クソガキ、暴れます。

サイリウム

文字の大きさ
47 / 107
原作開始前:強化編

47:戦闘はスキップだ、すまない。

しおりを挟む

11~20階層。ティアラが“森の世界”と称したように、木々に覆われ視界が制限される地帯。地上からゴブリンが、木々の合間を縫うように猿共が。そして唯一残った活路を埋めるように空中からやってくるビートル。運が悪ければすべての方向から敵に狙われてしまうという世界がここである。

相手は魔物のため周囲と連携して何かをする、ということはないが囲んで叩けば相手が死ぬということは理解している。この階層を戦い抜くには、囲まれたとしてもそれを打ち破れる攻撃力と、耐えきるタフネス。そして警戒する範囲を少なくするためにも攻略に人数が必要。

決して二人と一頭で勝ち抜ける地帯ではなかったが……。ティアラたちは例外である。


体は相変わらずクソよわだが、“射出”というパーティ最大火力にその他多くの引き出しがあるティアラ。
その騎馬であり、スペックが完全にペガサスを超越している化け物タイタン。
そしてその両者よりも格段に強い保護者オリアナである。

勝てないわけがなかった。


「とつげきー!」

「プモー!」

「……なんか仲良くなってねぇかお前ら。いや、いいことだけど。」


タイタンは野生下で生まれ育ち、戦い抜いてきたペガサス。空を自由に駆け抜けると同じように、地上を走り回ることが出来た。それが木々の生い茂る森の中であっても、だ。そして【オリンディクス】によって武装し、装備を固めたティアラにとってこの階層の魔物は雑魚。

かなりの数を確保しているとはいえ、残弾に限りのある“射出”を使うまでもなかった。


そして、20階層。森の世界の番人である中ボス。


それまでの光沢のある茶の甲殻を、真っ赤に染めた『ドスメンヘラクレス兜丸』が彼女たちの前に。


「……ドスってボスって言う意味と、角の先端が刃物になってるからドスってこと? まぁ“射出”。」


通常の甲虫に比べ約3倍のスピードで動くことが出来るという噂もあった20階層のボスであったが、たかが羽虫が“射出”の速度に対応できるわけもなく、難なく敗退。ティアラからすれば『ちょっと元の材質が柔らかかったり、軽かったりしたら一撃じゃ無理かも』らしいが、一撃は一撃である。


換金部位である“ドス”の部分を取り外し、次。


21~30階層の世界は、“洞穴の世界”。早い話、タイタンお断りのステージである。

森の世界でのボス周回が終わり、意気揚々と次の世界に移った彼だったが……。広い場所でも、高さが3m程度。天井がタイタンの体高よりも低いという世界であった。ボス部屋はその3倍ほどの高さを有しているが、そもそも足場も平坦ではなく、何かに騎乗して戦うには向いていない世界だった。

タイタンからすれば、もうブチ切れである。そもそも1~10階層の迷宮然とした場所でも、彼にとっては天井が低く、空も飛べない最悪のステージだったのだ。森を経由することで機嫌は何とかもとに戻ったが、結局『アユティナ様に納めたいから』という理由でボス周回をしたティアラのせいでもうメーターは0である。

そこに完全に自分お断りの“洞窟”? 彼がキレて主人に襲い掛かろうとするのも必至であったし、頭をぶつけてさらにキレるのも必至だった。

ということで彼だけ撤退。21~30階層はティアラとオリアナだけで挑むことになった。


「タイタンちゃんはねぇねの代わりにペペが面倒見てるよー!」

「プミ。」


さて、この“洞穴の世界”に出現するモンスターは、三種。ミミズ、蜘蛛、オークである。

各モンスターの特徴としては、子供の胴体程の太さを持ち3mほどの長さがあるミミズが地中。すなわち冒険者の周囲を囲むすべての土壁から出現し、大型犬ほどの大きさを持つ蜘蛛はミミズの作った穴や、通常の通路を糸で固め罠を作成。オークが集団で力押しをするという形である。

