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World1 突き飛ばされて異世界転生したら勇者になってくれと言われたんだが
30話
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「この鉱山では、露天掘りと共に、このようにいくつか洞窟を掘って、どのあたりまでパルティキュリエ・メタルがあるのかを調べています。これをすることで、露天掘りの規模をどの程度まで拡張できるのか把握できるんですよ」
「それにしてもかなり長い洞窟ですね」
「アスカさんのおっしゃる通りです。この洞窟はいくつも分岐しており、非常に大きなものとなっているんですよ」
パルティキュリエ・メタルの鉱山見学に来た俺たちは、グルナさんに連れられ、洞窟の奥へ奥へと進んでいた。その上を火鉄砲が明るく照らしているのでとても歩きやすいことは言うまでもない。
「ちょっと気になってる事があるんだけど」
「…?どうしたんだクラルテ」
「いや、私の経験上洞窟って奥に進めば進むほど湿度が高くなって暑くなる気がするんだけど、この洞窟はなんというか快適というか」
「確かに、とっても歩きやすい洞窟ですよね」
「ほっほっほ。そこまでお気づきになるとは流石ですね、みなさん。グルナさん、説明をお願いできますか」
「もちろんです。この洞窟にはアクア族の冷却魔法が付与されています」
「冷却魔法?なんだそれ」
「タカヒコはまだアクア族の方にお会いしたことがないから知らなくても仕方ありませんね。冷却魔法はアクア族特有の魔法の一つで、その魔法を付与したものの温度を冷やすことができるんです。この時、どれくらい冷やすかという調節は上級魔法になればなるほど細かく調節できるようになるんですよ。きっと、これほど快適な温度に設定されているという事は、かなりの冷却魔法の使い手がこの洞窟に魔法を付与したんじゃないでしょうか」
「流石魔法使いのアスカさんですな。よくご存じだ。アスカさんの説明にあったように冷却魔法それもかなりの上級魔法が付与してあるので、この洞窟はいつでも快適なっているというわけです」
アクア族か。この旅の途中でいつか会うであろうアクア族、どんな種族なのか少し楽しみになってきたぞ。
「ところで、作業している方が見当たらないんですが」
洞窟に入って早30分。アスカが急に疑問を口にした。確かに言われてみれば、入り口からここまで、一人も工員と出会っていない。
「もうすぐ工員が見えてくると思いますよ」
グルナさんが、歩く先を指さしながらそう言った。確かに、前の方は今までの洞窟より明るく、なんだか人がいそうな感じだ。
さらに進んでいくと、洞窟の行き止まりに当たった。そこでは多くの作業員と、重機が忙しそうに作業をしていた。
「ここが、今まさにパルティキュリエ・メタルを採掘している現場です。今までの洞窟は既にパルティキュリエ・メタルの採掘が終了している場所だったので工員がいなかったんですよ」
「すごく大規模に作業しているんですね」
「えぇ、数多くある洞窟の中でも特にここは力を入れているところなんですよ」
「あっ、グルナさん、ちょうど良かった」
そう声をかけてきたのは地図のような物を持って、まさにこの現場を指揮していると言った雰囲気の工員だった。
「どうしたんだ?何かトラブルでもあったか?」
「トラブルというより、厄介ごとですかね」
「これって私達が聞いててもいいやつなのかしら?」
「えっと、こちらは?」
「紹介してなかったね。今日ケンゾウさんの案内で鉱山を見学している勇者のタカヒコ様、魔法使いのアスカさん、狩人のクラルテさんだ」
「ゆっ、勇者様。これはご無礼をお許しください。私はこの現場の指揮をしていますアツシ・エレクトです」
「まぁ、自己紹介はこれくらいにして、さっき言ってた厄介ごととは何なんだ?」
