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1章
写真をとってる
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実来ちゃんと来たのは、この辺で一番大きな公園。川が公園の中を流れていて、大きな広場がある。そこでわたしと実来ちゃんは、バドミントンをするつもり。
今日は風がほとんど吹いていなくて、バドミントンがやりやすそうだ。
風が強い時なんか、全然思った所に打てないし、羽根は何度も川に落ちる。
「よし、いっくよーっ」
実来ちゃんが思いっきり打とうとして、ぶんってからぶった。いまのは風関係ないね。
「気を取り直して」
実来ちゃんがもう一回打った。今度はちゃんと飛んだ。わたしは打ち返す。
高く羽根が飛んだ。このままずっと実来ちゃんと打っていれば、どんどん高くなりそう。でもそんなことはない。それは今まで生きてきて、わかっている。
二十分ほど打ち合っていると、疲れてきた。
そのまま原っぱに座る。
体育の時に地面に座るのはだるいなって思うけど、こういう広場で座ると、ピクニックみたいでいいなって思うのはなんでなんだろう。
「ねえ、アイス買いに行かない?」
「いいよ」
「お金持ってきた?」
「うん。アイスなら足りる」
日に日に暑くなってる時期だから、ひとことアイスって言葉が出たらもうアイスを食べるしかない。ソーダ味がいいな。
わたしと実来ちゃんは、公園の近くの売店に行った。
売店は昔ながらの雰囲気。といってもわたしは最近生まれたから、そんな昔がどうか知らないけど。でもなんか古そうな雰囲気だから。
「はいいらっしゃい」
店員さんはおばあちゃんとかおじいちゃんとかじゃなくて、大学生くらいの人。いつもこの人だ。
冷凍庫を開けてアイスを取る。実来ちゃんもソーダ味だった。
「はい二人で100円ね」
五十円玉が二つ並ぶ。
安い。でもおいしい。
二人でアイスを売店の前のいすで食べる。
これが夏かあ。そのままカレンダーにもなりそうな光景。
「ねえ、そういえば」
アイスが半分くらいなくなって、棒が一部出てきてる実来ちゃんが、きいてきた。
「うん」
「陽飛くんってどういう人なの?」
「え」
「あ、ほら今隣の席だし、なんかちょっと独特だから、どんな人なのかなあって」
「なるほど。今日はね、まじめだった」
「今日は? ああ、確かに昨日は二人で先生から怒られてたもんね」
「そ、それはねなんか陽飛がやろうっていうから」
「付き合ってあげたのか、優しいね」
「まーね。ってあれ?」
「どうした?」
「あ。話してたら、ちょうど」
そう、陽飛が歩いてきた。放課後に陽飛を見たのは初めてだ。
ていうか……なんかカメラを首からさげてる。
ポーズだけ見たら、運動会の時頑張って写真を撮るお父さん。もちろんそれよりは若々しいけどね。
「あれ、こんなところに」
陽飛がこっちに気づいた。
「陽飛、何しに来たの?」
わたしが聞くと、陽飛は
「ちょっと買い物に」
と答えて、売店の中に入っていった。
陽飛もアイスかな。
とか考えつつ、店の中を覗いてみると、なにか店員さんと話してる。
「何話してるんだろうね」
「わかんないね」
陽飛と話しててもわからないこともあるのだ。
ほかの人と話している様子だけ見ても、何もわからない。
やがて陽飛はなにかを買って、店を出てきた。
袋に入れずそのまま持ってるのは……紙の束?
「それ……何枚くらい?」
わたしが尋ねると、
「400枚くらい」
って返ってきた。え、400枚? 小さいサイズの紙だけど、400枚も?