攻略者は絶えず警戒を緩めない強い精神力を求められ、オークに対しても押し返せるほどのパワーが必須なのであるが……。


「オークの討伐報酬ってなんで睾丸なんだろうね。触りたくないから採取せずに燃やすけどさ。」

「あ、ティアラあっちから蜘蛛来てるぞ。」

「りょ、火の矢こと燃えた木材“射出”。」


“空間”には、火をそのまま収納することも可能である。そのため野営時は時短のため以前作った火をそのまま設置したり、製作した焚火を空間の中に回収したりしている。あとはそれを壊れない程度に加速させ、“射出”してしまえばお終いであった。

燃えた木材という高加速に耐えきれない素材ではあるが、虫系の魔物にとって火は特効が入る。そして蜘蛛の糸も燃やすことが出来る“射出”は、まさに便利な存在。

こちらも難なく突破し、30階層へ。

この“洞穴の世界”で出現するボスは、オーガ。鬼のモンスターであり、オークやゴブリン同様敗北時の特殊スチルが用意されているモンスターである。冒険者ギルドから『オーガを倒すことが出来れば一流』と評価されるほどの敵であり、それまでのモンスターたちと一線を画す存在であったのだが……。


「まだ見てて危なっかしいが……、お前ひとりでも倒せない相手ではない、って感じだな。」

「だねー。伯爵よりも弱いぐらい? 『開闢の一撃』っと! 撃破ー!」

「お疲れ。まぁ一体だけだしな。群れてきたらまた面倒だろうが……。関係のない話か。もう一周するか?」

「うん! じゃあ出口に行って、入口に戻って、扉開けて~、“射出”!!! ……あ、銅の棒じゃ一撃じゃ無理なのね。んじゃ限界まで加速させて赤熱させれば……。ギリ一撃で、って感じか。」


とまぁこんな感じで楽々であった。

攻撃力+20という驚異的な性能を持つ【オリンディクス】を用意し、デコイとして優秀な【山の主の衣】に付随するスキルであるソウルウルフ使用。さすがに一撃で撃破することはできなかったが、フル装備さえすればティアラ単身でもギリギリ撃破できる相手。

相手のDEF、体皮自体が人とは違い異様に硬いのか、通常の“射出”。銅の棒や小石を使用した射出ではダメージが通りにくい相手ではあった。しかし石材などを利用する“疑似メテオ”などでは十分撃破可能。少し手間はかかるが、まだ安全に周回が可能なボス。

さらに納品部位が『角』か『睾丸』ということもあり、ばっちい下の方を触りたくないティアラからしても、嬉しいモンスターだった。

だがやはり、『ティアラ単身でギリギリ』、『これまで無双してきた“射出”の一部が効きにくい』ということから二人はこれ以上の攻略を一時ストップすることに。


「多分タイタン連れてきて“急降下”とかしたら確実に倒せる相手。……けど今の私の限界はここかな。31~40階層に進むにはまだ早いかも。」

「同意見だな。レベリング、だったか? “階位”をある程度上げてから進んだ方が私も安心だ。」


次の世界は、“水晶の世界”。洞窟に比べれば天上は高いが、同様にタイタンが空を活用できない世界。つまり攻略のためティアラとオリアナ二人で進む必要があった。オリアナは未だあくびしながらでも勝てる相手しか出ておらず無双状態であったが、ティアラは違う。

紙装甲である彼女からすれば、死角からの攻撃を喰らえばそれで終わり。周囲全てが水晶に覆われ視界が悪い上に、光の反射によって見間違い、見落としが起こりやすい場所に進めるほどの強さには至っていないのだ。ティアラとしてもオリアナとしても『あたり一面水晶の世界とか絶対綺麗、気になる』という考えのようだったが……、きれいな景色よりも安全を優先。一時30階層にて、オーガころころ周回作業を開始することになる。


「とりあえず日に100周くらい? 安く買いたたかれるのも嫌だし、10はギルドで90はアユティナ様に御供えしようかな~!」


ということでたまにペペちゃんと遊んでガス抜きしたり、タイタンのストレス解消に付き合ったり、ギルドにオーガの角集め過ぎて『あの、いつも角だけですけど睾丸はどうしました?』『え、真っ先に潰してるけど』というやり取りのせいで【睾丸殺し】という不名誉な二つ名がティアラに付いたりと色々あったところで……。