「大したことではないんですが、どうやらこの先にパルティキュリエ・メタルの塊があるみたいなんです。それもかなり大きいサイズの物が」
「ほっ、本当か⁈して、そのサイズは」
「この洞窟3~4個分の幅はそれぞれの辺にあるかと」
「すっ、すごい大きいわね」
この洞窟3~4個分の幅と言われても中々想像がつかないが、とてつもなく大きいらしい。
どうやって採掘するのか楽しみだな。俺たちはそのまま採掘まで見せてもらうことにした。
「よし、早速採掘に取り掛かろう」
「重機をそっちに動かしてくれ」
「おい、手があいている者は土砂を別の所に持って行ってくれ」
「アツシさん、これはどこに」
「それはA-3区画に運んでくれ」
グルナさんの一声で、現場はより一層活気を帯びた感じがする。みんな忙しそうに、重機の位置を変えたり、建材を運んだりしている。俺たちは、ケンゾウさんに誘導され、作業の邪魔にならない洞窟の端の方に避けた。
「一気に活気が付いてきましたね」
「あぁ、そうだな。ケンゾウさん、今は何の作業をしているんですか?」
「先程説明したように、このトンネルはどの辺りまでパルティキュリエ・メタルがあるのかを調べるためのものです。なので、普通は真っ直ぐに掘り進めて問題ないのですが、その進路上に鉱石があった場合はそれを傷つけないように、工法を変えて掘り進めていくんです。今はその工法を変えるための準備をしているんですよ」
「準備整いました」
「ほら、早速準備が整ったみたいですよ」
大きな重機がさっきとは向きを少し変え、さっそく、硬い岩を掘り始めた。しばらく進むと、見覚えのある紫色の鉱石が顔を覗かせた。
「「おぉー!」」
工員たちの中にも歓声が上がっている。俺もひそかに宝物を見つけたみたいで喜んでいたりする。その時だった、地面が大きく揺れだし、今にも天井が落ちてくるのではないかという不安を覚えた。アスカはあまりにも急な出来事に驚いたのだろうか、反射的に俺に抱きついていた。俺も、アスカを守るように頭の方を自分の体で覆った。
「…っ!た、タカヒコ。ありがとうございました。揺れも収まったので大丈夫ですよ」
「おっ、おう。けがはないか?」
「はい。大丈夫です」
「クラルテは大丈夫か?」
「えぇ、特にケガしたとかはないわ。今の地震はなかなか凄かったわね」
「ケンゾウさん、このあたりって地震が多いんですか?」
「いえいえ、このあたりは世界でも有数の災害がない土地のして有名なんですよ。私も地震を実際に体験したのはこれが初めてです」
たまたまか。それにしても大きな地震だったな、俺はそう思いつつ、現場にもう一度目を移す。流石に今の地震で、作業が中断してしまったようだが、今にも再開しそうだ。
工員がもう一度掘削機のエンジンをかけ、硬い岩盤を掘り進める。
その時、また大きな揺れが洞窟を襲った。
「また揺れ?今日は地震が多い日なのね」
「ちょっと待ってください、なにかおかしい気がします」
「アスカもそう思うか」
「はい、掘削作業を再開したとたんまた揺れ始めました。タイミングが良すぎます」
「一応調べておくか。索敵魔法」
索敵魔法を展開し、辺りを調べる。
「…っ‼」
なんだ、これは。俺は初めて見る大きさに戸惑いを隠せなかった。今まで出会っていたどんな敵よりも大きい反応が、この先、まさに今掘り進めようとしている岩盤の向こうにある。
「みんな、今すぐ作業を止めて逃げろ‼」
「…⁈どういう事ですか勇者様」
「この先にはとてつもなく大きな敵の反応があります。このままではここにいる皆がこれに襲われてもおかしくありません」
「なんと…。みんな、勇者様の指示に従って早く逃げるんだ。重機はどうでもいい、君たちの命を優先したまえ」
ケンゾウさんの一声で、作業していた工員はみな作業を止め、一目散に洞窟の入口へと駆けだした。しかし、それをひときわ大きな揺れが阻む。