どうりで日直の時に運ぶ、クラス全員分のプリントよりも分厚いと思ったよ。
陽飛はそれをカバンにしまい、公園のほうに歩きだした。
わたしと実来ちゃんはそれを見送った。
「やっぱり不思議な人だね。アイスがあんなにあるのに、紙の束だけ買っていくなんて」
「ね」
近距離のバトミントンの打ち合いよりも早く、わたしは同意の言葉を返す。
ほんとに不思議。
だけどなんか、気になる不思議さなんだよね。
アイスを食べ終わったわたしと実来ちゃんは、川に行ってみることにした。川に入ってのんびりしてると、とても冷たくて休まるのだ。
おばあちゃんの家の近くの川のほうが冷たいことをわたしは知ってるけど、でもまだこれくらいの暑くなり始めなら、うちの近くの川でも十分。
ていうことで、川についたら……陽飛がいた。なんかアヒルがいたみたいなノリで言っちゃってるけど、実際いた。
カメラを構えてた。
写真が趣味なの……? このあたりで写真を撮ってる人って、すごそうなお年寄りの人たちか、電車の写真を撮ってる人たちくらいなのに。
小学生写真家かなにかなのかな。
実来ちゃんも、もちろん陽飛には気づいていたけど、なんか陽飛がすごく集中してるので、わたしも実来ちゃんも声はかけなかった。
靴下を脱いで川辺に座り、足だけ川につける。やっぱり冷たい。周りを見渡すと、建物とちょっと顔を出している山。この辺がちょうど都会と田舎の間くらいなのがわかる。
そのまま実来ちゃんとしゃべったり、スマホでゲームしたりしていると、ふと、目の前をまぶしい何かが通った。
青い。
青くて、まぶしくて、速い。
てかてかした新幹線が通ったような感覚に近いけど、それよりは何百分の一と小さい。
「いまの……カワセミじゃない?」
「カワセミ? あっ、あのきれいな鳥の」
「そう」
飛んで行った方向に目をやると……いた。
ちいさくてちょこんと止まってるけど、くちばしは立派。枝の先の方の細いところに止まっている。
そして……そのカワセミに、陽飛はカメラを向けていた。
ちょっと離れたところにいても、陽飛が真剣な顔なのがわかる。横顔がまた、凛々しいモードだった。いつもこれだったら割とイケメンなのに。
「梨月ちゃん……もしかして、陽飛くんのことかっこいいなあって思ってる?」
「え? なんで?」
「いやだって、カワセミじゃなくて、写真撮ってる陽飛くん見てるし」
「いや違うもん。そんなねえ、だって変わり者だし」
「そっかあ」
わたしはあんとなくあわててカワセミを見つめた。カワセミは水面を見つめていた。
なかなか飛ばないな。魚が捕まえやすい位置に来るのを待っているのか。
とおもったら、あっ。また飛んで行った。川の下流の方。水の流れよりも早く、去って行ってしまった。
ふと陽飛を見ると、撮れた写真を確認しているみたいだった。
カワセミ撮れてるのかな。
「陽飛くんに話しかけてくれば?」
「え」
実来ちゃんにそう言われて実来ちゃんのほうを見たら、あ! にやっとしたにやっと。なにそのほほえみは。
なんか変な勘違いするなら、杏菜ちゃんと実来ちゃんを「すぐ勘違いしちゃう組」に入れるから。今作ったけど。
でも……逆にここで「いや話しかけないっ」とか言ったら、逆にすごく意識してるって思われるし、話しかけにはいこうかな。
わたしは立ち上がった。
実来ちゃんは……立ちません! 空気読める女の子感出さなくていいから。待ってるのはいいけど、何か本でも読んで待ってて。ていうか……ほんとに別に好きじゃないし、陽飛のこと。今のところは。
「陽飛、写真撮れた?」
わたしはちょこまか陽飛に近づいて、声をかけた。
「撮れた。ほら」
「え、すごいカワセミじゃん」
「すごいカワセミというか、カワセミが撮れたな」
「すごく綺麗に写ってるってこと!」
「ああ、確かにおれの中ではとてもよく撮れた写真だ」
「写真、好きなんだ」
「まあ……なんというか、まあそうだな」
陽飛はうなずいた。
だけど、どうして写真をそんなに真剣に撮ってるのかは、わからない。ほんとに好きなだけ?