ようやくティアラが、師匠であるオリアナから『危なげなく一人でオーガ倒せるようになったな』と評価されるまで、レベルを上げることに成功する。



ティアラ 空騎兵 Lv9→15(+6)

HP (体力)18→20
MP (魔力)10→13
ATK(攻撃)11→12
DEF(防御)7 →9
INT(魔攻)10→15
RES(魔防)9 →13
AGI(素早)12→16
LUK(幸運)0

MOV(移動)4(7)



「やっぱダンジョンってすごいね! 一月足らずでここまで来ちゃった! ……まぁ色々文句あるけど。」

「お前の周回速度が異様ってだけだけどな。多くても日に2・3回らしいぞ、ボス戦してるの。」

「まぁあいつらHPだけは異様に高いからねー!」


とまぁこんな形で、視点は彼女に戻る。




……あ、そうだ。ちょっといい?

みんなに聞きたいんだけどさ、ティアラちゃんに納めてもらったこの大量のオーガの角。何に使おっか。ティアラちゃん何か還元できればいいんだけど、この角の効能なんかすっぽんみたいな感じなんだよね。それ以外に真面な使い道無くて、とりあえず全部砕いて煮詰めて薬にしてみたんだけど……。

と、とりあえず私の倉庫にしまっておくね。さすがにティアラちゃんにはまだ要らないだろうし……。

うん。切り替えていこう。

あの子私が『要らない』って言っても色々納めてくれてるし、毎回疲労回復とかの小さな奇跡を上げてるけど……。やっぱりこっちが貰い過ぎだ。そろそろ本格的な奉納に対する“お礼”をしてあげなくちゃいけない。また私が一から作ってあげてもいいし、宝物庫で眠ってるアイテム上げてもいいんだけど……。どうしよっか。

ティアラちゃんが一番欲しそうなのは何かな~。






 ◇◆◇◆◇






「あ、この感じ。」

「……どうした?」

「いや、アユティナ様が見てるな、って。」


ペペちゃんのご両親が経営する宿の一室、そこでオリアナさんと朝の準備をしながら、そんなことを話す。

アユティナ様は私のことを心配してくださって、基本的に一日中私のことを見守って下さるのだが……、『ごめん他の神との会合があるから抜けるね』とか、『ちょっと仕事頼まれちゃったから行って来る』とか、『ちょっと実家に顔見せてくるねー』とかで離席されることがある。

神からすれば自分が人を見ていることなんて簡単に隠蔽できる、やろうと思えば察知できないように出来るらしいのだけど……。あの方はずっと私にわかるよう、『今見てるよー』と『今見てないよー』を教えてくださるのだ。なんて優しい神! 惚れ直しちゃう!


「まぁお前、呼吸するように問題起こしてるからな。神サマも目を離せないんだろ。」

「えへへ、それほどでもー!」

「褒めてないが?」


さて、今日の予定だけど……。一旦レベリングの手を止めて、他のことをしようとしている。

まだ下級職のレベルカンストはしてないけど、オリアナさんに『次の階層に移っても問題なさそう』と判断されたわけだし、区切りとしてはちょうどよかったんだよね。


(にしても……、相変わらずの成長だったなぁ。)


先日までのオーガぶっ殺し週間によってLv15まで上げることが出来たティアラちゃん。しかしながらついに物理攻撃職には必要のないINT君が、ATK君を追い越しちゃったり、DEFが未だ二桁に到達してなかったり、相変わらずLUKが0だったりと突っ込みどころが多いレベルアップだった。

全く上がってないわけではないけど、もう一声欲しい。いっつもそんな感じだね。

ケドまぁオリアナさんからゴーサインをもらったのは確かだし、当初の目標だった上級職への転職も見えて来た。いったん中断して、時間のかかりそうな『傭兵を雇おう!』のフェーズに移行しても問題なさそうということで、今日はダンジョンをお休みして、冒険者ギルドで傭兵をスカウトって感じ。