目の前の岩盤が大きな音と共に崩れ、敵の姿があらわになる。
そこには、紫色の鉱石を身にまとった巨大な竜が、横たわっていた。
「まずい、俺たちも逃げるぞ」
俺の掛け声とともに、最後まで残っていた俺たちも入り口の方へと駆けだした
「それにしてもかなり長い洞窟ですね」
「アスカさんのおっしゃる通りです。この洞窟はいくつも分岐しており、非常に大きなものとなっているんですよ」
パルティキュリエ・メタルの鉱山見学に来た俺たちは、グルナさんに連れられ、洞窟の奥へ奥へと進んでいた。その上を火鉄砲が明るく照らしているのでとても歩きやすいことは言うまでもない。
「ちょっと気になってる事があるんだけど」
「…?どうしたんだクラルテ」
「いや、私の経験上洞窟って奥に進めば進むほど湿度が高くなって暑くなる気がするんだけど、この洞窟はなんというか快適というか」
「確かに、とっても歩きやすい洞窟ですよね」
「ほっほっほ。そこまでお気づきになるとは流石ですね、みなさん。グルナさん、説明をお願いできますか」
「もちろんです。この洞窟にはアクア族の冷却魔法が付与されています」
「冷却魔法?なんだそれ」
「タカヒコはまだアクア族の方にお会いしたことがないから知らなくても仕方ありませんね。冷却魔法はアクア族特有の魔法の一つで、その魔法を付与したものの温度を冷やすことができるんです。この時、どれくらい冷やすかという調節は上級魔法になればなるほど細かく調節できるようになるんですよ。きっと、これほど快適な温度に設定されているという事は、かなりの冷却魔法の使い手がこの洞窟に魔法を付与したんじゃないでしょうか」
「流石魔法使いのアスカさんですな。よくご存じだ。アスカさんの説明にあったように冷却魔法それもかなりの上級魔法が付与してあるので、この洞窟はいつでも快適なっているというわけです」
アクア族か。この旅の途中でいつか会うであろうアクア族、どんな種族なのか少し楽しみになってきたぞ。
「ところで、作業している方が見当たらないんですが」
洞窟に入って早30分。アスカが急に疑問を口にした。確かに言われてみれば、入り口からここまで、一人も工員と出会っていない。
「もうすぐ工員が見えてくると思いますよ」
グルナさんが、歩く先を指さしながらそう言った。確かに、前の方は今までの洞窟より明るく、なんだか人がいそうな感じだ。
さらに進んでいくと、洞窟の行き止まりに当たった。そこでは多くの作業員と、重機が忙しそうに作業をしていた。
「ここが、今まさにパルティキュリエ・メタルを採掘している現場です。今までの洞窟は既にパルティキュリエ・メタルの採掘が終了している場所だったので工員がいなかったんですよ」
「すごく大規模に作業しているんですね」
「えぇ、数多くある洞窟の中でも特にここは力を入れているところなんですよ」
「あっ、グルナさん、ちょうど良かった」
そう声をかけてきたのは地図のような物を持って、まさにこの現場を指揮していると言った雰囲気の工員だった。
「どうしたんだ?何かトラブルでもあったか?」
「トラブルというより、厄介ごとですかね」
「これって私達が聞いててもいいやつなのかしら?」
「えっと、こちらは?」
「紹介してなかったね。今日ケンゾウさんの案内で鉱山を見学している勇者のタカヒコ様、魔法使いのアスカさん、狩人のクラルテさんだ」
「ゆっ、勇者様。これはご無礼をお許しください。私はこの現場の指揮をしていますアツシ・エレクトです」
「まぁ、自己紹介はこれくらいにして、さっき言ってた厄介ごととは何なんだ?」
「大したことではないんですが、どうやらこの先にパルティキュリエ・メタルの塊があるみたいなんです。それもかなり大きいサイズの物が」
「ほっ、本当か⁈して、そのサイズは」
「この洞窟3~4個分の幅はそれぞれの辺にあるかと」