もっと突っ込んで聞こうかと思ったけど、やめておいた。
でも写真が好きなんなら……
「写真係、立候補すればよかったのに」
クラスには写真係っていうのがあって、それをやると行事とかで写真を撮る仕事を任される。
例えば明日は球技大会だけど、そういう時に撮るのだ。
陽飛、確か美化係とかやってて、ちょっとめんどくさそうに掃除してたのを前見かけたから、それだったら、写真係やればよかったのにって。
でも陽飛は
「うーん、それはあんまり意味ないかもな」
というのだ。
なんかまたまた不思議って感じなんだけど、でもあの真剣な陽飛の横顔は、絶対本物だったと思うんだ。
それから実来ちゃんとのんびり遊んで、そして五時半くらいに別れて家に帰ってくると、お姉ちゃんが話しかけてきた。
「梨月~はい、これ」
「これは? 今度の……演奏会のチケット?」
「そう。わたしいつものごとくバイオリンやるから、よかったら見に来て」
「うん」
お姉ちゃんは相変わらずすごい。いつの間に演奏会の練習してたんだろう。バレーボールの練習で忙しいはずなのに。
ちなみにわたしはバイオリンもやめてしまった。あーあ。わたしってなにも続かないんだよね。
でもそんなわたしだからこそ、ちゃんとお姉ちゃんを応援しなきゃなって思うから、わたしはチケットをありがたく受け取った。
今日は風がほとんど吹いていなくて、バドミントンがやりやすそうだ。
風が強い時なんか、全然思った所に打てないし、羽根は何度も川に落ちる。
「よし、いっくよーっ」
実来ちゃんが思いっきり打とうとして、ぶんってからぶった。いまのは風関係ないね。
「気を取り直して」
実来ちゃんがもう一回打った。今度はちゃんと飛んだ。わたしは打ち返す。
高く羽根が飛んだ。このままずっと実来ちゃんと打っていれば、どんどん高くなりそう。でもそんなことはない。それは今まで生きてきて、わかっている。
二十分ほど打ち合っていると、疲れてきた。
そのまま原っぱに座る。
体育の時に地面に座るのはだるいなって思うけど、こういう広場で座ると、ピクニックみたいでいいなって思うのはなんでなんだろう。
「ねえ、アイス買いに行かない?」
「いいよ」
「お金持ってきた?」
「うん。アイスなら足りる」
日に日に暑くなってる時期だから、ひとことアイスって言葉が出たらもうアイスを食べるしかない。ソーダ味がいいな。
わたしと実来ちゃんは、公園の近くの売店に行った。
売店は昔ながらの雰囲気。といってもわたしは最近生まれたから、そんな昔がどうか知らないけど。でもなんか古そうな雰囲気だから。
「はいいらっしゃい」
店員さんはおばあちゃんとかおじいちゃんとかじゃなくて、大学生くらいの人。いつもこの人だ。
冷凍庫を開けてアイスを取る。実来ちゃんもソーダ味だった。
「はい二人で100円ね」
五十円玉が二つ並ぶ。
安い。でもおいしい。
二人でアイスを売店の前のいすで食べる。
これが夏かあ。そのままカレンダーにもなりそうな光景。
「ねえ、そういえば」
アイスが半分くらいなくなって、棒が一部出てきてる実来ちゃんが、きいてきた。
「うん」
「陽飛くんってどういう人なの?」
「え」
「あ、ほら今隣の席だし、なんかちょっと独特だから、どんな人なのかなあって」
「なるほど。今日はね、まじめだった」
「今日は? ああ、確かに昨日は二人で先生から怒られてたもんね」
「そ、それはねなんか陽飛がやろうっていうから」
「付き合ってあげたのか、優しいね」
「まーね。ってあれ?」
「どうした?」
「あ。話してたら、ちょうど」
そう、陽飛が歩いてきた。放課後に陽飛を見たのは初めてだ。
ていうか……なんかカメラを首からさげてる。
ポーズだけ見たら、運動会の時頑張って写真を撮るお父さん。もちろんそれよりは若々しいけどね。
「あれ、こんなところに」
陽飛がこっちに気づいた。
「陽飛、何しに来たの?」
わたしが聞くと、陽飛は
「ちょっと買い物に」
と答えて、売店の中に入っていった。
陽飛もアイスかな。
とか考えつつ、店の中を覗いてみると、なにか店員さんと話してる。
「何話してるんだろうね」
「わかんないね」
陽飛と話しててもわからないこともあるのだ。
ほかの人と話している様子だけ見ても、何もわからない。
やがて陽飛はなにかを買って、店を出てきた。
袋に入れずそのまま持ってるのは……紙の束?
「それ……何枚くらい?」
わたしが尋ねると、
「400枚くらい」
って返ってきた。え、400枚? 小さいサイズの紙だけど、400枚も?