「お前が強くなった、ってのもそうだが……。いい加減戦い過ぎだ、ってのも理由の一つだがな。どれだけお前がそれを好もうとも、どっかで歪みが出てくるもんだ。まぁ今日のスカウトも、ある意味仕事のようなもんだから休みにはならんかもしれんが……。ま、体だけは休めとけ。」

「おかのした! んで?今日確か面会みたいなのするんだったよね?」

「あぁ、と言ってもセルザからもらった資料の内、大半を弾いている。顔合わせて話すのも片手で数えるぐらいだ。」


以前セルザさんからもらった紙束。時間を見て私とオリアナさんでチェックし、この人は大丈夫そう。この集団はダメそうというのを色々と確認した。セルザさんの方である程度絞っててくれたみたいだけど、私たちにも事情がある。性格の合う合わないってのもあるしね~。


(それに、最悪全員アユティナ様の信者にするつもりだし。)


傭兵を雇うということは、兵を使う機会が来るということ、つまり敵軍と戦う時がいずれやってくることになる。敵の数が増えれば私も“射出”を使う必要が出てくるだろうし、敵に強者がいれば【オリンディクス】を使う必要も出てくるだろう。

私の力の大半がアユティナ様由来な事を考えると、いざ戦場で『異教徒と一緒に戦いたくない!』とか言われると滅茶苦茶困る。秘密の共有などもできるように、ある程度こちら側に属する存在にしておきたいって言う話だ。というわけでそのあたりの問題を全て解決するために、王国の神から改宗させるってわけだね。

アユティナ様の信者も増えるし、一石二鳥。これが一番早いと思います!!!


(ま、それを考えると王国の教会に近しい傭兵団とか、王国の神への信仰が深い集団は、自然と書類選考落ちということになる。残ったのは、人間的な問題が少なく、同時に宗教に関して強い思い入れがない集団や個人。)


これが案外少なくてね~。まぁこの世界にまともな人間が少ないって言われればそうなんだけど。

クソ女神どもは本当にクソなんだけど、その信者にして手足の宗教家たち。そのすべてが人間的に終わっているわけではない。女神の教え自体ちゃんと読み解けば『人間は神の養分、見返りなんかない』なんだけど、それをちゃんと信仰して守ってるのが彼らだ。教えは間違っていても、彼らの人間性はまっすぐなことが多いんだよね。

あ、もちろんクソみたいな宗教家もいるよ?

故郷の村の司祭様もそうだったけど、いい人も結構多いわけだから……。色々と難しいのよねぇ。単にまともな人が雇いたいなら教会勢力とか、そっちに近しい存在を雇えばいいんだけど、そうした場合私の存在がネックになるというか……。

ま、根気よくやって行くしかないわよね。セルザっちが用意してくれたのはこの迷宮都市周辺で活動している傭兵団だけだし、もっと他の場所に行けば違う傭兵団がいる。最悪子爵領に付近まで行って人を探してもいいのだ。いいのがいなかったら他の場所へ。まだ原作開始まで8年あるし、ゆっくりやって行くのがいいってことよ。


「そういえばなんだが……。お前なんでこいつら撥ねたんだ? どこからどう見てもまともな集団だと思うんだが……。」

「ん? あぁネズミちゃんね。」


そう言いながらオリアナさんが見せてくれるのは、一つの紙束。今は『白鼠傭兵団』と呼ばれる集団の資料だ。王国や帝国どちらにも雇われた経験があるが、ちゃんと生き残っており、同時にセルザさんの調査からも『人柄に問題なし』ということが解っている。人数も三桁に行かない様な程度でちょうどよく、オリアナさんの顔から『こいつら雇えばそれで終わりじゃねぇか?』というのが解る。

宗教的な組織ともかかわりがないまさに最適な組織に見えるのだが……。


「ちょっと怖いからさ、手を付けづらいんだよね。」


この『白鼠傭兵団』、原作開始時期は帝国に属しており、主人公たちといくらか戦うことになるのだが……。人道に反する行いをしないことから、帝国側の指示を無視して主人公の命を取らなかったり、占拠した町をまともに統治したりしてくれるのだ。けどまぁメンバーの誰かに裏切られてそのことを帝国本部に密告。傭兵団のメンバーの大半が実験動物にされて、生き延びた数人が主人公の元へ……。というのがシナリオになっている。