「すっ、すごい大きいわね」
この洞窟3~4個分の幅と言われても中々想像がつかないが、とてつもなく大きいらしい。
どうやって採掘するのか楽しみだな。俺たちはそのまま採掘まで見せてもらうことにした。
「よし、早速採掘に取り掛かろう」
「重機をそっちに動かしてくれ」
「おい、手があいている者は土砂を別の所に持って行ってくれ」
「アツシさん、これはどこに」
「それはA-3区画に運んでくれ」
グルナさんの一声で、現場はより一層活気を帯びた感じがする。みんな忙しそうに、重機の位置を変えたり、建材を運んだりしている。俺たちは、ケンゾウさんに誘導され、作業の邪魔にならない洞窟の端の方に避けた。
「一気に活気が付いてきましたね」
「あぁ、そうだな。ケンゾウさん、今は何の作業をしているんですか?」
「先程説明したように、このトンネルはどの辺りまでパルティキュリエ・メタルがあるのかを調べるためのものです。なので、普通は真っ直ぐに掘り進めて問題ないのですが、その進路上に鉱石があった場合はそれを傷つけないように、工法を変えて掘り進めていくんです。今はその工法を変えるための準備をしているんですよ」
「準備整いました」
「ほら、早速準備が整ったみたいですよ」
大きな重機がさっきとは向きを少し変え、さっそく、硬い岩を掘り始めた。しばらく進むと、見覚えのある紫色の鉱石が顔を覗かせた。
「「おぉー!」」
工員たちの中にも歓声が上がっている。俺もひそかに宝物を見つけたみたいで喜んでいたりする。その時だった、地面が大きく揺れだし、今にも天井が落ちてくるのではないかという不安を覚えた。アスカはあまりにも急な出来事に驚いたのだろうか、反射的に俺に抱きついていた。俺も、アスカを守るように頭の方を自分の体で覆った。
「…っ!た、タカヒコ。ありがとうございました。揺れも収まったので大丈夫ですよ」
「おっ、おう。けがはないか?」
「はい。大丈夫です」
「クラルテは大丈夫か?」
「えぇ、特にケガしたとかはないわ。今の地震はなかなか凄かったわね」
「ケンゾウさん、このあたりって地震が多いんですか?」
「いえいえ、このあたりは世界でも有数の災害がない土地のして有名なんですよ。私も地震を実際に体験したのはこれが初めてです」
たまたまか。それにしても大きな地震だったな、俺はそう思いつつ、現場にもう一度目を移す。流石に今の地震で、作業が中断してしまったようだが、今にも再開しそうだ。
工員がもう一度掘削機のエンジンをかけ、硬い岩盤を掘り進める。
その時、また大きな揺れが洞窟を襲った。
「また揺れ?今日は地震が多い日なのね」
「ちょっと待ってください、なにかおかしい気がします」
「アスカもそう思うか」
「はい、掘削作業を再開したとたんまた揺れ始めました。タイミングが良すぎます」
「一応調べておくか。索敵魔法」
索敵魔法を展開し、辺りを調べる。
「…っ‼」
なんだ、これは。俺は初めて見る大きさに戸惑いを隠せなかった。今まで出会っていたどんな敵よりも大きい反応が、この先、まさに今掘り進めようとしている岩盤の向こうにある。
「みんな、今すぐ作業を止めて逃げろ‼」
「…⁈どういう事ですか勇者様」
「この先にはとてつもなく大きな敵の反応があります。このままではここにいる皆がこれに襲われてもおかしくありません」
「なんと…。みんな、勇者様の指示に従って早く逃げるんだ。重機はどうでもいい、君たちの命を優先したまえ」
ケンゾウさんの一声で、作業していた工員はみな作業を止め、一目散に洞窟の入口へと駆けだした。しかし、それをひときわ大きな揺れが阻む。
目の前の岩盤が大きな音と共に崩れ、敵の姿があらわになる。
そこには、紫色の鉱石を身にまとった巨大な竜が、横たわっていた。
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