお金稼ぎやらで、色々お世話になりました。あ、もちろんそっち系のスチル回収でも。戦場での戦いだけでなく、こんなハクスラ要素まであるのが『永遠のアルカディア』の特徴なんだよねぇ。


「あ~、今の迷宮がどこにあるのかはわかんないけど。どっちみち長期間ここに来れないのは確定みたいだね。……よし! じゃあさティアラちゃん、急だけど私の“使徒”にならない?」

「使徒、ですか?」


ゲームには無かった単語だ。王国の教会勢力も、帝国の邪教勢力もその組み分けはカトリックに類似している。司祭司教大司教、ってな感じに。なので使徒、みたいな単語はゲーム内では聞いたことがなかった。いや単語の意味としては解りますし、こっちに来てからの知識でなんとなくは解りますよ?


「ま、簡単に言えば私の声を聴いて、それに従ってお仕事してくれる人たちのことかな? ま、ティアラちゃんに勧める理由としては別にお仕事してほしいわけじゃなくて……。単純に私を呼び出さずとも会話できる方法が欲しいから、って感じ。」


いやだって確実に貴方色々無茶するでしょう? という神。一瞬反論しようかと思ったが、クソ狼の一件以外にも色々と私は余罪がある。別に無理したくてしてるわけではないんですけどね? ただなんかLUK君が家出してるせいか変な問題に巻き込まれやすいと言いますか、気が付いたらもうどうしようもない状態になってると言いますか。


「はいはーい! 反論禁止。たった一人の信者がいつの間にかいなくなってた! みたいなことにならないためにも、私が適宜加護を与えるためにも、“使徒”になって欲しいの。別に私の利にならない訳じゃないよ? 『進化と成長』を司ってるわけだからさ? 信者の成長を傍で見守ってもおかしくはないでしょう?」

「……すみません、よろしくお願いします。」

「よし来た! じゃ、服脱いで?」








……え?


ももも、もしかして。R18ですか!?




「あれ、言ってなかったけ? 背中に紋章を描くのよ。それで私が貴方を見つける時の目印にするから。ちょっと私の力とかを刻み入れる感じだから痛いかもだけど……、すぐ済むから。我慢してね。」

「あ、はい。」


いやビビった。急に服脱げとか言われるから原作らしくそういうことが始まるのかと……。いやほんとに。確かに原作の私の代名詞である“曇らせ凌辱負けヒロイン”には当てはまってはいないけどさ。まだ幼女体形ですし色々とマズい。

別に今からおっぱじめるわけではないのでいいんですけど、もうちょっと言葉を選んでいただけると助かります……。

いわれた通りに服、まぁ戦闘の後なので装備だけど。その上半身部分を脱ぎ去り、神に背を向ける。


「チクっとしますよ~。」



注射かな? と神の口調に変なことを考えていると背中を何かで切られる様な感じがする。

だが痛みの様なモノはあまりない。確かにチクっという感じではあるが……。それよりも流れ込んでくる力にどう対応すればいいのか、という困惑の方が強い。信仰するアユティナ様の力であることは間違いない、だが人間と神という格の違いのせいか、とんでもなく大きなものが流れ込んでくる感覚。

なにか体内でクソデカい猫ちゃんがどう座ればぴったり体が収まるかを確認しているような感覚……、あれ? おさまった。


「うん、できたよ~。」

「あ、もうですか。」

「案外早く終わったでしょ? ちゃ~んと定着したし、私からでもティアラちゃんからでもお話しできるようになったよ? ちょっと胸の奥を覗いてみればすぐわかるはず。あ、そうだ! ちょっと背中見てみてよ!」


神がそう言うと、私の後ろと前に地面から金属の塊の様なモノが浮き上がってくる。あぁ、合わせ鏡ですね。


「えっと……、おぉ。」


見せてもらったその鏡の中には、私の白かった背中の肌の上に入れ墨の様なモノが見えている。どこか斧を思わせるような幾何学的な紋様が、左右対称となって私の背中に。神に言われた通り胸の中にある力。魂の周辺に衛星のように浮かぶ力を呼び起こせば、その紋章がほんの少しだけ光る。


「力の入れ方を変えれば普段通りのお肌に変えられるけど、まぁその紋章見ても解る人いないだろうからね~。前の使徒が生きていたのも3000年前だし。私の紋章とかも失伝してそうだしねぇ。……ま、良かったらファッションとして使ってよ!」

「……そんなノリでいいんですか?」


ま、まぁ我が神が色々と軽いのは今に始まった話ではない。とりあえず大事に? 何を大事にするのかはよくわからないけど使わせてもらいます。

使い方としては魂の近くに宿る力を呼び出すだけ、脳内で念話みたいなのがいつでも神様とできる力みたいだ。あぁ後アユティナ様が説明してくださったけど、私の視界を通じて神が世界を見るってこともできるらしい。私に負担はないみたいだし、プライベートはのぞかないって約束してくださった。……別にみて貰っても困るような生活はしてないですけど。


「よし! じゃあそんなもんかな。私からはおしまい。……もうすぐに向かう感じ?」

「はい。あんまり村の近くにいるのも不安ですし……。」



「そっか。じゃあ、ティアラちゃんの御両親や親友ちゃんに代わりまして……、『今後、色々大変なことに巻き込まれてしまうかもしれない。だけど、貴方なら必ず乗り越えて糧に出来る。頑張っておいで。』」


「……はい! ありがとうございます!」



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