「詳しくは解んないんだけど、その“裏切った奴”古参メンバーだったくせに、最初から帝国の人間だったみたいでさ、ずっと内部の情報流してたみたいなのよ。」

「間者入りか……。伯爵みたいな王国の貴族と矛を構えているような状態で、帝国の奴らに手を出されるのは面倒だな。」

「正直さ、私の知る“未来”に結構かかわってくる存在だからね? こっちに引き込んで上手く動いてもらうってのも作戦なんだけど……。間者がいる存在を上手く動かす自信がないからさ。パスで。」


多分今私よりもちょっと年が上ないくらい? 8年後すごくいい性癖持った可愛いキャラがいて、主人公とニャンニャンする子がいるんだけどさぁ……。会ってみたい気持ちはあるんだけどさぁ……。正直今の段階で帝国とことを構える気はない。諦めるしかないだろう。


「あぁ、それを聞いて思いついたんだが……。もしお前がスカウトした奴らの中に、間者が紛れ込んでいた場合。どうする? というかどうやってそれを調べる?」

「うーんとね、アユティナ様にお願いしようかな、って。あ、本人? 本神から許可はいただいてますよ!」

【私がチェックします。】

「おわッ! ……こんな感じで急に声聞こえてくるんだな。」


私とオリアナさんの脳に直接響く神の声。そう、アユティナ様に掛かれば人の思考など全て丸裸! スパイが入り込んでいたとしても、何とかなるのである! さす神!

……でもまぁアユティナ様によると、『さすがに昔に比べれば弱くなっちゃった今じゃ近くにいる人か、信者しか無理』とのこと。つまり神による思考チェックをしていただくにはアユティナ様をこの場にお呼びするか、私たちが神の間に移動しないといけない。

つまりその場にスパイがいた瞬間、詰みである。

まぁそいつを二重スパイに出来れば話は変わってくるんだろうけど……。まぁ難しいだろう。となるとぶっ殺さないといけなくなるわけで、それをしてしまうとスパイが所属していた組織と完全に敵対することになってしまう。最終的に帝国も王国もクソ女神も全部ぶっ壊して綺麗にしてやるつもりだが、今はまだ敵対する時ではない。

結論を言ってしまうと、今私たちに出来る防諜対策はほぼ0ということだ。


「……気は早いかもしれんが、そういう専属の奴は欲しいな、うん。今日はセルザの部下のフォローが入るだろうからある程度安心できるが、それも完璧ではない。かといって流石に情報戦とかできる知り合いはいないしなぁ。」

「難しいよねぇ。」


ま、とりあえずやってみるしかあるまい。

傭兵さんのスカウト、頑張るぞ!
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

魔法使いとして頑張りますわ!

まるねこ
恋愛
母が亡くなってすぐに伯爵家へと来た愛人とその娘。 そこからは家族ごっこの毎日。 私が継ぐはずだった伯爵家。 花畑の住人の義妹が私の婚約者と仲良くなってしまったし、もういいよね? これからは母方の方で養女となり、魔法使いとなるよう頑張っていきますわ。 2025年に改編しました。 いつも通り、ふんわり設定です。 ブックマークに入れて頂けると私のテンションが成層圏を超えて月まで行ける気がします。m(._.)m Copyright©︎2020-まるねこ

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる

暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。 授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします

雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました! (書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です) 壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

虐げられた人生に疲れたので本物の悪女に私はなります

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
伯爵家である私の家には両親を亡くして一緒に暮らす同い年の従妹のカサンドラがいる。当主である父はカサンドラばかりを溺愛し、何故か実の娘である私を虐げる。その為に母も、使用人も、屋敷に出入りする人達までもが皆私を馬鹿にし、時には罠を這って陥れ、その度に私は叱責される。どんなに自分の仕業では無いと訴えても、謝罪しても許されないなら、いっそ本当の悪女になることにした。その矢先に私の婚約者候補を名乗る人物が現れて、話は思わぬ方向へ・・? ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています

処理中です...