どうりで日直の時に運ぶ、クラス全員分のプリントよりも分厚いと思ったよ。
陽飛はそれをカバンにしまい、公園のほうに歩きだした。
わたしと実来ちゃんはそれを見送った。
「やっぱり不思議な人だね。アイスがあんなにあるのに、紙の束だけ買っていくなんて」
「ね」
近距離のバトミントンの打ち合いよりも早く、わたしは同意の言葉を返す。
ほんとに不思議。
だけどなんか、気になる不思議さなんだよね。
アイスを食べ終わったわたしと実来ちゃんは、川に行ってみることにした。川に入ってのんびりしてると、とても冷たくて休まるのだ。
おばあちゃんの家の近くの川のほうが冷たいことをわたしは知ってるけど、でもまだこれくらいの暑くなり始めなら、うちの近くの川でも十分。
ていうことで、川についたら……陽飛がいた。なんかアヒルがいたみたいなノリで言っちゃってるけど、実際いた。
カメラを構えてた。
写真が趣味なの……? このあたりで写真を撮ってる人って、すごそうなお年寄りの人たちか、電車の写真を撮ってる人たちくらいなのに。
小学生写真家かなにかなのかな。
実来ちゃんも、もちろん陽飛には気づいていたけど、なんか陽飛がすごく集中してるので、わたしも実来ちゃんも声はかけなかった。
靴下を脱いで川辺に座り、足だけ川につける。やっぱり冷たい。周りを見渡すと、建物とちょっと顔を出している山。この辺がちょうど都会と田舎の間くらいなのがわかる。
そのまま実来ちゃんとしゃべったり、スマホでゲームしたりしていると、ふと、目の前をまぶしい何かが通った。
青い。
青くて、まぶしくて、速い。
てかてかした新幹線が通ったような感覚に近いけど、それよりは何百分の一と小さい。
「いまの……カワセミじゃない?」
「カワセミ? あっ、あのきれいな鳥の」
「そう」
飛んで行った方向に目をやると……いた。
ちいさくてちょこんと止まってるけど、くちばしは立派。枝の先の方の細いところに止まっている。
そして……そのカワセミに、陽飛はカメラを向けていた。
ちょっと離れたところにいても、陽飛が真剣な顔なのがわかる。横顔がまた、凛々しいモードだった。いつもこれだったら割とイケメンなのに。
「梨月ちゃん……もしかして、陽飛くんのことかっこいいなあって思ってる?」
「え? なんで?」
「いやだって、カワセミじゃなくて、写真撮ってる陽飛くん見てるし」
「いや違うもん。そんなねえ、だって変わり者だし」
「そっかあ」
わたしはあんとなくあわててカワセミを見つめた。カワセミは水面を見つめていた。
なかなか飛ばないな。魚が捕まえやすい位置に来るのを待っているのか。
とおもったら、あっ。また飛んで行った。川の下流の方。水の流れよりも早く、去って行ってしまった。
ふと陽飛を見ると、撮れた写真を確認しているみたいだった。
カワセミ撮れてるのかな。
「陽飛くんに話しかけてくれば?」
「え」
実来ちゃんにそう言われて実来ちゃんのほうを見たら、あ! にやっとしたにやっと。なにそのほほえみは。
なんか変な勘違いするなら、杏菜ちゃんと実来ちゃんを「すぐ勘違いしちゃう組」に入れるから。今作ったけど。
でも……逆にここで「いや話しかけないっ」とか言ったら、逆にすごく意識してるって思われるし、話しかけにはいこうかな。
わたしは立ち上がった。
実来ちゃんは……立ちません! 空気読める女の子感出さなくていいから。待ってるのはいいけど、何か本でも読んで待ってて。ていうか……ほんとに別に好きじゃないし、陽飛のこと。今のところは。
「陽飛、写真撮れた?」
わたしはちょこまか陽飛に近づいて、声をかけた。
「撮れた。ほら」
「え、すごいカワセミじゃん」
「すごいカワセミというか、カワセミが撮れたな」
「すごく綺麗に写ってるってこと!」
「ああ、確かにおれの中ではとてもよく撮れた写真だ」
「写真、好きなんだ」
「まあ……なんというか、まあそうだな」
陽飛はうなずいた。
だけど、どうして写真をそんなに真剣に撮ってるのかは、わからない。ほんとに好きなだけ?
もっと突っ込んで聞こうかと思ったけど、やめておいた。
でも写真が好きなんなら……
「写真係、立候補すればよかったのに」
クラスには写真係っていうのがあって、それをやると行事とかで写真を撮る仕事を任される。
例えば明日は球技大会だけど、そういう時に撮るのだ。
陽飛、確か美化係とかやってて、ちょっとめんどくさそうに掃除してたのを前見かけたから、それだったら、写真係やればよかったのにって。
でも陽飛は
「うーん、それはあんまり意味ないかもな」
というのだ。
なんかまたまた不思議って感じなんだけど、でもあの真剣な陽飛の横顔は、絶対本物だったと思うんだ。
それから実来ちゃんとのんびり遊んで、そして五時半くらいに別れて家に帰ってくると、お姉ちゃんが話しかけてきた。
「梨月~はい、これ」
「これは? 今度の……演奏会のチケット?」
「そう。わたしいつものごとくバイオリンやるから、よかったら見に来て」
「うん」
お姉ちゃんは相変わらずすごい。いつの間に演奏会の練習してたんだろう。バレーボールの練習で忙しいはずなのに。
ちなみにわたしはバイオリンもやめてしまった。あーあ。わたしってなにも続かないんだよね。
でもそんなわたしだからこそ、ちゃんとお姉ちゃんを応援しなきゃなって思うから、わたしはチケットをありがたく受け取った。
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